人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築 作:チャーシュー麺愉悦部
同性愛というと、単に同性に性的な魅力を感じる人達の事だと皆は思っている筈だ。
しかし、同性愛はもっと広い視点で捉える必要がある。
同性愛の本質とは何か?
性のアイデンティティの混乱により、異性と永続的な関係を結ぶ力に支障をきたす状態なのだ。
一種の発達障害であり、この障害の最大の症状は自らの快楽を最優先にしてしまう心理である。
つまり、不特定多数と性的な関係を築きたいという
この定義に基づけば、異性愛者の中にも同性愛者と同じ性質を持つ者達も見かけることになる。
それがバイセクシュアルという両性愛者達のことであった。
同性愛者だけでなく、バイに生きる者達もまた伝統的な男女家族制度を崩壊へと導く者達。
人々をバイへと作り替えようとする者達こそ、先進国の政官財を牛耳る国際金融資本家達である。
彼らが目指す新世界秩序とは、かつての大英帝国に匹敵するローマ帝国を蘇らせること。
ロンドンシティやウォール街を拠点とするイルミナティ勢力は、数百年前から計画し続けてきた。
世界のワンワールド化に抵抗する保守勢力を駆逐する社会改造計画を企んできたというわけだ。
家族、人種、宗教、国民国家の中に欺瞞に満ちたイデオロギーを流し込む。
人々の差異を曖昧にする社会的寛容精神を熟成させ、人々のアイデンティティの基盤を破壊する。
この潮流を無抵抗に受け入れてしまえば…先祖達が残したものは何も残らないであろう。
……………。
「そうですか……酷い講演内容だったんですね」
「ええ……最低の内容だったわ」
みかづき荘のリビングに集まっているのは、やちよとみふゆとかなえである。
レズビアン活動家の講演内容について話し合うため集まったのだが、他の少女達の姿は見えない。
性的な話題になるため、18歳以下の子供達に配慮したというわけだ。
「女性のための権利運動…聞こえは良いけど、あたしには嘘つきの理屈にしか聞こえない」
「女性差別を無くそうと叫ぶ者が
「活動家の理屈を鵜呑みにしてしまったら…私のお父様を排除する理屈になります…」
「やちよやみふゆの両親は…あたしの家族みたいに冷たくはないはず。守りたい存在なんだろ?」
「勿論よ。だけど…私の学校も含めて、世界中の国々が女性強権時代に移ろうとしているわ」
「私は伝統的な水名女学園に通ってましたが…やっちゃんの学校はそんな学校だったんですね?」
「あたしは栄総合学園に通ってるから知らなかったけど…やちよの学校はどんな学校だったの?」
目を瞑り、小学生時代を含めた神浜市立大附属学校で暮らしてきた記憶を思い出していく。
深い溜息をついた後、目を開いたやちよは語っていくのだ。
「私が通ってきた神浜市立大附属学校は…欧米の左翼思想に汚染された学校なのよ」
やちよが語ってくれたのは、左翼思想に汚染された学生社会の実態について。
教師達が子供達を洗脳していく内容とは、若い女性は男のように生きろという洗脳である。
今まで女性が果たしてきた役割とは、人為的かつ抑圧的な社会的偏見の産物だと主張してきた。
表向きは神浜の東に根差した男女差別撤廃を望む、人権を尊重する教育内容。
それを疑わず、鵜呑みにしてしまった無垢な少女達には…何が待っていたのだろうか?
「私の学校に通う男女の学生達はね…なんというか…
「らしさって…どういう意味なの…?」
「男らしさとか、女らしさという意味よ」
「それによって…どんな学校社会が築かれていったんですか?」
少しだけ視線を逸らし、咳払いする。
「私は…男性と付き合ったことがないから噂でしか聞いてない。その噂内容は…色恋沙汰なの」
頬を染めたやちよが語っていく。
神浜市立大附属学校に通う男女社会の色恋沙汰についてだ。
その内容は…あまりにも退廃的であった。
「同性愛を望む子達も含めて…男女の恋愛観が刹那主義・快楽主義になってしまったのよ」
「刹那主義…快楽主義…?」
「
やちよと同じ19歳のみふゆとかなえであるが…彼女達はまだ男性経験を持たない処女達。
やちよと同じく気恥ずかしくなったのか、2人も頬を染めてしまう。
「男性中心の抑圧社会など忘れて自由を求めろという…教師の教え通りの光景かもしれないわ」
「そんなことって…やっちゃんは…そんな恋愛なんて望まないですよね?」
「魔法少女として生きる私が残す遺書とも言える手紙を見てきたみふゆなら…分かる筈よ」
「勿論です。やっちゃんは健全な男女関係を望んでます…中学時代は男の子を好きにもなったし」
「ロックが好きなあたしからも言わせて欲しい。やちよの学校社会は…アメリカそのものなんだ」
好きなモノが高じてアメリカに詳しくなったかなえも語ってくれる。
アメリカのスクール社会で巻き起こる…退廃極まった男女関係について。
デューク大学で起こった性的スキャンダルこそが、今のアメリカの学生社会だと語っていく。
「フェミニズムに洗脳されたアメリカの少女達は…誰とでも寝る事がステータスになったんだ」
いちゃつくのもセックスするのも
アルコールとドラッグでハイになり、退廃的なセックスを繰り返す。
そんな社会では男女関係は長く続かないため、セックスはより過激になるという。
オーラルセックスもキスの感覚で行い、挨拶代わりに男性の男根をしゃぶるのだ。
男は女をどんどん乗り換え、女は自分を安売りして1人の男に複数のセフレが出来る始末。
フェミニズムがもたらした自立した女性像とは…男のような
固定観念を捨ててカジュアルなセックスを謳歌するべきだと女性に説くフェミニズム書籍は多い。
その本の内容とは、アバズレやヤリマンと呼ばれることを誇りに思えという主張内容。
私はアバズレよ!セックス大好き!と、心から叫ぶのが女性の選択の自由。
そううそぶく政治思想こそが…フェミニズムであった。
「そんなのって…酷過ぎます!!両親はそんな風に育ててきた筈はないのに!!」
「フェミニストは
「フェミニズムは間違ってます!!女性のためと言いながら…
「それが男女平等の正体だったのよ…。フェミニズムの真の目的は…女性を男性化させる事よ」
「男性を女性化させる狙いもあると思う…。自分を認めてもらうためにセックスに依存させる…」
「愛されたい…誰かを信頼したいという気持ちが…間違った形で表れてしまうのですね…」
「欧米のミュージックビデオの中にもそのイデオロギーが詰められてる。ポップスターもそうさ」
「学校どころか…政治や経済界からも私たち女性の価値観を変革させようとしてくるのね…」
「どうしてこんな風にされてしまったんでしょうね?国を動かす政官財の目的は何なんですか?」
「分からないけれど…これだけは言えるわ」
――私達をこの世に産んでくれたお父さんとお母さんの愛の形は…間違いなんかじゃないとね。
話を終え、みふゆとかなえを見送るやちよなのだが…その表情は重い。
憂いを感じさせる表情を浮かべた彼女はこう呟くのだ。
「私は長く魔法少女達を見てきた者…だからこそ、魔法少女が同性愛者になる光景も見てきたわ」
新しい魔法少女社会が形成されていく神浜市。
元西の長であった彼女は思い出していく。
治世を治める者になった者としての難しさを。
「常盤さん…貴女も私と同じ苦しみを背負うわ。縛るばかりでは…反発を生み出す結果を生むの」
しかし、自由を与えてばかりでは西の長時代同様に腐敗社会を生み出してしまう。
秩序(LAW)と自由(CHAOS)の両方に挟まれる者こそ、共同体の代表を務める長。
新たな魔法少女社会の長にのしかかる苦しみは…計り知れなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
社会改造の首謀者達は、民衆が怠惰で何でも鵜呑みにし易いと知っている。
自分の理性や本能で行動するよりも、指示された事に従いたがるものだと理解していた。
そのため反社会的集団が水面下で実権を握れば、世論操作など造作もない。
民衆達は
自堕落に生きる生き方は、解放や自己表現という欺瞞に満ちたイメージを摺り込まれてきた。
実際は逆だ。
理想のために努力することこそが人間を自由にして力を与えてくれる。
だらしなく生きれば人間は弱くなり、誘惑やプレッシャーに負けてしまう。
民衆は伝統的な社会道徳にノーと叫ぶのが勇気ある行動であるかのように洗脳されてきた。
人間達だけが気持ちよく騙されてきた訳ではない。
魔法少女達とて…それは同じであった。
……………。
「そうか…。神浜魔法少女社会に在籍する者達の中に…男の俺を遠ざけたい勢力がいるんだな?」
カラオケボックスの個室内で密談をしているのは、嘉嶋尚紀と常盤ななか。
外回りの仕事中であったのだが、ななかに見つかり相談事を持ち寄られたようだ。
「教室として利用させてもらってる明日香さんの道場に集まって…MeToo運動を始めたんです」
MeToo運動とは、私もと声を上げる女性の権利運動として知られている。
男から受けたセクハラや暴力を世間に訴え、女性の権利回復を主張する内容だ。
この運動は問題となっている。
性的不正行為の告発によって、著名な男性数名が職を失ったことを受けた事による不安の増加。
男社会は女性を恐れ、女性を遠ざける動きが活発となった。
それによって女性を入社させたくないという企業まで表れている惨状だ。
女性のための権利運動など名ばかりであり、暴力の仕返しを望む女性ファシズム運動であった。
「長の私に向けて彼女達は要求してきたんです。相談役に男を用意するな…男を関わらせるなと」
「男の俺が相談役になっているのと、MeToo運動の何処に関連性があるんだ?」
「彼女達は男に対する被害妄想の塊です。私も…という主張は男を排除したいと望む団結です」
「…その要求を突っぱねたら、次は何を言われると思う?」
「長の私の退陣を要求するでしょう。それでなくとも彼女達を治世側に回せと言ってくるんです」
「今の魔法少女社会治世は…お前と親しい魔法少女達で固めている。それが不満なのだろう」
「彼女達は冷静さを失っています…。そんな状態では話し合いの場を設けても譲歩しないのです」
「我儘ばかりを押し通したい連中の面倒まで見ないとならない長の立場も大変だな?」
沈痛な表情を浮かべた彼女は俯いてしまう。
長として信頼されない自分に落ち込んでしまったようだ。
「縛るばかりでは不満も爆発する。俺が魔法少女社会問題に関わらなければいいのか?」
「それが彼女達の要求です。ですが、仮にそれを叶えたとしても…問題があります」
「…我儘の味をしめた連中による、際限ない要求攻撃を受ける危険性もあるな」
「私が危惧しているのは…彼女達の怒りの矛先がいつ…人間社会に向けられるかです」
尚紀とななかは人間社会主義を掲げる社会主義者達。
仮にそんな事態になったのなら、迷わず社会主義独裁による恐怖政治を行う用意もあるだろう。
「彼女達を信じてあげたい気持ちと…人間として疑いたくなる気持ちの両方で…揺れてます」
「内心の自由を与えた以上は…フェミニズムを望むのも彼女達の自由か」
「私は…どのような治世を行えば良いのですか?与えるばかりでは腐る…縛れば反発される」
「与える事によって解決に導けるなら…俺は喜んで一筆用意してやるよ。二度と関わらないと」
「急いては事をし損ずる。もう少し彼女達の周囲から情報を集めた上で判断しようと思います」
「そうしてくれ。今回の問題については…俺は出しゃばらない。男の俺が行けば火に油を注ぐ」
「本当に…御迷惑をお掛けしてます。魔法少女社会の長である私が至らなかったばかりに…」
暗い表情となったななかは眼鏡を外し、眼鏡に映る自分の姿を見つめる姿。
長として自信を喪失しかけている者を見て、人の上に立つ者として言える言葉があった。
「長として見栄を張るな」
「えっ……?」
「日本人特有の恥の文化もあるのだろうが、笑われたり馬鹿にされたりを拒む見栄は人を殺す」
「そ、それは…その……」
「自分に鞭を打ち続けても、やちよの治世には届かない。だから劣等感を感じてしまう」
図星であり、恥ずかしいのか頬を染めてしまう。
「お前はお前で良いんだよ、ななか。敵は常に自分の中から生まれる…比べる相手を用意するな」
「尚紀さん…」
「俺もお前も人間の心を持つ者だ。だから良い面もあれば悪い面もある…当たり前の事なんだよ」
「力不足の私でも…長として胸を張れと仰るのですか?」
「何もかもを出来なくていい。お前に足りない部分は仲間が補ってくれるし、俺も協力する」
微笑んでくれた尚紀が彼女の肩に右手を置く。
「お前は俺が太鼓判を押した女なんだぞ?他の連中に何を言われ様とも、俺がお前を支えてやる」
……………。
真顔でそんな言葉を言うものだから、ななかの顔が赤面していく。
「あの…えっと……ありがとう…ございます」
眼鏡を掛け直した彼女だが、顔を背けながら縮こまってしまう。
朴念仁である尚紀は、女たらしな自分の言動を客観視する力はなかったようだ。
カラオケボックスから出て来た2人が別れていく。
彼女の背中を見送る尚紀であったが、決意を秘めた表情を浮かべた。
<いるんだろ、ケルベロス?>
路地裏に視線を向ければ、ウルフドッグに擬態しているケルベロスが出てくる。
近寄ってくる白い大型犬に話しかける真似をするわけにもいかないため、念話を行うのだ。
<済まないが、魔法少女社会に探りを入れてもらいたいんだ>
<我ハ魔法少女社会ノ治世トハ関ワリヲ持ツツモリナドナイ。ソレハ汝ガ始メタ問題ダ>
<分かってる。だからこうしよう、対価を用意する>
<フッ…悪魔会話ヲ心得テイルヨウデナニヨリダ。何ヲ我ニ与エテクレル?>
<お前はたしか、蜂蜜を練り込んだ菓子が好きなんだろ?高いの買ってやるよ>
<何ダト!!?>
ギリシャ神話通りの概念存在であるため、ケルベロスは千切れんばかりに尻尾を振ってしまう。
<…仕方ナイ、今回バカリハ協力シテヤロウデハナイカ。イイカ、高級品ヲ用意シロ>
(うちのケルベロスは堅物みたいな性格してる癖に、ちょろい奴なんだよな…)
同性愛を望む魔法少女派閥の内偵を進めている美雨と令を紹介し、秘密裏に援護しろと伝える。
早速行動を開始したケルベロスを見送る尚紀であったが、重苦しい言葉を発した。
「
語った言葉とは、ドイツ初代宰相ビスマルクの言葉だ。
愚者は自分で失敗して初めて失敗の原因に気付き、その後同じ失敗を繰り返さないようになる。
賢者は過去の他人の失敗から学び、同じ失敗をしないようにするという内容だった。
「限られた情報だけで世の中を知った気分に浸るのが人の悪い癖。俺も過ちを犯して理解したよ」
尚紀はとある日本人医師の言葉を思い出す。
アフガニスタンで活動し、65万人の命を救った人物はこのような言葉を残すのだ。
大人を信用しないこと。
大人達がすることを丸吞みしてはいけない。
ニュースを鵜呑みにしてはいけない。
我々は自由なようで、本当は不自由だ。
限られた情報の中で生きているんだということを忘れずに。
公式発表を鵜呑みにせずに、本質は何かと鋭く見ていくことが大切なのではないか。
我々年寄りはいずれ死んでいく。
この後始末をしなくちゃいけないのは君達ですから。
もうちょっと世界を研ぎ澄ました目で見る目を、養っていただきたい。
「消去法で論理的にそれが正しいなんて理屈にはならない。感情ベースで思考停止してはダメだ」
魔法少女の虐殺という過ちを犯した者が、フェミニスト魔法少女達に送る言葉。
政官財という支配層と民衆が同じ性善説で生きているという思い込みをしてはならない。
多くの人は嘘に加担していることにすら気づかないで行動してしまう。
複雑な人間社会の模様に気づかなければならないと。
「大切なのは物事を深く知る勉強だ。だからこそ、俺はななかとかこに教育政策を託したんだ」
伝統的な人間社会で生きる男が語る、切実な言葉。
だが、魔法少女達の元に現れて語ったところで同性愛を望む魔法少女は聞く耳をもたないだろう。
人は見たいものしか見ないし、信じない生き物。
感情というエゴでしか社会を判断する事が出来ない…あまりにも視野狭窄な存在であった。
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民衆が日常的に入手出来るのは、学校教育や巨大メディアから与えられる知識や情報だけである。
体制側は真実を民衆に知らせるつもりなど欠片も無い。
表向きは否定しながらも、歴史や伝統を転覆させる計画を影で練るのが陰謀という概念である。
イギリスの歴史学者であるアーノルド・J・トインビーという人物がかつていた。
1931年にコペンハーゲンで開かれた国際エリート達の集会でこんな言葉を残すのだ。
我々は、地域に囚われた世界の国々から主権という名の奇妙な政治力を奪取する取り組みを行う。
慎重に事を進め、我々はこのような取り組みの存在については、表向きは否定し続けている。
社会改造を望むエリート達は、性のアイデンティティを混乱させバイセクシュアルを生み出す。
彼らは明らかな性差があるにも関わらず否定し、若い女性に男のように振舞えと洗脳する。
それによって男女社会は失っていくだろう。
男らしさ、女らしさという概念を。
……………。
「みゃーこ先輩、南凪自由学園に来たっていう外国人の講演内容はどんな感じだったの?」
ファミレスで向かい合うのは、中央区で魔法少女活動をしている都ひなのと木崎衣美里である。
講演内容を聞かれたひなのの表情は曇り、苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべてしまう。
「…最低の内容だったと言っておく。お前はまだ13歳だから、講演内容は言えんぞ」
「あーズルい!18歳で大人なみゃーこ先輩だけが大人の階段上れちゃうなんて!」
「当たり前だ!それが女性の権利…と言いたいところだが、アタシは女性の権利に疑問が出来た」
「どういうわけ?」
「アタシの科学アシスタントやってる衣美里には教えてやるか。ただし、性的な部分を除いてだ」
ひなのが語っていく内容とは、男性と女性の性差について。
「男女の役割が人為的に定められたものだと思うか?女性は家事をやるべきだという考え方だ」
「あ~…どうなんだろね?結婚しても、役割分担って大事なことじゃないの?」
「その通り。男女の役割が人為的に定められたものなら、そもそも逆転現象など起きる筈がない」
男性と女性の役目は造り出されたものではないと語ってくれる。
生物学的な違いに基づいていると判断出来るのは、ひなのが科学者であったからだ。
男性の体に存在するテストステロン(男性ホルモン)量は女性の10倍である。
男性ホルモンの影響により、強い意志と攻撃性、冒険心を男は持つようになるという。
女性の脳は男性とは異なっているとも語ってくれる。
男性の三倍お喋りをし、話す速度が二倍であるのもそのためだろう。
男女の違いとは生物学的に見れば明らかに違っていた。
「男女の役割には、生物学的な違いや心理学的な違いが反映されるんだ」
「つまり、あーしは女の子だから…こんなにもお喋りになっちゃうわけ!?」
「そうした男女の役割をあの活動家は否定した。混乱も起きるし、異性との関係も築けなくなる」
「あ~…みゃーこ先輩には死活問題だよね。大学生活でもリア充爆進計画進めるつもりだし~♪」
「緊張感の無い奴め。いいか、異性愛は性的嗜好なんかじゃない…生物学に基づく仕組みなんだ」
同性愛者とフェミニストは、様々な科学データが逆の事実を示しているにも関わらず無視をする。
男女の区別が人為的なものだと固く信じてしまうため、両者は同じ存在だとひなのは語るのだ。
「そこまでの扱いをされてさ…何で男子達は怒らないの?あーしが逆の立場なら激おこだよぉ!」
「それには大きな理由があると思う…。誰もが皆、勇気ある存在ではないからな」
異性愛者が同性愛者とフェミニストに抵抗することが出来ない大きな理由は二つある。
同性愛者とフェミニストは
異性愛者達はホモ恐怖症や女性差別主義者と罵られるのが恐ろしいため、沈黙してしまう。
もう一つは、共産党の十八番である騙しのテクニック。
表面的には女性の権利を擁護するフリを行い、世間からの支持をかき集める。
その裏では社会革命のための同性愛化を進めるというわけだ。
大きく溜息をついたひなのの表情は憂いに満ちている。
「アタシがな…魔法少女達から人気があるのは多分…信頼と尊敬を求められるからだと思う」
「それはそうだね…あーしはみゃーこ先輩を尊敬しているし、信頼してるつもりだよ」
「だがな…そういうのは本来、男に求めるものなんだ。男扱いされてる気分になってくる…」
「ええっ!?あーしら…知らず知らずのうちに…みゃーこ先輩を傷つけちゃってた?」
「こう見えて、アタシだって繊細な女の子なんだぞ?男扱いされるのは不快極まりない」
「なるほどなるほど、みゃーこ先輩は頼られるよりも守られたいタイプなんだね~」
「それがアタシのリア充爆進計画を望む気持ちだし、身長を伸ばして男にモテたい気持ちさ」
暗い気分になり、注文していた飲み物をストローでゆっくり啜る姿が続く。
集まっていたファミレスは中央区の駅前にあり、窓の外には駅前広場も見える立地条件。
だからこそ、ひなのをさらに不快にさせる光景が見えてしまうのだ。
<<レ〇プしたのは男達だ!!レ〇プしたのは男達だ!!>>
駅前広場で見えた光景とは、異常な光景である。
若い少女達がパーティやクラブに行くような服を纏い、目隠しやマスクで顔を覆う。
集まって合唱する歌とは、男のレイピスト(強姦魔)を非難する歌。
ひなのが見えた光景とは、フェミニズム運動の光景。
南米チリのフェミニズム団体が始めたダンス抗議であり、SNSを通して世界規模で広がる運動だ。
<<男性天下社会が女性達を裁く!!女性の尊厳を弄ぶ!!>>
<<女性に与えられる罰は!!女性には見えない男の暴力!!>>
<<レ〇プしたのは男達!レ〇プしたのは男社会!レ〇プしたのは男国家!!>>
<<レイピストは男達だ!!レイピストは男達だ!!>>
余りにもおぞましい光景。
周囲の人々から見れば、何かのカルト宗教団体のようにも見えてくるだろう。
歌というよりは、男への憎しみを叫ぶ光景。
同性愛者とフェミニスト達の怒りと憎しみがぶちまけられる光景であった。
「ねぇ…みゃーこ先輩。あーしの勘違いであって欲しいんだけど…」
「いや…勘違いなんかじゃない。あの連中の中に…多くの魔法少女達の魔力を感じるぞ」
「それに見てよ…あの子達!?」
「あいつら……何であんな連中とつるんでるんだ!?」
驚愕した表情を浮かべる2人が見つけた人物達。
それは西の魔法少女社会ではよく知られている三人組魔法少女。
十咎ももこ、水波レナ、秋野かえで達であった。
「あのバカ共!!」
ファミレスから飛び出したひなのが駆けだす。
向かった先とは、フェミニズム運動を行っている最後尾で歌を歌っている気分に浸る者達。
「ももこ!レナ!かえで!今直ぐおかしな活動に参加するのは止めるんだ!!」
「邪魔しないでよ…ひなのさん」
「そうよ。レナ達はね、女性を守るために活動しているだけだから」
「そ、そうだよぉ…。私ね…同性愛を差別する男の人達に変わってもらいたいだけだから…」
「何がお前達を変えてしまったんだ!?ななかの治世には…こんなのを勧める内容はなかった!」
「常盤さんは関係ない。アタシはね、フェミニズムの勉強をしてきただけだよ」
「どうしてそんなにまで…男社会の慣習を憎むフェミニズムを欲するようになったんだ!?」
「ひなのさんには関係ないから」
「レナはさゆさゆが望んでることをしてるだけ。さゆさゆは女性の権利を守りたい子になったの」
「私はね…男の人達が変わってくれたらそれでいいの。でも…叫ばないと変わらないよね?」
「ひなのさんがフェミニズムを気に入らないなら好きにすればいい。アタシらも好きにするから」
「別に魔法少女社会に迷惑かけてるわけじゃないでしょ?だったらレナ達の内心の自由よね?」
「ごめんなさい…ひなのさん。今回ばかりは私…男の人達の方が間違ってるって思うから…」
頑なな態度を示す魔法少女達を見て、元中央の長も困惑を隠せない。
気が付けばフェミニズム運動に参加する他の魔法少女達までひなのに振り向き、睨んでくる。
「みゃーこ先輩!これ以上は刺激しちゃダメだよぉ!一応許可貰ってやってる人達だし!」
「ももこ…レナ…かえで…お前達は何のために教育を受けてきたんだ?間違いを知るためだろ!」
「間違いを知る勉強なら今もしている。間違っていたのは男社会なんだよ…ひなのさん」
「そんな理屈…科学を求めるアタシは認めない!根拠が無さすぎる非科学的な論理だ!!」
「もういい!ひなのさんが女性と同性愛者の権利を蔑ろにする人だったなんて…最低だよ!!」
「さっさと帰りなさい!!レナはこれ以上問答する気は無いから!!」
「私達はね…ジェンダーフリーを求めていきたいの。だから邪魔しないで…ひなのさん!」
警察を呼ばれる前に逃げるようにして去って行くひなのと衣美里。
路地裏に入り込み佇む表情は動揺を隠しきれない。
「どうして…どうして魔法少女社会にフェミニズムが浸透してしまうんだ?何故だぁ!?」
「みゃーこ先輩…それはきっとね……」
――あーし達の社会に求められているのは…魔法少女同士の恋愛だからだと…思うよ。
――――――――――――――――――――――――――――――――
正しい知識があるからこそ、正しい判断が出来る。
教育の大切さを痛感しているのは尚紀だけでなく、みたまやヴィクトルも同じ考えだ。
悪魔に対する偏見や差別が起きないよう、業魔殿で悪魔教育も並行して行っている。
悪魔になった十七夜やかなえ達に向けての差別が起きないよう、教育を行いたい考えなのだ。
しかし、現在のところ授業に参加する魔法少女の数が激減している。
その光景は常盤ななかが主催する教育現場においても同じ現象が見られていた。
今日の授業を終えた魔法少女達が帰路についていく。
その中の数人の魔法少女達が遊戯室に供えられたソファーに座り、話し合いを行っていた。
「嘘でしょ…?あのももこさん達が…フェミニズム運動に参加してたっていうの!?」
驚きの声を上げたのは、レズビアンという苦しみを抱えている綾野梨花。
彼女に昨日の出来事を語る都ひなのの表情は暗い。
「嘘じゃない…。衣美里もアタシと一緒にいたから、コイツは証人だ」
「あーしだって信じられなかったよ…。何であの子達がフェミニストになるのか分かんない!」
「ここの教育現場も魔法少女が寄り付かなくなっていく…ななかのところも同じ現状のようだ」
「もしかして…ここから離れた魔法少女達は、別の教育現場に足を運んでいるわけ?」
「調べてみたら、神浜の中央区にある無料セミナーに多くの魔法少女達が参加してるようだ」
「女性学講座って内容だけど…中身はフェミニズムについての勉強会みたいだよ」
「アタシは…フェミニズムは間違った思想だと思う。だけどな…そう言えばあの子達が怒るんだ」
「う~ん…魔法少女も人間も、おこになったら人の話なんて聞く耳持たないもんね~…」
「梨花はフェミニズムについて…どう思う?その…お前も肯定するのか?」
暗い表情となり俯いてしまうが、否定するかのように首を横に振る。
「フェミニスト達の気持ち…あたしは分かる。だけどね、間違いを犯したあたしだから言える」
梨花は店長から教えてもらった話の内容を2人に語ってくれる。
「性の難民化社会か…。確かに、アタシ達はその…同性としか苦楽を共に出来ない現実があるな」
「あーしやりかっぺみたいに、男の人と触れ合うために合コンに行ったりする子…いないよね」
「店長さんが言ってたんだ…同性愛に走るのは、環境の影響が大きいって」
「言われてみれば思い当たるな。するとつまり…ももこ達がフェミニストになった原因とは…」
ももこの名を口にしていた時、通路の奥からももこの親友が現れる。
「その話…詳しく聞かせてもらえるかしら?」
「みたまか…お前には辛い話になるぞ?」
「構わないわ。ももこは親友なの…彼女に何があったの?最近姿を見ないから…心配してたのよ」
ひなのは昨日の出来事を語っていく。
驚愕に包まれたみたまは声を荒げてしまう。
「どうして…どうしてももこ達がフェミニズム運動に参加するのよ!?」
「理由は語ってくれなかった…。アタシの批判を猛烈に怒るあたり…フェミニズムに陶酔してる」
「怖いぐらいに…男を憎む言葉を叫んでたの。あの優しいももこ先輩がだよ?」
「みたまは今までで思い当たるようなところはないか?男を毛嫌いしているような態度とか?」
「あるわけないわよ!ももこはね…男の子を好きになったから魔法少女になったのよ!」
「そんなももこが…どうしていきなり男を憎むような態度を示すようになるんだ?」
親友も思い当たるところがないため、原因の特定が困難になってしまう。
皆が悩んでいた時、黙っていた梨花が重い口を開いていく。
「…魔法少女達の中に、
「えっ…?どういう意味なの…梨花ちゃん?」
「調整屋をやってるみたまさんなら…あたしのソウルジェムに触れた時に見えた筈だよね?」
「それは…その……」
「いいの…もう隠さなくて。あたしはね、昔の自分と向き合う気になれたんだ…」
「言っている意味が分からない…どういう意味なんだ?」
「都先輩には話したよね?あたしが魔法少女になったキッカケとなった事件を」
「あの時のことだな…。もしかして…今のももことあの時の梨花との間に共通点があるのか?」
「あたしね…愛していた幼馴染の女の子を男に奪い取られるって…被害妄想に走ったの」
「え…えと…りかっぺ?それってまさか…アレなわけ…?」
衣美里は梨花が同性愛者だとは知らない。
梨花が起こした騒動の時、協力してくれたのはひなのだけであったからだ。
同じ同性愛者の冷静な考え方に触れた梨花の心は成長し、自分を偽らないと決めたようだ。
「もう隠さないよ…あたしはレズビアンなの。だから男の人が怖くなって…憎くなったんだ」
梨花は奇跡の力を用いて、幼馴染の少女に迫る男を遠ざけた。
それはある意味、奇跡や魔法という名の暴力を行使したことにもなる。
同性愛を侵害する異性愛者が現れたなら、ここまでの攻撃性を表してしまう。
ゲイの店長が語った通り、現実逃避を行う精神疾患を同性愛者は患っていたのだ。
「レズとして…フェミニスト達の気持ちも分かる。だけどね…同性愛を周りに押し付けたらダメ」
「昔の梨花のような攻撃性を周りにもたらすと言いたいんだな…今のフェミニスト達のように」
「ちょ…ちょっと待って!梨花ちゃんは…ももこが同性愛者になったと言いたいの!?」
「そうとしか思えないんだ…。フェミニストの心理と同性愛者の心理は同じなの」
「えっと、みたまさんは何か思い当たる事ない?最近男の人とラブラブになっちゃったとか?」
衣美里から突然そんな事を言われたものだから、恥ずかしいのかみたまは赤面してしまう。
デリカシーの無いアシスタントに溜息をつくひなのだが、動物的な反応を示す部分は逃さない。
「みたま…言いたくないなら構わない。もしかしたらと思っただけなんだ」
気を使ってくれるひなのを見て、みたまも決断するような表情を見せる。
「…梨花ちゃんは辛い話を私達に語ってくれたわ。だからね…貴女達には教えてあげる」
みたまは語っていく。
夜の南凪区で起きた出来事を。
内容は女子生徒達にとってはご馳走ともいえる色恋沙汰ともあり、黄色い声を上げてしまう。
「マジで!?えぐいぐらい尚紀さんとみたまさんはアチュラチュじゃん!」
「何という事だ!!アタシよりも先にリア充爆進計画をみたまが進めていたとはな…!!」
「ちょっとちょっと!恋バナで盛り上がりたい気持ちは分かるけど、今は落ち着いてったら!」
「む…むぅ、梨花から説教されてしまうとはな。アタシもヤキが回ったもんだ」
「りかっぺの言う通りだね~。それに、内容からして付き合う展開にはならなかったみたいだし」
「尚紀さんはね…私を含めた全ての女性を幸せにしたいと願う人なの。それが彼の愛なのよ」
「何という偉大なる男だ!益々アタシの彼氏にしたい…しかし…それも叶わないのだろうな」
「あーし…今まで接してきた男の子の中で、そんな凄い恋愛観を持ってる人はいなかったなぁ」
「そうだね…あたしが知ってる男は…女の子に向ける下心ばかりを優先するような人だったし」
「私はね…今でも尚紀さんを愛してるわ。だけどね…彼は私の隣には立ってくれないの」
「近くにいなくても…出来る愛情表現はある。そのためにあの男は…国政政治家を目指すんだな」
「泣けるぐらい立派な男の人だね…。あーし達の幸福のために…死に物狂いで働いてくれる…」
「あたしはレズだけど…そんな男の人なら…惹かれちゃうなぁ。信頼出来るぐらい尊敬するよ」
「信頼と尊敬を勝ち取る行為こそが…恋愛というものなのだろう。これで状況は理解出来た」
「うん!ももこ先輩は勘違いしてるだけ!だから直ぐに連絡してあげないと!」
「ももこは私の親友なの…だから私にやらせて。それでも…ももこの好意は…その…」
「応えられないと…言いたいのか?愛する男がいるからだと言えば…ももこはさらに傷つくぞ」
三角関係など初めて経験するため、みたまは頬を染めながら悩む姿を見せる。
そんな彼女に向けて、梨花は同性愛者の先輩の言葉を伝えてくれた。
「ももこさんがみたまさんに向ける気持ちはね…性的欲求なんかじゃないんだよ」
「どういう意味なの…梨花ちゃん?」
「愛されたい、誰かを信頼したいっていう…無意識の欲求なんだよ」
「無意識の…欲求?」
「ももこさんもきっと…あたしと同じように抑圧されてきたと思う。だからね…愛されたいの」
ももことは長い付き合いを経験してきたため、みたまはももこの家庭環境を知っている。
可愛いものが大好きな気持ちも知ってるし、女性らしさをひた隠しにしてきた辛さも知っている。
「ももこはね…家庭環境が男性中心社会だから本当の自分を抑え込むことしか出来なかったの」
「だけど、みたまさんの前でなら…女性らしさを出しても良かったんだね?」
「ええ…。本当は女の子趣味が似合う子なのよ。私が可愛い服を用意してあげた事もあったわ」
「嬉しかったんだよ…ももこ先輩は。みたまさんの前でなら、普通の女の子になれるから」
「ももこさんの気持ち…凄く分かるよ。あたしも幼馴染の前でなら…本当のあたしになれたんだ」
「周りに合わせるしか出来なかった苦しみが攻撃性に繋がっていく。それが今のももこなんだな」
「だからね、みたまさん。同性愛とか恋愛とかで考えず、ありのままのももこさんを受け入れて」
「そうそう!あーしもね、恋愛とかは好きだけど…もっと好きなのは親友と一緒にいる時間だよ」
「ありがとう…みんな。フフッ♪調整屋さんはお姉さんだけど…梨花ちゃんの方が私より大人ね」
突然べた褒めされ、梨花の顔が真っ赤になってしまう。
「やったじゃん、りかっぺ!大人の女にレベルアップしたよ!」
「梨花に先を越されるとは…悔しい!!やっぱり尚紀が欲しくなってくるぅぅーーッッ!!」
「ダメよ!尚紀さんが欲しいのは私も同じなんだからーっ!!」
「あーしも参加希望しちゃう!!ガンガン行くしかないっしょ!ノリで♪」
「あたしはレズだけど、尚紀さんに興味が出ちゃった♪あたしも争奪戦に参加した~い!」
暗い雰囲気は消え、女子学生達の楽しい恋バナのような光景になっていく。
通路で佇み聞き耳を立てていたヴィクトルの顔も微笑み、杖をつきながら歩き去っていった。
……………。
イルミナティは秘密裏にして、世界を標的にした社会改造プログラムを実行していく。
異性愛者に同性愛者のような生き方を植え付け、社会を不安定にさせる目的がある。
性の革命、同性愛者の人権等の謳い文句によって騙される人々は後を絶たない。
宗教の融和や人種の混血、ユーロ統合等もこの流れに沿って動いてきた。
確実なる方法とは、世界の国々の中で地域を構成する男女家庭を崩壊に導くこと。
一つの政府、一つの人種、一つの宗教を実現し、最終的には性の統一まで目指す。
ルシファー主義者であるルシフェリアン達が望むのは、
それはあらゆる概念が一つしか存在しえない世界。
人類の未来とは、
人類全てのバイセクシャル化と同性愛化こそ、ルシファー主義の完成。
そんな世界で生きるしかない人類の数など、5億人以下で十分だとルシファーは判断した。
書いてて思う。
うちの人修羅君…ペルソナ主人公みたいにコミュ形成力が強過ぎる。
修羅場レンタインイベントを書きたくなってくる(汗)