異世界はスマートフォンとともに 改   作:Sayuki9284

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一週間ぶりです(。ᵕᴗᵕ。)

今話もよろしくお願いしますm(*_ _)m


第47話 エルゼとお買い物♪

 

「んっ………………ぁ……///」

 

 

アルマがピクンっと身体を震わせて軽く瞬きしながらゆっくり目を開けると、最初に映り込んできたのは優輝翔の分厚い胸板だった。その絵と自身の鼻をくすぐる様々な臭いに、アルマが一瞬で昨日のことを思い出して頬を染める。

 

 

(そっか……わたし…///)

 

 

アルマは顔を上げて、まだ寝息をあげている優輝翔の顔を見た。

 

 

(ふふっ///優輝翔さんも昨日はしゃぎすぎて疲れたのかな///)

 

 

アルマはそう思いながら優輝翔の寝顔を見つめる。実をいうと優輝翔は今絶賛二度寝中なのだが、まぁそれは置いておいてもいいだろう。

 

アルマは優輝翔の寝顔を満足するまで見つめてから、そっと自身のお腹に目を向け優しく触れた。そこではまだ、昨日の夜に数時間掛けてたっぷり注がれた精液が未だにアルマの中でアルマを優輝翔色に染めあげている。

 

 

(優輝翔さん…////)

 

 

アルマは心の中で自身の最愛のパートナーの名を呼びながらお腹を撫でる。昨日あの後途中で避妊薬を飲まされたので妊娠は出来ないだろうが、それでも、今のアルマにはこれだけで十分であった。

 

むしろまだ学校もあるし正式に結婚もできるわけじゃないので、子供が出来てもあまり喜べない。

 

だからこそ、アルマはちゃんと避妊薬を自分に飲ませた上で限界まで愛してくれた優輝翔に心から感謝し、そんな優輝翔をこれでもかと言うほど大好きになっていた。

 

 

「優輝翔さん……愛してます…///」

 

 

アルマが小声で呟きながら、チュッと可愛らしいリップ音を立てて優輝翔の頬に口付けする。すると一瞬優輝翔の瞼が動いたので起こしてしまったかなと心配したアルマだが、再び優輝翔から寝息が聞こえてきたことで安心し、トンっと優輝翔の胸板に頭をつけた。

 

 

「おやすみなさい……優輝翔さん…///」

 

 

そう言ってアルマも優輝翔を追って二度寝タイムに入る。時刻はもう10時を回ったが、ふたりの朝はまだまだ訪れそうになかった。

 

ちなみに、心配しなくとも外野からの邪魔が入ることはない。何せ優輝翔が前もって頼りのリンゼに対応をお願いしてあるのだから……

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「はぁぁ!!」

 

ドッスン!!!

 

 

エルゼの強烈な一撃に石でできた魔物、ガーゴイルが尻餅をつく。殴られた二の腕には僅かな亀裂が数本入っていた。

 

 

「嘘っ!?それだけ!?腕一本いけると思ったのに!」

 

 

エルゼがその予想以上の硬さに目を見開いて驚く。

 

現在優輝翔たちは緑の依頼書の『王都の遺跡を根城にする盗賊の討伐(金貨2枚銀貨5枚)』を受けて絶賛戦闘中なのだが、その盗賊の一味に闇魔法の使い手が1人いて、そいつが厄介なことにガーゴイルを召喚しそのまま根城の奥に閉じこもってしまったのだ。

 

優輝翔はガーゴイルとの相性を考えこの場をエルゼとリンゼに任せ、八重とユミナを連れて盗賊共を引っ捕らえに行ったのだが、その2人が今まさに苦戦を強いられていた。

 

 

「お姉ちゃん。今の何倍…?」

 

「50よ…。もう……硬いにも程があるわ!」

 

「私の魔法も威力の高いのを選んでるけど、少しヒビが入ってるだけだし……」

 

 

2人は目の前のガーゴイルとの間合いを測りながら愚痴をこぼす。

 

 

「仕方ないわね…。こうなったらまた99倍で……」

 

「あ、待って。お姉ちゃん。優輝翔さんが……」

 

「えっ?優輝翔がどうかしたのっ?」

 

 

エルゼは踏み出しそうになった足を止め振り返る。今までのエルゼならそのまま突っ込んでいただろうが、今やエルゼも優輝翔には全幅の信頼を置いているのだ。だからこそ、はやる気持ちを抑え優輝翔と離れても会話できるリンゼの方に顔を向けられた。

 

 

「お姉ちゃん!私が今からガーゴイルを燃やすから!その後キンキンに冷やしたガントレットで一撃を食らわせて!」

 

「へっ?燃やす?それにキンキンって……」

 

「炎よ来たれ、渦巻く螺旋、ファイアストーム」

 

 

エルゼの言葉を待たずして、リンゼの炎がガーゴイルをまるごと包み込む。あまり効いているようには思えないが、それでもリンゼはガーゴイルの石の体を燃やし続けた。

 

 

「お姉ちゃん!この後すぐに私が水魔法でガントレットを氷で覆うから、それで殴り倒して!」

 

「わ、分かったわ!とりあえず99倍にはして待機しとく……」

 

 

エルゼはそう言って前傾姿勢を取り狙いを定める。やがてリンゼがガーゴイルを十分加熱し終えエルゼのガントレットを凍らすと、エルゼは一気にその場から踏み出した。

 

 

「いっけぇぇ!!!」

 

ドンっ!!!

 

 

エルゼの一撃で鈍い音が辺りに響く。そのままエルゼがリンゼのもとまで戻って固まっているガーゴイルを見守っていると、殴った胸元辺りから徐々に徐々に石が裂け始め、やがてゴロゴロとその場に崩れ落ちていった……

 

 

「ふぅ……やっと片付いたわね……」

 

「うん…。すっごく強かった……」

 

「強いというよりこの硬さがやっかぁあァァ!!!」

 

 

エルゼが言葉を発しながら自身のガントレットを見た瞬間悲鳴のような大声をあげる。それにリンゼが驚いて何事か尋ねると、エルゼは絶望的な表情をしながら長年愛用してきたお気に入りのガントレットをリンゼに見せた。

 

ハッキリと分かるほどバキバキに割れて、今にもガーゴイルのように崩れ落ちそうな見た目の、それを……

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「わぁお……これはダメだな……」

 

 

優輝翔は驚いた顔でバキバキにヒビ割れたガントレットを見ながらそう呟く。ある程度のヒビくらいなら「モデリング」を使えるかとも思ったが、ここまでくるといっそもう買い直した方がいいだろう。

 

 

「どうする?バランさんのとこに行くか?」

 

「うーん……私としては王都に行きたいんだけど……ダメ?//」

 

「別にいいぞ。確かに今は金もあるし、王都の方がいいもの手に入れられるしな。」

 

「よっし!」

 

 

エルゼは優輝翔に頼み事をする時の可愛らしい上目遣いとは一転、男らしくグッと拳を突き上げて喜びを顕にした。その様子に優輝翔は苦笑いしながらも、愛しいエルゼの髪にそっと手を置き、優しく撫でる。

 

 

「優輝翔?」

 

「……言っとくけど、他の男にさっきみたいな可愛い顔見せんなよな//」

 

「へっ?!!///あ、う、うん……///」

 

 

エルゼは恥ずかしそうに縮こまりながら、優輝翔の頭ナデナデを堪能する。そしてふたりは仲良く手を繋いで、王都へと買い物デートに出掛けたのだった……

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「いらっしゃいませ。ようこそ「ベルクト」へ。」

 

 

優輝翔たちが店に入ると、以前優輝翔に対応した店員と同じ人がまた頭を下げてふたりを出迎えた。

 

 

「2回目だけど、身分証はいるのか?」

 

「いいえ。お客様のことはちゃんと覚えておりますので必要ございません。もちろんお連れ様も。それで本日はどのようなものをお探しでしょうか?」

 

 

店員がそう聞くと、優輝翔は横にいるエルゼの肩を抱いて引き寄せながら質問に答えた。

 

 

「エルゼ……この子の武器をみたい。ガントレットなんだが、愛用してたのが壊れてな。いいものはないか?」

 

「何かご希望の性能などはありますか?特になければ順番にお見せしますが……」

 

「そうだな…。まぁ魔力付与がされてるのも最低条件として……エルゼ、何かあるか?」

 

「ううん//私もそれだけで十分//」

 

 

優輝翔に抱かれてるからか、頬を染めあげているエルゼが首を横に振って答える。それを見た店員は1度頭を下げると、順番に2つのガントレットをふたりの前に持ってきた。

 

 

「魔力付与されたガントレットは現在こちらの2点ございます。左手のメタルグリーンは遠距離物理攻撃を防ぎ、魔法抵抗値も非常に高めです。対して右手のゴールドレッドは魔力を溜めることでより威力を発揮し、同時に硬質化もして壊れにくいという特性もあります。」

 

「なるほど。エルゼはどっちがいいんだ?」

 

「んー……そうね。うん、両方もらうわ。」

 

「え?」

 

「だから両方。店員さん、お願い。」

 

「畏まりました。では1度つけていただいて違和感などがあればお教えください。」

 

 

エルゼの予想外の言葉で固まった優輝翔を無視して、トントン拍子でエルゼと店員の会話が進む。そしていつの間にか、優輝翔はエルゼの買った2つのガントレットの入った紙袋を片手にし、ご機嫌なエルゼと共に店の外に出ていたのだった……

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「まさか2つとも買うとは……」

 

「いいじゃない……別に。」

 

「まぁ買うこと自体はいいんだけど、お金、ギリギリだったろ?」

 

「うっ……ヒューヒュー……」

 

「下手な口笛すんなよ……」

 

 

優輝翔はそう言いながら「はぁ…」と息を吐くも、良くも悪くもそれがエルゼらしさだと思い直しまた「はぁ…」と息を漏らした。

 

するとふと横にいたエルゼが立ち止まったのに気づき、優輝翔は不思議そうに後ろを振り返る。そこにはショーケース越しにあるゴスロリ風の衣装に目を向け、うっとりとした顔をするエルゼの姿があった。

 

 

「欲しいのか?」

 

「へっ?!//あ、いや、そういう訳じゃ……//」

 

「嘘つけ。」

 

 

優輝翔はそう言いながらエルゼのおでこを指で突く。

 

 

「金はまだあるのか?」

 

「……フルフルフル//」

 

「はぁ……しょうがないな。買ってやるから中に入るぞ。ついでに他に欲しい物あったら買っとけ。」

 

「いいのっ?//」

 

 

期待していなかったと言われればそうでもないんだろうが、それでも実際にそう言ってもらえたことに対して、エルゼは驚き半分、嬉しさ半分と言った顔で優輝翔に尋ねる。そんなエルゼに優輝翔は優しさ気な笑みを浮かべると、空いている手でエルゼの頭を撫でながら答えた。

 

 

「2人でこうしてデートする機会もあまりないし、これからもほとんど作れないだろうからな//こっちだって責任感じてるし、今日くらいは存分に甘えさせてやるよ//彼氏として//そして……未来の夫としてな//」

 

「…………ありがとうっ///大好きっ///」

 

 

エルゼは飛びっきりの笑顔でそう言って優輝翔に抱きつく。優輝翔もそのエルゼを片腕できつく抱きしめ返しながら、そっとその愛おしい額にキスを落とした……

 

 

 

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