プリキュア新伝説 導きの少女 〜lost Story〜 作:萊轟@前サルン
キュアルミテスと戦い始めた靉はホイップアーマーの右手に装着されているキャンディロッドを使ってホイップクリームを自由自在に操り、キュアルミテスを追い込んでいく。
「やったか…?」
「フフッ、神器の一つ、エターナルゴールデンクラウンを持つ、キュアプリーステスの力を持つ私がこの程度で倒れる訳がないでしょ?」
「エターナル…ゴールデンクラウン?」
「これはあらゆる知識が詰め込まれた黄金の冠。この中には勿論、魔王に関する知識も詰められているわ」
「…私に関する知識か…。ならその冠にもない知識だったらどうかな!」
靉はそう言いながら、クロックトリニティウォッチを取り出し、クロックトリニティウォッチを3回押してバックルのスロットの左側に装填してからバックルを一回転し、クロックトリニティに変身する。
「我が魔王、戦ってる最中の私とルークを呼び出すとは…何かあったのかい?」
「クロックトリニティじゃないと倒せないような敵がいてね!」
「大体わかった。早速、奴を倒すよ!」
身体の主導権を握っているルークは作戦を立てずにキュアルミテスへ向かっていく。
「ちょ、ルーク!?作戦立てようよ〜!」
「フン、チームワークがないようだな。魔王、これで終わりだ」
キュアルミテスはそう言いながら八岐大蛇型のホイップクリームを生成し、靉達を襲わせる。
「ルーク、避けて!」
「大丈夫、ここは任せて!」
ルークはそう言うと、のこモードのジカンジャックローとサイキョーギレードを取り出し、八岐大蛇型のホイップクリームを切り裂いていく。そしてサイキョーギレードに付いているリボンの文字をクロックサイキョウに、のこモードのジカンジャックローにラウムリバイブウォッチを装填して必殺技を発動させる。
【クロックサイキョウ!】
〈覇王斬り!〉
【ジカンジャック!】
〈剛烈・スーパーのこ切断!!〉
ルークはキュアルミテスに向けて必殺技を放つ。キュアルミテスはキュアクロック単体での技や必殺技しか知らないので、合体技は防ぎきれなかった。
「ぐっ…クロックトリニティがこれほどとはな。少し誤算があったようだな…まぁいい目的はもう少しで果たされる。ここは一旦、退かせてもらうぞ」
「あっ、ちょ、待て!!」
キュアルミテスは目的がもう少しで果たされるという不穏な言葉を残して靉達の元から去っていく。靉は変身を解き、ルーク、ウォズリンを2021年に戻した後、星奈陽一と幼き日の星奈ひかるの元へと向かう。
「2人共、大丈夫?」
「大丈夫だよ!」
「あ、あとこれを渡しておかなきゃね!」
靉はそう言いながら、幼き日の星奈ひかるに五つのブランクウォッチを渡す。
「これは?」
「これは未来であなたと私を繋いでくれる物だよ!一つはあなたに…他の四つはこれから出会うであろう最高の仲間達に渡しておいて!」
「分かった!!」
と、靉と幼き日の星奈ひかるが話しているとヒストリアとの戦いを終えた星奈ひかるがタイムマジーンから降りて靉達の元へと来た。
「靉ちゃん!こっちも終わったよー!!」
「ありがとう!んじゃ2人を家に帰そう!」
「OK!」
靉と星奈ひかるは星奈陽一と幼き日の星奈ひかるを家に帰し、2021年へと戻っていくのだった。
2021年…
2021年へ帰ってくると、戦い終わった靉と星奈ひかるの仲間達がいた。仲間達はライドウォッチを手に持っていた。
「ひかる、私達のウォッチを靉ちゃんに渡すルン!」
どうやら、ちゃんとしたウォッチの継承をするらしい。継承の時にはユニもいた。ユニも星奈ひかるに自分のウォッチを渡した。
「靉ちゃん、私の歴史を守ってくれて本当にありがとう!私達の力、託すよ!」
星奈ひかるはそう言いながら、靉に五つのウォッチを渡していく。この瞬間、靉に全てのウォッチが継承された事になり、靉は女王へなったかと思われたが、またもやユニがウォッチ継承直後にスター☆トゥインクルプリキュアのウォッチを奪い、どこかに向けて投げる。
「ユニ!?何やってるの?あれは靉ちゃん達のものだよ!」
「故郷で起きた悲劇をなかった事にする為にはこうするしかなかったニャン…」
ユニがウォッチを投げた先にはヒストリアのリーダー格の人物がいた。リーダー格の人物は隣のテーブルにスター☆トゥインクルプリキュアを除いた全てのレジェンドプリキュアウォッチを並べており、そこに今、ユニから受け取ったスター☆トゥインクルプリキュアのウォッチを並べた。
「フォクティス、ウォッチは渡したんだから早く私の故郷の歴史を変えるニャン!!」
「お望み通り、歴史は変えといた…こんな風にな」
ヒストリアのリーダー格であるフォクティスはそう言いながら、モニターを出してユニの故郷である惑星 レインボーの歴史改変後の様子を映す。
「何これ…」
惑星 レインボーは悲劇が起こった時以上に酷く荒れ果てており、ユニの望んでいた歴史改変とは大きく異なっていた。
「約束が違うニャン!あなたは平成プリキュアの力を渡したら悲劇のない歴史へ変えてくれるって言ったニャン!」
「約束が違う?悲劇が起きてない歴史になっただろ?ってか歴史を変えたことによりおまえの存在は消えるからどんなに喚こうが意味はないんだがな…」
「えっ…?」
ユニの身体は消えかけていた。必死に自分の身体を触れようとするが消えかかっている為、触れることが出来ない。
「皆、裏切った上に何もする事が出来ないまま消えてごめんね…魔王、私の事は放っていい…とにかく、この歴史を変えて!皆が平和に暮らせる歴史を作って…!」
「ユニ…」
ユニはそう言い、光の粒子となって空高くへと消えていった。靉と星奈ひかるはユニを消された怒りからフォクティスに生身のまま向かっていく。
「フン、生身で私に立ち向かうのは愚かな…」
靉と星奈ひかるはフォクティスに首を掴まれ、持ち上げられる。フォクティスは2人を掴んだまま自分達の計画を話し始めた。
「魔王、私の計画はフュージョン様に王位を継がせる事…フュージョン様が王になればプリキュアの歴史はここで終わり、永遠にフュージョン様が世界を支配するという歴史を作り上げることが出来る!」
「そ…そんな事…させ…ない…!」
「フン、もうじき、フュージョン様が降臨される…そこで歴史が変わる様を見ているがいい」
フォクティスはそう言いながら、靉と星奈ひかるを投げ飛ばした。2人は地を転がっていき、木にぶつかって止まる。傷だらけの2人は立ち上がれず、倒れたままの状態でフォクティス達、ヒストリアが去っていくのを見ているのだった。
to be continued........