らめぇ!それ以上重くしちゃらめぇ!
それ以上重くしたらやばいのぉぉおおおお゛っ!
今回は諸事情により海の向こう側から更新させていただきます。
飛行機揺れて怖かった(迫真)
やぁ画面の前の皆。重りの重量を解除してもらった主人公だよ。
今僕等は……
『おいデク。怪我をするんならもっと軽い怪我をしろ。お前はいちいち手を壊さなきゃ気が済まないのか?』
「ご、ごめん………」
『あんな力が出せるならアイツを殴ってやれば良かったのに』
「流石にそれは無理だよ!?」
訓練一発目から怪我をした緑谷君の治療をしています。シンビオートの治癒能力で応急処置を施し、保健室に連れて行った後リカバリーガールから「念の為に回復する様子を見たい」と言って来たので彼の腕にシンビオートを包帯のように纏わせた状態にしている。
「私と同じ個性かと思ったけど厳密には違う感じだね……」
「そうですか?僕も詳しくは知りませんけどシンビオートはリカバリーガールと同じく治癒させてるものかと……」
そう答えると「大雑把にはね」とリカバリーガールが返す。
「そのシンビオートは謂わばドクターフィッシュと同じだね。
「へぇ……よくそんな事が分かりますね」
「伊達に長生きはしてないよ」
「成る程……凄い事してるんだねシンビオート」
『……オレ様、デクのウ○コ食ってないぞ』
「老廃物ってそう言う意味じゃないからァ!」
全くコイツは……少しそもそも老廃物に怪我ってルビが振られているのにわざわざ糞って言うかな?
……まさか分かってて言っているのか?
「でも凄いよ来正君!回復系の個性は滅多に無いんだよ!これなら色々と応用を効かせる事が出来──「アンタはさっさと怪我を治す事に集中するんだよ!」痛ッ⁉︎す、すみません……」
リカバリーガールの持つ杖に突かれた緑谷君は痛そうに頭を抑える。……と、言うか良く五体満足で済んだね。下手したら腕を切除してもおかしくないと思うんだけど。
「ま、とにかく。アンタの個性だけど回復は実戦向きじゃないね」
「実戦向きじゃない……と、言いますと?」
「あくまで回復すると言っても可能なのは応急処置だけ。骨折とかは無理矢理治そうとすると歪むし回復出来るのはシンビオートが纏う部分のみ。そして最大の弱点はアンタ自身が無防備になる事」
「……あぁ、確かに。現に今も緑谷君の腕に引っ付いてますしね」
そう考えると治癒は使い所が限られる事になる。うーん、でもシンビオートの性格を考えると戦闘スタイルとか変わらない気がする。
『デクはさっきからブツブツうるさいしな。やっぱり取り憑くのはキョウセイが一番いいな』
「なんかソレはソレでショック……」
「さて、もういいよ。ほらパインアメ舐めながら授業戻りな」
『チョコ!チョコは無いのか!』
「わなげのチョコレートならあるよ。3粒お食べ」
投げられたチョコを器用に口でキャッチするシンビオート。わなげって懐かしいなあのチョコ。まだ何処かで売ってたりするのかな?
『FOOO!カラフルなチョコだ!サンキューバアさん!』
「こらっ‼︎失礼しましたリカバリーガール。それじゃ緑谷君先に行ってるからね。」
二人に一礼すると僕は授業へ戻る為、グラウンドβへ駆けていった。……あ、パインアメ美味い。
「すみません戻りましたオールマイト先生」
「ムッ、戻って来たか来正少年!緑谷少年はどうだったかな!」
「問題は無いみたいですよ。でも治癒を数回に分けて行うみたいなのでヒーロー基礎学の参加は難しいみたいです」
それにしても驚いたよ?緑谷君のゴッドハンドクラッシャー(仮)で屋内に吹き抜けの天井を作り出すって……これ訓練だからね?怪我したらダメな奴だから。もし担当が相澤先生だったら除籍宣告されてるところだったからね?
「悪かったね。それじゃ来たところで悪いが……EチームとGチームの出番が来たーー!!」
「Gチーム……と、言うと」
「ウチらの事だよ」
「つーわけだ。手加減はしないぜ来正!」
「上鳴君!そして……えーと」
「
耳元からイヤホンのようなプラグが伸びているのが特徴の女子生徒である耳郎さん。何というかロックな気がする(小並感)
「そうか、よろしくね耳郎さん。でも、こっちも負けるつもりは無いよ」
『耳とアホのコンビ……こっちも色物枠か』
「「は?」」
「シンビオートォ!」
「それじゃあヒーロー側のEチームは時間が経ったら屋内に突入だ!敵側のGチームも頑張れよ!」
いつも通りのシンビオートに安堵()しながら僕はコスチュームの隅々を念入りに探る。とにかく今の内に出来ることを確認しておかなきゃ。
「ヘッドギアの機能はと……うぉッ!?」
口元にマスクが展開した!こういう機能もあるんだ……。しかも全く苦しくないから通気性もバッチリみたい。アントマンのマスクみたいに展開式なのか。
「何そのコスチュームいいなぁー!」
「いいでしょコレ?いやぁ、コスチュームの申請書類に細かい設定を書いておいてよかったよ。芦戸さんは……見たところ軽装って感じだけど……個性関係でそんな衣装になったのかな?」
芦戸さんのコスチュームは……コンビネゾン?かなりラフな格好だと言う事が分かる。すると彼女は「フッフッフ」と不敵に笑い始める。
「その通り!ちなみに私の個性はこれッ!全身から酸を出す!」
手を銃の形に見立て指先から液体が噴出する。そのまま山なりに放たれた酸は地面に落ち……て………
じゅわあぁぁぁ(※地面が溶けていく音)
うわぁ、どっか映画で観たことあるぞ。この場面。
『オイ、地面がエイリアンのワンシーンみたく溶けてるぞ』
「うん思い出した。それだよそれ!うん、芦戸さん。絶対に人に向けて酸を放っちゃダメだからね!」
「えーッ!」
「いやいやいや!とても心強い個性だけど……心強すぎて、人に向けちゃダメなヤツだからコレ!」
「そんなぁ……」
いやぁ、今の内に知っておいて良かった。彼女自身理解はしているけど人に向けたら危ないなぁ!
内心ホッとしている僕に青山君が声を掛けてくる。
「僕の個性☆知りたいかい?」
「うん。知りたい」
「僕のは眩しくて☆派手な個性☆」
「成る程。で、どんな個性?」
「僕の個性のキラメキはクラスで1番☆」
「分かった、分かったから。どんな個性なの?」
『早くしないとその口縫い合わすぞ』
シンビオートが鉤爪をチラリと見せながら呟いた言葉に青山君は無言となる。うん、これは早く言わない君が悪いと思うよ?
「……おへそからレーザーが出るんだよね☆」
「「おお!」」
蒼い光線が腹部から放出される。まるで流星のように輝く光景にに思わず歓喜の声が漏れてしまった。
え、なにこれ普通に凄いし純粋にカッコいいな!
「凄いよ!オプティックブラストみたいな個性は初めて見たよ!」
『目じゃなくてヘソだけどな』
「いやいや。出す部分は置いといて、純粋に攻撃として頼もしい個性だね!……青山君?」
あれ?何故かお腹を抑えてその場で疼くまってるけど……大丈夫?
「……けど、1秒以上放出するとお腹痛くするんだよね☆」
「えっ」
「……あぁ、そう言う」
青山君は個性持ちで良くあるデメリットを抱えたタイプなんだ。
個性は便利だけど全てがそうじゃない。ノーリスクで個性を使える人がいればその逆も然り。
それにしても、お腹が痛くなるのかぁ………
『なんだ、ただのウ○コ垂れかよ』
「コラッ!そう言うの失礼だから!特に青山君のタイプには失礼だからね!」
「………」
ジッとこちらを見つめる青山君。
……いや違う、さっきのはシンビオートが。
「いや、違うから!ホント僕はそんな事思ってないからね!」
「僕の眩さは簡単に理解されるものじゃないのさ☆」
「あ、大丈夫みたいだね」
『色々とすげーヤツだな』
うん、色々な意味で彼が強いのは分かった。えーと、二人の個性は危ないヤツに強力だけどリスク有のヤツ。
ふーむ………。
『コイツ等が役立たずって事は分かったな!』
「シンビオートォ!!」
いや、違うんだ。僕は決してそんなことを思っていない。そう訴えかけようと僕は二人に視線を向ける。
「こらぁ!青山はともかく私の個性は激強なんだからね!」
「キラめきでは僕がNo.1だね☆」
「ワーオ、この二人メンタル強くね?」
シンビオートの辛辣な言葉を二人は全く気にしていないようだ。ある意味で妥当な
「さてと…今のうちに作戦コードとその内容でも決めておく?」
「何それ!本当にヒーローやってるみたい!」
「ハハハ、いやヒーローだからね?」
『オレ様が活躍する作戦は確定だな』
「僕がキラめくのも確定☆」
「私もここぞと言う時に活躍するのも確定!」
成る程成る程。全員自己主張激しい事は分かった。
……あれ、なんで皆ジッとこっちを見ているの?どうしてそんな急かすようにキラキラした眼差しを向けて来るの?
「……一応聞くけど、それ考えるの誰?」
「「ん?」」
『キョウセイだろ?』
「少しは考えようよ君達ィ!!」
ヤバい、この二人をこのままにしたら色々と酷い結果になりそうだ!そう考えていると通信機からオールマイトの声が響く。
「それじゃ!準備も整ったようなので始まるぞ!そして来正少年はハンデとして重りを付けてもらってるから忘れずにな!」
「あぁ、そう言えばそうだっt──あ゛あ゛あ゛ッッ!!超重ォッ⁉︎シンビオートお願い!」
『しょうがねぇな』
『……意外と重いな』
「それをもっと重くしたのが君だって事を忘れないでね」
「皆、周囲を警戒しつつ進むよ。爆豪君みたいに奇襲を仕掛けてくる可能性が高いからね」
「オッケー任せて!」
「分かっているよ☆」
ビルに侵入した僕等は慎重に内部を進んでいた。互いが死角を補うように奇襲を警戒しながら部屋を一つ一つ確認して行っている。
「あの二人が相手……と言っても僕はそんな上鳴君と耳郎さんの個性に詳しくないんだよね。二人は知ってる?」
「僕かい?全然☆」
『使えねーなこのウ○コ』
「汚い言葉を使うんじゃありません!』
「私知ってるよ。上鳴は電撃を使って、耳郎ちゃんはイヤホンみたいに音を出したり聴く事が出来るんだ!」
「ふーん……えっ?」
『成る程!お前良く見てるな!ジュースを奢ってやろう』
「マジで!ゴチになりまーす!」
『オレ様は謙虚だからな9本で良い』
「それ僕が奢るんでしょ?知ってる。……いや、そう言う事じゃなくて!それが本当ならさ……」
「僕等の位置バレてるね☆」
「その通り!喰らいな電撃!!」
「背後から⁉︎シンビオート盾だ!」
『生温い電撃だなぁ!』
「くそ!ノーダメかよ!」
「よし、そのまま防御しつつ前進!」
『全速前進DA!』
「ふははー!強いぞー!かっこいいぞー!」
「圧倒的だね。でも僕思うんだけど☆」
『効かねぇ!ゴムだから!』
「君、ゴムじゃないでしょ、でどうしたの青山君」
「一方通行の通路で敵が現れた時ってさ☆」
「うん、ごめん!今防ぐので精一杯だから後にしt」
「大体、敵に囲まれるのがオチなんだよね☆」
……えっ、それって……!?
「背を向けてる今がチャンスッ!」
青山君の言った通りになった。上鳴君の電撃を防いでいる間、ガラ空きになった背後から耳郎さんが現れたのだ。
「二人共ッ!個性で応戦を──「遅いよッ!」
すると耳郎さん耳から伸びるプラグが彼女のブーツに挿し込まれた。ちょっと待って⁉︎アレってまさか……!
「ご存知!音響装置だッ!」
僕の予想通りにブーツに装備されたスピーカーから発せられる超音波が僕等に襲いかかる。
「頭に…響くッ!?」
「全くエレガントじゃないよ!☆」
超音波の影響により二人共苦しみ始める。僕はヘッドギアのお陰か頭がキーンとする程度だ。
だけど、この中で最も苦しんでいるのは二人じゃない。
『GYOOOOOOOOOッッ!?』
シンビオートだ!不味い、まさか耳郎さんがこんな芸当をできるだなんて……!あぁ、クソ!コスチュームでそう言う対策できれば良かったのに!
「うぇえッッ⁉︎なんか凄い挙動してるぞシンビオート!」
『五月蝿い五月蝿い五月蝿い鬱陶しいィッ!!』
「ん?☆」←シンビオートが青山の足を掴む
「あっ」
え、シンビオート?何やってるのシンビオート?なんで青山君の足を掴んでぶん回し始めてるのシンビオート?
『どっかへ逝ってろォォォォォオオオッッ!!』
「いやソレ青山君んんんんんんッッ!!」
投げられた青山君は耳郎さんに向かって凄まじい勢いで投げられる。このまま耳郎さんと激突する………!
「うわッ!?ちょ、危なッ!?」
……ワケもなく耳郎さんは咄嗟に躱し、青山君は壁に顔面を打ち付ける結果に終わった。うわ、痛そう。
「上鳴!奇襲は失敗!一先ず逃げるよ!」
「ちょ、おい待てって!!」
『逃げるか逃げるのか尻尾巻いて逃げるのかァ!!』
「うわぁッ!ストップ!落ち着くんだシンビオート!ほら!チョコ!チョコあるから落ち着いて!」
『落ち着いた』
うわぁ!急に落ち着くな!落差が激しいんだよ!
とりあえず、どうみても混乱しているのが分かるからすぐにでも落ち着かせる為にポケットから常備している徳用チョコを取り出す。
「……ほら、甘いのあげるから落ち着いて。2個で良い?」
『やーだ!3個!3個が良いィ!』
「3個か⁉︎甘いの3個欲しいのか? 3個……イヤしんぼめ‼︎」
「よぉ〜〜〜し!よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし……たいしたヤツだよシンビオートお前は」
これは持論だけどシンビオートが暴れそうになった時はストレス解消の為にチョコを食べさせてあげるのが一番だ。あー、それにしても僕もペット飼いたいなぁ。こんな流動体のスライムボディじゃなくて毛皮のモフモフボディを撫で回したい……。
そんな事を思っていると芦戸さんが青山君を引きずりながらやって来た。
「とりあえず、青山
うん。人を物みたく扱うのはやめようか。あとマントを掴んで引きずるの可哀想だからやめてあげてよぉ!
「武器にするなんて☆酷いね☆」
「うん、ごめんよ。でもアレはシンビオートが勝手に」
「許そう☆」
「マジかよ心広いな君」
青山君って変だけど結構良い人なんだな。
「それにしてもさっきのは奇襲はヤバかった。青山君が(本人の意思は関係無の)特攻を仕掛けてなかったら確実に僕は捕まっていただろうね」
「そうだよね、て言うかさっきの見てたけどシンビオートの弱点って……」
「うん。"音"だよ。正確には超音波や高周波等の比較的高い音だね。特に金属同士が擦れる音がね……」
『全くだ!あんなものこの世から消えて無くなってしまえば良いんだ!ファックッッ!!』
「そうなんだ……ごめんね。私がちゃんと相手の個性を教えていればこんな事には……」
「気にしないでよ。それを言うなら弱点を伝えてなかった僕にも非はあるしね。それと青山君さっきはごめん。顔からぶつかったけど大丈夫?」
「全然平気☆」
「でも、サングラスがヒビ割れてるよ」
「うわ、マジか……ほらシンビオートも謝って」
『許してヒヤシンス』
さては謝る気ねぇなオメー。
『アレは事故だ。それに元々は鬱陶しい音を出した耳たぶの女が原因だ。つまり耳たぶがグラサンを壊したのと同じだ』
「納得☆」
「うーん、この超速理解」
「それじゃ、プランBで行くとしようか」
『プランB?ねぇよ、そんなもん』
「いや、あるからね?」
『おいオレ様イヤだぞこんな作戦』
「いや、もう決めた事だからさ。残念だけど最後まで付き合って貰うよ」
『ぐぬぬ、帰ったらチョコをたらふく食ってやるからな!』
「はいはい、分かってるって……と、お出ましか」
「へぇ、アンタ一人で来るって大した自信だね」
「それはどうも。でも君だって一人だよね」
「まぁウチにも作戦はあるからね」
互いにジリジリと躙り寄る。さて、相手が隙を見せてくれればいつでも動けるんだけど……。
「シンビオート、君からも何か言いたい事があるなら言ってごらん」
『お前……
「シンビオートォ⁉︎」
何を血迷ってるんだコイツ!!確かにクラスの中で一番胸のサイズが小さいとは思っていたけど何故抉れてると言った⁉︎言え!
『だって、女は男より胸がでかい筈なのにあの耳女はキョウセイの胸板よりも平べったいぞ』
「シンビオートォ!今すぐ口を閉じろ!……違うんだ耳郎さん!さっきのはシンビオートが勝手に!」
そう言うと耳郎さんはニコリと笑みを浮かべた。
……あ、あれ?もしかすると許された?
「 お 前 を 殺 す 」
だよね。知ってたよ畜生がぁ!!
「臓物ぶち撒けろォ!」
「シンビオート、バネだ!」
『分かってる!』
スピーカーから爆音が発せられた瞬間、僕の脚にシンビオートを纏わりつかせ大きな跳躍を行い回避する。そのまま僕は背中にマウントしてある物を耳郎さんに向けて投擲する。
「
「盾だッ!」
『いやフリスビーだろ』
盾だよ(譲れぬ信念)
僕の投げた盾だけど耳郎さんに易々と避けられてしまう。まぁ流石に簡単には当たらないよね。と、言うわけでさ。
「頼んだよ青山君!」
「分かってる☆」
「やっぱり伏兵を……っ!」
迫るレーザーを耳郎さんは回避しようとするが盾の投擲に体勢を崩されていた為か避けきれず片脚の音響装置に命中し、破壊に成功する。
「よし、ナイスだ青山君!」
「やるね……けどっ!スピーカーはもう片方ある!」
耳郎さんのイヤホンジャックがもう片方のスピーカーに繋がれ爆音が室内に轟く。それと同時にシンビオートが激しく暴れ始める。落ち着けシンビオート!
『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッ!!』
「ッッ!シンビオート踏ん張れ!あと少しの辛抱だ!」
「あと少しって!いつまで持つかな!」
「そうだね。でも、少なくともスピーカーの音は聞かなくて済みそうだ!」
僕がそう言った直後、ガンッ!!と激しい音が響き、スピーカーから発せられた音は途絶える結果となる。
「何が……これって、さっき投げたフリスビー!?」
だから円盤じゃなくて盾なんだけど。まぁとにかくスピーカー装置を両方とも破壊する事に成功したので良しとしよう。
「まさか、さっき投げた
「その通り。ホントは手元に戻らせるのを想定していたけどね」
『良くもやってくれたな耳たぶ!!』
やっぱりキャップのようにはいかないな。いつも思うけど、どうやってるんだアレ?まぁいいか、僕は腕にシンビオートを纏わせるとダガーのように尖らせる。
『CHECK MATE(翻訳:詰みだ)』
「動かない方が良いよ。シンビオートは相当気が立っているから……終わったら謝っておいてね」
すると耳郎さんは降参の意を見せるように両手を上げる。
『動いたら喉の奥にオレ様を突っ込んで気持ち悪い感触で奥歯をガタガタ言わせてやる』
「何それ、考えただけでも嫌なんだけど」
「それは同感だね。とにかく……青山君。君は上の階に居であろう上鳴君をお願い。遠距離で攻撃できる君ならきっと……」
その時だ。僕が視線を逸らした瞬間、シンビオートが何か焦ったように声を発した。
『待てキョウセイ!コイツ何か隠し持っているぞッ!』
「ッ!?耳郎さん、そこを動くな!」
「悪いね、私は何も持ってないよ!ただ、
耳郎の背後に姿を現したのは赤く灯されたランプとセットのボタンが目に付く建物に必ずと言っていい程設置されてある物だった。
「警報装置ッ!?」
『クソッ!奴にボタンを押させるな!』
「もう遅いッ!」
僕等の言葉も虚しく耳郎さんは非常用の警報装置ボタンへ拳を叩きつけた。
Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎Beep‼︎
直後、警報装置から騒々しい音量が解き放たれ、反響しやすい作りとなっている屋内に響き渡る。コスチュームに付いているスピーカーとは段違いの音量にシンビオートは堪らず形を崩していく。
『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッ‼︎』
「ッ!奥の手を隠していたのかッ‼︎」
「来正君☆」
青山君が警報に気付き駆けつけて来た。とてもありがたいけど、ここからじゃ距離が遠い!
「もう遅いよ!ここからの距離からレーザーを撃ったとしても十分に回避できる距離だ!」
シンビオートは音にやられ、僕は重りで十分に動けない。このままだと確実に捕縛されるだろう。
……けど、まだ終わっていない!
「青山君!コード"リパルサー"だ!」
「いいけど☆怪我しちゃダメだよ☆」
そう言うと共に青山君は
(なっ⁉︎来正に向けてレーザーを!)
僕はもう一つの盾を構えレーザーが直撃するタイミングに合わせて……今だっ!
「パリィッ!!」
ガシャアッッ!!
瞬間、レーザーが盾に弾かれ警報装置に命中する。すると先程まで鳴り響いていた音は消えビル内はシン…と静まり返る。
ヨシ!キャップとアイアンマンの合体技!一度やってみたかったんだよねコレ!
「なにぃっ⁉︎(嘘でしょ!レーザーの軌道を盾で無理矢理変えたの⁉︎)」
驚いている!今なら耳郎さんを捕縛できる……と、言いたいところだけど、シンビオートが警報装置の音でやられてうまく身体を形成できない!
(
僕に向かって駆け出すと同時にテープを取り出す耳郎さん。このまま捕まえる気なんだろう。ハッキリ言って今の僕じゃ彼女に太刀打ちできそうにない。
「と、言うわけで出番だよ芦戸さん!」
僕がそう言った直後、
「確保ォ!」
「……は? えっ!?」
一瞬のうちに耳郎さんはテープを巻かれ拘束される。て言うか芦戸さんの手際凄いな。
「よっしゃ!作戦成功ーーーッ!」
「僕のキラメキのおかげ☆」
「皆ありがとうね。おかげで誰一人捕まらずに索敵役を無力化できたよ」
「…えっ、いや、芦戸どこから入って……?」
「窓だけど?」
あ、なんか耳郎さんがまだ把握しきれていないみたい。そりゃビックリするよね。窓の外から入って来たと思ったら捕まってるんだもん。
「窓……外から登って来たの!?」
「音が響く屋内からじゃどうも場が悪いからね。ちょっと反則スレスレ行為をやらせて貰ったよ。プランBは大成功ってところかな」
『オレ様が囮をしてやったんだ。褒め称えろ』
「さすがシンビオート!やるぅー!」
「中々やるね☆僕程キラキラしてないけどね☆」
いやぁ、ノリが良くていいなこの二人!これにはシンビオートもご満悦だろう。
『キラキラするのは何か嫌だ』
「いや、そこは乗ってあげなよ……で?どうするの上鳴君。多分、さっきの騒ぎを聞きつけて近くに隠れているんでしょ?」
すると通路の曲がり角からひょっこりと顔だけを覗かせて来る上鳴君の姿が。
「やっべぇ…耳郎ホントに捕まってんじゃん……」
「アンタ……ずっと見てたの?」
「いやだって、あの状態のシンビオートに攻撃したら逆上されて酷い目に遭わされると思って……」
「男のクセしてビビるな!……いや、否定はできないけど」
否定はしないんだ!?……あ、いや僕も否定できないけどさ。
「一応言っておくけど、これは流石に分が悪いと思うよ」
『もし降参しなかったらそこのウ○コ垂れをケツに突っ込んでやる』
「僕、全身ソフトなんだよね☆」
「何されるんだよ俺!?」
ホント、字面だけ見ると何されるんだろうね(白目)さて、僕としてはこのまま降参してくれると嬉しいんだけど。
そうでないとシンビオートがアー ナルホドってところにヤバい事をしでかす可能性が高い。
そう考えていると上鳴君がニヤリと笑みを浮かべる。
「へ、へへ……確かにこりゃピンチだ……けどな、飯田の演技で思いついたぜ……」
「何を言って──「動くんじゃねぇ!」えっ」
「一歩でも動いたら核にセットした自爆装置を起動してやらぁ!死にたくなきゃ大人しくしてな!!」
…………えっ?
「「はぁぁぁあああッ!?」」
屋内に女子二人の声が響く。何を血迷ったのか上鳴君は高らかに自爆宣言した事に僕等は戸惑いを隠しきれなかった。いきなり何を言ってるんだ……?
「ちょっと!?何言ってんの上鳴!」
『アホかコイツ?いや、最初からアホか』
「それね、同感」
上から芦戸さんシンビオート、耳郎さん。味方である筈の彼女からもこの言われようである。上鳴君は泣いても良いと思うよ。
「お前ら揃いも揃って酷くね!?」
「はー、アホらし……もういいからコイツ捕まえてちゃって」
「おい耳郎!どっちの味方だよ!?」
それじゃあ耳郎さんのお言葉に甘えt…………あっ。
「待てよ?……そう言う手で来ちゃったかぁ」
そうか、考えるとこれも有りなんだよなぁ。あー、この考えは流石に思い付かなかったなぁ……。
僕が額を抑えていると耳郎さんが苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
「は、何?まさかコイツの事信じてるの?」
「いやいや!流石にソレは無いって!……無いよね?」
女子二人が僕を疑うような目で見つめて来る。ちょっと心が折れそうになったけど負けるな僕。
「そうだね。流石にコレは嘘だと分かるよ……でも、コレってその嘘が本当って事を想定した訓練だからさ」
「へ、どう言う事?」
「一体どう言う事だってばよ……」
なんで言った張本人である上鳴君も理解してないの(真顔)
「あー、例えば実際に敵が爆弾仕掛けたとしたらさ。刺激させないように従うでしょ?」
「うん、そうだね」
「つまりはそう言う事。この訓練はその敵との戦闘を想定した訓練だから……うん、正直言って成すすべ無いね。ゴメン」
『……は?』
「「はぁぁぁああああああああああああッッ!?」」
再び女子二名の声が屋内に響き渡る。いや、だってさ敵の言う事を無視するのって僕達ヒーロー側としてはマイナスだからね。いやまさか上鳴君が偶然とは言えその戦法で来るとは……。
「よっしゃぁぁ!勝った!勝ってやったぞぉぉおっ!!」
「うっそでしょ……こんなアホらしい作戦で勝つなんて……」
「いや、正直言って侮っていたよ。火事場の機転恐ろしや……」
「いやいやいや!関心してる場合じゃないでしょ⁉︎突破口は!?」
「(今のところ)無いです」
芦戸さんの言葉に返事をすると、ガクリと項垂れる様子を見せる。悪い事をしたなと思っていると青山君が口を開いた。
「ねぇ☆」
「ん?」
『どうしたウ○コ』
んー、このシンビオートの相変わらずさ。
「ホントに打開策は無いの?☆」
「……相手次第だね」
「……分かったよ☆」
そう僕等が話すと通信機からオールマイトの声が聞こえて来る。その声は少々戸惑いを感じる。
『えーと……来正少年?それは降参で良いのかな?』
「あー、いや。待ってくださいオールマイト。せめて決着はつけさせてください」
そう一言告げると、オールマイトは「手短にな!」と応えてくれた。さて、終わりにしないとか……。
「おーい、上鳴君。勝利の美酒に酔っている所悪いんだけどさ、まだ勝負はついてないでしょ?ほらヒーロー側の捕縛がまだ済んでないんだからさ」
「あ、そっか!ワリィな」
そう僕が言うと上鳴君はテープを取り出し僕等の元へ駆け寄って来る。3m…2m…1m……。そろそろ"頃合い"かな?
「あ、上鳴君。言い忘れていた事があったよ」
「ん?何を──「さっき成す術無いと言ったね。ありゃ嘘だ」えっ」
僕は上鳴君の腕を捻り、一気に組み伏せる。
ついでに捕縛用テープも遠くに放り投げておく。
「今だ二人共!上鳴君を取り押さえろ!」
「あだだだだッ!?ちょ、お前ッ、さっき成すすべ無いって……!」
「そりゃ実際にああ言われたら大人しくするしか無いけどさ。君を無力化すれば自爆装置を起動せずに済むでしょ?」
「……えっ?」
「それに僕は成す術無いとは言ったけど
「……はい?」
「つまりはさ、先生の言葉を借りると合理的虚偽ってヤツだよ」
「………はぁーーーーーッ!?」
『え、えっと……ヒーローチームWIN!!』
「ちくしょう!お前なんか嫌いだァ!」
「いや、本当ごめんね。でも悲しいけどコレ訓練なんだよね」
僕等ヒーロー側が勝利を収める事には成功したが、どうにも最後のヤツが納得しなかったみたい。
まぁ、僕も最後の最後で騙し討ちで負けたら納得いかないよ。
……そう考えると上鳴君には本当悪い事をしたなぁ。
「さて、この訓練でのMVPだが……耳郎少女に答えてもらおう!」
「まぁ、コレはフツーに来正ですね。他の二人の個性を発揮させて作戦勝ちって感じ。私も弱点突いたけど最終的に無力化されてたし」
僕か!何というか歯痒いと言うか……。嬉しいけど小恥ずかしい感じもするなぁ。
「成る程……それじゃその来正少年が最も良いと思ったのは誰かな?」
『もちろんオレ様だよなぁ!』
「うーん、普通は耳郎さんを挙げる所だけど……個人的には上鳴君かな?」
『「……は?」』
「お、俺ぇ⁉︎」
シンビオートと耳郎さんの腑抜けた声に遅れて上鳴君の声が上がる。すると、シンビオートと耳郎さんがその場で項垂れる……えっ、そこまでショックだったの⁉︎
『嘘だろ!?こんなアホより俺が下だって言うのか!?』
「私よりもこんなアホの方が評価上って……⁉︎」
「お前等!言っていい事と悪い事があるぞ!」
「いや、別にそう言っているわけじゃないよ。僕自身、上鳴君の咄嗟に自爆装置を設置したって言う脅しは良いと思ったからだよ?人質とかの脅しはヒーローに対して最も有効な戦術だからね」
「でも。お前それを無視して……」
「いや、アレは単純に上鳴君のミスだね」
「ミス?」
「そう、油断したせいかヒーロー側に何も言わず捕まえようとしていたからね。何も要求しないんじゃ返り討ちに遭うのがオチだよ?」
「えっと……つまり?」
「うん、僕達に 装備を捨てろ〜 とか 腕を後ろに組んでしゃがめ〜 とか予め言っておけば何事も無く勝っていたね」
『あーあ、勝利をドブに捨てやがって。アホだな』
上鳴君には悪いけど、何も考え無しに言ってくれて助かったよ。あと、シンビオートはバカと言うのをやめなさい。
「……うわぁぁぁぁぁッッ!勿体無いことしたぁ!!」
『やっぱアホだろコイツ』
「せめて、気持ちの良い人って言ってあげて。ストレート過ぎるから」
午後の授業を終え、ガラス製の壁で出来た廊下に夕焼けが射し込む頃。音を立てながら教室の扉を開いたのは腕に包帯を巻いた緑谷君だった。
「お、緑谷君じゃないか。腕は大丈夫?」
「うん、バッチリ。でも迷惑をかけてゴメン」
『元気なようで良かったな』
「その通りだね。……でも今後はあんな大怪我は勘弁して欲しいな。皆ドン引きして少しの間だけど葬式ムードになってたし」
「ご、ご迷惑をおかけしました……」
いや、ホント。相澤先生が無言で睨んで来るからついでに除籍宣告を食らうんじゃないかとヒヤヒヤしたよ。あぁ、嫌な汗掻いた。
そんな話をしていると僕達の元にクラスメイト達がやって来る。
……いや、正確には緑谷君中心にだけど。
「俺は切島鋭児郎!今、皆で訓練の反省会をやってるんだ!」
「君、中々やるね☆エレガントには程遠いk「私、芦戸ね!そうそう、青山と話してたんだけと私達も来正に頼りっぱなしじゃ駄目だって思ったよ!」
「俺、瀬呂範太な!」
「蛙吹梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで」
「オイラは峰田!」
どんどん彼の周りにクラスメイトが集まり、アイドルみたいな扱いになる。いやぁ、何て言うかさ。
「騒々しい……が、魂の波長が共鳴せし者達の宴。余興も少しは愉しむ……か。フ、俺も随分とヤキが回ったものだ」
『なぁ、このトリは何で机を椅子代わりにしてるんだ?座りたいなら椅子に座ればいいだろ?』
「おっと、そこまでにしてもらおうかシンビオート。それ以上いけない」
「その通りだ!それ以上机を椅子代わりにするのはやめて貰おうかッ!」
「うん、確かにそれも一理あるね。それじゃ常闇君それ以上(黒歴史を晒すのは)やめようか」
成長したら入学から患っているのを悶え苦しむ結果になるからね。……それともヒーローになったら、そのキャラを貫いていくのかな?
やめとけ、やめとけ。死ぬぞ(比喩無し)
『また"オトシゴロ"ってヤツか?』
『イヤ、コレハ"恥晒シ"ッテ言ウミタイダゾ』
『成る程。また一つ賢くなったな』
『エッヘン』
「コイツ等……ッ!」
「ダメだ常闇君。こう言うのは下手に刺激すると更に余計な事を言い出すんだ。堪えろ……!今はグッと堪えろ……!」
怒りに身を任せようとする常闇君を宥める。いつもシンビオートを止めている僕に隙は無かった。
……ちなみに、いつも止められてないだろって言うのは無しね。
そんな事を思っていると緑谷君が「あっ」と声を漏らす。
「そ、そういえばかっちゃんは?」
「かっちゃん……爆豪君の事?」
『ヤローならさっき帰ったぞ』
「そうなの⁉︎」
「うん、声を掛け辛い雰囲気でさ。皆は止めていたんだけど……って緑谷君どこへ行くの⁉︎」
緑谷君は教室を飛び出し、階段を駆け降りて行く。何処に行くんだ⁉︎あとコスチュームのまま行くのはやめて!君の場合は色々な意味で不審者に見えるから!
「ちょっと、かっちゃんに言わなきゃいけない事が!」
「待って待って!爆豪君を追いかけてどうするの?察するに君と爆豪君の関係は良く無い感じなんだよね?それならあのタイプは放っておいた方が良い事くらい君でも分かる筈だよね……?」
「分かってる。分かってるけど───
───かっちゃんは
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
やぁ画面の前の皆、茂みの中からこんにちは。主人公だよ。
「こっからだ!俺はこっから!俺はここで1番になってやる!」
「心配で見に来たけど……、その必要はなかったかな」
『ク、クク……まだだ。まだ笑うな……!』
緑谷君と爆豪君が心配で見に来たけどどうやら無事に終わったらしい。話のほとんどが聴き取れなかったけど最後に爆豪君が涙目になりながら一番になる宣言している場面に遭遇している。いやぁ、シンビオートは連れて来たくなかったなぁ。
今も隣で「m9(^Д^)プギャ-」してるんだもん。バレたら確実に殺されるなぁ(震え声)
『それにしてもデクって変なヤツだぞ。泣顔ヤローが嫌いなのになんで憧れなんだ?』
「複雑な関係ってヤツだよ 口では説明し辛いんだろうね。僕としては喧嘩して仲直り。二人は幸せなキスをして終了って流れが好ましかったんだけど………冗談だよ、だからそんな疑わしい目を向けないでよ」
「身から出た錆よ。どちらかと言うと私は仲良くハグが好ましいわ。それに簡単に言い表せない関係だからこそ素晴らしいんじゃないの」
「素晴らしいかどうかは置いといて僕個人としては二人が仲良くなるのを願っていますよ。魂の通った友人として」
「魂の通った友人……その表現嫌いじゃないわ!」
『気持ち悪いなお前ら』
「失礼だぞシンビオート」
まぁ、とりあえず。ここは何も言わず去るとしよう。うん、そうした方が皆幸せ。……ん?どうしたのシンビオート。
『ところで、さっきから俺達は誰と話しているんだ』
「いやいや、何言ってるのさ。此処には僕と君と──「あ、隣失礼」
隣に視線を向けると、そこには鼻息を荒くしビデオカメラを構えた
「うわぁぁぁぁぁああああッッ!?」
『ゲェッ!野生の痴女 が あらわれた!』
「あぁ、コスの事ね。気にしないで、これがニュートラルだから」
良く見るとこの人は
「と言うかあなた教師ですよね。何やってるんですか⁉︎」
『あなたを盗撮と名誉毀損の容疑で訴えます!理由はもちろんお分りだな!』
ほら!ワザップシンビオートだって言っていますよ先生!
………いや、ワザップシンビオートってなんだよ。
「何言ってるの。教師だからこう言う事が
駄目だこの先生。何とかしないと……!良く倫理の授業を担当しているね⁉︎
何なの?もしかして反面教師として学べって事なの?それなら納得だね(白目)
……ちょっと待ってシンビオート。体を形成して何するつもり?知ってるよ、これって いつもの
待って!心の準備が出来てない!……いや、準備出来る出来ない以前の問題でそもそも相手の逆鱗を撫でる行為をやめt
『いい歳の癖して変な趣味かよ。世も末だな』
「は?(重低音)」
「違うんですッ!シンビオートが勝手にィ!」
キャラクター紹介
『青山優雅』
色物系不憫キャラ。
凡ゆるヒロアカ二次小説で青山優雅を除外し、オリ主をアドバンス召喚されているであろう不憫キャラが定着しつつある。金髪の子かわいそう。レーザー自体威力は高いがデメリットが目立つ。
作者自身、コスチューム改良すればアイアンマンみたいにリパルサー的なヤツを両手から発射とか出来るんじゃね?と考えている。
『芦戸三菜』
黒目触覚ピンク肌エイリアン系女子。
異形系の中でかなりのルックスを誇る女子生徒。何気に身体能力もクラスの中でも上の方で個性が凶悪と将来有望。
こう……人外系女子っていいよね……。
『上鳴電気』
ウェーイ系のチャラ男キャラ。
シンビオートからバカと呼ばれるのが定着しつつある男子生徒。電撃使うキャラって強キャラが多いけど、コイツに至ってはどんな扱いにすれば判別しにくい。
バカだけど、やる時はやる愛されキャラになるといいなぁ。
原作でも、もっと活躍させても良いのよ?
『耳郎響香』
目つき悪い女キャラすこ……。
ギャップ萌えと言いますか?男勝りだけど時折見せる乙女な部分と言うか?そう言うの含め超すこだ……。
えっ、彼女がヒロインの予定?
作者の技量では耳郎ちゃんをヒロインにするのは難しいです(手が震えるんです勘弁してください)
『ミッドナイト』
18禁ヒーロー。最近のお気に入りは爆豪の涙目一番になってやる宣言のシーン。
倫理の授業を担当するが本人自身が倫理的にグレーゾーン。
年齢については触れないで差しあげろ。
〜〜用語解説〜〜
・アントマン
蟻のように小さくなる"アントマン"とそれの対となるジャイ"アントマン"へのサイズへの変化が可能なヒーロー。
アントマンは初代、二代目とそれぞれ存在するのだが、初代は精神を病んだり二代目は強盗を行なったり。
……これでもヒーローなんです(震え声)
まぁ、エンドゲームではアントマンが人々を救う鍵となったので問題無いね!
・オプティックブラスト
X-MENメンバーであるサイクロップスの能力。両目から光線を発射し続けられる。
しかし注意して欲しいのがあくまでも"発射し続ける"ので特殊なバイザーを付けている必要がある。