スクライドとシンフォギアとプロメア見たら精神的に炎上しそうになったので投稿します。
スクライドはいいぞジョージィ…
シンフォギアをもっとすこれジョージィ…
プロメアをレンタルして心を燃やせジョージィ…
『なんと緑谷、動きが変化⁉︎ どう言う事だよオイ!でも盛り上がって来たなぁ!』
「震えてるよ轟くん。個性だって身体機能のひとつだ 君自身冷気に耐えられる限度があるんだろう?それって左側の熱を使えば解決出来るもんなんじゃないのか?」
「………」
「みんな本気でやってる。勝って目標に近付くために…1番になるために……僕に勝ちたいなら、全力でかかって来い!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やぁ皆。ソウルメイツが本当に覚醒して驚きを隠せない主人公だよ。……いや、と言うか本当に覚醒出来たんだね。この土壇場で本当に形勢を覆せるようなパワーアップしたの凄いよ本当に。
『デクのヤツめ……サイヤ人だったか』
「絶対に違う」
まさか最終的に髪毛が逆立ったりとかしないでしょ、相澤先生じゃあるまいし。
と、そんな事を話している間に轟君が走り出した。
「全力?クソ親父に金でも握らされたか?イラつくな!」
「……まぁ、サインは貰った!」
「⁉︎」
おい、緑谷君おい!いつの間にエンデヴァーからサインを……⁉︎あの人ってファンに塩対応だから握手してもらう事自体が困難だって言うのに……! 実に
いや、今はそんな事はどうでもいい。確かに緑谷君はパワーアップしたかもしれないけど高純度の結晶壁をどうにかして崩さないと轟君に勝つのは難しいぞ。
「───5% フルカウル!」
「ッ⁉︎」
緑谷君が一瞬だけ光ったと思ったらいつの間にか、轟君の背後に回り裏拳を繰り出す。
速い、さっきと比べてまるで別人……!
『単にアッチが遅いだけなんじゃないか』
「いや、遅いってそんな……?」
シンビオートにそう言われ僕はようやく気づく。ここからでは遠くて最初は分からなかったが、轟君の身体が震えている。
これは轟君自身の個性によって体温が著しく低下している事によるものだ。
「……つまり、轟君の弱点は個性による副作用か!」
『ビンゴ。やっと脳天気なお前でも飲み込めたようだな』
誰が脳天気だ。彼の個性は強力だけどその分 身体機能に影響を及ぼすことは分かった。それに緑谷君が言った通り炎を使えば体温調節できるけど……
「使えるかは本人次第だよなぁ……」
自身のトラウマに向き合うって、そう簡単にできるものじゃない。人の精神は繊細でナイーブだ。下手をすれば轟君は更に拗れるかもしれない………。
「だから、絶対に揶揄うのは駄目だよシンビオート」
『あぁ、分かった(満面の笑み)』
あ、これ絶対分かってないヤツだ。
僕知ってるよ。これ後で轟君に指差して笑うパターンだよ知ってる(経験談)
人の不幸を嘲笑うのが好きなシンビオートを他所にステージ上では先程まで追い詰められていた緑谷君が有利となっていた。
先程まで轟君が攻撃として作り出した氷壁を足場としてステージを縦横無尽に飛び回り翻弄する。
「ちょこまかと……ッ!」
「そこだッ!」
轟君が構え、再び結晶群の障壁を作り出す瞬間に緑谷君は彼のすぐ上を飛び越える。
背後に回った相手を迎撃するために
「SMASH‼︎」
至近距離からアッパーカットを打ち込んだ。
WOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!
「緑谷君の攻撃が効いたぞ!」
「どうなってるかよく分からないけど凄いな!」
番狂わせの試合に会場内のクラスを含めた観客達が一層の盛り上がりを見せる。勿論その観客の中に僕も含まれている訳なので声を上げて応援を────
「ぎががあ゛ihbf殺wqがデぐぁぎぎノぎぎgiギギギギ」
───する勇気が無いので僕は黙っている事にした。
と言うか何あれ超怖いんだけど!?
爆豪君、人体から発しちゃ駄目な声っていうか音を出してるんだけど どうなってるの⁉︎なに?これから黒い翼でも出すつもり⁉︎緑谷君か!狙いは緑谷君なのか⁉︎
「おいおい どうしたんだよ爆豪オメェ。目尻すげぇぞ」
「顔のパーツから はみ出てるぞ?大丈夫かそれ」
BOOM‼︎×2
上鳴君と瀬呂君が逝ったーーーーッ⁉︎
なんで地雷をタップダンスで踏みに行くの?オイオイオイ、アイツ等死んだわ(合掌)
「デクの野郎がどうして あんなに動けるんだよお゛おッッ」
『そいつは「ほらチョコ食べなシンビオート」mgmg…で、なんだっけか』
ははは、いつもと同じと思ったら大間違いだぞシンビオートォ!
ここで緑谷君と特訓したとカミングアウトすれば確実に怒りの矛先がコチラに向く!
ここは知らぬ存ぜぬで通し
「そういえば来正君は緑谷君と特訓してた筈だが……」
「どういう事だテメェ……ッ!」
『なんだ、仲間外れにされて悲しかったか?』
「あ゛ぁ゛? 仲良しごっこして楽しんでるテメェ等と馴れ合うつもりはねぇよカスが!」
「まーた始まったよ」
「しゃーね、なぁ来正 いつものように仲介よろしく頼んだ……あれ、来正?」
耳郎さんと切島君の言葉が聞こえた気がしたけど関係無い。何故なら僕はシンビオートと爆豪君の争いを止める事は不可能だと悟ったからだ。それにこう言う場合は止めるんじゃない。
激流に逆らえば飲み込まれる むしろ激流に身をまかせ同化する 激流を制するは静水。其れ即ち────
「(
「「!?」」
『デクに嫉妬するなんて見苦しい真似を晒して楽しいか?』
「はっ、嫉妬だァ? デクのやってる事なんか妬ましく思った事なんざ一度もねーわボケ!」
『今、嫉妬してるんだろ自覚すら出来ないスカスカの脳してるのかお前は』
「んだとスカスカなのはテメェの方だろ!俺は隅々まで詰まってるわ!」
『それじゃ、その証拠を見せてもらえるかい?考えられる脳味噌が詰まってる話ならなァ!』
「たりめーだわ! 例えばさっきのデクの戦法は至極単純!半分野郎の
なんか隣がヒートアップしてるけど気にしない。激流に身を任せればばばばばばばばば⁉︎
「正気に戻れ来正ーーーッ!」
「耳郎、アレだ!多分寒さで頭がどうかしてるんだ!」
「ウチに上着貸したばかりに……!」
「ヤオモモ!
成る程、馬鹿のフリって最終的にこうなるのかー。うん!一つ賢くなった気がする(白目)
と言うか、身体中に大量の懐炉付けるのやめてくれない?物凄く熱くなって来たんだけど。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「SMASH!!」
KABOOOOM!!
気が付けば緑谷君の凄まじいラッシュ+強力な衝撃波により轟君は追い込まれて行く。試合開始直後と比べて氷結の酷使により機動力が落ちている轟君もなんとか迎撃しようとするが、彼のスピードを目で追うのがやっとのようだ。
と言うかまだ
「ぐっ、なんでそこまで……!」
「期待に応えたいんだ……!」
「憧れた人に、大切な友達に、名前に意味を込めてくれた人に、戦いを教えてくれた人に……僕をヒーローとして育ててくれた皆の期待に応えたいんだッ!」
一段と輝きを放つと、緑谷君の蹴りが轟君の腹部を捉える。
「そんな皆に笑って応えられるような…カッコいいヒーローになりたいんだ!!」
ボロボロの拳で追撃を行い轟君が後方へ吹き飛ばされる。よろめきながら彼は立ち上がり、対して緑谷君は腕のダメージが厳しいのか立っているのも辛そうだ。
……互いに満身創痍 決着は刻々と迫って来ている。
「親父の…力を「君の!力じゃないか!!」ッ!!」
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
──いいのよお前は。血に囚われることなんかないなりたい自分になっていいんだよ。
脳裏に過ぎる思い出。懐かしく、心温まるソレが凍て付いた心を溶かしていく。
(……あぁ、そう言う事かよ)
──それが君が選び抜いた未来なら僕は応援するよ。
クラスメイトの声が頭の中に響く。耳に入る度に苛つき、怒りの炎を滾らせたその声色は聴き覚えがあった。
(……そうか。アイツ、母さんに似ていたんだ)
刹那、彼の左側から凄まじい熱量の焔が上がった。天にまで届くその炎は心に纏わり付いた氷から解放され、会場内へ一気に熱を伝えて広がって行く。
「勝ちてえくせに ちくしょう…敵に塩を送るなんてどっちがフザけてるって話だ……俺だってヒーローに……!」
過去の柵から解き放たれた彼は不敵な笑みを浮かべる。
最早、此処に因縁在らず。語るべき言葉在らず。話すべき相手此処に居らず。男 ただ前を向き ただ上を目指す。
「どうなっても知らねぇぞ!!」
「真っ向からッ!!」
緑の閃光が駆け、陽の光を反射する結晶が互いに迫る。緑谷は何層にも重ねられた氷を打ち砕き、氷と焔が舞う中心部に向かって右腕に100%の力を込める。
それに対抗するように轟は左側にありったけの熱量を込め、構える。
「緑谷…ありがとな……」
直後、ステージの中心部にて爆発が起きた。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
えぇ……(困惑) 待って?どう言う事?
……えぇ……(二回目)
おかしいよね? なんであの二人だけ別次元のバトル展開してるの?
かめは○波とギャリ○ク砲、月○天衝をプラスしてアバンスト○ッシュをごった煮させた物に尾獣玉を潜影蛇手した光景が目の前に広がってるんだけど。全部フルカウンターで跳ね返さなきゃ(使命感)
いや、そんな事よりも どっちだ?どっちが勝ったんだ……⁉︎
そう考えつつ目を凝らすと、辛うじて形を保っているステージを覆う爆風が晴れて行き人影が浮かび上がって来る。
「み、緑谷君場外! 轟君三回戦進出!」
WOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!
そこには己の炎によって半焼した上着を羽織る轟君が立って居た。観客達の熱量溢れる声が響く中、場外で力無く倒れている緑谷君の姿が視界の隅に映る。
「ハッ、ザマねぇな!デクの野郎!」
『……? 轟が勝って嬉しいのかお前』
「あぁ⁉︎ 嬉しさなんぞ一割一分一厘もねーわボケ!」
あー はいはい、いつものいつもの。試合終わった後くらい喧嘩を止める事出来ないのかな君達さぁ。
それにしても緑谷君、大丈夫なの?
あ、いや右腕に左手、加えて脚も駄目にしてる時点で大丈夫じゃなかった。
………あれ、待って? 緑谷君が全く動いてないけど……あれ?
『死んでるんじゃないの?』
「生きてるよ……生きてるよね?(震え声)」
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
気が付くと僕は見知らぬ場所で寝ていた。何事かと辺りを見渡すと 其処はさっきまで居た会場ではなく底が見えない川だった。
どうやら小さな舟に乗っていたらしく、低い波によって小刻みに揺らされバランスが取りにくい。
それにしてもこんな昔話に出てきそうな舟に乗るのって初めてかもしれないなぁ………あれ?
「と言うか ここって何処?」
「気が付いたようだな」
声の聴こえてきた方向に目を向けると其処には白装束を羽織り舟を漕いでいる老けた人が居た……なんかサングラス付けている所為か、物凄く違和感が……。
と言うか来正君のおじさんに似てる気がするのは気のせいかな?
いや、そんな事よりもさっきまで僕は轟君と戦っていた筈だけど、どうしてこんな所で僕は舟に揺られているんだ?
そんな疑問に答えるように目の前のスタンさん(仮名称)は口を開く。
「お主は死んでしまった」
「はぁ……はぁっ!?」
えっ死んだって誰が?……え、僕なの⁉︎僕、死んだの!?
いやいや、僕は轟君と戦ってトンデモパワーが炸裂して後に光が逆流して………あ、これ死んだかも(震え声)
つまりここは俗に言うあの世で目の前にいるスタンさん似の人は神様って事に⁉︎
「儂はあくまで死者を河岸まで運ぶだけの舟頭。別に神でもなんでもない……あ、いや死神か」
神は神でも命刈り取る方の神⁉︎ いや確かに"死んだら異世界でヒーローになってた件"とか"二度目の人生は異世界でダークヒーローを"みたいな一時期流行った異世界転生系は大概、神様に殺されますけど……え、まさか現在進行形で僕その立ち位置にいるの?
「最近の若者は輪廻転生の思想を知らないのか? 良く書籍で間違った知識を得るが……そんな都合良く異界に生き返られる訳ないだろう」
「確かに……え、という事は……!」
「死んだ死んだ。今回は流石にアウトじゃな」
「そんな⁉︎」
「腕と脚は壊すし、敵達には襲われる。今までよく死んでなかったと感心するところだな」
ぐっ、反論の余地が見つからない。いつも来正君に個性を使って体壊すなと言われてるけどまさか此処に来て後悔する事になるなんて……いや、そもそも後悔する前に死んじゃったけど!
……僕は最高のヒーローになりたかったのに、こんな所で死んで、オールマイトとの約束も守れずに……まさかあの世で後悔するなんて思わなかった。
こうなるなら一言、何か言い残しておくべきだった……。
「……未練はあるのか?」
未練?それなら腐る程ある。最高のヒーローになる以外にもまだヒーローのサインも貰ってないし予告されていたオールマイト限定グッズもまだ買ってないし、あと今年のコミコンにもまだ行ってないし!
「未練タラタラだな。そんなに生き返りたいと言うのなら────」
そう白装束の人がそう呟くとサングラスをクイッと上げる。
「もう二度とこんな事が起こらない様に強くなる事だな。……ほら、迎えが来たぞ」
えっ、迎えってなんの事だろう?なんか背後を指差してるけど後ろに何か居るのかな………ん⁉︎
『デグゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウ!!!』
「うわぁあああああああああああああああああああああ⁉︎」
川から這い出るようにタタリ神みたいなカオナシみたいなアトモスフィアのサムシングがこっちに迫って来た!?驚く僕を他所に襲って来た何かは触手を伸ばし、僕の身体を雁字搦めにする。
え、待って⁉︎引っ張る力強んだけど!?
「ちょっ、川に引き摺り込まれ、助け、あああああああああああああああああああああああっっ!!??」
直後、僕の意識は反転した─────
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「───ぁぁあああああああああっっ!!?? って、あれ?此処は?」
「デク君⁉︎」
気が付けば目の前に麗日さんが居た。それに此処は保健室だろうか、目を覚ました僕にリカバリーガールが声を掛けてくる。
「処置は完璧みたいだ。友人に感謝するんだね」
「リカバリーガール!僕は一体……?」
「回復して何よりだな緑谷君!」
僕が疑問に思っていると、保健室に飯田君がやって来た。あれ?もしかしてさっきまでのは夢?
……だ、だよね!まさか三途の川を渡っているなんて、そんなファンタジーやメルヘンじゃあるまいし……。
あれ?三途の川とかってファンタジーやメルヘンに該当するっけ?
「しかし、よく無事だったな。話によると心肺停止状態だったらしいぞ」
「本当に死んでたの僕ゥ!?」
え、まって?それじゃ、あの来正君のおじさん似の舟頭や最後の方で襲って来た怪物的なアトモスフィアを醸し出すサムシングは⁉︎
僕が混乱している中、ふと両手が包み込まれる感覚を覚える。
「良かった〜〜!デク君、ホントに死んじゃったと思ったよ!……もう、心配かけちゃ駄目だよ?」
「ヴッ‼︎(結婚しよ……)」
あ、やばい。麗日さんがものすごく可愛い。女の子の手ものすごく柔らかくていい匂いする。可愛い、ものすっっごく可愛い。
でもしかし落ち着け緑谷出久!ここで変な顔を見せればマイナスな感情を抱かれる可能性が高い!あくまでいつも通り!そして天使の微笑みを脳裏に刻み付けろ!
「二人共ありがとう。おかげで助かっtおぼろろろろろろろろろろろろろろろ!?」
「「緑谷君/デク君⁉︎」」
ビチャビチャと口や鼻の内側から押し広げられるかのように液体がががががが!!?
え、なに?死ぬの?もしかして本格的に死ぬ一歩手前なの?
そう思っていると吐き出された黒い液体は徐々に形を作って行く。
これはまさか……⁉︎黒い液体だったものはニィと鋭い牙を見せ付けるように笑う。
『ハァイ、デク。お目覚めは如何かな』
「シンビオート君⁉︎ どうして僕の中から⁉︎」
と言うか、なんでさっきの登場の仕方を選んだの⁉︎飯田君と麗日さんドン引きしていたんだけど!あと僕としても物凄く苦しかったんだけど!
そう思っていると麗日さんが「それはね」と僕に説明をする。
「来正君がぶっとい針状のシンビオートを胸にこう…ぶすっと」
「ぶすっと⁉︎」
「肺と心臓を圧迫させて無理矢理動かしたんだよ。やり方こそ荒いが来正の処置は完璧だったね」
無理矢理動かしたの⁉︎……そうか、だからシンビオート君が僕の身体の中から出て来たのか。……それなら出る時の事も考えて欲しかったけど命の恩人である友達にそんな事は言えない。
……あれ?でも来正君って僕の試合が終わった後、すぐに始まるんじゃ?
「お前と轟が派手にぶっ壊したからステージが修復されるまで時間が出来たんだよ!……アンタの為に友人達は時間を割いたんだ。ちゃんと感謝しときなよ」
僕の為に皆が……そうだ、そうだよね。僕は恵まれた。だけど、その期待に応えられなかった。……それでも皆は僕に割いてくれた。
だから、
「飯田君、麗日さん。シンビオート君もありがとう」
「委員長として当然の事だからな。それに俺達は友人だ」
「そうだよ、困った時はお互い様だからね」
『情けなく負けたが、アイツの悔しがる顔を見れたから結果オーライだ。よくやったと褒めてやる』
「皆……!」
「失礼します、タオル持って来ました……あ!緑谷君が起きたんだ」
すると扉の向こうから来正君が現れる。もしかしたらシンビオートが吐き出されるのを予想していたのかタオルも持っている。
……来正君、戦闘中ってかなりアグレッシブだけど、こう見ると医療系のヒーローに向いてる気がして来たと言うか、こっちが性に合ってるんじゃないかと思えて来る。
「来正君、ありがとう。僕の為にわざわざ」
「ヘーキヘーキ気にする事ないよ。……心臓が止まった時は流石に肝が冷えるどころかストレスで血を吐くかと思ったけどね()」
あ、あれ?もしかして来正君怒ってる?
「怒ってないよ(半ギレ)」
確実に怒ってるね。申し訳ありませんでした(平謝り)。
うん、でも僕自身これ以上皆に迷惑掛ける事は出来ない。それに……ヒントも掴めた。
「来正君、今までありがとう」
「え? いや、別に大丈夫だよ。ヒーローとして当たり前だから」
「うん ヒーローとして当たり前。だからこそなんだ」
ヒーローは誰かを助けるのが仕事だ。それなのに来正君には散々迷惑を掛けてしまった。だからこそ僕は……。
「今度は僕か君を助けられるように強くなるよ」
夢かどうか分からない時に言い放たれた言葉。僕はオールマイトのように笑って期待に応えられるようなカッコいいヒーローになりたい。
これは意思表明だ。
なろうとするんじゃない。絶対になるんだ!最高のヒーローとして 絶対に……!
「……うん、期待してるよ!」
そう言って来正君は笑顔で応えてくれた。
……ありがとう来正君。
あ、そういえば僕に時間を割いてくれたのはいいけど試合は何時頃始まるんだろうか?
僕がそう尋ねると来正君は「あっ」と呟いた。
「そう言えばそろそろ始まる頃か……ヨシ!気を引き締めて行かないとだね! 飯田君、頑張ろうか!」
「あぁ、俺と麗日君は観客席に戻るが緑谷君は許可を得てからだな」
「そっかぁ……緑谷君、抜け出しちゃ駄目だよ」
「う、うん。……それじゃあ来正君。楽しみにしていrおぼろ」
べちゃ
「「あっ」」
やばい。食道から喉辺りにまだ残ってたのかシンビオート君の一部が盛大に口から噴き出てしまった。 あれ?どうしたの飯田君、麗日さん。二人して固まってるけど一体どうしたの……あっ。
「………」
そこには顔面に黒い吐瀉物が見事にブチまけられた来正君の姿が……。
「………」
「………」
『怒った?』
「怒ってないよ…とでも言うと思ったか(マジギレ)」
あー、うん。完全にキレてるねコレ。
……よし、此処は────
「いや違うんですシンビオート君が勝手n「お前の罪を数えろ」
この後、僕がリカバリーガールから本日何度目か分からない治癒を受ける羽目になったのは言うまでもない。
〜〜キャラクター紹介〜〜
『来正恭成』
次回活躍予定。
緑谷出久の心肺が停止した為、無理矢理心臓と肺を圧迫させ蘇生する。吐瀉物をブチまかれた事に対してキレる。
これも全部シンビオートって奴の仕業なんだ。
『爆豪勝己』
緑谷のパワーアップに思わず人体から発してはいけない音を出す技を身に付ける。シンビオートと喧嘩するのはいつもの事である。
『緑谷出久』
三途の川を渡り掛けたが主人公の蘇生術(物理)により復活を遂げる。ただしシンビオートは口から出る。
復ッ活ッ 緑谷出久復活ッッ 緑谷出久復活ッッ
緑谷出久ッッ!
直後キレた主人公により保健室送りにされる。
『麗日お茶子』
あれは 天使だ(マクギリス感)
『三途の川の舟頭』(カメオ出演)
来正君のおじさん。服装は状況によって変わるがサングラスは絶対に外さない。正体は謎に包まれている。
〜〜用語紹介〜〜
『蘇生術(物理)』
元ネタはガーディアンオブギャラクシー(MCU)にてグルートが髄液に落ちたドラックスに行った蘇生術(?)胸に伸ばした枝を突き刺し水を吐き出させると言う見るからに痛いヤツ。
主人公はそれを参考に、シンビオートを胸や心臓に纏わせ強制的に動かす荒技。流動体であるシンビオートだからこそ出来るのかもしれない。