違う!シンビオートが勝手に!   作:ゴランド

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初の短編作品。
よくもまぁこんな酷い出来の作品を投稿する気になったな。

8/5連載化しました。


1話 違う!シンビオートが勝手に!

『GYAOOOOOOOOOOOOO!!!』

「ああああああああああああああああっっっ!?」

 

やぁ皆。主人公だよ。超常社会を楽しんでいるかな?

超常社会と言えば画面の前の皆はどんな"個性"を持ってる?

 

僕の"個性"は『シンビオート』と言って謎の寄生生命体を身体に宿した特異的な個性なんだ。シンビオートを身体に纏えば超人的な力を発揮できるしシンビオート自体スライムみたいな軟体生物だから立体起動装置みたく縦横無尽に移動したり、海賊王を目指すゴム人間みたいな攻撃もできるんだ。

 

まぁ、一つ欠点があるとすればさ

 

『GYAOOOOOOOOOOOOO!!!!』

「頼むから言う事聞いてくれないかなぁ!!!」

 

シンビオート(コイツ)自身に意思がある事かなぁ!!

個性を発動すると高確率で身体を乗っ取られるんだよね!ホント、コイツ何年経っても言う事聞いてくれないんだよ!

 

『GUGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA』

「大事な試験なんだから今日くらい僕の自由にさせてよシンビオート!」

『FOOOOOOOOOOOOOOOOO!!』

「なに?君も合法で暴れられるのを楽しみにしていただって?よくもまぁそんな知恵が働くよね!」

 

そんな口論をシンビオートとしている内に機械仕掛けの敵を次々と薙ぎ倒して行く。

いやさ、ホントコイツ戦闘大好きだよね。日常生活の中で敵が現れると身体の主導権を奪ってブン殴ろうとするから抑えるのに一苦労するよ。鬱憤が溜まっていたのかな。ものすっっっごく暴れてるよ。

 

パンチ一発で仮想敵をバラバラにしたり、仮想敵の頭部を鋭い牙で噛みちぎったり、高所から一気に踏み潰したりさ。どう見ても敵の所業で周りの受験生がビビって近づいて来ないんだよね。

あークソ!これで不合格になったら全部お前に責任擦りつけるからなシンビオート!

 

『WRYYYYYYYYYYYYYYYYY!!』

「えっ?結局僕と運命共同体なんだから連帯責任だって?畜生が!!」

 

そんな時だ。

僕達の前に、超巨大な仮想敵が現れたのは。この試験において倒してもポイントにならず障害物としての役割を果たすのだ。

 

そんな逃げる一択の仮想敵を前にしてるんだけどさ。

ねぇ、なんで真っ向から突っ込もうとしてるのさシンビオート。ねぇ、お願いだから逃げようよ。頼むからさ!

 

ちょ、待って⁉︎

シンビオート!シンビオート!困ります!困ります!アーッ!困ります!シンビオート!アーッ!シンビオート!アーッ!困ります!

マジでやめてくださいお願いします困りますからシンビオートォ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『わーたーしーが!投影されたーーッ!おめでとう!君は実技試験一位となって突破だ!』

「……ハイ、アリガトウゴザイマス」

 

後日、雄英高校から試験合格の通知があったよ。

ハハハ、ホントもう死ぬかと思ったわ。なんかオールマイトの姿が映ってるけどもうどうでも良い気がして来た。

うん、今日は温かいココアを飲んでさっさと寝ることにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで無事に雄英高校に入学できた僕は初日から首から上がカラスっぽい感じの生徒と友達になった。

名前は常闇踏影と言ってなんか中学二年生に発症する思春期特有のアレな感じが口調から読み取れるけど、まぁ気にしなくていいよね!

 

「お前の疾風怒濤の鬼神の如き活躍は耳にしている。これからもよろしく頼む」

 

「いや違う、アレはシンビオートが勝手に」

 

僕自身の個性を説明すると常闇君は「ほう」と関心したように呟く。

 

「俺と似た系統(タイプ)の個性か……コイツの名は黒影(ダークシャドウ)

『ヨロシクナ!』

 

「お、愛嬌のあるタイプだね。僕の方はシンビオートって呼んでいるんだ。ほら挨拶して」

 

僕がそう呼びかけると身体から黒い不定形な物体が現れ、僕の腕に纏わり付いていく。そのままシンビオートが小さな身体を作り出すと常闇君に向かって指をさす。

 

『FUCK YOU』

 

「『!?』」

「違う!僕の意思じゃない!シンビオートが勝手に!」

 

コイツ!なんで初対面で喧嘩を売ってんだよ!

ホントマジでいい加減にしろよシンビオートコラァ!

 

そんな僕達の元に金髪の三白眼の不良っぽい学生がやって来る。

えっと、誰だろうか。ちょっと見た目が怖いけどもしかしたら優しい人かも……

 

「テメェが一位の奴か……、実技が一番だからって調子に乗ってんじゃねぇぞクソドブ野郎が……!」

 

前言撤回。ただのDQNですね分かります。

いや、分かりたくないよ。

ともかく彼は何らかの誤解をしているに違いない(超速理解)。

それなら一刻も早く弁解をしなければ(使命感)

 

「いや別に調子に乗ってる訳じゃ───

 

すると、シンビオートが僕の身体の主導権を奪い目の前の不良っぽい彼に向かって口を開く。

 

『GO TO HELLLLLLLLLLLLl!!!!』

 

「んだとクソがァ!!!」

 

「違うううううううう!!シンビオートが勝手にぃぃぃいいいいいいッッ!!」

 

 

 

 




『主人公』
彼は主人公。名前は出てないけど主人公。幼少期から寄生生命体と共に生きる苦労人。
ヒーローを目指しているけど、個性の所為で敵に間違えられる。ま、是非もないよネ!
よくデッドプールやアニメ版アルティメットスパイダーマンの如く第四の壁を越える事があるが気にしない方面で。


個性『シンビオート』
主人公の中に棲まう人格を持った黒塗りの謎の寄生生物。
取り憑かれた人間は超人的な腕力や敏捷性を得る。ちなみに主人公の人格を塗り潰される訳でもなく比較的良好な共存関係にあるらしい。



『シンビオート』
バトルジャンキーのヤベー生命体(やつ)
強そうな相手には喧嘩を売っていくスタイル。

ちなみに主人公の中は住心地が良いらしい。




多分続かない。


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