異世界はスマートフォンとともに 改   作:Sayuki9284

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お待たせしました。
今話もよろしくお願いしますm(_ _)m


第22話 帰還日

優輝翔たちが『チェロ』に入店してから、約2時間もの時間が過ぎた。そんなに長居したら流石に店に迷惑がかかるのではないかと思うだろうが、心配はいらない。何故なら優輝翔たちがいた2時間、この店の席が100どころか、80%も埋まったことはないのだから。

 

そして優輝翔たちがこの2時間で話したことだが、まず優輝翔に関しては、

 

・今まで受けた依頼のこと。

 

・冒険者ランクが紫であること。

 

・自身のパーティーメンバーが女の子3人であること。

※前話の公爵からのメダルの話の時にはソロではなくパーティーを組んでいるとしか言っていない設定。

 

・そして女の子3人のうちの1人とは婚約していること。

 

である。

 

ちなみに最後の内容を話した時にはアルマが見るからにショックを受けたような顔をしたのだが、優輝翔が他にも自分を好いてくれている人がいて、(将来の)第一妃の子も公認なのでいずれその子たちとも付き合う予定であることをさりげなく告げると、一転して顔を明るくし、と思った次の瞬間には急に真剣味を帯びた顔で何やら考え始めていた。

 

その妹の様子に、優輝翔とオリガさんはクスクスと笑みを浮かべて微笑ましそうに見つめる。続いて姉妹に関しては、

 

・ミスミドという国のこと。

 

・姉妹の父親のこと。

 

・姉が武闘派で妹は知能派であること。

 

・妹は将来父の仕事を継ぐための学校に通ってること。

 

・その学校での生活や友達、あと学校が来年で終わる(卒業)こと。

 

である。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

そろそろいい時間ということで店を出ると、優輝翔はオリガさんに頭を下げた。

 

 

「すみません。結局奢ってもらう事になってしまって……」

 

「いえ、もともとお礼という話でしたから。」

 

「ありがとうございます。じゃあ俺はこれで……」

 

 

優輝翔がそう言ってふたりに背を向けようとすると、後ろから誰かに袖を引っ張られた。

 

 

「優輝翔さんっ//つ、次はいつ会えましゅかっ?//」

 

「えっ?ああ……別に俺はいつでもいいけど……」

 

 

優輝翔はアルマのいきなりの質問に一瞬驚くも、すぐに考えて答えを返す。するとアルマは目を輝かせて嬉しそうに言った。

 

 

「じゃあ明日!//明日また会いませんかっ?//」

 

「ア、アルマっ。優輝翔さん今日の夕方には帰るって……」

 

「ああ、いいですよ。魔法使えばすぐなので。」

 

 

優輝翔がそう言うと、オリガさんは「優輝翔さんがそうおっしゃるなら……」と言って、引き下がった。それを見て優輝翔はアルマに言葉を返す。

 

 

「明日でいいぞ。ただ朝はきついから昼からな。そうだな……12時はどうだ?昼ごはん奢ってやるよ。」

 

「ほんとでしゅかっ?//じゃあそれで!//」

 

「ああ。待ち合わせ場所は『ルカ』の前がわかりやすいか?また迷うなよ。」

 

「はい!//」

 

 

優輝翔が最後にまた頭を撫でながらそう言うと、アルマは嬉しそうに返事をして優輝翔の手を堪能する。優輝翔もアルマの幸せそうな顔を見て、少しだけ長い時間アルマの頭を撫で続けていたのだった……

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

アルマたちと別れたあと、優輝翔は何軒か店をまわって待ち合わせ場所へと向かった。するとそこには、まだ待ち合わせの時間ではないというのに既に3人の少女が待機していた。

 

 

「おそーい!!」

 

「悪い!……って、いちよう待ち合わせ時間には間に合ってるぞ。」

 

「そんなことはどうでもいいの!男は女の子よりも先に来なきゃダメ!ね?リンゼ。」

 

「えっ?私は別に…。むしろ優輝翔さんを待たせる方が申し訳ないですし…。」

 

 

リンゼがそう言うと、優輝翔はその優しい心に感動して条件反射でリンゼを抱きしめた。

 

 

「リンゼ、偉いなお前は。」

 

「ひゃっ//」

 

 

リンゼはいきなりの事に驚いて短く小さな悲鳴をあげるも、すぐに優輝翔の腰に手を回して額を優輝翔の胸に擦りつける。

 

 

「おかえりなさい、優輝翔さん//」

 

「ああ、ただいま。」

 

 

ふたりは顔を見合わせてそう言うと、ゆっくりと顔の距離を近づけ……

 

 

「いやいや、ここ公衆のど真ん中だから。」

 

「というかリンゼ殿も買い物してたわけでござるし、先程の挨拶は成り立たないような気がするでござる。」

 

 

そう言ってまずエルゼがふたりの顔を両手で押し退け、八重が冷静なツッコミを入れる。それに対し、優輝翔は少し不満そうに、リンゼは恥ずかしそうな反応を見せた。

 

 

「別にいいだろうが。好きなんだし。」

 

「だーめ。本気で付き合ってるみたいだし文句は言わないけど、な、何かするなら見えないとこでしなさいよね!//」

 

「……ちなみにその何かって?」

 

「な!何かは何かよ!!//」

 

 

優輝翔の意地悪な問いにエルゼは顔を真っ赤にしてそっぽを向く。優輝翔はその様子を見て面白そうに笑うと、ちゃんと謝ってエルゼの頭を撫でた。

 

 

「悪いな。でも可愛かったぞ。」

 

「にゃっ、にゃに言って…///」

 

「お姉ちゃん、顔真っ赤だよ?」

 

「う、うううるさーい!!///」

 

 

ついには妹のリンゼにまで追加攻撃され、エルゼはそう喚きながら先に御者台へ向かった八重を追って馬車の前の方に走っていった。

 

 

「騒がしいな。」

 

「ほんとですね。でもあれがお姉ちゃんですから。」

 

「だな。帰りは御者は?」

 

「あ、お姉ちゃんと八重さんがやってくれるそうです。」

 

「そうか。じゃあとりあえず乗るか。」

 

 

優輝翔はそう言ってリンゼとともに荷台に乗り込んだ。そして馬車は4人を乗せてリフレットまで出発する。

 

 

「ところで、リンゼたちは何を買ったんだ?」

 

 

優輝翔が馬車に積まれてある大量の買い物袋を見ながらそう聞くと、リンゼは思い出すように順番に答え始めた。

 

 

「えーっと……まず服、ですね。それからアクセサリーや小物も、それらがほとんどだと思います。あとは日用品も少し…。優輝翔さんは何を買ったんですか?」

 

「俺はまずこのコートだな。それとこの刀とナイフ。」

 

 

優輝翔はそう言ってさらに性能も説明していくと、リンゼは驚いた顔で優輝翔を見た。

 

 

「すごいですっ//特にそのコート、ほとんど優輝翔さんのためにあるみたいな性能な気がします//」

 

「まぁ全属性持ちなんて俺くらいだろうしな。そうそう、そう言えばその後……」

 

 

優輝翔がそう言ってアルマたちのことを話し始めると、リンゼは少し目を細めてボヤいた。

 

 

「…優輝翔さん、もう新しい子見つけたんですか?」

 

「いや、言い方……」

 

「ふふっ、ごめんなさい//……でも、いいんですよ//私は優輝翔さんがそばにいて、私のことをちゃんと見てくれるなら、私は優輝翔さんの全てを肯定しますh//」

 

「リンゼ…?」

 

 

リンゼはそう言いながら優輝翔の胸に両手を当てて身体を密着させる。一方優輝翔は一瞬リンゼの放った言葉に違和感を覚えるも、気のせいだと無視してそっとその身体を抱きしめた。

 

 

「リンゼ、もう身体は大丈夫か?//」

 

「はい///…今日もしますか?///」

 

「え?……ああ//じゃあ夜、バレないようにな//」

 

「はいっ///」

 

 

愛し合うふたりの男女が夕暮れに染まる空の下、揺れる荷台の上で、2度目の逢瀬の約束を交わした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

御者台での会話

 

 

「まーたあの2人抱き合ってるし……」

 

 

エルゼがそう言って口を尖らせると、手綱を握っている八重は苦笑いをしながらエルゼを慰めた。

 

 

「まぁまぁエルゼ殿。おふたりは恋人なんでござるし、気にしたら負けでござるよ。それよりも拙者は今朝リンゼ殿に言われたことの方に頭を悩ましてるでござる。」

 

「まぁ……確かに言われてみればね。八重はどうなの?優輝翔のこと。」

 

「拙者は正直、まだよく分からんのでござる。これが恋なのか。…………エルゼ殿はどうでござるか?」

 

「私は……」

 

 

八重の質問にエルゼは一瞬後ろにいるふたりに目を向ける。そして未だ抱き合っているふたりにため息をつき顔を元に戻すと、今度は八重と反対側を向いて移りゆく景色を眺めながら、ポツリと小さくこう呟いた。

 

 

『……すき…なのかな//』

 

 

 




今話もお読みいただきありがとうございました(。ᵕᴗᵕ。)

来週は流れに沿って18禁版をあげる予定です。相変わらず拙い文章だとは思いますが、どうか皆様、お楽しみくださいませ。
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