こっちあっち…いや逆だ?!×名探偵コナン~新紺碧の棺・女海賊たちの宝物~ 作:Dr.クロ
そんな裏では…
服部「ほ~~そんな事があったんかいな」
神海島の事件から2日後、阿笠邸で遊びに来た服部はお土産のお菓子を食べながら伊御達から聞いた話に感嘆する。
コナン「そんな事で収まれねえ事だったけどなホント」
伊御「ホント、大変だったな」
疲れた顔でぼやくコナンに伊御も事件で構ってあげられなかった猫のご機嫌取りをしながら同意する。
あの後、松本達は強盗や前歴のですぐさま逮捕、岩永は彼の自宅に隠されていた盗まれた猟銃が見つかった事での盗難と松本達の殺人未遂に加え、アンとメアリのお宝を横取りされない様に松本達が使う予定だったBCジャケットに魚の血を仕込んだ事を龍馬によって暴かれた事で殺人未遂で逮捕された。
岩永の不幸は松本達がリップの告げ口によってBCジャケットの仕込みを別の人に押し付けた事、慣れない猟銃で殺そうとしたが何者か(伊御)によって妨害させられた事で焦りがさらに積もった結果、リスクの甘い言葉に乗せられてガイアメモリを使ってしまって彼女達に好い様に使われた事だろう。
それとは別に馬淵は松本達との取引で渡されたお金を証拠物件として押収された他、船も壊されてしまったので踏んだり蹴ったりと頭を抱えていたのだが、昨日、彼女名義で船底から海の中が綺麗に見える最新の船が匿名で寄付されたとの事。
それにより冬でも海の中を見れるクルージングや漁も出来ると喜んでいたと小五郎を伝ってコナンから伊御達に教えられた。
喜美子は人質になっていた際ので病院で安定を取ってから休んで馬淵の所でまた働いているそうだ。
服部「しっかし驚いたな。ゲームのとはいえ、まさか歴史上の人物と遭遇するなんておまいらおもろい経験してるな~」
榊「確かに聞くだけじゃ面白い経験だと思うけどよ…」
真宵「個性豊か過ぎるのも考えもんじゃよ」
ケラケラ笑う服部に榊と真宵は頬をポリポリ掻いて呟く。
コナン「そうだぜ服部、いた中には人斬り以蔵がいたんだぞ。俺としてはヒヤッとしたぞ」
咲「ああ、そう言えば確かに怖いわよね」
京谷「でもゲームだと実際は気さくでお願いすれば渋々だけど手伝ってくれる人だからなあの人」
その人にお願いできる人はすげぇなとコナンはぼやく。
服部「かぁ~~~話を聞いてると俺もゲームの中でのとはいえ実物の英霊とあって見たくなるわ」
つみき「…ならまずは会う前にどんな英霊が居るのか知ってみたら?」
バディア「そう言えばこの世界にもあったな。FGO」
羨ましそうに言う服部につみきは提案し、バディアは呟く。
服部「……確認するけど、それ結構女の人出るんか?」
京谷「まあ出るな」
榊「有名なアーサー王、暴君ネロ、沖田総司も女性になってるしな」
恐る恐る確認する服部に京谷は肯定し、榊が付け加える。
女性にし過ぎじゃね?とコナンは空笑いしながら思った。
服部「あー無理やな。お袋はともかく、そう言う女の人が出るゲームに目を向けるとなぜか和葉が怒るし、親父からもあんまりゲームにうつつを抜かすんやないでと言われそうや」
佳奈「へーそうなんだ」
真宵「意外と厳しいんじゃね」
腕を組んで唸る服部に佳奈と真宵はありえそうと呟く。
服部「つーわけで、お前等がやってるの見せてもろてもええか?見るだけでも面白さありそうやしな」
伊御「勿論いいぞ」
榊「これがそのゲームなんだぜ」
お願いする服部に伊御と榊は早速自分のアカウントで見せる。
ほぉ、これはまた……と感嘆の声をあげている服部にやれやれとコナンはふうと息を吐いてからつみき達に問う。
コナン「そう言えば御庭達は親しかったから知ってたんだなあの人達の正体」
つみき「うん。前にある事件でであったの」
咲「あの時も面白かったわよね京谷」
京谷「俺はその時苦労させられたけどな咲」
笑って言う咲に対して疲れた顔で返した京谷にこの4人が反応した。
服部「なんや京谷。お前さん、いつの間に崎守の事を呼び捨てする様になったんや」
正邪「そう言えばいつの間に…」
榊「ほほう、これは気になりますな」
真宵「そうですな~」
目を光らせる4人に京谷はうげぇとなる。
京谷「まあ、色々あったんだよ色々と」
咲「そうそう色々とね」
はぐらかす京谷と咲に正邪もほうとなる。
正邪「どう色々あったのか詳しく聞かせてもらおうじゃねぇか」
くくくと笑う正邪に京谷は逃げられねえと感じ周りを見る。
コナン「お、このクッキーうめぇな」
伊御「みいこさんお手製のクッキーだ。榊が持ってきたんだ」
つみき「……美味しい」
姫「やっぱりみいこさんのお菓子は美味しいですぅ」
佳奈「おいし~」
巻き込まれるのがごめんとばかりに我関せずなコナンと伊御達、バディアも紅茶を飲んで無視する体制に京谷は呻く。
京谷「(くそっ、逃げ道がねぇ!こいつらに囲まれたら逃げ場がねえ!!)」
にじり寄る者達を見ながら京谷は心の中で絶叫する。
咲「(京谷ったらどうすればいいか悩んでいるわね。私も話すのはちょっと恥ずかしい…やだ、顔が赤くなっちゅう)」
平常心平常心と顔が赤くならない様に落ち着かせながら咲は思い返す。
☆
神海島からの帰りの船の甲板で咲と京谷は神海島を見ていた。
咲「…ねぇ、京谷」
京谷「ん?なんだ崎守」
話しかけて来た咲に京谷は問う。
咲「…さっきの戦いの時私のこと、名前で呼んでくれたわよね」
京谷「! そ、それは…」
口ごもって顔を反らそうとする京谷に咲は顔を掴んで自分へ向かせる。
京谷「さ、さきも…」
咲「咲って呼びなさい昔のように」
強く言う咲に京谷は驚く。
咲「と言うかなんで名前で呼ばないのよ」
京谷「べ、別に良いじゃねえか」
良くないと咲はさらに詰め寄る。
咲「私は名前で呼んでるのに京谷だけ苗字なんておかしいじゃない」
京谷「ん、んじゃあどうするんだよ」
勿論決まってるわよと咲は腰に手を当てる。
咲「私のことを昔みたいに名前で呼べばいいのよ」
京谷「そ、そうか」
そうよと返され、京谷は頭を掻く。
京谷「じゃ、じゃあ……咲」
咲「それでいいのよ京谷」
ふふと笑って咲は歩く。
京谷「あ、おい待てよ咲」
追いかけて来る京谷に咲はふふっと笑う。
咲「(これで少しは気づいてくれるかしら京谷。伊御くんとはまた違った鈍さを持つわよね)」
その頬を少し赤くしながら思うのであった。
こうして、神海島での事件は終わった……
☆
とある牢の中
リップ「あーあ、捕まっちゃったわねリスク」
リスク「せっかく転生したのに牢獄生活なんてヤになっちゃうわね」
牢獄の中でぼやくリップにリスクも壁にもたれながら同意する。
リスク「でも脱出したくても力がないしね…」
リップ「そうよねぇ…」
「力がほしいのかい?」
牢獄の外からの声に2人は顔を向けると女性が立っていた。
その見た目から監視の者じゃないのとどうやって来たのかに警戒しながらリップは問う。
リップ「誰よあんた」
女性「ああ、失礼。僕は女神アルトダ。ここにいるのは、君達にチャンスを与えに来たからだね」
女神とチャンスと言う言葉にリップとリスクは食いつく。
リップ「チャンスって何?」
リスク「もしかしてここから出れるの?」
勿論と笑ってからアルトダは懐から光の玉を2つ取り出す。
アルトダ「僕があげるのはここの脱獄とこの力を授ける事。脱獄した後は君達次第だね」
どうする?と問うアルトダにリップとリスクは笑う。
リスク「勿論もらうにきまってるわ!」
リップ「此処から出て奴らにリベンジしてやるんだから」
その言葉と共に光の玉を取ると光の玉は変化してスマホになり、2人の頭に使い方が入り込む。
アルトダ「使い方は今分かったよね?」
リップ「ええ、頭の中に入ってきたわ」
リスク「これは凄い力になりそう…!」
笑って言うアルトダに2人も笑い返した後にアルトダは牢獄の扉を開ける。
アルトダ「それじゃあ二人とも、これからその力でいろんな世界に行って僕を楽しませてね」
リップ「ええ、楽しみにしてて女神様」
リスク「そしてあの子達にリベンジよ」
お互いに笑いながらスマホを構える。
リップ&リスク「ソウルライド」
その言葉と共に光に包まれる2人を見ながらアルトダは笑う。
アルトダ「(さあこれから二人がどんな面白いことするのか楽しみだねぇ)」
光が晴れて現れた姿を見ながらアルトダは祝福する。
事件が終わった。
だが、彼女達とはまた戦う事になる事を、伊御達は知らなかった。