違う!シンビオートが勝手に!   作:ゴランド

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投稿遅れてすみませんでした(土下座)
今回の出来は多分微妙。




15話 違う!シンビオートか勝手にポイントを!

 

 やぁ、皆。主人公だよ。

ところで皆って胸の大きさについてどう思う?

おっといきなり品のない話になって失礼。……でもさよく考えて欲しい。

そもそも人はどうして胸の大きさで良し悪しを判断するのだろうか?地域によって美しさの基準は違ってくるし好みも人それぞれだ。

 

結局、何が言いたいかと言うとさ。胸も美容と同じく大きさじゃなくて大きさで好まれるんじゃなくて美乳だからこそ好まれるんだと思う。大き過ぎる胸だって形が崩れれば下品になる。

 

まぁ、つまりはだ耳郎さん。

 

 

「おばあちゃんが言っていた。貧乳はステータスだ。希少価値だ……と」

 

「よし、私に対する宣戦布告でいいんだな

 

「なんで!?」

 

そんな⁉︎僕ができる精一杯のフォローなのに、どうして耳郎さんは青筋を立てまま僕に殺意を向けてるんだ!?

 

「いいか、人にはコンプレックスと言うものがある。お前のそれは見苦しいフォローで相手を傷つけている。それが分からないお前はやっぱり女の、いや!私の敵だァ!!!」

 

「ヒェッ」

『おお怖い怖い』

 

ちょっとシンビオート?他人事言ってるようで悪いけど君にも責任があると言うかほぼ君の責任だからね!?

と言うか葉隠さん達はなんで黙って………あ、自分達は巻き込まれないように黙ってやがる!?

 

「この包囲網(鳩)から逃げられると思うなッ!」

 

 そう耳郎さんは叫びながら左右のプラグを連続でコチラに突き出して来る。

イヤホンジャックのラッシュだとぉ!?

 

『ハッ、こんな小さなものでオレを倒そうとしているお前の姿はお笑いだったぜ』

 

 それに対して両腕を交差させ防御の構えを取る。回復したシンビオートの引き締まった筋肉の壁!突破出来るものなら突破してみr

 

「爆音注入ッッ!」

 

──パァン!!

 

GYOOOOOOOOOOOッッ

 

………えっ、なんかプラグが突き刺さた部分からシンビオートの腕が弾け飛んだんだけど?

なに、どう言う事?

 

「来正君!耳郎さんの個性は自分の心音を相手に送り込むんだ!流動体のシンビオート君の腕は一点集中の音波によって破裂したんだよ!」

 

「成る程、人体にやっちゃダメな個性だって事は分かった(確信)」

『クソクソクソクソクソ!』

 

 隣でクソクソうるさいけど、とにかくこの場はどうするべきか……と言うか、周囲が鳩の群れに囲まれて移動も制限されてるから本当にやり辛い……っ!

そう思っていると麗日さんの声が飛んで来る事に気づく。

 

「来てる!来てるよ来正君!」

 

「覚悟しろォ!無事にいられると思うなよォ!」

 

『おいどうする。這い蹲ってでも謝るか?』

「逆に聴くけどアレを見て言い訳が通用すると思う?」

 

……よし、言い訳しても無駄だね(諦め)

負けた!体育祭編 完!!

そんでもって優しく殺して(懇願)

 

 

その時である。

周囲の鳩達が空へ羽ばたいた直後、僕等の騎馬と耳郎さんの騎馬との間に氷壁が現れたのだ。

 

「この氷壁は……まさか!」

 

 麗日さんがそう呟き、僕等が振り向いた先には轟君を騎手としたチームがそこには居た。

 

「そろそろ()るぞ」

 

「轟君か……!」

 

 助けてくれたのは轟君だったが……どうやら、一難去ってまた一難と言ったところだろうか。こちらのポイントを奪う気満々だ。

 

『速いメガネにビリビリのアホ面。そして何でも作り出すFカップと来た。なんだこの厨パ』

「ごもっとも。強豪で固めて来たみたいだね……」

 

 彼等と真正面からぶつかるのは得策じゃない。とにかく今は逃げるしか……。

 

 

───パァン!!

 

 

………えっ。

 

「動くと……当たりますわよ」

 

 八百万さんは()()()()()()()をこちらに向けながらそう呟いた。

………あ、うん。八百万さん。

 

(チャカ)だソレーーーーーー!?

 

 やべぇよ、やべぇよ……!アレ本気通り越してるよ!?と言うか未成年なのに銃使って良いのか……!?

 

「お前には何もさせねぇ。ワンモーションでも何かしたなら、容赦無く攻撃する」

 

「は?何言って───危なッ!!」

 

また撃って来た!?

 

「言っただろ、お前には何もさせないってよ!」

 

 上鳴君まで⁉︎どうしてこうなった!僕はただ生徒全員で体育祭を楽しみたいだけだったのに!僕が何かしたって言うのか!?

 

『……そうだな。アホ面を言葉巧みに騙し打ちしたり、手のマスクをした敵にレンガ投げたり、その敵を前にしてダンスを披露したりしたな』

 

 うん。よく考えてみたら自業自得だったわ

そりゃ警戒されても仕方なかったわチクショウ!

と言うかレンガ投げたのはシンビオートお前の所為だからな?

 

「いやぁ流石ですよ来正さん!この注目度!やはり貴方なら私のベイビー達を最大限にアピールできますね!」

 

「発目さん⁉︎今、来正君がピンチなのに凄いポジティブだね⁉︎」

 

「サポート科の人達って、こんなのばかりなの……?」

 

 発目さんの発言に緑谷君、麗日さんの二人がリアクションを取る。うん、まさか本当に利用する気満々だとは……せめて僕の身を案じたりはしないの?……え、ベイビー達を宣伝できればどうでも良い?アッハイ。

 

「とにかく、ここは話s───また撃って来た⁉︎」

 

 撃たれた瞬間、シンビオートで盾を形成しつつ距離を離そうと後方へ移動するが飯田君の機動力に加え他二人がローラースケートを履いている為すぐに追いつかれてしまう。

 

「まずい……!分かっていたけどあっちの騎馬は強すぎる!」

 

「どうするのデク君!」

 

「今はとにかく逃げて……って、沢山来た!?」

 

 気がつくと周囲から騎馬が迫って来ていた。轟君達を相手に精一杯だって言うのに!これ以上は勘弁してくれない!?

 

「八百万!上鳴!」

 

「任せてください!」

 

「いくぜ、無差別放電130万ボルトォォ!!」

 

 瞬間、轟君のチームが布のようなものを纏ったと思うと直後に上鳴君が広範囲に及ぶ電撃を放って来た!?

 

「まずい、シンビオート!ドーム状に盾を!」

『分かってる!』

 

 ドーム状にシンビオートを形成する事により外部からの電撃をシャットアウト。これで一時凌ぎにはなるけど……。

 

「ねぇ、この後どうするの?轟君のチーム強いよ?」

 

「うん本当に困った。あっちの殺意が凄まじいし、僕に至っては喋らせてくれない……どうすればいいかな?」

『そりゃ、お前が考える事だ。俺は身体を動かすだけでだからな』

 

クソ、シンビオート役に立たねぇ……いや、現在進行形で役に立ってもらってるけどさ!

……と言うかさっきから緑谷君黙りっぱなしだけど どうしたんだろう。

 

「緑谷君、どうかしたの。何かあるなら聞くよ?」

 

「……轟君達だけど、来正君に警戒し過ぎている気がするんだ」

 

「警戒"し過ぎている"?」

 

「うん、八百万さんとかそうだけど。来正君が口を開くと必ずと言って良いほど攻めに移る」

 

「成る程!つまりはソレを利用して相手の意表を突くと言う訳ですね!」

 

 成る程……うん。なんか色々と心に来るものがあるけど納得がいく。どおりで全く喋らせてくれない訳だよ(白目) これも日頃の行いと言う奴なんだろうなぁ……。

 

「……と、言うわけで来正君。何か良い作戦ある?」

 

「いきなりだね麗日さん。……それじゃ、少しやってみたい事があるんだけどさ。発目さん、ちょっと良いかな?」

 

 

 

 

 

 

 ▼ ▼ ▼ ▼ ▼

 

 

 

 

 

『さぁ!!黒いドームを張ったまま沈黙状態の緑谷チーム!それが今、解き放たれたァァ!!』

 

 僕がシンビオートを解除すると共にプレゼントマイク先生の声が響き渡る。目の前には轟君のチーム。そして彼等の後方に足元を凍らされた騎馬が沢山。どうやら轟君は彼等のチームからポイントを奪っていたようだ。

 

「逃げられると思うな」

 

「今度は逃がしませんわよ来正さん」

 

 と、轟君の後にライフルを構えた八百万さん。

……うん、何故か手持ち武器がグレードアップしてる事については突っ込まないでおこう。

 

「とにかく作戦通りに───ッ!」

 

 やっぱり、撃って来たか!

一応聞いておくけど八百万さん、銃の扱い云々大丈夫なの?暴発とかして指吹っ飛ばないよね?そこら辺色々怖いんだけど。

 

「ご心配無く!銃の扱いならハワイでお父様に教えてもらいましたの!」

 

「ハワイって万能だね(小並感)」

 

 頭脳が大人で外見子供の探偵が連想させる八百万さんに言葉を返しながら形成して盾でガードし続ける。

確かに銃自体は強力だが弾数の制限と言う隙が存在する!

そして八百万さんの場合はリロードするよりかはまた新しい武器を創造するのが一番なんだと思う。

 

そうなると武器はたった数秒で創られるだろう。されど数秒!その数秒が命取りになると思え!

……別に命は取らないけどさ「待てやテメェ等ァ!」ヴェッ!?

 

『おおっーーーと!!ここで現時点で3位の爆豪チームが乱入ゥーー!ここぞとばかりに爆豪が先行して行ってるぞ!』

 

「か、かっちゃん!?」

 

『こんな時にお邪魔虫が……!おい、どうする?』

「このまま続行しよう!緑谷君、爆豪君に向かって投げつけて!」

 

「えっ、いいの⁉︎……でも」

 

「大丈夫。爆豪君の性格を考えれば受け止めるなんて真似しないから!」

 

 僕の言葉に意を決したのか、緑谷君は爆豪君に向かって丸められた"何か"を投げつける。それに対して爆豪君は………

 

「喧嘩売ってんのか!!あ゛?」

 

 当然払い除けてコチラに向かって突進してくる。ヒェッ、怖い。

 

「───ッ!クソ、馬鹿にしやがって!」

 

「とにかく……って、なんだ?何投げたんだアレ」

 

 上鳴君達が戸惑いを覚えながらソレに注目する。丸まった白い帯状のものは次第に広がっていき、そして────

 

 

「なっ……!?い、"1000万ポイントのハチマキ"だとぉお!!」

 

「「「「「「「ッ!?」」」」」」」

 

 轟君、爆豪君以外にもその声に反応したこの会場内全員が投げられたハチマキへ一斉に注目し始めた。

 

「嘘だろ!?何考えてんだよ来正のヤツ!」

 

「だ、騙されてはいけません!きっとこれも来正さんの作戦!アレは恐らく本物そっくりダミーですわ。その証拠に緑谷さん達のチームのポイントが────

 

 

 瞬間、スクリーンに映し出されていた1000万もあった僕等のポイントは一気に0(ゼロ)となり最下位へ転落した。

 

 

「本物だと!?本気で何を考えているんだ!」

 

 困惑の表情を浮かべる飯田君。そんな彼の疑問に答えるかのように爆破のスピードを高めながら爆豪君はコチラに向かって飛んで来る。

 

「ンな事関係ねぇ!それを考えた野郎をシメれば万事解決だわ!」

 

「お、おい爆豪!!」

 

「死ねやコラァ!!」

 

 

 

 

 

「どうぞ。爆豪君、遠慮無くやっちゃって」

 

「───ッ!!」

 

瞬間、爆豪君は器用に爆破の勢いを殺さずに自身の騎馬へ戻って行く。

 

『……チッ、惜しいな。少しは冷静みたいだな』

 

「テメェ……やっぱり抜け目がねぇな。ハナから()り合うつもりは無いって事か」

 

……やっぱり、爆豪君気付いちゃうか。頭に血が上ってるから多分行けると思ったんだけどなぁ。

 

「危ねぇな爆豪!」

 

「気を付けろよ!悪質な騎馬への攻撃は即失格ってミッドナイト先生言ってたからな!」

 

「そうそう!ましてやハチマキつけてない騎馬への攻撃は完全アウトだからね!」

 

「分かってるわクソが!!さっさとハチマキ拾えや醤油顔!」

 

「だーかーら!俺は瀬呂だっての!!」

 

 爆豪君の呼び名に対し瀬呂君が訂正を求めながらテープを伸ばす。もちろん伸ばした先には僕等が持っていたハチマキだ。

このままだと爆豪君のチームが1000万ポイントを手にする───と、思うじゃん?

 

 

 

スカッ

 

 

 

「ありゃ?」

 

「ちょ、外してるじゃん瀬呂〜!ちゃんと狙ってよ!」

 

「いやいや、ちゃんと狙っt「悪りぃが俺達が頂く!」やべっ!」

 

 瀬呂君達が揉めている隙に轟君達の騎馬がハチマキの元に駆け付ける。

 

「緑谷君、麗日君そして来正君。どうやら悪手だったようだな!1位は俺達の────しまった!?」

 

 エンジンにより凄まじいスピードを見せる飯田君がポイントに手を伸ばすが掴み損ねたのだろう。通り過ぎてしまった上に別の騎馬へ衝突してしまう。

 

「げぇえ〜〜〜〜ッ!轟のチームかよ!……い、いや!今がチャンスだ障子!ポイントを奪う絶好の機会だ!」

 

「クソ!邪魔だお前等!」

 

 それが開始の合図となったのだろうか。他の騎馬も1000万を狙い、別の騎馬を潰そうと次第に会場内は混戦へ変わりつつあった。

 

『オイオイオイ!面白くなって来たじゃねぇか!誰が1000万手にするんだろうな!お前、どのチームだと思う?』

 

『何言ってんだ。そもそも最初からアイツ等の手の内にあるよ』

 

『はぁ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハハハ。いいぞ殺し合え…これだからキョウセイと一緒に居るのがやめられないなぁ……』

「正直ここまで酷い光景になるとは思わなかった」

 

 目の前で広がるのはある意味で地獄。1000万ポイントを奪う為に他を蹴落とす人として醜い部分が現れている。

こ れ は ひ ど い 。

 

「おや、よく言いますね。緑谷さんが投げたハチマキに私が開発したベイビーの低空移動型ドローンを取り付けて欲しいと言ったのは貴方じゃないですか」

 

「……で、結局さ。来正君の作戦って何なの?私、よう分かってないんだけど」

 

 麗日さんが今も理解できてないようなので説明に入る。

ドーム状の盾内側で僕は発目さんに小型移動用ドローンを1000万ポイントに取り付け、それを餌に他のチームを潰し合わせると言う策である。

よくもまぁ、こんな穴だらけの作戦を成功できたなと自分でも思ってるけど……ま、いいか。

 

「とりあえず【戦わなければ生き残れない作戦】成功。いいぞ、その調子だ……戦え…戦え……」

 

 

 

「ねぇ、来正君ってたまに闇が深くなるよね。過去に壮絶な出来事でもあったの?」

 

「ダメだよ麗日さん。それは口に出しちゃダメなヤツだよ…!」

 

「私はベイビーを効果的に使ってくれれば何でもいいです」

 

『……と、言われてるが?』

「聴こえない。何も聴こえない(真顔)」

 

 そんな小言を聞き流しながら僕は小型のコントローラーでドローンを呼び戻し1000万ポイントを緑谷君に返す。これで再び一位に返り咲いたと言う訳だ。

 

「よし、最終フェーズだ!皆ここから本番だよ!」

 

「うん!……ここから?」

 

「何を言ってるんですか?もう作戦は終了してるでしょう?それに制限時間は終わりに近づいています、私達は勝ったも同然じゃあないですか」

 

まぁ、確かに発目さんの言う事もごもっともだね。

 

野郎、俺達を弄びやがって……」「アイツ等ぜってぇ許さねぇ…」「調子に乗りやがって…」「ねぇどうする?処す?処す?

 

あれ見て同じ事言えるならの話だけどね(吐血)

 

「ものすごく殺意向けられてるんだけど……?」

 

「と言うか僕まで巻き込まれている⁉︎やったのは来正君なのに!」

 

 ハハハ、馬鹿だなぁ緑谷君は。この程度は笑って流せるレベルだよ。それに君等だってノリノリで僕の作戦に乗ってくれたじゃないかハハハ。

……何笑っとんねん(ブーメラン)

 

「来正さん、ちなみに策はあるんですか?あれだとすぐに捕まりそうなのですが……」

 

「あるよ」

 

「あるの⁉︎」

 

「うん、とっておきのヤツがね!皆の足を見るんだ。皆さっきまでの撹乱で疲労が足に来ている。そこがつけ目だ!」

 

「それでその策って……?」

 

「こっちも足を使うんだ!」

 

「足だって!?どうやって───!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「逃げるんだよォォーーーーーッ!」

 

((ええーーーッ!?))

 

「成る程、そう来ましたか!」

 

 とにかく僕達は他の騎馬達から逃げるように足を動かす。と言うか本当に逃げるんだけどね。

えっ、真っ向から戦わないかだって?多勢に無勢。たった1組で10以上もある騎馬に立ち向かうなんて無理に決まってるだろ(半ギレ)

 

「逃すな!醤油顔はテープ張れ!ピンクは粘液で地面滑りやすくしろ!」

 

「瀬呂範太だっての!」

 

「あ、し、ど、み、な!」

 

「轟君!皆掴まっていろ!一瞬で追い付く!トルクオーバー!『レシプロバーストォ』!」

 

 あ、やばい。爆豪君と轟君の2組がものすごい勢いでこっち来る!ちょっと待って、やめて、2組同時に来られたら確実に危n────

 

BOOOOOOOOOOM!!

 

うわらば

 

「き、来正君ーーーーーッ!?」

 

……あれ?爆豪。気の所為か僕を重点的に爆破しなかった?

 

『轟チームと爆豪チームの同時攻撃ィーーー!!1000万を手にしたのは………!』

 

 

 

 

 

「俺達だ……ッ!!」

 

『轟チームだぁぁぁ!!1000万を手にしたのは轟チーム!遂にトップへ踊り出たァーーーーッ!……いや!?』

 

「まだだッ!!」

 

BOOOOOOOOOOOOM!!!

 

『何と、爆豪の奇襲ゥーーー!1000万ポイントを手放してしまったァァ!そして轟チームを押し退け1位は爆豪チームへ!!』

 

「何処見てやがる。俺達が居るだろうが……!」

 

「この………ッ!」

 

 

 

『これは激しいぶつかり合いだーーーっ!勝つのは轟か爆豪か!』

 

 

 

「シンビオオオトォーーーーーッ!!」

『WRYYYYYYYYYYYYYッ!!』

 

『いや、まだだ!!!緑谷チーム!来正恭成1人が黒の巨躯へ変貌を遂げ騎馬となった───!ここで2組に接戦を仕掛けるつもりだーー!だがタイムアップまで残り僅か!間に合うのかーーーーッ⁉︎』

 

 プレゼントマイク先生の声に僕は冷汗を掻いてしまう。焦りこそ感じるものの、今はとにかくポイントを取り返す事だけを考えよう。

僕は右腕を突き出した緑谷君に目をやる。

 

「緑谷君!本当に良いんだね?今も納得は出来てないけど、信じているからね!」

 

「もちろん、分かっている………ッ!」

 

 そう応えた緑谷君は中指に力を込めるような状態に入る。

そして緑谷君の強力なデコピン(必殺技)が発動する直前、対衝撃用にシンビオートが身体中から触手を張り巡らせる。

 

「麗日さん 発目さん。対ショック用意!凄いの来るよッ!」

 

「(卵が爆発しないイメージ…!)SMASH!

 

 瞬間、僕等にズドンと凄まじい衝撃が襲い掛かると同時に前方へ巨大な空気の塊が射出される。

 

「──ッ!?」

 

「がっ⁉︎」

 

「ちょっと、なになになに〜〜〜〜ッッ!?」

 

「凄い…ッ、風……ッ!?」

 

 2組の騎馬に命中すると緑谷君の目論み通り。爆豪君の手に収められていた1000万のハチマキが宙へ吹き飛ばされた。

 

「〜〜〜〜ッ!!今だ…ッ!早くッ!」

 

「駆けろシンビオートォ!!」

『任せておけ!!』

 

 そう応えるシンビオートはスリングショットの要領で僕達は前方へ飛び出させる事に成功した。怯んでいる彼等を出し抜き1000万を手に───

 

「させ───るかぁッ!!」

 

 刹那、僕等に向かって膨大な熱量が押し寄せて来た。咄嗟にシンビオートが盾を形成しその攻撃を防ごうとするが……

 

ぐぁぁぁあああああああああッッ!

「シンビオート!?」

 

 黒い盾ごと轟君の左から発せられた炎に包み込まれた。形成していた盾は崩れ体の至る部分もドロドロと溶け出して行く。

……そんなシンビオートが一層の苛立ちを溶けかけた顔に浮かべ、叫ぶ。

 

『───ッFUCK!GODDAMN HOT(クソッ‼︎熱いぞチクショウが)ッッ!!!サッサと手を伸ばせデクゥ!!!』

「ッ!!届けェ!!」

 

 左手を伸ばし宙に舞うポイントを手にするまで残り数センチ。指が触れようとしたその瞬間。白い糸のようなモノが横から伸び、ハチマキはあらぬ方向へ……いや、別の騎馬の方向へ引き寄せられて行った⁉︎

 

「漁夫の利だよ。悪いけどコレ奪い合いなんだよね」

 

『何とーーーッ!ここで息を潜めていたB組 物間筆頭とした赤糸虫、鉄哲、心操チーム!1位へのし上がったぁぁぁ!!そして、残り時間10秒を切ったぁぁぁ!!』

 

「なっ!?」

 

「嘘でしょ……⁉︎」

 

そんな1000万のポイントが、僕達の勝利への鍵が…。

僕の所為だ、僕があんな欠陥だらけの作戦を行った所為で皆を巻き込んで 僕は────

 

『───ウジウジしてれば勝てるのか?

 

────ッ!!

 

「ポイントだ!一点でも良いからポイントを奪い取るッ!僕達はまだここで終わっていない!」

 

「─ッ!轟君とかっちゃん達からポイントを奪う!麗日さんは僕達全員を個性で浮かして!ジェットの勢いで飛ばすよ!」

 

「分かりました!」

 

「やるのか緑谷君!」

 

「もちろん!もう一度行くよ皆!」

 

 おそらく、これが最後のチャンス。この機を逃せば次の最終ステージに進む事は絶対に出来ないだろう。

「〜〜〜ッ、SMASH!!

 

『これはーーッ!先程の緑谷が出した技の応用!反動を活かしてジェットのように轟、爆豪の騎馬に突っ込んで行くゥーーーー!果たしてどうなる!そしてカウントダウン開始行くぜぇ!5!』

 

「クソデクが!俺から奪えると思ってんのか!」

 

『4!』

 

「悪ィが…、そう簡単に奪わせてたまるかよ」

 

『3!』

 

「行け……!」

 

『2!』

 

「行けぇぇえええええッッ!」

 

緑谷君が手を伸ばし、それを掴んだ直後。

 

『1……終了〜〜〜〜ッッ!』

 

タイムアップの合図が鳴り響いた。

僕等の騎馬は凄まじい勢いで飛んだ所為かバランスを崩し、騎手である緑谷君が落ちてしまう。そんな彼の手元には1つのハチマキが収められていた。

 

「〜〜っ!ポ、ポイントは⁉︎僕等の結果は……!」

 

そんな彼が握りしめるポイントを見て僕等は────

 

 

 

 

「…緑谷君、心苦しいけどさ。……()()()()

 

「ッ!」

 

 例年の最終のトーナメントには上位4組、つまり最高でも16人出れる事となっている。けど、今僕等が持っているこのハチマキ(ポイント)だけじゃ次に進む事が出来ない…。皆頑張ったのに僕はこのザマだ。僕は────

 

「………楽しかったね!」

 

───麗日さん?

 

「いや〜、悔しいけど楽しかったよ!来正の作戦、中々良いと思ったんだけどな〜〜〜〜〜ッ!」

 

「え、いや……」

 

「そうですね!私のベイビーを上手く有効に活用してくれましたし!感謝していますよ?」

 

「……うん、そうだよ!僕の我儘に付き合ってくれたし、ありがとう来正君!」

 

 皆が僕に賞賛の言葉を送ってくれている。僕は大した事をしていない。ただ提案して、それを実行してくれた皆が居たからここまで来れたんだ。

それに、悔しいのは君達"も"なのだろうに………。

 

だからこそ、僕は皆にこう言わくちゃならない。

 

「僕の方こそ、皆が組んでくれたからここまで活躍できたんだよ……皆、本当にあr『か────っ

 

………。

 

「ごめん、言い直すね?本当にありg『が───っ!』…あr『べっ、おげぇっ!』ありがt『か──────ッ』…………」

 

 

 うん、ごめんシンビオート。焼かれて苦しいと思うけどさちょっと黙ろうか(真顔)

今、ちょっと良い場面だからね?汚い高音を発して台無しにしないでくれる?

 

「ごめんねシンビオート君、今は来正君が皆にありがとうって感謝の言葉を呟く感動な場面だから少し静かに……ね?」

 

麗日さん、裏表無い言葉でそう言うのは僕自身物凄く恥ずかしいからやめて(懇願)

……て言うかどうしたのシンビオート。痰でも絡まった?

いや、シンビオートに痰が存在するか分からないけど。

 

『かーーーーーーーッ!?』

「……え、何?口の中に手を突っ込め?」

 

 言われるがまま途中で口を閉じたりしないか不安になりつつも僕はシンビオートの喉の奥へ手を差し込む。

……あ、なんか変なのが引っかかってる。

 

「───よっ……と。うえ、体液でぬっちゃりしてる……何度も言ってるけどさ、拾い食いするのやめなよシンビオート」

 

「……き、来正君?」

 

「ん、あぁ。ごめんね汚いの見せちゃって。これでも拾い食いの癖は良くなった方なんだよ?最初の方なんか猫を丸呑みしようとしt「そうじゃなくて!手に持ってるヤツ!」……ん?」

 

手に持ってるヤツと言われても、赤い数字が書かれてる白い……布?しかも複数あるし。

なんだコレ?どこかで見た事あるような───あれ、ちょっと待って?

 

これ…これ……ハチマキ(ポイント)だこれーーーーーーッ⁉︎

 

 

『なんとーーーーッ!最後の最後に来正恭成!ポイント追加ーーー!いつの間に手にしてたんだ?分かるかミイラマン?』

 

『おそらくラスト10秒のジェットで吹っ飛んだ時に奪ったんだろうな。やっとこれで選手は決まったと言う訳だな。んじゃ、俺寝るから

 

 そんな解説実況を担当する先生達の声が響く中、スクリーンには僕等のチームが4位と言う結果が映し出されていた。

皆は僕の事を評価するがこれはシンビオートの手柄だろう。

 

良かったぁぁ゛ぁああ゛あ゛あ

 

「緑谷君凄い涙⁉︎……や、やったね来正君!」

 

「えぇ、そうですね!これも作戦のうちなのでしょうか?」

 

「……いや────」

 

僕流で言うならば最後のお約束(いつものオチ)のアレだ。

まぁ何を伝えたいかと言うと──

 

 

「───違う、シンビオートが勝手に」

『そうだ、俺に感謝s───ごぶっ

 

「「「「あっ」」」」

 

そう言えば、シンビオート燃やされてたの忘れてたわ。

 

………って、シンビオートォ!?

 

 

 




最終トーナメント出場選手一覧

1位
物間、赤糸虫、鉄哲、心操

2位
轟、飯田、八百万、上鳴

3位
爆豪、切島、瀬呂、芦戸

4位
緑谷、来正、麗日、発目




〜〜用語紹介〜〜

『戦わなければ生き残れない』
仮面ライダー龍騎にて登場した仮面ライダーオーディン(神崎士郎)が発した言葉。こう言ったバトルロワイヤルで願いを叶えるなんて、ロクな結果が待ってないんだよなぁ……。
タタカエ…タタカエ……。


『逃げるんだよォーーー!』
ジョジョの奇妙な冒険 第2部 戦闘潮流 の主人公ジョセフ・ジョースターが発した台詞。「お前の次の台詞は〜」に並ぶジョセフの十八番でありジョースター家代々に受け継がれる戦法(多分)
第3部スターダストクルセイダーズにて承太郎も使った。



 今回のオチはいつもと違った感じ。来正君の代わりにシンビオートがやばい状態ですが……まぁ、チョコを上げればすぐに回復するから騒ぐ程でもないか。
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