Q.皆がパニックだ!どうする?
A.ストリップしかありますまい。
「シンビオート⁉︎」
結果 いつもの。
7話 違う!シンビオートが勝手に先制攻撃を!
やぁ画面の前の皆、主人公だよ。あの後ストリップ紛いで気を引いた後、飯田君の判断で生徒達を落ち着かせる事に成功したよ。いや、本当にやるとは恐れ入った……。
ちなみに警報についてはマスコミによる騒動らしくシンビオートも怒り心頭で落ち着かせるのに時間を費やした。
その後、緑谷君は委員長権限で飯田君に委員長を譲る事になってめでたしめでたし……。
と、なったら良かったんだけどね。
「ねぇ、アンタが八百万にストリップ紛いの事をさせたってマジ?」
「その辺詳しく聞きたいんだけど」
「ねぇどうする。処す?処す?」
「ヤオヨロッパイのストリップについてkwsk」
「勘弁してください……」
違うんだ、あれはシンビオートが勝手に八百万さんにやらせたものであって僕は全く関与してないんです!いや、本当に!だからイヤホンジャックを構えたり、強酸性の溶解液を垂らしたりしながらにじり寄って来るのはやめて!あと、芦戸さんのは洒落になってないから!死ぬからソレ!
『大変だな。どうする?潰すか』
「元はと言えば君の所為だからなッッ!あと平和的解決でお願いねッ!」
「待ってください皆さん。来正さんはあくまで私に最大限に生徒の皆さんを安全に避難させるような作戦を提案してくださったんです。それを咎めるのは見当違い思います」
八百万さん……確かに自分にも非はあったけど、そんな僕を庇ってくれるの?どうしようこの歳になって久しぶりに泣きそうになって来るんだけど。
ごめんよ八百万さん。今までセレブを自慢して来るお嬢様と思っていたけど君もヒーローとしての心を持っているんだね。
「それに……」
「それに?」
「その、何というか。皆さんが私に尊敬の目を向けている事実に、その……少し高揚感と言うものが………」
八百万さん!?違うよ八百万さん!少なくとも生徒の殆どが向けていたのは尊敬の目じゃなくて色情が混ざった奇異の目だよ!
「おい来正!アンタの所為でヤオモモがやばい方向に目覚めかけてるんだけど!?」
「違う!アレはシンビオートが勝手に!僕は一切関与してないッ!」
「シンビオートを止められなかったアンタにも責任はあるでしょうが!」
否定できないぞ畜生めッ!だ、だけどストリップと言っても八百万さん自身は厚着の衣装を脱いでいっただけであって決して下着姿になったとか如何わしい事はしてないから!(震え声)
『口で言っても身体は正直だなァ……!』
「悔しい……でも、悪い気がしません」
「来正ィ!!」
「違うゥ!シンビオートが勝手にィッ!!!」
本日のヒーロー基礎学は
まぁ、そんなわけでコスチュームに着替えてバスへ乗り込む事に。
……緑谷君、体育着なんだ。そう言えばあの時訓練でコスチュームをボロボロにしちゃったんだっけ。一応サポーターやグローブとかは装着してるみたいだけど。
「やぁ緑谷君。最低限の装備だけは整えたみたいだね」
「来正君!うん。どうやらサポート科の人達がこれだけは簡単に揃えてくれたみたいなんだ」
「サポート科?サポート科……うーん何か忘れてるような……」
頭の中でピンク色の髪をした女子が過っているんだけど……どこで会ったかなぁ……?そう思っているとシンビオートが緑谷君の服装をジッと見つめる。
『中々似合ってるぞデク。この前のクソダサコスチュームより遥かにマシなんじゃないのか?麗日もそう思わないか?』
「あー、確かに!なんか色々とね」
「シンビオート⁉︎」
「麗日さん⁉︎」
なんでや!緑谷君の手作りコスチューム格好良かったやろ!麗日さんだって地に足ついた感じって言ってたじゃん!
「うん、言ったけど……それはそれ、これはこれだから」
『つまりはダサいって事だろ』
「クソッ!これだから素人は分かってないッ!あのダサさが逆にいいんじゃないか!」
「ありがとう、来正君……ちょっと待って⁉︎少なからずはダサいと思っていたの⁉︎」
「1-A集合ーーッ!どうした君達!早くバスに乗りたまえっ!」
飯田君の号令の下、バスに乗り込んだ僕等は訓練所までの時間をクラスメイト同士の会話で潰す事になった。
えっと、隣は……。
「蛙吹梅雨よ、梅雨ちゃんと呼んで。来正ちゃんとこうやって話すのは初めてね」
「あ、僕の名前覚えてくれてたんだね……でも、いきなり名前でちゃん付けってハードル高いなぁ」
『そうか?カエル女がそう呼べって言ってるからいいだろ。なぁツユチャン』
「あら、ありがとうねシンビオートちゃん。怖そうだけど意外に怖くないものね」
『どういたしましてだ。そう言うお前こそ醜い癖して良い性格をしてる』
「……醜い?」
「ゴルァ!シンビオートォ!!彼女のどこが醜いんだよッ!カエルらしい水々しさのあるツヤツヤ肌とつぶらな瞳がとても可愛いだルルォ!もう一度カエルを侮辱してみろ消炭にするぞテメェこの野郎ッッ!」
「「「「えっ⁉︎」」」」
「あっ………んん゛っ!失礼。シンビオートが変な事言ってごめんね?ちなみに僕はカエルの事は醜いとは思ってないよ?」
「とても嬉しいわ来正ちゃん。梅雨ちゃんと呼んで」
「あー、もうちょっと仲良くなったらでいいかな?」
彼女をちゃん呼びをする勇気はまだ無いからね。色々とレベルアップしてからちゃん呼びをさせて欲しいな。
……いや、偉そうな事いってゴメン。ほんとはヘタレなだけですハイ。
「…え、何?さっきの怖かったんだけど」
「かっちゃんよりも迫力があった……!」
『気にするなコイツはただのケモナーで目の前で動物を馬鹿にした瞬間に地獄突きが飛んで来るだけだ』
「「怖っ!?」」
失礼な!僕はただの動物好きな人間だ!皆だってそうでしょ!
……え、違う?そんなー。
「それにしても緑谷ちゃん、あなたの個性オールマイトに似てる」
「えっ!?そうかな?いやでもあの…僕はえっとその……」
「待てよ梅雨ちゃん。オールマイトはケガしねぇぞ。似て非なるあれだぜ」
切島君の言う通り。確かにオールマイト並の威力は出ていたけど、大怪我必須のデメリットは持ってないんだよね。
……あ、でも。
「確かにそうかもしれないけどさ、もしかしたらと言う可能性もあるよ?かのワイルドタイガーと同じように緑谷君のもオールマイトに似た個性って場合もあるし」
「来正君!?」
緑谷君が驚いたような顔を見せる。そんな驚かなくても、憧れのオールマイトと似た個性なんだから誇ってもいいんだよ?
「へー、俺の硬化は対人じゃあ強ぇけど増強型のシンプルな個性は俺のよりも派手でできることが多いからな緑谷が羨ましいな」
「でも最近になって発現したのは珍しいね。僕の予想じゃあまりのパワーで幼少期の頃から無意識に暴発しないようにブレーキが掛かって、体型もある程度ガッシリした現状でようやく個性が発現したんじゃないの?」
『成る程な、デクはナヨナヨしてザコみたいだからな。チビの時は使えなかったのか』
うーん、この相変わらずのシンビオートクオリティ。
「なんか納得だわ。だとすると緑谷ちゃんは私達よりも出遅れてるのね」
「しょ、精進します……」
緑谷君がションボリとした表情を見せる。大丈夫だって僕も出来る限り訓練に付き合うしさ。
そう思っていると切島君が僕に向かって口を開く。
「そういやよ!ワイルドタイガーって誰?」
「くぅッ!MARVELだけでなく
最近の若者はヒーローに対する礼儀がなってない!
……スタンおじさんっぽい言葉遣いになった僕に緑谷君が励ますように声を掛けて来た。
「知ってるよ!人気の無いベテランヒーローと若手の新人ヒーローがコンビを組むバディヒーローアクションアニメ!」
「さすが緑谷君!分かってるじゃあないか」
ビシ ガシ グッ グッ!
ユウジョウ!さすがマイソウルフレンド緑谷君。これでまた一つ語れるヒーローが増えたと言うワケだ。
「えっと、なんだそのタイ……?面白いのか?」
「タイバニはいいぞジョージィ……。色々なヒーローが出てくるし切島君に似たヒーローも居る」
「マジで!?(つーかジョージィって何⁉︎)」
「エロいヒーローは!?」
「居るよ峰田君、ちなみに薄着のコスチューム纏ってる」
「帰ったら早速レンタルしなきゃ(使命感)」
いいぞ、その調子だ。どんどんクラスにタイバニを広めてやる……!そんな思想をひっそり掲げている僕に麗日さんが興味深そうに聞いてくる。
「そんなに面白いの?」
「なんかビジネス的な所もあって勉強にもなると思うよ……多分」
まぁ、すぐに沼に引きずり込んであげるよ。
……いや、リアルな話じゃないからね?
「ビジネスねぇ、確かにヒーローって人気商売みたいなもんだよな」
「確かに切島君の言う通り個性が派手なほど人気が出やすいしね」
確かに、MARVELとかでもアイアンマンとキャップではアイアンマンの方が人気だしね。……キャプテンもカッコいいのに!
「派手で強ぇと言えば爆豪、轟、来正の3トップだろ」
『なんだギザギザの割に分かってるじゃないか』
「おうよ!あと、ギザギザじゃなくて切島な!」
「シンビオートがゴメンね。けどインパクト的には緑谷君も中々だと思うよ」
「ぼ、僕ぅ!?」
良い意味でも悪い意味でもインパクトを残したからねと伝えると緑谷君が再びガックリとする。あ、いやごめんね?決して悪気があったワケじゃないんだよ?
そう僕が言い訳していると爆豪君が声を荒げる。
「あぁッ!?俺とデクを同じ土俵に並べんじゃねぇ!」
「ま、まぁまぁ 別に同じく並べたワケじゃないよ。ただ緑谷君も爆豪君程じゃないけど凄いよねって話だよ……」
『まーたムキになってるな、デクの話題になるとこうだ。デクの前で泣いたんだから少しは自重したらどうだ?』
「テメェ…ブチのめすぞ……!」
やばい爆豪君の感情爆発五秒前だ……!と言うかミッドナイト先生が爆豪君の泣き顔を盗撮していた事をバラしたら絶対に殺されるな。うん!僕は極力関与しないように徹しよう!
そして頼むからそれ以上刺激しないでよシンビオート!
「いやぁ、こりゃ人気でねぇわ。来正はともかく爆豪のクソを下水で煮込んだような性格じゃあな」
「なんだテメェのそのボキャブラリーは!」
上鳴君!?なに火に油を注ぐような事を仕出かしてるの⁉︎言っちゃ悪いけど馬鹿なのか君は!……いや周りからはバカ呼ばわりされてるけどさぁ。
「低俗な会話ですこと」
「でも私、こう言うの好きだ!」
「しかし来正も大変じゃないのか?このような個性で」
「いや、そんな事は……ってうぉッ!?なんか触手みたいなものが!」
『さてはオレに対抗してるなテメー!』
「驚かせてすまない。あと俺はお前に対抗しているつもりも無い」
あー、びっくりした。横を見たら触手が伸びていたんだもん。シンビオートからたまに触手が生える事もあるけど他人のとはこうも違うんだね。
そんな事を思いながら僕は触手を伸ばして来た生徒に向かって手を差し出す。ちなみに地獄突きじゃなくて握手だよ?
「いや、こちらこそ失礼な事を言ってごめんね。知ってると思うけど僕は来正だよ、よろしくね」
『なんだよ敵じゃないのか、それなら安心だな』
「俺は障子だ。……意外と素直な奴なんだな」
「うん、意外とね」
『意外とって何だよお前等』
なんて言うんだろう。シンビオートは口こそ悪いけど純粋な面があるからなぁ。人によるかもしれないけど憎めない部分があるんだよね。
「成る程な、もしかするとプロヒーローになれば人気も出るかもな」
「ん?いやいや。僕等は人気が出るかどうかは微妙だと思うよ」
『おい、それはどう言う事だ』
いや、言葉の通りだけど?断言させてもらうけどシンビオートは子供達にウケが悪いと思う。せめてギャングオルカとか怖さとシャチ特有の可愛さとかを持っているヒーローじゃないと。
それにしてもギャングオルカ可愛いよね。
ナデナデしたい。
「そうかしら?シンビオートちゃんも愛嬌があってとても良いと思うわ」
「あー、確かに。来正君がプロヒーローになったらシンビオートのぬいぐるみとか販売されそう!」
「なにそれ欲しい!」
………んん?なんか変な情報が僕の耳に入って来たんだけど?
シンビオなんちゃらのぬいぐるみが何とかって聞こえたんだけど⁉︎
「えっと……ちなみに聞いておくけどさ女子の皆はシンビオートの事どう思ってるの?」
「「「「マスコット枠?」」」」
『フフン』
「皆、正気か!?」
よく見るんだ!君達の言うマスコットって黒光りのテカテカしてスライム状の鋭い牙を剥き出しにしたものに向けて言うものなのか⁉︎
そんな女子達の美的センスに驚愕している僕の耳にとある人物の声が届いた。
「おいおいおい!マスコット枠たぁ、良い度胸だなァ!ここに真のマスコットである峰田実が居る事を忘れてもらっちゃ困るぜ!」
「峰田君………なんで簀巻きにされて上に顔面陥没してるの?しかもその状態でそう言い切るのってある意味で尊敬するよ」
『ブドウ頭がブドウ顔になってるぞ。どう言う状況だ?』
それは僕にも分からん。話を聴くと事の顛末は麗日さんが低俗な話が好きだと言う捻れ曲がった情報を耳にした峰田君が低俗な発言をしてこの始末らしい。
うーん、残当。
「心臓破裂させていいかな?」
「バスが汚れるわ。着いてからにしましょ?」
「命だけは……命だけはお助けを……」
『ブドウ頭でサッカーしようぜ。コイツボールな』
「「「それだ」」」
「来正君。止めなくて良いの?」
やめてくれ緑谷君。僕は何も見ていないし聞いていない。だから関わるのはやめとけやめとけ。
数分後、峰田君は無事(?)に解放され訓練所に到着した。まぁ訓練の最中に事故に見せかけた事態が起きない事を祈るばかりだ……。
と言うか此処の訓練所凄くない?あちこちにアトラクションのようなものがあるんだけど。
『おい見ろ!サメが居るぞ!サメだ!殴れ!』
「おっと、例えサメ殴りセンターだとしてもそれ以上は僕が許さん」
サメ可愛いのに。いや、人を襲ったりしたら殴るのはやむを得ないけど。と言うかシンビオートめサメ映画の影響を受けたな。
「なぁ、ここに身長制限があるけど俺はここに入れないのか?」
「おっと?やばいぞ。著作権的な意味で嫌な予感がして来た」
『なぁ、ここってユーエスジ「おっと、そこまでだ。それ以上いけない」
ネズミの方よりは大丈夫かもしれないけど、うーんコレは大丈夫なのか?周りを見ると関西の方にある大型アトラクションに似通った箇所がある。
えぇ、大丈夫なの?此処……。
そう思っていると宇宙服を模したコスチュームを纏ったヒーローが僕等の前に現れる。
あのヒーローは確か……。
「スペースヒーロー『13号』だ!災害救助で目覚ましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」
「わあ~!私好きなの13号!」
……と、緑谷君の言う通り13号先生は救助で活躍しているヒーローだ。個性ブラックホールで瓦礫の撤去や被災者を吸い寄せる等の個性を巧みに使い活動しているんだよね。
ただ、暴れん坊のシンビオートにはどうにもウケが悪いみたいで興味なさそうにしている。
「水難事故、土砂災害、火災、暴風etc…あらゆる事故や災害を想定し僕がつくった演習場です。その名も──」
その名も?
「ウソの災害や事故ルーム!略して『USJ』!」
最終的にUSJじゃねーか!!
やばい!ネズミの王国よりはマシだけど著作権的に雄英高校がピンチになるぅ!
『……もう話は終わったか?』
「まだ終わってないけどある意味で終わりそうになってるんだよ……!」
くそっ!他人事だと思って……僕等は運命共同体だってのに!
……え?そこは僕なら何とかしてくれると信じているだって?嬉しい事言ってくれるね。つまりは僕に丸投げと言うワケだね分かるとも(白目)
そう考えながら意外にも先生からありがたいお話を聞く。
「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない。助けるためにあるのだと心得て帰ってくださいな」
……雄英に来て良かったと思う。これは言わば……そう、"大いなる力には大いなる責任が伴う"だね。架空と現実でもヒーローの思想には隔りは無いんだな。……今度、新しく友達になった赤糸虫君とスパイディ談義する時にこの話題について話してみようかな?
『……zzZZ……んあ、話は終わったか?』
……そう言う所だぞシンビオート。
もう少しシンビオートも興味深く話を聞いてくれたら色々とマシになってくれると思うんだけどなぁ。
『オイ、キョウセイ』
「どうしたのさ、大人しくしているならそのまま──」
『
シンビオートが言うアレ。
この施設の丁度中心部に黒い渦が在った。その引き込まれるような闇の向こう側から現れたソレと目が合う。
「っ!?」
『……おいキョウセイ。アレは何だ?』
僕が警戒すると同時にシンビオートが身体に纏わり付き始める。直後、先生の声が響く。
「一塊になって動くな!13号生徒を守れ!あれは
敵……敵だって!?そんな馬鹿な!いや先生の
「先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…」
「どこだよ?せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさ」
『先日……Hun!あのマスコミ共を招待した奴等か!』
「そう言う事か……!」
シンビオートの言葉で僕は理解する。先日起きた警報はマスコミによるものだけどその侵入を許した原因が奴等と言う事。
多分こちらの情報を得る為の陽動作戦だったんだろうね。
いや本当に参ったよ、本当の意味で絶体絶命の危機的状況に追い込まれているのだから。クソッ!
「まぁ、
手のようなオブジェを身体中に身に付けた男の視線が僕等を射抜いた気がした……いや、確実にこちらを見ている!
まずいッ!奴等の狙いは僕達か!?
「子供を殺せば来r──
ごしゃ
……ん⁉︎なんか一人が急に倒れたんだけど?しかも何故か血がドバドバ出ているし⁉︎と言うか何で皆は
『NICE SHOT!』
そこにはレンガブロックを手にしたシンビオートの姿が……レンガブロック⁉︎
「」
「死柄木?……死柄木ぃッ!?」
「……シンビオート?とりあえず初手でレンガを投げつけた事について弁明を聞かせてもらおうか」
『敵だろ?とりあえず一人ヤっておいた』
シンビオートォ!?そのヤの字はどう言う意味だ⁉︎殺じゃないよね⁉︎お願いだからそうだと言ってよ!
あと、ついでに言っておくけど敵だから何でもやって良いワケじゃないかな!
「「「来正君!?」」」
「やべぇよ…来正やべぇよ……!」
「うわぁぁぁぁぁああ!!遂に恐れていた事がぁぁぁああああッ!!」
「よし、ナイスだ来正!」
「違うんです!シンビオートが勝手に!……って何言ってるんですか相澤先生!?」
キャラクター紹介
『蛙吹梅雨』
カエル系ヒロイン。
分泌したり舌の扱いに長けた女の子(意味深)。
カエル可愛いよね……。
『障子目蔵』
触手の扱いに長けたクラスメイト(意味深)。
クラスメイトの中でもシンビオートの純粋さにいち早く気づく。
索敵に長けた個性だが筋肉質だから戦闘も得意だと思うのよ。
『謎のヴィラン』
身体中に手をくっ付けた不気味な人。顔面をレンガブロックで強打しノックアウト。マスクが無ければ即死だった……。
ちなみにそれを見た相澤先生はご満悦だったらしい。
それで良いのかヒーロー……。
〜〜用語説明〜〜
・ワイルドタイガー
Tiger&Bunnyと言うアニメーションに登場する主人公。
『ハンドレッドパワー』と言う5分間だけ身体能力を100倍にする
ヒロアカ世界では"一部の"ファンに人気である。
主人公から滲み出るケモナー属性。
シンビオートが可愛いって、嘘だと言ってくれよバーニィ…。