人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築 作:チャーシュー麺愉悦部
フェミニズムは女性のための権利運動という話など、大嘘である。
目的は男性と女性の両方を中性化させ、社会の基本単位である家族を崩壊させること。
異性愛者達の選択の自由という名の元、同性愛を普及させようとしていた。
これもまたイルミナティが求める新世界秩序に順応出来るだろう、堕落人類を生み出すため。
そのために利用されたものこそがセックスである。
現在主流になっているセックス観とは、性科学者アルフレッド・キンゼイの影響が大きい。
彼が男性編と女性編に分けて発表した報告書は、キンゼイ・レポートとして知られている。
自由な性表現を奨励し、カウンターカルチャーとして米国内で取り上げられてきたものである。
レポートが主張している内容は、異常な性行動はごく一般的でありノーマルだという主張。
後に彼の報告書内容は恣意的なものであり、彼自身もまた同性愛者だったと発覚することになる。
だが、キンゼイ・レポートの影響は計り知れず、多くの同性愛が奨励されるキッカケとなった。
……………。
「お待たせしちゃったかしら?」
レストランに私服姿で現れた人物とは、十七夜が世話になってきた店長である。
待っていた人物とは、この前店長と話をした綾野梨花であった。
「ううん、あたしも今来たばかりだし…」
「スマホ片手にそのセリフ言われてもねぇ。若い子に呼び出されたし、メイクに時間かかったわ」
「そんな気合入れなくても大丈夫。同じ同性愛者なんだし、もっと気楽に接してくれていいよ」
「フフッ♪なら、お言葉に甘えちゃおうかしらね~」
密談を行える個室に案内され、店長の奢りで飲み物を注文する。
出された飲み物が並べられ、2人は相談事を始めていくのだ。
「その…店長さんはゲイだし…あたしよりもずっと長い間、同性愛と向き合ってきたよね?」
「同性愛について、何か悩み事があったからアタシを呼び出したというわけね」
沈痛な表情を浮かべた梨花は語っていく。
内容とは、この前語られた同性愛者達に共通する精神疾患についてだ。
「どうりで…今日は友達のれんちゃんを連れてこないわけね。こればかりは同性愛者の問題だし」
「店長さんの話を聞かされて…怖くなったの。あたし自身…語ってくれた内容とダブるんだ…」
「…同性愛者は頭の病気を患ってる。そんな不安を抱えさせたのね…ごめんなさい」
「ねぇ…店長さん。レズビアンなあたしは……病気なの?」
子供の同性愛者を不安にさせた事を悔いるようにして、店長の顔も重く沈む。
だが、同性愛者は自分と向き合わねばエゴに飲まれてしまうというのを店長は知っている。
「同性愛者の内面について…教えて欲しいの!あたしは自分自身さえ…理解してなかった!」
「その気持ちは…貴女が大切に思う人達を傷つけるかもしれないという…恐怖心なの?」
不安に怯えた表情をした梨花は静かに頷く。
辛い現実と向き合う覚悟を見せるレズビアン少女を見て、店長も覚悟を決めたようだ。
「…多くの心理学者達の間ではね、同性愛者は
「自己愛性…人格障害…?」
「同性愛を男社会から認められないために…病的なまでに
夢想、被害妄想、非論理的思考、感情的、非現実的な考え方を行うのが同性愛者達の現実逃避。
そのため
同性愛者の自由な権利を叫ぶフェミニスト達の心理と酷似する内容であろう。
「同性愛者は自己愛者になり易い。自分は絶対的に正しいという…揺るぎない正義感を持つの」
「あたしだって…同性愛が間違ってるなんて言われたら怒るよ!それがあたしなんだもん!!」
「絶対に正しいという思い込みが…周りへの加害行為に繋がるの。それが恐ろしいんでしょ?」
「あっ……」
「今…感情的な叫びを上げた筈よ。怒りと憎しみの正当化こそが…加害者へと導く導火線なの」
指摘された梨花の顔が俯いていく。
知らず知らずのうちに恐れていた加害者へと豹変する可能性を露見させたため、体も震えていた。
「精神の袋小路に陥った同性愛者は…欺瞞を使うわ。現実さえ
「あたし達は…自分を騙し続けているだけなの?異性愛を築けない…発達障碍者なの?」
「その答えになるかは分からないけれど…同性愛に走るという心理的原因を語ってあげる」
「心理的原因…?」
「アタシ…幼い頃は父の愛を得られなかったの。母にばかり育てられてね…女々しくなったわ」
「そんな辛い立場だったから…店長さんはゲイになっちゃったんだね…」
「同性愛に走った子達はね…
家庭環境や、同性愛者から与えられた性的加害行為などによって精神を病んでいくケースは多い。
同性愛者は小児性愛を求め、あどけない同性に性的行為を繰り返すデータは米国に多くある。
それによって家庭が崩壊したり、同性愛者が次々と増殖していくケースが後を絶たない。
これを
「アタシが同性に求めているのは…与えてくれなかった父性愛なのよ。無い物強請りね…」
「店長さん……」
「同性愛者がね…同性に惹かれるのは…性的欲求なんかじゃないわ」
――愛されたい、誰かを信頼したいという…無意識の欲求の表れだったのよ。
その一言を聞いた梨花の目に涙が浮かんでいく。
レズビアンという特殊な人間として生きてきた。
だが、周りは異性愛社会しかなかった。
何処にも居場所を感じられず、孤独で、寂しくて…泣きたかった人生。
だからこそ綾野梨花は求めてしまう。
誰かに愛されたい、誰かを信頼したいという…無意識の欲求を。
「梨花ちゃんは合コンに行ったりするんでしょ?それもね…女性らしさを取り戻したい欲求よ」
「あたしは…寂しかった…。自分だけが変で…周りはあたしと違うから…だから合わせようと…」
「性のアイデンティティの回復を望む気持ちが…間違った形で表れる。その現象が同性愛なのよ」
幼児期のトラウマや自己像の低さ、男性への怒り、両親との関係、同性愛に肯定的なメディア。
あらゆる環境要素によって、女性が女性に惹かれる原因を生み出す。
同性愛者である筈なのに、都合の悪い部分まで冷徹に自己分析してきた同性愛者が語る現実。
子供の同性愛者である梨花は机に置いていた両腕に顔を埋め、嗚咽を堪えるばかり。
「アタシもね…自分に幻滅してた時期があるわ。それでもアタシは…ゲイなのよ」
「グスッ…ヒック…あたし…これからどうやって…生きたらいいの…?」
「その答えは…ゲイのアタシが人生をかけて出さなきゃならない答えね」
ポケットからハンカチを取り出し、梨花に渡す。
彼女が落ち着くまで待ち、喋り疲れた口を潤すようにして珈琲を口に含んだ。
「梨花ちゃん…この前妙なことを言ってたわね?魔法少女とかなんとか…」
「えっ!?え…えと…それは…あの……」
「まぁいい…どんな小さな共同体であろうとアタシは味方する。だってアタシはゲイだし♪」
「店長さん…あたし達の事を……信じてくれるの?」
「貴女達の社会もまた、表に出せない小さな共同体である以上は…環境の影響を多大に受けるわ」
店長が語った部分とは、常盤ななかと遊佐葉月が話し合った内容と同じである。
環境によって魔法少女達もまた…同性愛しか選ぶ自由がない者に成り果てていく。
「ゲイ社会も魔法少女社会も…分別をわきまえるべき。他人に迷惑かけないなら同性愛もいいわ」
「でも…さっきのあたしみたいに…認められなくて怒り出す子も大勢いると思う…」
「気分屋な子供達ですものね…。だけどね、同性愛を認めたくない人達にまで押し通してはダメ」
「それをやってる連中が…今のフェミニスト達なんだね…」
「アタシ達を病気扱いしたいなら好きにすればいい。でも…アタシ達もこう言ってはいけないの」
――同性愛を認めない異性愛者の方こそが、頭の病気なのだとね。
子供の頃から周りと比較して自分自身を罰してきたとも言える存在こそが、同性愛者達。
心の何処かで異性愛が正しいと認めているからこそ、罪の意識に苛まれていく。
カリフォルニア大学の有名な精神医学者は、このような言葉を残した。
子供の頃から自分を憎むように育てられてきた同性愛者は、自ら罰を求め続ける。
非情な異性愛社会を心の何処かで肯定しているからだ。
そのため自らを挑発して屈辱を受けようとする。
同性愛者の行動は性的なものも、そうでないものも含めて…。
――――――――――――――――――――――――――――――――
心理学、精神医学において同性愛は病気だとされてきた。
しかし、イルミナティの中核を成すユダヤ財閥の支援を受ける団体の力でねじ伏せられてきた。
彼らは米国心理学会に圧力をかけ、1973年に同性愛はノーマルだと無理やり宣言させたのだ。
こうして同性愛は障碍ではなくなり、性的嗜好ということに改革されることになる。
違う見解をする精神医学者は排斥され、講義は同性愛団体の圧力で打ち切りにされてしまう。
著書や論文でさえ相手にされなくなり、フェミニズムに逆らえば昇進すら出来なくされる。
こんな惨状が今の科学研究分野の現実。
国際金融資本家の資本を受ける左翼主義者達によって、保守派は存亡の危機に立たされたのだ。
……………。
これは、神浜市立大附属学校に通うとある男子生徒達のボヤキである。
「この学校ってさ……おかしくね?」
「ああ……俺もそう思ってた」
昼休みの風景を男子生徒達は見つめている。
耳を澄ませば、女子生徒達の恋バナ等の会話が聞こえてくるだろう。
内容とは、同性愛を喜び合う話であった。
「学校を挙げて同性愛教育をするような学校だなんて知ってたら…入学しなかったよ」
「新しいライフスタイルや考え方に触れようなんて謳い文句は…こういう意味だったんだよな」
「確かにカルチャーショックを俺も受けたし、他の男子も受けた。だから流されちまったよ…」
「そうだな…いつの間にか同性愛を認めるような、女々しい男連中ばかりが増えていったんだ」
「一種のショック療法なんだよ。最初はおかしい事も、慣れてしまえば受け入れられる」
「人間が頭で考えたことは…たいてい現実に出来るってことを…証明するための学校だったんだ」
「もう直ぐ受験だし…俺は他県の高校に進学を目指すよ」
「俺もそうする。こんなレズビアン広場みたいな学校…二度と見たくねーよ」
本来なら普通である筈の異性愛者達が…神浜市立大附属学校では異常者扱いを受ける。
居場所を感じられなかった暗い中学生活を打ち切り、この学校に見切りをつけたい保守派男子達。
そんな彼らの愚痴に対し、周りの女子生徒達がヒソヒソ声を上げていく。
不満の感情が強過ぎたのか、思ったよりも大きな声でボヤキを呟いていたようだ。
「ちょっと、アンタ達」
声を掛けてきた人物に男達は振り向く。
現れた人物とは、もう直ぐ高校受験を控えている水波レナであった。
「アンタ達が他所の学校に行きたいなら別にいいけど、その前にみんなに謝りなさいよ」
「謝るだと?」
「さっき言ってたじゃない?レズビアン女子を馬鹿にしてたの、レナ聞こえたんだから」
「ハァ!?いつ俺達がレズ女共を馬鹿にしたんだよ!おかしいって言っただけだろ!?」
「バカにしたじゃない!!アンタ達が女性差別主義者だって、レナ分かるんだから!!」
「それは被害妄想だ!おかしい事をおかしいって言っただけで…何で差別主義者扱いなんだ!?」
「同性愛を馬鹿にしたからよ!アンタ達のような異性愛好きの方がおかしいんだから!!」
伝統的な異性愛を馬鹿にされたことにより、男子生徒達の目に悔し涙が浮かんでいく。
「正しさの定義を…なんで
激情に駆られ、殴りつけようと振りかぶるのだが…周囲の異変に気付く。
「お…お前ら……!?」
見れば、レナを援護するかのようにして集まった女子生徒達の光景。
「レナの言う通りだよ。あんた達は女性差別主義者で間違いないから」
「そうよ!私たちの同性愛を認めない…差別主義者のくせに!!」
「この学校に文句があるなら出て行きなさいよ!!誰もあんた達の味方なんてしないから!!」
普段は情緒不安定なレナの味方をするクラスメイトはいないのだが、共通の利益があれば別だ。
レナの肩を持つ同性愛者達に罵倒される異性愛者達。
騒ぎは教師に通報され、男子生徒達は生徒指導室へと連行されていった。
「やるじゃんレナ!アンタって、言うべき時には言える子だって思ってたよ!」
「え…えと…別にレナ…アンタ達のためじゃなくて…頭にきただけだから…」
「見直しちゃったよ!転校してきた時に虐めてごめんね…私、貴女を誤解してたみたい」
「あの…えと……そうよ!レナはね、さゆさゆファンクラブ第一号として叫んだの!」
「さゆさゆって…あの有名芸能人の!?今の日本のフェミニズムを象徴する子じゃん!」
「レナだけズルい~!私もさゆさゆファンクラブに入る~~!!」
レナにとっては、ひょんなことから好感度が鰻登りとなった事件。
一方、生徒指導室に連行されてしまった男子生徒達は教師から厳しく叱られていく。
しかし、自分達が間違ったことを言ったつもりなど微塵もないため…こんな質問を返すのだ。
「この学校の先生達はフェミニズム変革工作員だってのは知ってる。だから質問させてよ」
「先生達は言ってきたよね?同性愛者が接しているのと同じように、同性愛者に接しようって」
「それがどうした?」
「なら、同性愛者は
男子生徒達の核心に触れる質問内容を聞かされた教師の顔に焦りが生まれる。
レズビアンが感じる欲求は自然なものではなく、社会によって作られたと教師は摺り込んできた。
その教育内容を、今度は異性愛側が行ったのなら…同性愛側はどのように思うのだろうか?
そんな風に考え方を矯正されたいと思うのであろうか?
「自分は良くて、お前はダメ。先生達の理屈ってさ…ただのダブルスタンダードだよね?」
工作員の触れられたくない部分を指摘したため、異性愛者達は長時間正座をさせられたようだ。
社会変革の尖兵として動く左翼工作員達は口々に言う。
レズビアンは絶滅の危機に瀕しているのだと。
この光景を見て、その言葉が正しいと思えるのだろうか?
脅威に晒されているのは異性愛者側の方だ。
異性愛者は家族を形成して子供達を産み、人類の未来を育てる立場を担う者達。
異性愛者が同性愛者に滅ぼされたなら、人類もまた堕落と腐敗によって滅びるのみ。
人類を大量に間引く計画を進行させているイルミナティにとっては…大勝利の光景であった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「そうか…中等部の方で、そんな騒ぎがあったんだな」
学校からの帰宅道。
隣を歩く秋野かえでから中等部で起こった出来事を語られているのは、十咎ももこである。
「レナちゃんね、友達が沢山出来たって…凄く喜んでたよ」
「そっか…転校した頃の奴らまでレナを絶賛したのなら、もう虐められないと思うよ」
「うん…それは喜ばしいと思うよ。でも……」
「どうかしたの?」
暗い表情を浮かべたまま顔を俯け、弱々しい言葉を呟く。
「ねぇ…ももこちゃん。今回の騒ぎの原因はね、男子が同性愛を差別したって内容だったの」
「えっ……?」
動揺した表情となり、ももこも顔を俯けてしまう。
「私たちが通う神浜市立大附属学校は…自由と平等と博愛を学生に教育する学校だよね?」
「うん…特に同性愛問題に力を入れてる。女性達の自由に生きていい権利を教育する場所だね」
「なのに…どうしてあんな風に酷い事が言える男子が現れるんだろうね?」
異性愛こそが正しいと叫んだだけで…酷いというレッテルを張られる。
かえでも神浜市立大附属学校に通う女子生徒として、偏りきった人権洗脳を受けていたようだ。
苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべていくももこ。
拳も握り締められ、震えていく。
「同性愛になりたい子達は…みんな良い子だよ。だけど…やっぱり男の人は分からないのかな?」
眉間にシワが寄り切り、目を瞑ったまま絞り出すようにしてももこは口を開く。
「…そうさ。男なんて連中は……」
「ももこちゃん……?」
前髪で隠れ、目元が伺えない。
俯いたままの彼女は口にする。
それは…異性愛者を憎む言葉。
「女社会に挟まりに来て……大切な人を奪っていく……」
――薄汚いこそ泥に過ぎないんだ。
嫉妬と憎しみで我を忘れるような言葉を呟いた自分に気づき、ハッとした表情を浮かべる。
隣に視線を向ければ、困惑したような表情を浮かべる親友の姿。
「あ……アタシ……」
自分が何を言ってるのかも分からなくなってしまったももこが走り出す。
「ももこちゃん……」
独り残されてしまったかえでは背中を見送ることしか出来なかったようだ。
……………。
「何言ってんだよ……アタシ?」
公園ベンチに座り、独り黄昏ているももこの姿。
どうしてこんなに苛立つのか分からず、困惑してしまう有様だ。
「アタシは…男の子との恋愛を望んで魔法少女になったんだぞ?なのに…何で男を憎むんだよ?」
矛盾極まった自分の内面に苦しみ、酷く落ち込んでしまう。
「分かってる…分かってるさ…。どうしてアタシの心が…こんなに荒れているのかぐらい…」
脳裏に浮かぶのは、夜の南凪区で起きた出来事。
大切な女性と尊敬している男性が結ばれる光景が再び蘇ってしまう。
無論、これはただの誤解である。
しかし、それを確認する勇気すら持てないももこは精神の袋小路に陥ってしまう。
「別にいいさ…尚紀さんなら調整屋を幸せにしてくれる。アタシなんて…適う訳がないよ…」
神浜を救った英雄と、ただの世話好き魔法少女。
格差を勝手に生み出し、尚紀との間に超えられない溝を自分勝手に掘り下げていく。
かつてアリナはこう言った。
――アートの世界でも、比べるエネミーなんて何処にもいない。
――エネミーは常に…アリナ自身。
今のももこが抱えている問題を恋愛で例えるなら…三角関係。
大事な女性と、尊敬する男性との間で板挟みになる苦しみを抱えている。
三角関係においては、友情を選ぶか愛情を選ぶか…どちらかを早めに選択するのがベスト。
長引けば長引く程に心が荒み、周りに苛立ちをぶつける加害者に成り果てるからだ。
「どうして…素直に認められないんだよ?別にいいだろ?尚紀さんは最高の男さ…」
尚紀を讃えれば讃える程、心が惨めになっていく。
「アタシに何があるんだよ…?男みたいにガサツだし…弁当は茶色い食べ物ばかり詰め込むし」
ももこは十分美しく魅力的なのだが、男勝りな自分を卑下する癖がある。
世話好きのため周りを持ち上げる配慮なのだろうが…今回ばかりはそれが悪い方向に働いていく。
「アタシは……アタシは……」
悔しい感情と、それを否定したい感情がぶつかり合い…涙が溢れてくる。
初めて八雲みたまと出会えた日の事を思い出していた時…恐ろしい声が聞こえてきた。
<<異性愛者は常に…女性に独裁を仕掛けてくるのです>>
「えっ…?貴女は……?」
現れた人物とは、やちよ達に向けて講演を行ったレズビアン活動家の女性であった。
「失礼。貴女の独り言が聞こえたから興味を持ちました。そして…貴女は間違っている」
「突然現れて…アタシが間違ってるだって?いきなり何を言い出すんだよ…?」
「貴女は大切に思う女性を男に渡す事が正しいと思い込もうとしている…それが間違いです」
「他人のプライベートにズカズカと入り込まないでよ!」
「でも、苦しんでいるのでしょう?」
図星であり、ももこは顔を俯けながら大人しい態度になってしまう。
「同性愛は自然です。異性愛という常識を疑うべきなのです」
「バカ言うなよ…アタシの話を何処まで聞いたか知らないけど…アタシは男に惚れた女だぞ?」
「でも、男は貴女に何も与えてはくれなかった。そして、愛する女性は貴女に与えてくれた」
「そ、それは……」
「異性愛は男社会が生み出したもの。その目的とは…同性愛者を発達障碍者に仕立て上げるため」
「そんなの嘘だ!なら…アタシを産んでくれた両親は…何を望んで結婚なんてしたんだよ!」
「
「な…何だって…?女性を…抑圧する…?」
「男女結婚とは、女性の自由を奪いたい独裁行為。男性の支配欲を求める行為なのです」
「男は女を…支配したい…?」
「貴女は男達から抑圧された経験はありませんか?」
質問され、人間として生きた時代も含めて思い出していく。
ももこの家族には男兄弟がいる。
家庭内に男社会を築かれていったため、彼女もまた男勝りな性格に育っていく。
だが、本当のももこは誰よりも女性らしさに憧れを抱く少女。
本当は可愛い服を着たいし、可愛いぬいぐるみに囲まれるラブリーな女性になってみたい。
しかし、それは叶わなかった。
何故なら…周りの男社会に合わせざるを得ない人生を生きてきたからだ。
「アタシは…もっと可愛くなりたい…。可愛いぬいぐるみが欲しい…可愛い服が着たい…」
「それを望めなかったのは、男社会のせいですね?貴女もまた、抑圧されてきた女性なのです」
「男達から抑圧されてきたから…男みたいにガサツに生きるしか道がなかった…?」
「私たち女性の自己嫌悪は、抑圧や男性中心社会への憎しみが内向したものなのです」
レズビアン活動家の言葉の一つ一つが、固く閉ざしたももこの心に水滴のように降り注ぐ。
彼女の心の壁を削り取り、丸裸にし、エゴを強化していく。
「アタシは男達から抑圧されてきた…。コンプレックスを抱えてたから…アイドルに憧れた…」
「貴女が求めるべきなのは、女性の人権です。自由と多様性を求め、男社会の偏狭を排除する」
――それこそが、我々が提唱する同性愛を守り抜く政治思想…フェミニズムなのです。
心が開かれたかのようにして、ももこの両目が見開いていく。
まるで天啓を得たかのような表情を浮かべ、レズビアン活動家の政治思想を頷いてしまう有様。
かつて、十咎ももこは友人の水波レナに向けてこう言った。
――一体の悪魔が悪さしたら、悪魔全体が魔法少女の敵になるって言うのかよ!
男社会の中にだって、女性にDVを振るう悪魔の如き男は存在している。
だが、フェミニズムを求めるようになってしまえば…男は悪魔という一括りにされてしまう。
過ちを犯したくないと願った者が、また過ちを繰り返す。
エゴに飲まれれば最後…他人の事などどうでもよくなる光景だった。
ももこは片手を伸ばし、レズビアン活動家も片手を伸ばして固い握手を交わす。
「有難う…迷いを払ってくれて。アタシはもう迷わない!男がなんだ…アタシは男の犠牲者だ!」
「人が神の似姿として作られてから随分経ったわ。でもね、人は進歩出来る生き物なのよ」
「うん!
「貴女のように男のような心の強さを持つ女性こそが、フェミニストに相応しい」
レズビアン活動家の政治思想をもっと聞きたくなったももこは連絡先を交換する。
レナとかえでも彼女の誘いを受け、フェミニズム勉強会に参加を希望することとなった。
常盤ななかと夏目かこに託した男の教育政策は失敗に終わったのか?
その答えならば…時期に出るであろう。
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現在のセックス観を生み出したキンゼイ・レポートはこう主張している。
報告の中には、子供もごく自然に性的欲求を持っているという内容だ。
しかし、それを証明するためにキンゼイと仲間の小児性愛者達は数々の性犯罪を行った。
キンゼイの研究内容によって、アメリカ社会はどのようになったのか?
彼の嘘を見破った人物の報告にはこうある。
アメリカでは病的なまでに快楽志向が広がっており、様々な分野がそれを後押しする。
学校教育、芸術やポップアート、報道機関、法律や政策にも反映されたという。
キンゼイの研究チームを支援した財閥こそ、イルミナティ司令塔一族であるロックフェラー家。
ロックフェラー財団から資金提供を受けたキンゼイには、目的があった。
男女のセックスは生殖行動でなければならないというユダヤ・キリスト教の価値観を変えること。
一対一の関係に拘らない、何でもありの両性愛、小児性愛の楽園を創る事だった。
……………。
「GHQは上手く占領政策を行ったわ。教育現場から保守派を蹴り出し、左翼教授を入れ込んだ」
神浜市立大附属学校の大学には、アリーナライブが行える程の地下空間が存在している。
現在は改修工事中のため、学生達は立ち入り禁止となっている区画。
時刻は深夜。
見渡す限り広がっていた光景とは…おびただしい数のセックスである。
子供達の肉と肉のぶつかり合い。
淫らに飛び交う子供達の喘ぎ声。
男女は我を忘れたかのようにしてまぐわう光景は、ウサギの如き性欲の光景だろう。
「フッ…キャリアウーマンは
観客席で見物している人物とは、レズビアン活動家に擬態していた女悪魔。
陰部を隠す剛毛な毛以外は白い肌を持つ姿。
オールバックにした後ろ髪は扇のような広がりを見せる。
悪魔の尻尾を振りながら愉悦の表情を浮かべていた。
「バイを生み出す事により、同性愛とセックスは氾濫する。目的は異性との繋がりを断つためよ」
異性愛では1人の異性を愛し、子孫を残すためにその人と生涯を共にする。
それは自然が定めた生命循環の一部になるということだ。
全ての段階において命の本来の意義が反映されることになる。
異性愛とは、健全な人間、健全な社会の基盤であった。
「犠牲者の解放など偽装よ。異性愛の慣習を破壊するイデオロギー…それがフェミニズムなの」
観客席に座るアルプの周りには…全裸にされた女子学生達が横たわっている。
「ウフフ…あははは……」
「オネエサマ…もっと…もっと頂戴…」
全員が魅了されたような虚ろな表情。
下腹部に与えてくれる快感を求めて蠢く姿は…麻薬に依存したゾンビ共のようだ。
「同性愛者はね、精神が発達しない発達遅滞なの。それを補うためにレズセックスを求めるわ」
何十人相手にしたのかは定かではないが、アルプの性欲は満足している。
喰い飽きた子供達からは視線を逸らせ、アリーナ内でまぐわう者達を見る。
彼らが一心不乱にセックスを繰り返すアリーナの地面を見て欲しい。
そこに描かれていたのは…感情エネルギーを集積するための巨大な五芒星魔法陣。
これは性魔術と呼ばれるものであり、セックスを魔術に取り入れたもの。
起源はインドであり、東方聖堂騎士団英国支部に性魔術をもたらしたのがアレイスターであった。
性交による感情エネルギーを集積するために、今宵は生贄をかき集めたというわけなのだが…。
「男女社会を不安定化させ、争わせる。男達は同性愛に走る女達を憎みだすわ」
堕落思想を撒き散らすだけでなく、保守派との対立まで狙わせる構図。
それは他国支配を容易に行う伝統的なローマ帝国手口である分割統治。
堕落と対立によって人々をいがみ合わせ、人口を抑制する。
腐敗した民衆支配は容易であり、それこそが発達遅滞を患う同性愛者を欲する理由。
彼ら、彼女達は自分達を冷静に分析出来る力すらないのだから。
「フリーセックスの行きつく先は同性愛とインポテンツ。人類の少子化に歯止めはかからないわ」
まぐわう者達が次々と倒れていく光景が続く。
性欲を無理やり爆発させられ、何度も絶頂を味合わされた為に力尽きていくのだ。
彼ら、彼女達から発せられた性欲のMAGを吸い上げる五芒星魔法陣。
呼応するかのように赤黒く光り、明滅を繰り返す。
「この調子なら、あと一回程度の黒ミサで召喚出来そうね」
快楽を求めるゾンビ少女達を捨て置きながら去っていくアルプの姿。
歩き去るその表情は…不気味さを感じさせる笑みが浮かんでいた。
「我々は人類を堕落させる。男女間の憎しみを増殖させるために…性の復讐を利用していく」
――ルシファー閣下とイルミナティが望むのは、男女の愛をこの世から消滅させることなのよ。
イルミナティは、男女の愛を憎み続ける。
愛こそが、人々の怒りと憎しみを消し去ってしまう…忌々しいものだったから。
同性愛者の行動の多くは、性的なものもそうでないものも含めて復讐が原動力となる。
異性愛社会への絶望の中に価値を見出していくからだ。
幼少期の敵対者と似た資質を持っている…あらゆる人々に
ももこちゃんが退化していく(汗)
公式マギレコのみたまさんから、面倒見はいいけど頭がいいわけではないと言われるのもしゃーないということで(汗)