違う!シンビオートが勝手に!   作:ゴランド

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 リアルの方が落ち着いたので投稿。
ところでポケモン剣買ったんですが時間が瞬く間に過ぎ去っていくんですが どう言う事なの(困惑)


16話 違う!シンビオートが勝手に決勝トーナメントを!

 やぁ皆、主人公だよ。前回シンビオートがこんがり焼かれたけどすぐに回復しました。やっぱりト◯ポは凄いよね、最後までチョコたっぷりだもん。

………今更だけど、チョコで回復するってシンビオートはどう言った存在なのだろうか。

 

「おまたせ、待った?」

 

「いや、ちょうど来た所だ」

 

「あれ?緑谷君も来ていたんだね」

 

「うん、……で話って何かな?」

 

 騎馬戦が終り昼休憩に入った直後、轟君が裏に来いと言う半ば脅迫じみた発言にビビりながらやって来たけど、どうやら僕の考え過ぎだったようだ。

 

『よぉ、さっきは良くもこんがりと焼いてくれたな。だけどまぁ、あんな程度の火力でオレ様を倒そうだなんて到底無駄な話だけどな』

「うん、そう言う話は僕を盾にしないでしっかりと正面から堂々と言った方がいいよシンビオート」

『やだ』

 

こいつ……ッ!

……まぁ、いいか。どうせいつもの事なんだろうから(悟り)

 

「そうだな、お前達に気圧された。自分の誓約を破るくらいにな」

 

「誓約って……使わなかった左側の個性の事だよね?」

 

 確かに宣誓する前にシンビオートとの言い争いでそんな事口走ってたね。……うーん、これって触れていいのだろうか。彼のプライバシーに関する事だからあまりなぁ……。

 

『で、なんでそこまでして左を使わないんだ?縛りプレイRTAでもしたいならゲームの中だけにしておけ』

「シンビオート!?」

 

 うん、知ってた。

 

「……飯田も上鳴も麗日も…感じてなかった。最後の場面あの場で俺と八百万が気圧された。……来正、お前も分かってるんじゃないのか?」

 

「えっ、何が?」

 

「惚けなくてもいい。オールマイトを身近に感じた俺達だからこそ分かる。緑谷からオールマイトと"同じ何か"を感じ取った」

 

なんかいきなり話題が変わったんだけどどう言う事なの?僕がバカなのだろうか、話の主軸が未だ理解できてないんですが。

 

ねぇ、どう言う事だか分かるかい緑谷君?

 

「………」

 

……あれ?緑谷君。どうして黙ってるの?どうして汗だくなの?どうして視線を合わせてくれないの?

 

「……ナ、ナンデモゴザイマセン」

 

うわ、すっげぇ怪しい!!

 

「緑谷、お前まさかだと思うがオールマイトの………」

 

えっ、緑谷君ってオールマイトと何か関係ある?

確かに緑谷君はオールマイトに色々似てるようなヒーロー性だったり個性だったりするけど………あっ(察し)

 

「隠しk「それ以上駄目だ轟君!」……?」

 

「それ以上いけない。オールマイトの、その黒い部分に迂闊に触れるのは危険だと思うんだ」

 

「来正君!?」

 

 分かってる。分かってるんだ緑谷君、君が一体どんな境遇なのかをさ。さぞ辛かっただろうに……。

 

「緑谷君。例え君が()()()()()()()()()()()だとしても僕はずっとソウルメイトだからね」

 

「えっ?」

 

「えっ?」

 

『えっ?』

 

「……は?」

 

 

 

……………………。

 

 あれ、何この空気?違うの?緑谷君ってBIGBOSSみたくオールマイトのクローンじゃないの?恐るべき子供達計画みたいなので作り出されたりしてないの?

 

「……いや、俺はオールマイトの隠し子だと」

 

「えっ、マジで?」

 

「ちっ、違うよッ!どれも違うから!血の繋がりは一切無いからね!?」

 

デジマ!?

 

『揃いもそろって馬鹿な奴等だな』

 

 すると先程から黙っていたシンビオートはぬるりと僕の首辺りから現れると口を開いた。

 

『常識的に考えてみろ少なからず実の子供ならオールマイトに似た特徴くらいは出て来るだろ。それに本気で子供ならそれこそ大ニュースになる。そんな簡単な事を考えられないなら一度、頭の中をプディングと交換したらマシになるんじゃないのか?』

 

シ、シンビオートに常識を説かれた……不覚ッ!

 

『それにだ、デクはオールマイトの隠し子でもクローンでも無ければ肉体関係にあるわけでもない。コイツは平和の象徴の弟子なのさ』

「そ、そそそうなんだよ!シンビオート君の言う通りd……待って。肉体関係ってどう言う事?」

 

 あー、弟子なんだ。緑谷君の性格を考えると言えないか。と言うよりも、そもそもの話 師弟関係を信じてもらう事すら出来ないだろうね。

 

「……話は逸れたが本題に戻すぞ。俺はそんなNo.1ヒーローの下である万年No.2の息子だ」

 

「えっ、No.2の息子って……君の親はまさか、『エンデヴァー』なの⁉︎」

 

「……知らなかったのか」

 

 エンデヴァー。オールマイトに次ぐNo.2ヒーローの事だ。オールマイトに比べアンチも多数いるヒーローだが事件解決数史上最多記録を保持しているとんでもない人だ。

まさか轟君がそんなヒーローの息子だとは……主人公属性盛り過ぎじゃない?

 

「ウチの親父は極めて向上心が強い奴でな。ヒーローとして破竹の勢いで名を馳せたがそれだけに生ける伝説オールマイトが目障りだったらしい。そして自分じゃオールマイトに超えられないと次の策に出た」

 

「次の策って?」

 

「…個性婚って知ってるか?」

 

「第二~第三世代間で問題になったやつだよね?自身の個性をより強化して子供に継がせる為だけに配偶者を選び結婚を強いる。倫理観の欠落した前時代的発想の」

 

 流石は緑谷君よく知ってるね。まるで個性博士だ。

………あれ?でも何で急に個性婚の話が出て……あっ(察し)

 

「実績と金だけはある男だ。親父は母の親族を丸め込み母の個性を手に入れた」

 

 いや、ちょっと待って?

 

「記憶の中の母はいつも泣いてる。「お前の左側が醜い」と母は俺に煮え湯を浴びせた」

 

 ねぇ、待って?(懇願)

 

「ざっと話したが俺がお前達につっかかんのは見返す為だ。クソ親父の個性なんざなくたって…いや、使わず一番になることで奴を完全否定する」

 

……や、やばい。

予想以上にブラックな過去でどんな顔をすれば良いか分からないんだけど。この時、僕はどんな顔をすれば良いんだ?答えてくれシンビオート。

 

『(笑えば良いと思うよ)』

 

笑えねぇよ

 

 分かった。とにかくもう、いいッ!もう休め轟君……ッ!君の不幸話は理解したから!心が苦しいから!もう休めッ!アマゾンズseason2並に重い話で精神的なダメージががががが。

 

「……流石にヘラヘラ笑う事は出来ねぇか」

 

「……そりゃ、まぁ。当たり前だよね」

 

 こんな不幸な話を聴いて笑うヤツなんかジョーカーとか頭がイカレているヤツくらいしか居ないと思うんだけど。

 

『なんだ。もう終わりか?これからもう少し盛り上がると期待したんだがなぁ』

「シンビオート。ちょっと空気読んで(懇願)」

 

「……なんだと」

 

 ほらぁ!こう言う展開になるだろうから空気読んで欲しいんだよ!

 

『自分が不幸だから誓約つけてても問題無いって言いたいならお前の笑いのセンスは皆無だな』

 

「……馬鹿にしてるのか」

 

『馬鹿にしてる……?馬鹿なヤツを馬鹿にした所で無意味だ。何で馬鹿にする必要がある?』

 

「挑発のつもりか?その程度で俺を釣れると思ってるなら一度、頭の中身を変えてもらったらどうだ?」

 

『……面白いヤツだ。殺すのは最後にしておいてやる』

 

 ギスギスが止まらねぇ……その先には誰も居ないからギスギスは止まってくれ(懇願)あ、団長は止まらなくていいです。

 

「とりあえずさ喧嘩はやめておこうか二人共。うん、ケンカ ヨクナイ、僕等トモダチ」

 

「友達ごっこしてる訳じゃねぇんだよ」

 

『引っ込んでろ』

 

「僕のクラスメイトと同居人が辛辣過ぎる件について。緑谷君はどう思う?」

 

「全クラスメイトから仲間外れにされるよりはマシだと思う」

 

 僕のソウルメイトの闇も深過ぎる件について。え、何?ウチのクラスメイトって必ず心の何処かに一物抱えてるの?

 

「とりあえずさ、轟君の言いたい事は分かったよ。君がどんな気持ちで今までを暮らして来たのかさ」

 

「同情しなくていい……相手の顔見て取り繕ってるお前に全部分かる訳ねぇだろ」

 

「まぁね。そりゃ僕に両親が居ないから君の気持ちは分からない。……けど()()()()()()()()()()()

 

「は?」

 

『……ハァ 馬鹿が』

 

「別にいいんじゃないかな。左側だけで戦ったってさ、トラウマなんて簡単に乗り越えられる訳ないんだから。……そう考えると君は強いよ」

 

「強い…?お前、何言って」

 

「言葉のままだよ。君は立ち向かえる…あー、いや向き合う力を持ってる」

 

 何もせずに逃げて現実と向き合わない臆病者とは違う。轟君は悲惨な過去と向き合って未来を勝ち取ろうとしているんだ。

……なんか我が魔王と似てるね、いや別に轟君は変身とかしないけどさ。

 

「とにかく気に障ったら謝るけど君は間違っちゃいない。……僕が言える立場じゃないかもしれないけどさ。それが君が選び抜いた未来なら僕は応援するよ」

 

「………」

 

「それじゃ、僕はそろそろお昼に行くから!緑谷君、轟君、先に行くからね!」

 

「来正君!?……轟君、僕だって負けられない。僕を救けてくれた人たちに応える為にも、僕も君に勝つ!」

 

「……あぁ」

 

 轟君は僕等の言葉に目を伏せながら応える。

……何か声を掛けてあげたいけど、これ以上刺激したらまた地雷を踏み抜く可能性があるのでしばらく距離を置く事にしよう。

 

『……おい』

「どうしたの」

 

『どうして言い返してやらなかった。あぁ言った天狗スカした奴は今の内に折っておく方がアイツ自身の為だ』

「折っておくって…ズカズカと相手のプライバシーに踏み込むのはアレだし。僕等が言っても意味無いと思うよ」

 

 轟君には説得じゃなくて行動。言葉じゃなくて本気でぶつかり合わないと心に響かないと思うんだ。

 

「轟君はいい人だからさ。もしかしたら分かり合える時が来るかもしれない。その時になるまで気長に待つよ」

『……クク、今の内に借りを作らせておく算段だな嫌いじゃあない』

「そう言うとこやぞシンビオート」

 

 

 

 

 

 

 

「ステーキ丼にすべきか…、或いはラーメンにしようか……」

『チョコ…?どこ?ここ?』

「チョコはさっき食べたでしょ」

『(´・ω・`)そんなー』

 

 食堂にて何を食べるか迷う僕。シンビオート、そんな顔してもチョコはあげないからね?最近、糖尿病にならないかヒヤヒヤものだから少しは低糖質のものを摂取しないと。

 

「あの、よろしければコチラのチョコをどうですか?」

 

そんな僕等の元に高級そうな箱を持った八百万さんがやって来た。

……え、こんな高そうな物貰っていいの?

 

『よかったのか?ホイホイ渡しちまって。オレは高級品でもホイホイ食っちまうんだぜ?』

 

「えぇ、たった数万円のチョコなので構いませんわ。それに来正さんにはUSJの時に助けて貰いました。その時のお礼ですわ」

 

「そう言うことならお言葉に甘え……待って、数万円?」

 

 チョコ?数万円?………あぁ、成る程。1ダース辺り数万か。そう言うことね完全に理解したわー(理解してない)

ま、まぁ別にそこまで高くはないか(震え声)

 

「えぇ、一個たったの数万円程度の安物ですが来正さん達のお口に合えばよろしいのですが……それでは来正さん。そろそろこの辺で失礼しますわね」

 

「うん、それじゃあね八百万さん………一 個 数 万 円?」

 

 安物の 法則が 乱れる !

安物の概念とは?うごごごご……?

 

『はっ、数万だ?無駄に金を掛けたチョコが果たして口に合うか────』

「……シンビオート?」

 

 なんかいきなり固まって動かなくなったんだけど?

え、どうしたの?大丈夫?ココア飲む?

 

『……カカオの宝石箱(ビックバン)や』

「は?」

 

パァン

 

 直後シンビオートは膨張を始め弾け飛んだ────

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫か?」

 

「何が?」

 

「いや、なんか凄く汚いと言うか身体中のあちこちに黒いモノがベッタリ付着してる」

 

「これ?シンビオート(だったもの)だよ」

 

「いや、何が起きた!?」

 

「その容貌、見て察するに余程の事態が起こったのだろう」

 

「いや大した事無いよ。なんかシンビオートが爆発した程度で被害は全く無いし」

 

「それなら……待った、今何て言っt『さぁ昼休憩も終わっていよいよ最終種目発表!とその前に予選落ちのみんなに朗報だ!』

 

 砂藤君の発言がプレゼントマイク先生の声により掻き消されてしまう。うん、突っ込みたい気持ちは分からなくも無いけどね。

 

『あくまで体育祭、ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げ…ん?』

 

 おお、チアガールだ!本物のチアガール生で見たよ。なんだろう不思議と感動するなぁ。左から順に金髪、白人、一つ飛ばしてAクラスの皆が揃ってダンスして………あれ?

 

『どうしたA組!?どんなサービスだそりゃ!』

 

 そこにはチアガールの衣装を纏ったクラスメイトである女子達の姿。そっと僕が後方へ視線を向けると上鳴君と峰田君がしてやったりの表情を浮かべていた。

……あー、うん。そう言う事ね理解したわ この二人が原因ね(超速理解)

 

『なんだ、お遊戯会の時間か?』

「違うよシンビオート。青春の1ページだよ」

 

「アンタ等、呑気に解説して……!」

 

「まぁまぁ耳郎ちゃん。本戦まで時間空くし張りつめててもしんどいしさ。いいじゃんやったろ!そうだ!来正君、どうかなこの格好、似合ってる?」

 

『正直シコリティは高い』

「おいシンビオート、今すぐ口を閉じろ」

 

 やばいな。シンビオートを放っておくと放送禁止ワードが出てくる可能性があるから油断できねぇ……まぁ確かに似合ってるけどね。

 

「そして更に〜!ヤオモモちゃんが創った付け耳を装着する事によって……じゃーん!ネコミミチアガール!」

 

「ちょっと⁉︎やめてよ葉隠!」

 

「うぉお!ネコミミ!スゲェ!」

 

「くそっ!透明じゃなければなぁ!あと胸が…!」

 

「お前等、後で殺す」

 

『煩悩塗れが何を言う。……で?キョウセイ、感想はどうだ?』

 

「付け耳は邪道 地獄に堕ちろ(うん、いいんじゃないかな)」

 

「「「!?」」」

 

あ、やべ。言い間違えちゃった。

 

「いいんじゃないかな。フツーに似合ってるし、それに耳郎さんも可愛らしいよ」

 

「……え、あ?う、うん。……アリガト」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか変に良い感じでまとめてるけど殺意に塗れた発言を放ってたよな」

「馬鹿、殺されるぞ!」

 

 そこ、うるさいよ。せっかく耳郎さんの機嫌が良くなったって言うのにさ。

……ちなみに皆は付け耳好きかな。僕?ハハハ、ケモミミと付け耳は一生分かり合えないと思う(真顔)

 

 先生達の話は進んで、僕を含め進出した16名はレクリエーションを挟んだ後、決勝トーナメントを行うと言うのだ。今年は一対一のガチンコ対決。去年はチャンバラ対決で比較的安全だったけど……今回は血みどろの戦いにならなければいいんだけどね。

 

「ど、どうしたの?」

 ↑

緑谷(いつも重傷を負う人)

 

「何見てやがる、死ね」

 ↑

爆豪(爆発物を具現化したような危険な人)

 

「………」

 ↑

轟(強力な個性を使う要注意人物)

 

『ハッ』(中指を立てる)

 ↑

シンビオート(論外)

 

………ち、血みどろの戦いにならなければいいんだけどね(震え声)

 

「それじゃあ、決勝トーナメントの組み合わせの結果を発表します!スクリーンにご注目!」

 

【第一回戦】

『第一試合』

心操vs緑谷

 

『第二試合』

轟vs八百万

 

『第三試合』

来正vs物間

 

『第四試合』

赤糸虫vs芦戸

 

『第五試合』

瀬呂vs切島

 

『第六試合』

鉄哲vs上鳴

 

『第七試合』

飯田vs発目

 

『第八試合』

麗日vs爆豪

 

 

 ミッドナイト先生の声と共にトーナメント表が映し出された直後、あらゆる生徒達にリアクションが起こる。

 

「あんただよな緑谷出久って。一回戦よろしく」

「あ、こ、こちらこそ!(この人ってあの時の……)」

 

「女だからって手加減はしねぇぞ」

「こちらも手加減はしませんわ」

 

「せ、き、し、むって……あ!最後にハチマキ奪った!」

「うん、あの時はごめんね。でもよろしくお願いね」

 

「負けねぇからな!」

「おうよ!恨みっこ無しだぜ!」

 

「覚悟しろよA組ィ!」

「いや俺はあまり関係無いと言うか……くそ!やってやるよ!」

 

「君が発目君か!よろしく頼むぞ」

「飯田ってアナタですか!実はですね……」

 

「麗日って誰だ?」

「ヒィーーーッ!」

 

えーっと、僕は第三試合か!それで相手は……物間?

 

「僕の事を呼んだかいA組?」

 

「おっ、君が物間君?よろしくね」

 

「へぇ、僕達より優ってるA組がわざわざ握手なんて…嬉しい事してくれるね」

 

「え、あ、うん?」

 

 なんだろう。もしかして怒ってる?僕、何か悪い事しちゃいました?とでも言っておこうかな。……あ、いやダメだ。この発言は火に油を注ぐと思うし。

 

『なんだ、お前。どうやら死にたいようだな』

「シンビオート!」

 

「シンビオート……あぁ、君の事ならしってるよ。宣誓の時に一位になると宣言した癖して現在一位になってないヤツだろう?」

 

『……は?』

 

 あ、煽り返しただとッ!?この物間君と言う男、中々やる奴だ!

 

『……そう言えばオレも見た事があるな。獲物を横取りしないと勝てなかったハイエナ…いや、ゴミに群がるハエの事だろう?お前の事だよお前』

 

「あれれ〜、おかしいぞ?そんなハエにすら劣っている君は果たしてなんなのかなぁ?もしかして図星だったから怒ってるのかなぁ」

 

『怒ってる?オレが?ハハハ面白い事を言うなお前は!ハハハハハハ!!』

 

「まさか、事実を述べたまでだよ僕はね。ハハハハハハ!!」

 

『「ハハハハハハハハハハハハ!!」』

 

 

「………ポンポン痛い」

 

「大丈夫?ハーブティー飲むかい☆チーズもあるよ☆」

 

「うん、後で貰う」

 

 ティーカップを片手に持った青山君にお礼を言いつつも僕達は観客席に戻る事にした。レクリエーション?胃がストレスでマッハな状態で僕に追い打ちをかけるつもりかな?

 

「でも、楽しみにしてるよ☆君が一位になるところ」

 

「違うぅ…シンビオートが勝手にぃ……」

 

 青山君からのプレッシャーを感じながら僕は束の間の休息を楽しむのだった。

 

 

 

『おいキョウセイ!レクリエーションに出るぞオレ達の力を見せつけてやれ!』

「クソァ!!結局こうなるんだろうと思ってたよォォ!」

 

「僕のハーブティー!?」

 

この後、無茶苦茶ティーカップを叩き割ってしまった事について青山君に謝った。

 




主人公「付け耳は邪道。異論は認めん」
付け耳派「は?キレそう」

付け耳派の方々、申し訳ありませんでした。


〜〜キャラクター解説〜〜


『轟焦凍』
主人公属性盛り盛りのキャラ。実は現時点での主人公への好感度は最悪だったりする。このままだと地獄兄弟の仲間入りしてしまう可能性が微レ存…。

『物間寧斗』
第三試合にて主人公と戦う事となった心がアレな人。シンビオートと煽り合戦にて接戦を繰り広げるが引き分けとなる。


〜〜用語解説〜〜

『ト◯ポ』
やっぱ◯ッポはすごいよね。その点最後までチョコたっぷりだもん。

『BIG BOSS』
いいセンスだ(CV:大塚◯夫)

『アマゾンズseason2』
さっきまで命だったものが辺り一面に転がるオーイェーを具現化した作品。チヒロォ逃げルォ!生きてる事が罪といったように東映が本気を出した結果がコレだよ。

『我が魔王』
「祝え」「は?」「祝えと言っている……!」
もしかして→仮面ライダージオウ



次回の投稿は早めに出来ればいいなぁ。

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