異世界はスマートフォンとともに 改   作:Sayuki9284

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今話もよろしくお願いします ((○| ̄|_

伝え忘れていましたが、次回からは18禁投稿が続きます!18歳未満の方は閲覧頂けませんので、ご了承ください((。´・ω・)。´_ _))ペコリン


第25話 将棋と手作り

(おいおい、今日もまた雨かよ……)

 

 

朝、夢から覚めた優輝翔は窓の外の景色を眺めてそうボヤいた。どうやら今ベルファストは本格的に梅雨のような時期に入ってるらしく、リフレットではここ数日ずっと雨が降り続いている。

 

別に自分1人なら雨でも普通にギルドで依頼をこなすのだが、パーティーを組んでる今、他の3人も巻き込んで風邪をひかすわけにはいかないのが現状だ。

 

仕方がないので朝ごはんを食べたあとはずっと部屋にこもって、いつも通り本を読んでいた優輝翔だが、不意に心の中で自分の女の子の声が響き渡った。

 

 

(優輝翔さん、今いいですか?)

 

(リンゼか?どうした?)

 

(あ、えっと、すみません…。面倒ならいいんですけど、もしできるならちょっと食堂に来て欲しい、です。今、ドランさんとバラルさんに将棋を指してくれとせがまれてまして…。1人で2人相手にするのはキツイので優輝翔さんに来ていただければと……)

 

(……悪い、今ちょうどいいとこだから…。)

 

(そうですか……)

 

(悪いな。ていうかお前なら初心者のドランさんたち相手なら2人同時相手にしても問題ねぇと思うぞ?普通に打つだけなら2枚落ちでも勝てるはずだ。)

 

(そう、ですか…?)

 

(ああ。まぁそれでも何か問題があるっつーなら行ってやるから、じゃあな。)

 

(あ、はいっ//読書楽しんでくださいね//)

 

(ああ。)

 

 

優輝翔はそう告げて念話を終わらせると、話し中は落としていたペースをまた元に戻し、パラパラとページを進め始める。

 

一方リンゼはと言うと、優輝翔との念話を終えてさっそく、2人と将棋を打ち始めていた。準備に関しては、待ちきれなかった2人がさっさと終わらせていたようだ。

 

 

「ではゆくぞ!」

 

「俺も!」

 

「「「よろしくお願いします!!!」」」

 

 

3人が同時に頭を下げると、まずバラルさんとドランさんの2人が同時に駒を動かす。2人とも居飛車党なので、共に動かしたのは飛車先の歩だ。

 

これに対し、リンゼはそれぞれ別の動かし方を見せた。バラルさん相手には3四歩と角道を開け、ドランさん相手には5二飛車と飛車を真ん中に動かした。そして前の2人がまた同時にさっきと同じ歩を前に動かすと、リンゼはバラルさん相手には3三角、ドランさん相手には3二金と動かし飛車を受ける準備を整える。

 

以下、リンゼは六手目に、バラルさんには5二飛車、ドランさんには5三歩と動かし、自分の得意な中飛車を作り上げた。

 

ちなみにこの対局、結局駒落ちはしていない。初めての二面打ちということもあり、ここは全力で相手しようと決めたからだ。決して手は抜かない。リンゼにとって、自分が負けていい相手は優輝翔だけなのだから。

 

 

「王手!」

 

 

しばらくして、まずはバラルさんから大きな声が発された。バラルさんの打った駒がリンゼの王を討ち取れる位置に来てしまったのだ。

 

しかし、そこはさすがとでも言おうか。リンゼはノータイムで完璧に王手を躱して、すぐさまバラルさんからは呻くような声が発された。 続けてドランさんも負けじと王手を繰り出すが、これもあっさりと躱すリンゼ。

 

リンゼの将棋のレベルは、ぶっちゃけ既に中堅者の域に達してしまっている。もちろんそれでも優輝翔には八枚落ちでも勝てたことはないが、その成長速度は優輝翔でも目を見張るものがある。このままいくと、あと数ヶ月で余裕で元の世界で言うプロのレベルに到達すると思われ、もちろんそれは他のボードゲームに関しても同様だ。

 

ちなみに言うと、優輝翔はほぼ全てのボードゲームにおいて元の世界で言う世界チャンピオンのような実力なので、リンゼが八枚落ちでも勝てなかったのは仕方がない。

 

しばらくして対局(気づけば3局目)が終わると、バラルさんたち2人はそれぞれ軽くリンゼからアドバイスをもらい、今度は2人で打ち始めた。ようやく解放されたリンゼは優輝翔の部屋に行こうと階段に向かったが、登る直前にふと思い立ち、優輝翔と念話で会話して、1度ミカさんのとこに寄ってから、再び優輝翔の部屋へと歩を進めた。

 

 

(優輝翔さん。入っていいですか?)

 

(ん?ああ。いいぞ。)

 

(えっと、できれば開けてほしいんですけど……)

 

(ん?何か持ってるのか?)

 

 

優輝翔は念話でそう聞きながら、本を片手に部屋の扉を開ける。するとそこには、数種類のサンドウィッチとコップいっぱいのジュースが乗ったお盆を持ったリンゼが立っていた。

 

 

「どうぞ、軽食です。優輝翔さん、昼食取ってませんよね?」

 

「え?ああ……まぁ、本を読んでただけで、体力も何も使ってないからな。」

 

「ふふっ。私も実はまだ食べることが出来てないので、一緒に食べませんか?」

 

「ああ、そうだな。」

 

 

優輝翔がそう言ってリンゼを中に招き入れると、リンゼはまっすぐ進んで机の上に食事を置いた。

 

 

「椅子はどうする?」

 

「えっと、できれば優輝翔さんの膝の上に…って、言いたいですけど、それだと優輝翔さんが食べにくいでしょうし…、部屋から椅子、持ってきますね。」

 

「いや、本音ダダ漏れじゃねーか。しょうがないな……」

 

 

優輝翔は頭を掻きながらそう言うと、リンゼをベッドの上に移動させ、「プログラム」で食事を机ごとベッドの前に移動させた。そして人ひとり分横に開けてベッドに腰をかけると、その空いたスペースを叩き、リンゼに声をかける。

 

 

「ほら、早く来い。」

 

「えっ?//あ、はいっ//」

 

 

自分のために行動してくれる優輝翔の姿を時が止まったかのようにじーっと見つめていたリンゼは、優輝翔にそう言われハッとしたように返事して腰を下ろした。

 

 

「美味いな。」

 

「えっと、いつも通りって感じ…ですか?」

 

「ん?ああ……まぁいつもと違うっちゃ違うが、サンドウィッチなんてどれもこんなもんだろ?それとも、もしかしてこれミカさんが作ったものじゃないのか?」

 

「えっと……//」

 

 

リンゼが恥ずかしそうにモジモジしているとさすがに優輝翔も気づいたのか、柔らかい笑みを浮かべながらリンゼの頭を2度ポンポンと叩き、優しく撫でた。

 

 

「ありがとな、リンゼ。美味いよ。」

 

「っ……はいっ///」

 

 

優輝翔の言葉にリンゼが雲ひとつない満天の笑みで頷く。「ありがとう」、「美味しい」。何気ない、当たり前に存在するこんな一言一言が、その相手のことを思って作った人にとっては何よりの報いとなるものだ。そして、それを優輝翔は知っている。誰よりも……

 

 

 

 

 

おまけ

エルゼ&八重

 

オマタセシマシター、ヤキトリデス

 

「暇ね〜」

 

「そうでござるな〜ŧ‹”ŧ‹”」

 

オマタセシマシター、ギュウドンデス

 

「次どこ行こっか?」

 

「ŧ‹”ŧ‹”、拙者らも優輝翔殿みたいに「ゲート」が使えたらいいのでござるが、ŧ‹”ŧ‹”」

 

オマタセシマシター、ウドンデス

 

「あ〜、早く依頼受けたいわ〜」

 

「ŧ‹”ŧ‹”、拙者も早く修行したいでござるよ〜、ŧ‹”ŧ‹”」

 

オマタセシマシター、ブタノマルヤキデス

 

「ソウヨネー」

 

「ŧ ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"…ゴックン、ん?どうしたでござるか?エルゼ殿。」

 

オマタセシマシター、オムライスオオモリデス

 

「おー、きたでござるか!ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”」

 

「いや!食べすぎだっつーのっ!!」

 

 

 




如何でしたでしょうか?よければ感想お願いします。
初めての方などもいたらぜひ!

それと、次回からこの作品は大きく脇道にそれ、物語が大きく動きます。

是非、楽しみにしていてください。
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