~グランアリーナ~
「まさか、1回戦であたるとはな……」
「ふふふ、こっちにはシルフィもいるし、勝たせてもらうよ。」
「お前ひとりだと分が悪いかもしれないが、これも勝負なんでな。」
「そう言ってると、怪我するのはそっちだよ。」
言葉を交わすアスベル、レイア、シオン、セリカ……何だかんだで、『因縁』のある戦い……これから始まる『宴』に心躍らせていた。
一方、シルフィアは相手方のチームにいる追加要員……“紫電”サラ・バレスタインと“西風の妖精”フィー・クラウゼルと言葉を交わしていた。
「にしても、久しいですねサラさん。どうしてリベールに?」
「いや~、向こうもいろいろ大変でね。で、仕事があるこっちに出張してきたのよ。酒も美味しいしね♪」
「サラ、相変わらず酒ばっか。」
「そこ、それを言わないの!」
『例の一件』以降、帝国での遊撃士の仕事は激減した……そのため、サラはリベールに拠点を移して遊撃士の仕事を続けていたのだ。そして、昔仕事で面識のあったアイナの誘いでロレント支部に所属を移し、仕事を続けているらしい。尤も、その大きな理由はアイナやシェラザードとの酒盛りであることは言うまでもないことだが……
「あはは……(私、生き残れるかなぁ……)」
そして、一人場違い感を覚えたクローゼは目の前で起こっていることがまるで夢のように感じられた。それ以前に自分の命を率先して守ろうと本能的に察した。
「これより武術大会、本戦第三試合を行います。両チーム、開始位置についてください。」
審判の言葉に頷いた両チームはそれぞれ、開始位置についた。
「双方、構え!」
両チームはそれぞれ武器を構えた。
「勝負始め!」
そしてレイア、シオン、クローゼ、シルフィアのチーム……対するはアスベル、セリカ、サラ、フィーのチーム……二つのチームは試合を始めた!
「いきます……風よ、祝福を……シルファリオン!」
「いくよ、クロックアップ改」
クローゼは移動距離を延ばすアーツを味方に放ち、フィーは行動速度を上げるアーツを味方に放った。
「せいっ!!」
「たあっ!!」
その加護を受けたレイアとシオンが武器を振りかぶってアスベルらに襲い掛かるが、
「ふっ!」
アスベルが瞬時に太刀と小太刀を抜き、それぞれで二人の攻撃を食い止めた。
「せいっ!」
「隙は逃さないわよ!」
アスベルは二人の攻撃をいなして横に飛ぶと、まるでアスベルが避けることを知っていたかのようにサラが現れ、間髪入れずに導力銃を放つ。
「くっ!」
「ちっ」
その攻撃に二人は辛うじてその銃撃を武器で弾き返した。
「援護します。インフィニティ!スパロー!!」
「私もです。ダイアモンドダスト!」
シルフィアはクラフト『インフィニティスパロー』、クローゼはアーツでサラとアスベルを狙い撃った。
「ぐっ、やるな!」
「へぇ~……流石はアスベルと並ぶだけの実力者ね。」
移動する場所を読んでの攻撃に、流石のアスベルらもダメージを負った。だが、戦闘自体に支障はないと判断した。
「断崖斬!!」
「っ!!ガイアブレイク!!」
戦況を変えるべく、そこにセリカの『断崖斬』が襲い掛かり、レイアは咄嗟に地を這う斬撃を放つ『ガイアブレイク』を放ち、相殺した。
「……スカッドリッパー!」
「「「きゃっ!」」」
「うおっ!?」
其処へ追い打ちをかけるように超高速の斬撃を繰り出すフィーのクラフト『スカッドリッパー』が四人を襲うも、
「駆動完了……ティアラル!」
「ありがと、クローゼ」
「助かったぜ」
「ありがとう。」
あらかじめ準備していたクローゼのアーツが発動し、全員の傷をいやした。
「オオオオォォォォォォォォ!!!」
一進一退の互角の戦いに観客達は興奮して、声を上げた。
「成程……レイアもシオンもシルフィも成長したってことか。」
「それは当たり前でしょ。」
「だな。」
「アスベルと肩を並べるぐらい強くならないと、私たちの立つ瀬が無くなっちゃうしね。」
『幼馴染』の成長にアスベルは笑みを浮かべ、その言葉にレイア、シオンとシルフィアが確かな意思を持って答えた。
「それは重畳……でも、俺の領域はそう簡単に抜かせないぞ?」
「解ってるけれど……でも、追いつかないと駄目だからね。シオン!」
「ああ!!」
「?……って、おい!?何だその数は!?」
レイアの言葉に首を傾げたアスベル。ふと目線を上にあげると、無数の光の剣がアスベルたちを照準に定めていた。
「いっくぞ、アスベルたち!サンクタス・エクスキューション!!!」
シオンはSクラフト『サンクタス・ブレイド』を改良し、より高密度の刃の雨を相手にぶつけるSクラフト『サンクタス・エクスキューション』を放つ。その密度は人一人すら通さないほどの間隔…文字通りの一撃必殺…まさしく『聖なる処刑』と呼ぶにふさわしいSクラフトである。
「あうっ………ご、ごめん……」
「くっ、アタシとしたことが……」
その密度は流石に相殺しきれず、フィーとサラは戦闘不能になった。
「ちっ!三の型“流水”……弐式『清純鏡水』!!」
アスベルは咄嗟にクラフトを放ち、刃を跳ね返して相殺する。
「はあああああああっ!」
そして、セリカは剣を振るって刃を弾き飛ばした。だが、二人の体力は確実に削っていた。
「その隙は見逃さない!!奥義、百花繚乱!!!」
「万物の根源たる七耀を司る女神(エイドス)よ…その妙なる輝きを以て、我らの脅威を退けたまえ。光よ!我に集いて魔を討つ陣となれ!サンクタスノヴァッ!!」
「これはどうかな……クリムゾン、ゲイルッ!!」
「あう……アスベル、ごめん……」
そこへ追撃をかけるように放たれた三人のSクラフト……シルフィアの『百花繚乱』、クローゼの『サンクタスノヴァ』、更にはレイアの『クリムゾンゲイル』がさく裂し、爆発を起こした!そして、耐えきれなかったセリカが戦闘不能になった。
「ふふふ……さすがのアスベルも、虚を突かれてSクラフトを立て続けに喰らえば無事では済まないでしょうね。」
Sクラフトがアスベルに命中したのを確認したレイアは、自分達の勝利を確信し、笑った。
「ったく、場所を考えろよ、お前らは!」
しかし、光と爆音によってできた煙が晴れると、そこには傷一つついていないアスベルがレイア達を睨んでいた。
「はあっ!?」
「なんで傷一つついていないの?」
アスベルの姿を見てシルフィアは驚き、レイアも驚いた後、尋ねた。
「簡単な話だよ。アーツを使っただけさ。」
驚いているレイア達にアスベルは得意げに自分が使っているオーブメント……隠し持っている『ALTIA』とは別に所持している戦術オーブメントをレイア達に見せた。
「……アースガードか。ほとんどアーツを駆使しないアスベルがアーツを使うとはな……油断した。」
アスベルが見せたオーブメントに装着されてある複数の地属性のクオーツを見て、即座にアスベルが絶対防壁のアーツを使った事に気付いたシオンは苦い顔をした。
確かに、俺は滅多な事ではアーツは使わないんだが……まず、シルフィアの『百花繚乱』を『刹那』でかわし、クローゼの『サンクタスノヴァ』を『アースガード』で凌ぎ、『クリムゾンゲイル』に関しては同威力の衝撃波をぶつけて相殺させた……いろいろ精通していないと凌ぎきれなかったことは言うまでもないが、これはもう本気で俺を殺す気だったとしか思えないんだよなぁ……なので、
「………怪我を負わせるつもりはなかったけど、少し痛い目に合ってもらうぞ!」
そう言って、アスベルは小太刀を納めて太刀を構え、覇気を発現させた。
「っ!?」
レイアらは武器を構えたが、その行動すらも『既に遅かった』。何故ならば、彼の行動は『既に終わっていた』からだ。
「―――『八葉一刀流』一の型“烈火”……壱式『蛍火』」
威力特化の一の型“烈火”……その奥義の一つ、壱式『蛍火』。極限まで研ぎ澄ませた威力の刃は、達人クラスともなれば相手に痛みを感じさせることなく倒す……それを体現した斬撃技の一つが『蛍火』である。
アスベルが刀を納めると、彼の斬撃は三人の足に掠り、痛みに呻いた後跪いて、立ち上がらなくなった。
「くっ……」
「な、なんで立てねぇんだ!?」
「うぅ……なんか……体中がピリピリする……」
立てない事にシルフィア、シオンとレイアは呻いて、アスベルを見た。
「神経に少し傷つけて、立てなくしただけだ。(流石にクローゼ相手に傷つけるわけにはいかなかったから気絶にしたんだが……)回復魔法でも使えばすぐ直る程度だがな。これでも手加減してあげたんだから、感謝しとけ。」
悔しそうに自分を見ている三人にアスベルはそう説明した。ちなみに、会話に参加していないクローゼを傷つけるのは気が引けたので、手刀で気絶させた。
そして、アスベルは気絶している自分のチームメイトを回復させるため、三人から離れた。
「勝負あり!紅の組、アスベル選手の勝ち!!」
状況を見て、審判はアスベルの勝利を宣言した。
「ワァァァァァァ………!!」
圧倒的な強さを見せた四人を、たった一人という圧倒的不利な状況を覆して勝利したアスベルに観客達はより一層、歓声を上げた。そしてアスベルは三人のチームメイトを起こして自分らがいた控室へと戻って行き、シルフィアとシオン、レイアは自分達自身にそれぞれ治癒魔術をかけて回復した後、クローゼを起こしてアスベルと同じように自分らがいた控室へと戻って行った…………
~グランアリーナ・選手控室~
控室にアスベルに負け、俯いているレイア達が戻って来た。
「あの、4人とも。気を落とさないでね?凄くいい勝負だったよ。」
俯いているレイア達にエステルは遠慮気味に話しかけた。
「えと、お気遣いありがとうございます。」
「フフフフフ………」
「ウフフ……」
「………」
「えっと……3人とも、大丈夫かい?」
エステルの言葉に笑みを浮かべて言葉を返したクローゼとは対照的に……俯きながら微妙に笑っているシルフィアにレイアと、何も答えないシオンを不思議に思い、ヨシュアは話しかけた。
「アスベル、この程度で私達が負けを認めるとは思わないでよ!次は必ず勝つんだから!!レイア、シオン、クローゼ!憂さ晴らしに街道の魔獣達を一掃するよ!」
「オッケー!!」
「いよっしゃあ!!」
「あ、あの、失礼します。」
そしてシルフィアはいつもの様子とはかけ離れた調子で話しながら、レイアやシオン、そしてクローゼと共に控室を出て行った。
「………(何でだろ、いつもは退治する側の魔獣に少しだけ同情したくなったわね……)」
「ハハ……心配は必要ないみたいだったね。」
「ハッハッハ!あんな明るい乙女達がいるこの国は明るい未来が待っていそうだね。」
あっという間にいなくなったレイア達をエステルは放心し、ヨシュアは苦笑し、オリビエはレイア達の前向きな思考に感心して、笑った。
そして次の試合を継げるアナウンスが入った。
「続きまして、第四試合のカードを発表させていただきます。南、蒼の組―――空賊団 『カプア一家』所属。ドルン選手以下4名のチーム!北、紅の組―――王国軍情報部、特務部隊所属。ロランス少尉以下4名のチーム!」
「おーし、とうとう来たか!」
「初戦であいつらと当たるなんて、ついているね。」
「あの黒坊主どもに目にもの見せてやるぜ!」
自分達の出番にドルンは声をあげ、ジョゼットは初戦で特務兵達と当たった事に笑みを浮かべ、キールは意気込んだ。
「こうなったのも何かの縁ね。応援してあげるからめいっぱい頑張りなさいよ!」
「ロランス少尉は恐らくあの時いた仮面の隊長だろうね。…………敵の隊長には気を付けて。彼さえ自由にさせなかったら勝機は必ずあると思う。」
「う、うん……。……じゃなくてよ、余計なお世話だよっ!」
エステルとヨシュアの応援の言葉をジョゼットは照れながら答えた後、ドルン達と共にアリーナに向かった。
~グランアリーナ~
ザワザワザワ……………
「え、えーと……。事情を説明させていただきます。ご存知の方も多いとは思いますが、彼らはボース地方を騒がせた空賊団 『カプア一家』の者たちです。正々堂々と戦うことでこの武術大会を盛り上げたい……。そうすることで迷惑をかけた王国市民に償いたい……。その一心で、今回の武術大会への参加を強く希望したそうです。服役中の態度が真面目であったため、主催者である公爵閣下のはからいで今回の出場が実現した次第であります。皆様、どうかご了承ください。」
ドルン達の登場にざわめいている観客達に司会は事情を説明した。すると
「ワァァァァァァ………!!」
パチパチパチパチ…………!
観客達は歓声と拍手を送った。
「よお、仮面の兄ちゃん。待ってたぜ。借りを返せる機会をな。」
「へへ、あの公爵には感謝しなくちゃいけないな。」
「ふふ……」
ドルンとキールの不敵な笑みをロランスは口元に笑みを浮かべて返した。
「な、なにがおかしいのさ!?」
笑っているロランスをジョゼットは睨んで言った。
「エレボニアの没落貴族、カプア男爵家の遺児たち……悪徳商人に領地を横取りされ、お家再興のために空賊稼業……何とも涙ぐましい話だと思ってな。」
「て、てめえっ!?」
「どうして知ってるんだよ!?」
ロランスの言葉にドルンとキールは驚き、睨みながら尋ねた。
「我々が所属しているのが情報部だということを忘れたか?我々への復讐などあきらめて真面目に服役した方が身のためだ。どうやらお前たちは、悪党に向いていないようだからな。」
「な、なんだと~!?」
「ずいぶんとまあ、囀(さえず)ってくれるじゃないの……」
「てめえなんざ導力砲の餌食にしてやらあ!」
ロランスの挑発にジョゼットは声をあげ、キールは静かな怒りを見せ、ドルンはロランス達を睨んで怒って言った。
「これより武術大会、本戦第四試合を行います。両チーム、開始位置についてください。」
審判の言葉に頷き、一端怒りを引っ込めたドルン達とロランス達両チームはそれぞれ、開始位置についた。
「双方、構え!」
両チームはそれぞれ武器を構えた。
「勝負始め!」
そしてドルン達とロランス達は試合を始めた!
試合はドルン達は特務兵達相手に善戦していたが、ロランスが戦い始めると、ロランスの圧倒的な強さになすすべもなく敗北した。
「勝負あり!紅の組、ロランスチームの勝ち!」
「ふむ、予想通り……そして、次は我々とだな。」
「……ああ。」
(にしても、あの御仁……どうやら、本気で事に当たる必要があるかもしれぬな。)
審判の言葉を聞き……いや、ヴィクターとしては、ロランスの勝利は揺ぎ無いものであると解っており、その様子を物影から見ていたカイトスも頷いた。次は彼と当たることとなる……心なしか、強者と戦えることにヴィクターは喜びを抑えきれずにいた。
~グランアリーナ・選手控室~
「ああ……負けちゃったわ……」
「途中まではいい展開だったんだけどねぇ。あの赤い隊長殿が動き始めたら崩れてしまったね。」
「ふーむ……底の知れん相手だな。あれで本気とも思えんし、いまいち実力が読み切れねえ。」
ドルン達が負けた事にエステルは残念そうな表情をし、オリビエは試合の流れを説明し、ジンはロランスが本気でない事を悟った。
「え……今ので全力じゃないの!?」
ジンの言葉にエステルは驚いて尋ねた。
「……たぶん、違うよ。最後の技を放ったあとも気の集中が衰えていなかった。まだ余力を残していると思う。」
「と、とんでもないわね……」
ジンの言葉を補足するように説明したヨシュアの言葉を聞いて、エステルは口を開けて放心した。そして負けたにも関わらず、他のチームと同じように真面目に、そして一生懸命試合をしていたので観客達から惜しみない拍手と歓声の中でドルン達が控室に戻って来た。
「………」
「あ、あの……惜しかったわね。」
兄妹揃って無言でいるカプア一家にエステルは遠慮気味に話しかけた。
「なぐさめはいらねえ……俺たちの完敗だったぜ……」
「くそっ……俺のサポートが甘かったからだ……」
「キール兄は悪くない……!ボクがあいつの斬り込みを崩せなかったからだよ……!」
エステルの慰めの言葉をドルンは首を横に振って自分達が完敗だった事に悔しさを露わにし、キールやジョゼットは自分達の力不足を口にして、悔しそうにしていた。
「………まあ、仕方ないでしょ。勝負は時の運とも言うんだし。あなたたちの仇は、もしあたし達があいつらと当たったらあたし達が絶対に討ってあげるわ!」
「なにィ……!?」
「おいおい……ずいぶん簡単に言うじゃないか。」
自信ありげに胸をはるエステルにドルンやキールは驚いた。
「そんな安請け合いできる相手じゃないと思うけど……」
「まあ、意気込みがないと勝てるモンも勝てなくなるからな。」
「フッ、根拠のない所がまたエステル君らしいねぇ。」
エステルの自信にヨシュアは呆れ、ジンは感心し、オリビエは相変わらずのエステルらしさに口元に笑みを浮かべていた。
「フン……やっと終わってくれたようだな。」
その時、ドルン達を連れて来た兵士達が控室に入って来た。
「ほら、グズグズするな!とっとと波止場に戻るぞ!」
「おいおい、冗談じゃねえぞ。」
「闘ったばかりなんだから少しくらい休ませてくれよ~。」
「フン……犯罪者の分際で甘えるな。」
兵士の言葉に反論したドルン達だったが、兵士は鼻をならしてドルン達の頼みを否定した。
「ほら、さっさと来ないか!」
「チッ……」
「ああ、疲れたぁ……」
「………」
兵士に強く言われたドルンは舌打ちをし、キールは泣き言を言い、ジョゼットは黙って控室に出ようとした時、ジョゼットは立ち止まってエステル達の方に振り向いた。
「おい、あんたたち……」
「えっ……?」
ジョゼットに呼ばれ、エステルは首を傾げた。
「ボクたちはもう、明日からはここに来れないけど……。あんたたち、絶対に勝てよな!あんなふざけた連中に負けたりしたら許さないからねっ!」
「あ……。あったりまえでしょ!任せておきなさいってば!」
「絶対に……勝ってみせるよ。」
ジョゼットの応援の言葉にエステルとヨシュアは力強く頷いた。
「……気は済んだか。」
「ほら、手間を取らすんじゃない。」
そしてカプア一家は兵士達に連れられて、去って行った…