人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築   作:チャーシュー麺愉悦部

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204話 知恵の蛇

2020年1月28日。

 

リリスとアモンとの戦いを終えた尚紀はクリスを運転しながら見滝原市へと向かって行く。

 

見滝原中学校女子制服を着た杏子を乗せ、彼らにとっては故郷とも言える街に向かうようだ。

 

風見野市に入った車は郊外にあった教会へと向かう。

 

修繕作業中の教会の前にクリスを停車させた2人が歩いていく先は墓地であった。

 

「流石に墓地も荒れてきている…。建設会社の連中が墓地を整備してくれる筈がないし」

 

「そうだな…。いつの間にか風で運ばれてきたオオアマナが生え揃ってやがる…」

 

春には白い六弁花を咲かせるオオアマナを超えていき、大切な人が眠る場所で立ち止まる。

 

尚紀と杏子の前には2人に愛を与えてくれた人物の墓がまだ残ってくれていた。

 

「三回忌に来れなくてすまなかった…風華」

 

「ただいま…風姉ちゃん…」

 

2人は持ってきていた掃除道具を使って風実風華の墓を掃除していく。

 

綺麗になった墓に近寄っていき、杏子が用意していた花を添えてくれる。

 

「貧乏だった頃は…お供えしてあげる花も用意出来なかったね…。さやかの両親に感謝するよ」

 

「俺も感謝している。この場で道を違えてしまった杏子と一緒にいられるのは…美樹家のお陰だ」

 

尚紀も用意していた花を供え、2人で黙祷を行う。

 

そんな尚紀と杏子の体に優しい風が吹き抜ける。

 

1月の寒さを感じさせない温かさを感じさせてくれる風であった。

 

風華の遺品である黒のリボンで結ばれた杏子のポニーテールが風で揺れていく。

 

風が止んだ時、黙祷を終えた杏子はこんな話を尚紀に語り出すのだ。

 

「なぁ…尚紀。そろそろ前に進んだらどうなんだ?」

 

喪服スーツを着た彼が杏子に振り向き、怪訝な顔つきを見せてくる。

 

「どういう意味だよ?」

 

黙り込んだ杏子が寂しそうな表情を浮かべながら風華の墓に顔を向ける。

 

それでも決心がついたのか微笑んでくれた。

 

「あたしはね…さやか達のお陰で前に進めてる。尚紀もそろそろ…過去を超えるべきだよ」

 

それを聞かされた彼の顔が俯いてしまう。

 

嘉嶋尚紀は未だにこの場所から心が離れていない。

 

そんな彼の姿を見ていると、風華が死んで間もない頃を杏子は思い出す。

 

あの頃の尚紀は風華の墓にもたれ込んだまま傍を離れられなかった。

 

家族となってくれた小さな杏子がお腹を空かせているだろう彼に林檎を持ち運んでくれる。

 

それでも彼は林檎を受け取らず、佐倉牧師が説得するまでは風華の傍に居続けてしまったのだ。

 

「神浜に行った時に出会えたよ。尚紀に向けて心からの信頼と尊敬を与えてくれる女達とな」

 

過去を乗り越える為には現在の幸福が必要だ。

 

今の幸せを得た杏子だからこそ、過去に縛られる男に今の幸せを求めて欲しいと言いたいのだ。

 

「風姉ちゃんだって…死んでまで尚紀を独占したくはないと思う。だからさ…そろそろ…」

 

「……余計なお世話だ」

 

顔を上げた尚紀が杏子に振り向く。

 

その顔は決断するような決意を感じさせる程にまで真っ直ぐだった。

 

「俺は風華と約束した…俺の力を人々の為に使って欲しいと。俺はその道を貫き通す」

 

「で、でも…尚紀はその約束に囚われ過ぎたから…神浜の連中と殺し合いをしたんだろ…?」

 

「視野橋梁に陥ったことは認める。なら、別の道を見つけて進んで行く…俺はそれを見つけた」

 

「たしか…国会議員を目指すんだったな?だけど、政治家だって嫁さんぐらいは必要だろ?」

 

「必要ない。これは俺の我儘の道…仲魔達にも頼れない。だからこそ、迷惑はかけられない」

 

「迷惑だって男が勝手に決めつけるなよ?女が迷惑だと思わないなら…迷惑にはならないんだよ」

 

丈二と同じ言葉を聞かされてしまった尚紀は視線を逸らしてしまう。

 

視線の向かう先は風華の墓であった。

 

「居候のあたしだって…それを今の両親に聞いたんだ。…あの人達は迷惑だと言わなかったよ」

 

自分の事ばかり考えて、相手の気持ちを考えない。

 

それこそがさやかが一番怒った部分であり、目の前の杏子だって怒ってくれる。

 

彼女の気持ちを考えていると、八雲みたまに言われた言葉も思い浮かんでしまう。

 

――私はね…貴方を愛する気持ちは絶対に捨てないわ。

 

――だから…貴方が必要としてくれたなら…。

 

みたまの気持ちは本当に嬉しかった。

 

もし彼女について来てくれと言えたなら、喜んでついて来てくれるかもしれない。

 

それはみたまだけでなく、尚紀に好意を寄せてくれる女性達ならば同じ答えを返すかもしれない。

 

「尚紀…今日がいい機会だ。もう一度…自分の生き方を見つめ直すといいよ」

 

自分の義妹として生きてくれた恩人の気持ちを無下にするわけにもいかず、顔を向けてくれる。

 

「…分かった。俺もこの世界でどのように生きるべきなのかを…もう一度考えてみる」

 

「それが聞けて良かった…。きっと風姉ちゃんだって…それを望んでくれる筈だよ」

 

「俺よりも風華と長い付き合いをしてきた杏子が言うんだからな…きっとそうなんだろう」

 

2人は最後に風華の墓に向き直る。

 

杏子は両手を合わせて祈りを捧げる姿を見せる。

 

尚紀も両手を合わせ、己の内に取り込まれた魔法少女を思いながら冥福を願った。

 

墓地から去っていく時、微笑んでくれた尚紀が横の杏子に顔を向けてくれる。

 

「誰かに見られるというのはいいものだな。自分の意識が向いていない部分に気が付いてくれる」

 

「あたしの()()…今度はちゃんと受け取ってくれたじゃないか?」

 

「杏子の林檎だと…?」

 

「林檎は善悪の知識を知る木の実だ。尚紀が意識してくれなかった部分をあたしが与えたんだよ」

 

「そうだな…林檎こそが知恵の実だ。杏子のお陰で…俺の偏見部分を改善出来そうだ」

 

「これでもあたしはプロテスタント教徒だったんだ。迷える子羊を導くのも女牧師の役目なのさ」

 

「悪魔を導いてくれる女牧師か…。お前は大成するよ、俺が保障してやる」

 

クリスに乗り込んだ2人は家族の墓参りも行った後、見滝原へと戻っていく。

 

尚紀は車を運転しながらも今後の自分の在り方について思いを馳せているようだ。

 

(風華…俺は迷いながら進んで行く。完璧な存在にはなれなくても…お前の約束を守る者になる)

 

今の彼がもっとも必要としているのは、男の欲望をぶつけられる恋人ではない。

 

ディープステートと戦うための知恵なのだ。

 

しかしそれもまた偏見に過ぎない。

 

女性の気持ちにも目を向けろと言ってくれた杏子の言葉は尚紀の心に届いている。

 

だからこそ彼は迷い抜くだろう。

 

理想と現実はあまりにもかけ離れているものでしかない。

 

人間如何に生きるべきかを見て、現実を生きる者を見ないでは破滅を与えられるだけであった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

この世界でどのように生きるべきかを考えているのは人修羅の仲魔達も同じである。

 

才色兼備を供えたクーフーリンは家の管理だけでなく様々な事にも協力してくれる人物だ。

 

尚紀の政治思想である社会主義を仲魔の中で唯一理解してくれた存在でもあった。

 

クーフーリンは騎士道に生きる幻魔である。

 

博愛心、忠誠心、品格、正義、そして真実を求める者こそが騎士道の規範だ。

 

尚紀の求める社会主義もまた、弱きを助け悪しきをくじく騎士の生き方と合致している。

 

なので尚紀とニコラスが起こした嘉嶋会の手伝いまで行ってくれているようであった。

 

尚紀の誘いにより、今ではクーフーリンは嘉嶋会の役員にまで加わってくれている。

 

静海このは、遊佐葉月共々、これからの嘉嶋会を支えてくれる頼れる存在になってくれるのだ。

 

ではセイテンタイセイはどのように生きているのだろうか?

 

粗暴な性格をしている自由人とも言えるセイテンタイセイだが、意外にも面倒見がいい。

 

尚紀の家で暮らすようになってからは、彼の稽古相手になってくれている。

 

家の庭で稽古をつけてくれたり、体がなまらないよう裏山に修行をしに行ったりしているようだ。

 

しかし、それだけでは人間社会で生きる者となった存在としては不十分。

 

なので師匠の実力を認めた上で、尚紀は美雨と蒼海幇を紹介することにしたようだ。

 

蒼海幇は強力な長を失ったため、組織基盤がグラついてしまっている。

 

それに目を付けた蒼海幇に恨みを持つ者達から報復される危険性が大きかったのだ。

 

初めは嫌がっていたセイテンタイセイではあるが、美雨の武侠精神だけは認めてくれている。

 

弟子である尚紀の背中を追い続け、クンフーを積み重ねる彼女の生き方が気に入ったようだ。

 

報復しにきた襲撃者との戦いの時、美雨を助けに向かってくれたこともある。

 

今では美雨の新たな師匠とも言える存在として、用心棒の仕事を紹介してもらえるようになった。

 

派手に暴れる事が大好きなセイテンタイセイは小遣い稼ぎとして蒼海幇に協力してくれている。

 

彼もまたクーフーリンと同じく神浜市に根差す努力をしてくれる仲魔となってくれたようだ。

 

ケルベロスはネコマタやケットシーと同じく獣悪魔である。

 

地獄の番犬としての役目を果たすため、尚紀の家の門番として今日も家で過ごしている。

 

怪しい存在が現れればケルベロスは容赦なく襲い掛かる狂犬となるだろう。

 

しかし人間社会に疎いケルベロスはやり過ぎるかもしれない危険性まで供えている。

 

そのためケルベロスが人間を殺さないようネコマタとケットシーが彼を支えているようであった。

 

仲魔達もまた、この世界でどのように生きるべきかを考えながら行動してきた者達。

 

だからこそ尚紀もまた、自分はどのように生きるべきかを考えている。

 

もちろん彼が目指すのは国会議員であるのだが、それは将来の目標だ。

 

今年も神浜市で暮らす者として、今出来ることをもう一度模索しようとしていたようだった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

2月に入った頃。

 

尚紀は平日に出来た休日を利用して神浜の街へと向かっていく。

 

槍一郎から買い物も頼まれたのでスーパーに行って調味料などを買った後に寄り道を行うようだ。

 

彼が向かおうとしていたのは神浜の長が教育政策を行う竜真館である。

 

尚紀は教育政策を常盤ななかに託した者であるため、魔法少女社会治世からは遠ざかる者。

 

それでも自分が託した教育政策がどれほどの効果をもたらしているのか気になっていたようだ。

 

「この先のようだな…?」

 

竜真館の門前に訪れた尚紀はスマホを取り出し、ななかに連絡を行う。

 

ちょうど教育現場に来ていたななかは彼を出迎えてくれたようであった。

 

「私達の教育現場を視察に訪れてくれるなんて…嬉しいです、尚紀さん」

 

「俺が道場に上がり込んで授業を行うつもりはない。今日は見物に来ただけなんだ」

 

「こちらにどうぞ。明日香さんも道場を貸してくれるだけでなく教育も手伝ってくれるんです」

 

「かこはまだ13歳だからなぁ…って、あの明日香が教育を行うだと!?」

 

「彼女は才色兼備の魔法少女です。そそっかしい部分はありますが、勉強が出来る人なんです」

 

「これは勉強が苦手なあきらの心にダメージを与える案件だな…まぁいい。入らせてもらうよ」

 

道場の敷地内に入って来た尚紀は、ななかに案内されて道場の入り口の前まで移動していく。

 

外から中の様子を伺うと、大勢の魔法少女達が道場内で勉強会を開いている光景が見えたようだ。

 

「フェミニズム問題の時は大変だったようだが…持ち直せたようだな?」

 

「はい…。私の力が及ばなかった部分も大きいですが…綾野さんのお陰で本当に助かりました」

 

道場内で授業を行う夏目かこと、中学生の彼女を補佐する竜城明日香の姿を見守っていく。

 

「道場で行う子供達の勉強会か…。まるで江戸時代の頃からあるフリースクールの寺子屋だな」

 

「有志をもつ庶民が子供達に教育を施す場ですね。現代で言えばそろばん教室等がいい例です」

 

「こういう教育の場が本当に大切なんだよ…今の日本という国においてはな」

 

「尚紀さん…?」

 

踵を返して尚紀は帰ろうとする。

 

何か思い悩むところがあるのかと、ななかは心配しながら声をかけてくれる。

 

女の勘はやはり鋭いと観念したのか、何処かで話せる場所はないかと聞いてきた。

 

「そうですね…明日香さんの家には大きな庭があります。そこに椅子があったと思いますよ」

 

「そこで構わない」

 

日本庭園のような庭を進んで行き、竹で組まれた和風ベンチに2人は座り込む。

 

暗い話になると迷うが、尚紀が太鼓判を押した才色兼備の彼女なら大丈夫だろうと話始める。

 

「フェミニズム問題の時、どうして彼女達が浅慮な考えのまま行動してしまったと思う?」

 

「それは周りの者達が同じ快楽を望み、結託して批判出来ない空気にされた同調圧力が原因です」

 

「その通りだ。その根本的な原因とは…日本の()()()()そのものなんだよ」

 

尚紀が語るのは、全ての魔法少女達が通っているだろう日本の学校教育について。

 

「日本人の唯一にして最大の欠陥とは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()心理だ」

 

「周りの者達が同じ選択を共有することで安心感を持ち、思考停止に追い込まれる…ですね?」

 

「それを日本人に摺り込む場所こそ学校教育だ。同一性同調洗脳教育を行う()()()()()()なんだ」

 

義務教育とは何か?

 

それは従順で突出する者がいない、低レベルのロボット奴隷を量産するシステムだと彼は語る。

 

労働者達の少ない給料から大量の税金を搾取する構造をおかしいと考えさせない訓練場だという。

 

「学校教育とは、子供の考える能力を奪う事が目的の機関にされた。これが全ての原因だと思う」

 

嫌なモノを強要されたり、同調圧力を向けられ自分を殺すことが和の美徳だと洗脳されてしまう。

 

学校は周りと同じ人間という()()()だけを製造することしか出来ない。

 

異質な者、個性的な者は嫌がられて虐めを受ける学校光景こそが、同一性同調洗脳の被害光景だ。

 

それを恐れて保身に走り、みんなと同じという規格品にされるしかない日本の子供達。

 

同じ制服を着て、同じ事しかさせてくれない光景はまるで軍隊みたいで気味が悪い。

 

学校を青春の場か何かと勘違いをしている現代の子供達。

 

だからこそ、彼は今の学校教育とは真逆の教育を行ってくれる寺子屋が大切だと語ってくれた。

 

「私も学校教育には違和感を感じてました…。よく分からなかったけど…学校が苦しかったです」

 

「お前が感じたよく分からない違和感を大事にしろ。おかしい事に気が付くチャンスなんだよ」

 

自衛隊ではよく分からない違和感を大切にしろと教えられる。

 

それは何かがおかしい事に気が付くチャンスであり、立ち止まって考える機会なのだ。

 

船員や消防士が整理整頓を五月蠅く言われるのは、違和感を炙り出して事故を防ぐ狙いがあった。

 

「違和感を知るには科学的裏付けが必要だ。だからこそ、フェミの嘘にひなのは気が付いたんだ」

 

「人生で学んだ総合経験もあったのでしょう。勘はそれまで培った知識と経験から生まれます」

 

「梨花も経験によってフェミニズムを求めなかった。人間の本質とは言われた事をやるではない」

 

「受動的な教育ではなく能動的な経験によって知恵を求める…そんな()()()()()()()()()ですね」

 

「この寺小屋こそまさに能動教育の場だ。学歴や偏差値ではない本物の知性を求める場だと思う」

 

「みんな知るべき勉強になると俄然とやる気も出ます。学校は勉強を嫌いにする場所ですね…」

 

「だから学校の青春とかいう快楽に逃げていく。他人と比較されるのは嫌だと言いながらな」

 

「明るい明日香さんが教育を手伝ってくれるようになったここでは皆が生き生きしてくれてます」

 

「勉強は楽しむものだ。遊びの延長でやらせるのが正解なんだよ。RPGゲームのようなものさ」

 

「ゲームは詳しくないんですけど…RPGゲームとは何ですか?」

 

「そこからの説明は話が逸れてしまうが…ようは経験値を溜めてレベルアップを求めるものさ」

 

「なるほど…RPGゲームのレベル上げも勉強という経験値アップと何処か似ていますね」

 

「勉強というレベル上げのお陰で様々な知識という魔法を取得出来る。こう考えたら楽しくなる」

 

「ゲームは能動的にするものです。たしかに…寺子屋に通じるものもあると思います」

 

「知性は大切だ。しかし、そればかりを求めるのは偏見となるだろう」

 

「では…知性以外には何が必要なんですか?」

 

「知性重視は科学万能主義に陥る。没価値的研究がもたらす弊害は…倫理観を無視することだ」

 

これはフィクションで言えば悪役のマッドサイエンティストが陥る心理である。

 

人間の徳や人格が無視され、科学で考えるべきではない分野にまで科学的意見しか出せなくなる。

 

そのため非人道的な科学によって問題の解決を図ろうとする心理に陥ってしまう。

 

この弊害をもたらした者こそ、他の宇宙に存在していた里見那由他の従妹である里見灯花だった。

 

「大切なのは()()()()だ。だからこそ俺は先ず、魔法少女達の心を教育する政策を託したんだよ」

 

「尚紀さんが語ってきた個の確立に必要な最終的な概念とは…人間の思いやりだったのですね?」

 

「そうなるだろうな…。答えが出たとしても押し付ける教育だけはするなよ?尊重が大切だ」

 

「心得ています。たとえ大儀があろうとも押し付ければ反発される…貴方が教えてくれました」

 

「271の法則がある。2人はお前を好きになり、7人は関心がなく、1人がお前を嫌いになる」

 

「それが教育者の現実なんですね…。人間を授業で規格品にしようとするのがそもそも傲慢です」

 

「そういうことだ。長々と話すことになってしまった。邪魔して悪かったよ」

 

「い、いえ!勉強になりました、尚紀さん!やっぱり貴方は…私の道標になってくれる人です…」

 

横に顔を向ければモジモジした態度を見せるななかがいる。

 

今度お礼を持っていくと言われたが、それがどんなお礼になるのかは今の彼には知る由も無い。

 

教育責任者の時間を邪魔したお詫びとして、彼は持っていたスーパー袋から何かを取り出す。

 

取り出したのは林檎であった。

 

「食うかい?」

 

「えっ……?」

 

「勉強会の邪魔をしたお詫びだ。受け取ってくれ」

 

「え…えと…はい、後でいただかせてもらいます」

 

彼女は渋々両手で林檎を受け取ってくれる。

 

林檎を渡し終えた尚紀の表情には微笑みが浮かんでくれたようだ。

 

「宗教においては、林檎は知恵の実だ。俺が魔法少女に送れるのは…()()()()()()()()()なんだ」

 

「林檎は知恵の実…。尚紀さんはそれを私達に与えてくれる…よりよく生きてもらいたいから…」

 

「魔法少女という女達は知性を手にするだろう。そしてゆくゆくは…周りの男達にも広げてくれ」

 

そう言い残して尚紀は竜真館を後にしていく。

 

帰路につく中、口元には苦笑いが浮かんでしまう。

 

彼が思い浮かべていたのは林檎を持ってきてくれた時の杏子の姿だった。

 

「悪魔の俺が…牧師の娘の真似をするとはな。ヤキが回っちまったもんだよ」

 

あの時の彼は林檎を受け取る事は出来なかった。

 

それでも今の彼は杏子から知恵の実である林檎を受け取る事が出来るまでに成長出来た。

 

人修羅と呼ばれる悪魔は女達に向けても小さな林檎を分け与えてくれるだろう。

 

彼が魔法少女達にもたらすのは、()()()()()()とも言える知性であった。

 

「男は須らく種をまく農夫だ。俺が女達に向けてまく種とは子種じゃない…知恵という種だ」

 

尚紀は空を見上げていく。

 

この世界を資本主義によって支配する存在こそがイルミナティと黒の貴族、そして堕天使達。

 

資本主義によって完全支配を受ける存在こそが各国政府であるディープステート。

 

そして、この世界には光と闇のハルマゲドンまで迫っている。

 

もはや崩壊するしかない絶望的な世界であろうとも、彼は希望の種を残す。

 

「もし世界の終わりが明日だとしても、俺は今日林檎の種子をまくだろう」

 

彼が語った言葉とは、ルーマニアの革命家と混同される作家のゲオルギウが残した言葉だ。

 

国会議員でもないただの悪魔探偵が今出来る事は、知恵を求めて周りに残すこと。

 

非日常でも日常でも関係なく農夫はそれを行うことしか出来ない。

 

楽観も悲観もなく、愚直なまでに林檎の木を育てていく。

 

将来にこそ世界の仕組みに気が付いてくれる実りが育ってくれるのだと信じて種をまくのだった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

ここは東京のどこかにある繁華街。

 

若者達は1・28事件やクリスマスの惨劇さえ忘れたかのように浮かれて過ごしている。

 

今日も若者達は街に繰り出し、片手にスマホを持ちながらSNSやソシャゲ三昧。

 

娯楽ばかりにうつつを抜かして現実を忘れ去った若者達を見下ろす少女の姿があった。

 

「……醜いものね」

 

ビルの屋上から繁華街を見下ろす存在とは、ホワイトメンと名乗るようになった氷室ラビ。

 

彼女の右肩にはハクトウワシの姿をした悪魔がとまっていた。

 

「見ろよ。またアホ陰謀論者のアカウントを見つけたぞ♪アホは救えないリストに追加しとこ♪」

 

「この世はルシフェリアンに支配されてるとか言ってる中二病患者共だろ?ほっとけよ」

 

「ルシファーを崇める国際金融資本家がいるとかアホ言ってる奴ら程マウントとりたくなるぜ♪」

 

「デマばかり垂れ流す奴らをからかうお前も物好きなヤツだなー。それより、あそこを見ろよ」

 

「おお!いかにも田舎から東京に迷い込んだような素朴な少女共だな!ちょっと行こうぜ」

 

「上手くいきゃホテルにまで連れ込めそうだ。今日もハッスルと行こうじゃねーか♪」

 

快楽しか求めない者ほど他人への思いやりなど欠片も無い無責任主義者である。

 

連中にあるのは自分達だけ周りから認められたらそれでいいだけの傲慢極まった承認欲求のみ。

 

それでいて社会正義(LAW)の名の元に、自由(CHAOS)な発言をする者達を袋叩きにする。

 

彼らが求めているのは自分達に都合がいいストレス発散道具であるサンドバック人間であった。

 

そんな者達の声がラビの耳には聞こえ続ける。

 

彼女の力は既に魔法少女の域を超えようとしているようだった。

 

「どうして人間は…他人の主張を直ぐにデマだと決めつけてしまうのかしら?」

 

絶望に染まっているラビの瞳が肩にとまっているハクトウワシに向けられる。

 

魔法少女であるラビには悪魔の言葉が聞こえるようだ。

 

「この世の事象に未練があるのか?」

 

「私は魔法少女を調べた教授の元で生きてきた…。でも…彼の言葉は全員からデマだと思われた」

 

俯いたまま自分の過去を振り返る者を見て、鳥悪魔はこう語り掛けてくれる。

 

「陰謀論もそうだが、そういう言葉を使う者ほど自分では何も調べない…その上で語っている」

 

「そうよ…みんな魔法少女を知る努力もしないでデマだと言う。謙虚さを全然感じられない…」

 

「本当の事など当事者以外に誰が分かる?連中はゼウスか何かを気取っているだけの無知蒙昧だ」

 

「何も知らない自分を悪く思われたくない…マウントをとられたくない…だからデマと連呼する」

 

「自分は思考停止を選び、世の中の正しさは国が決めてくれると考える。愚かも極まったな」

 

「国やメディアや専門家が嘘をつく筈がない。そんな根拠を彼らは用意出来るというの…?」

 

「それを言った時、連中はお前を悪者にする。()()()()()()()はいつも相手に問題をすり替える」

 

()()()()という概念を忘れてしまったのね…。主張を受け止めてから調べて欲しかった…」

 

「他人に期待しても応えてなどくれない。人間は常に、見たいものしか見ない連中だからな」

 

鳥悪魔は右翼を持ち上げて広げながら下に向ける。

 

「見ろ。知恵を求めずパンとサーカスだけを求める愚者共を。あの愚かな虫けら共の姿を」

 

今日も何処かで陰謀論者は社会正義ごっこの名の元に民衆達からサンドバックにされていく。

 

社会を乱す犯罪者、カルト宗教信者、頭のおかしい中二病患者、反日勢力、テロリスト。

 

悪者に出来るレッテルなら何でも貼り付け、この国のルールを守れと連呼する。

 

表現の自由なら日本は認められている筈なのに、六法全書を読みもしない者達がルールを叫ぶ。

 

「社会ルールと連呼する者も、結局は()()()()()()()()()()()しか守らないだろう?」

 

外出時においては、感染対策の為にドアノブを一分以上舐め回して頂きます。

 

そんなルールを国や地方行政が決めたとして、誰が守る?

 

ルールを破ればルール違反者を蒸し焼きにしてもいいとでも民衆は考えるのだろうか?

 

「ルール論など思考停止だ。創造性が乏しい者は、常に()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「全ての現象は正解であり不正解…。ルール論を振りかざす者ほど体罰を肯定するのでしょうね」

 

「社会正義の名の元に悪を討ち果たしたいエクスタシーを求める。所詮は()()()()()()()()()だ」

 

「教授も那由他様もデマ屋にされてきた…。自分なりの調査を公表する者はいつも悪者にされる」

 

「他の可能性宇宙でもそれを模索する魔法少女がいる。しかし…所詮は無駄な足掻きなのだ」

 

その魔法少女とは、違う可能性宇宙においては()()()()()と呼ばれる少女。

 

極度のあがり症を患う少女だが、それでも魔法少女の存在を人間達に周知させようと努力した者。

 

しかし…そんな彼女は一体どんな結末が未来において待っているのだろうか?

 

その未来を想像するならば、今まで語ってきた浅慮な人間心理を踏まえれば分かるだろう。

 

「人間は…見たいものしか見ないし…信じない。常識というドグマに支配された…偏見生物よ」

 

――だから人間も…魔法少女も…希望なんて……何処にもない。

 

首元のスカーフに供えられたソウルジェムがどす黒く穢れていく。

 

魔法少女の域を超えようとする者だが、それでもまだ体は魔法少女でしかない。

 

絶望に飲まれた魔法少女はソウルジェムの穢れの増殖によって円環のコトワリに導かれる。

 

だが、それは悪魔を仲魔にしていない魔法少女だけの話であった。

 

「……いつもありがとう」

 

鳥悪魔はクチバシを開け、ラビのソウルジェムから絶望の穢れを吸い取りながら貪ってくれる。

 

こうやって彼女は延命してきたようであった。

 

「まだ死ぬことは許されない。汝には使命がある」

 

「そう…私には使命がある。救いようのない人類の歴史に…終わりを告げる者として」

 

何かに気が付いたのか、諦念に支配された目を背後に向ける。

 

「見つけたぞ。貴様…生体エナジー協会から逃げ出した魔法少女だな?」

 

現れた黒スーツ男達とは、イルミナティに所属しているダークサマナー達である。

 

蜃気楼のように次元を彷徨うラビであったが、何処かで監視網に引っかかったのだろう。

 

「…群れてキャタピラとなる芋虫共。お前達も下をうろついている愚か者共と同じよ」

 

「何が言いたい?」

 

「群れなければ何も出来ない。群れて安心に浸りながらも…自分達で向かう方向を決めていない」

 

「ハハハ!我々はイルミナティ側だ!芋虫共を支配する側の我々に向かってよく言う!!」

 

「所詮はお前達も下っ端に過ぎない。操られている者同士…世界の終わりを迎えなさい」

 

――一足早く……あの世に行け。

 

諦念に支配されしホワイトメンが振り向くと同時に、ハクトウワシが翼を広げて飛び上がる。

 

「あの鳥…まさか悪魔なのか!?」

 

慌てたダークサマナー達が召喚管を懐から取り出すが遅すぎる。

 

空が急激に曇天となっていく。

 

姿を現すのは、ネイティブアメリカン部族に伝わる霊鳥の御姿。

 

<<私の名はサンダーバード!!諦念との盟約によりこの世界を虚無の彼方に導く者なり!!>>

 

【サンダーバード】

 

ネイティブアメリカンの多くの部族に伝わる鷲に似た雷の精霊たる巨鳥。

 

その巨大さは背に湖を乗せ雨を降らせ、その羽ばたきは雷鳴に、その眼光は稲妻になるという。

 

山頂に住まうとされ、そうした場所は聖地と見なされ人々は立ち入らなかったようだ。

 

現れたのは巨大なる鋼の鳥。

 

両翼を合わせれば千メートルにも上ろうかという程の巨体を持つ悪魔。

 

全高だけでも400mにも上り、ワルプルギスの夜をも上回る巨体を持つ霊鳥であった。

 

雷鳴渦巻く空に浮かぶ巨大なる悪魔を前にして、ダークサマナー達も震えあがってしまう。

 

「我が裁きの雷を受けよ!!」

 

帯電した巨体の周囲に無数の雷球が生み出されていく。

 

放つ一撃とは敵全体にランダムで電撃属性魔法を放つ『ショックバウンド』だ。

 

<<ギャァァァーーーーーッッ!!!!>>

 

無数の雷球によってダークサマナー達は一瞬にして焼け焦げて蒸発。

 

だが被害はそれだけでは収まらない。

 

<<キャァァーーーーッッ!!?>>

 

<<グワァァァーーーッッ!!?>>

 

不運にも現場近くにいた街の人々の元にも降り注ぎ、大被害をもたらしていく。

 

雷撃によって地上は焼かれ、瞬く間に火の海と化していく光景を見つめるラビ。

 

その表情には怒りも悲しみもない。

 

無価値なものが燃えていく光景だけを見つめるだけの傍観者がいた。

 

「いずれ人類は虚無の彼方に消えていく。早いか遅いか…それだけよ」

 

目的の為なら虐殺行為すら厭わない者と成り果てた氷室ラビ。

 

彼女の向かう先とは絶望の荒野。

 

そこには生きとし生ける者など誰も存在しない死の世界。

 

希望とは真逆である諦念に支配された絶望の世界。

 

「……滅びの刻が、少しだけ遅くなったわ」

 

空を見上げれば、サンダーバードの霊力の影響によって曇天の空から雨が降ってくる。

 

雨足は強まっていき、火の勢いもいずれは収まっていくだろう。

 

かつては正義の魔法少女として生きた氷室ラビがもたらす絶望の世界。

 

それは人修羅が求める希望の世界とは真逆の世界であった。

 

「終末時計の針は進み続ける…。私はホワイトメンとして…世界の終わりを見届ける」

 

ずぶ濡れとなっていくラビが右手を持ち上げていく。

 

握られていたのは友達の形見でもある懐中時計であった。

 

「……ごめんなさい、白金」

 

ラビの体とサンダーバードの巨体が消えていく。

 

彼女達は再び次元を彷徨う存在としてイルミナティの監視網を潜り抜けていくだろう。

 

諦念に支配された道を歩みながらも、ラビにはどうしても消えない思いが残っている。

 

かつての親友達を思う時、彼女に憑りついたホワイトメンから無価値だと言われていった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

それぞれが自分の道を見出していき進んで行く。

 

過去を乗り越えた者、今を生きようとする者、未来の希望を望む者、未来の絶望を望む者。

 

どのように生きるべきかを見出し、己の居場所を確立しようとしている。

 

その中で迷いを孕んでいる者こそが、未来の希望を望む悪魔である。

 

今の彼は女性達に向けて自分が学んだ知恵を残すことしか出来ない。

 

それだけで彼女達は満足するのだろうかと考え込んでしまう。

 

彼女達の将来を救う目標によって未来の彼女達を救えても、今の彼女達はどうなのか?

 

もっと彼女達と接する機会を設けて支えてあげることも大事なのではないのか?

 

そんな悩みを抱えている尚紀は書斎を兼ねた自室から出て家の一階へと向かって行く。

 

深夜の暗い家の中を超えていき、風呂場に来て明かりを点ける。

 

洗濯機と乾燥機の横にある洗面台にまで来た彼が明かりを点けて顔を洗い出す。

 

顔を洗ってシャキッとすれば何かの答えを見出せるかもと考えた行動であったようだ。

 

水分に塗れた顔をタオルで拭き、鏡の自分自身を見つめていく。

 

すると…彼は何かの違和感に気が付いてしまった。

 

「何だ……?」

 

鏡に映るのは人間に擬態した姿の自分自身。

 

そこに映っている人間の形の一部が変化している事に気が付いてしまう。

 

「俺の瞳の色が……おかしくないか?」

 

尚紀が気が付いてしまった違和感。

 

それは日本人である嘉嶋尚紀の両目の色が変わっていること。

 

「なんだよこれ…?まるで……コーカソイドの()()()じゃないか!?」

 

尚紀の両目が白人と同じ青い瞳をしている。

 

彼の目の色はアジア人と同じ黒であった筈なのに。

 

動揺を隠しきれない尚紀はもう一度顔を洗ってみる。

 

目を良く洗いもう一度確認しても青い瞳の色は変わらない。

 

「何かの病気なのか…?だが…目の色が変わる病気なんて知らないし…悪魔は病気にならない…」

 

動揺と恐怖に支配されていた時、彼は鏡に映る青い瞳を見て何かを思い出す。

 

「この瞳の色…俺は毎日のように見ている…」

 

彼が思い出した人物とは、尚紀と同じく聖探偵事務所に勤める同僚の姿。

 

間桐瑠偉の瞳の色だった。

 

「これじゃまるで…俺まで…()()()()()()()()()()()…」

 

そんな彼が瑠偉に向けてその名前の由来を聞いた出来事がある。

 

瑠偉という名は瑠璃からきており、偉大なるラピスラズリという意味をもつ。

 

ラピスラズリは知恵を司る聖石であり、知識主義者達の崇拝を集めるパワーストーン。

 

日本においては色の種類が少なかった頃、瑠璃の青色もまた緑色と呼ばれていた時期もある。

 

緑とは宝石であるエメラルドの色。

 

エメラルドとはルシファーが失った第三の目の色であった。

 

「何が起きているんだ…俺の体に……?」

 

知恵を司る大魔王ルシファーと同じ目の色となってしまった嘉嶋尚紀。

 

ルシファーこそが人類に知恵を授けた蛇である。

 

先ず蛇はエヴァという最初の女性を誘惑して知恵の実を食べさせた。

 

知性を得た女性は最初の男性であるアダムにも知恵の実を食べる事を勧めた。

 

最初の男女は知性を得ることによって唯一神から与えられた無知蒙昧の呪縛から解き放たれる。

 

それに激怒した唯一神はアダムとエヴァを楽園から追放するのが聖書の創世記内容である。

 

嘉嶋尚紀も同じようにして、エヴァの子孫とも言える魔法少女達に知恵を授けてきた。

 

彼女達が得た知識を将来的には近くにいる男性達にも伝えて欲しいと魔法少女達に託した。

 

その光景はまるで聖書の創世記に登場する誘惑の蛇、ルシファーそのものである。

 

「……何かの病気に違いない。時間を見つけて眼医者に行くか…」

 

不安と恐怖に支配された尚紀が電気を消して部屋に戻っていく。

 

彼の体に現れた兆候は病気などではない。

 

かつての神浜テロの時、栗栖アレクサンドラに擬態したルシファーはこんな言葉を残す。

 

――お前こそが、最も私に近づいている。

 

――悪魔と化した暁美ほむらでもここまで来れなかった。

 

あの時のルシファーもまた、尚紀の心を感じとれることが出来た。

 

その光景はまるで()()()()そのもの。

 

ルシファーと呼ばれる概念存在は極めて不明確である。

 

ルシファーのルーツとなる存在は沢山いるため、起源を探るのは不可能に近い。

 

それ故に概念存在の観測者である人類は概念存在を()()()()()()()のだ。

 

混同は同一性を生み、同一化を生み出す。

 

間桐瑠偉と同じ瞳をするようになった人修羅と呼ばれる概念存在。

 

その存在達を見守る堕天使達は、人修羅のことをこう呼ぶだろう。

 

もう1人の()()()()()()()()だと。

 




魔法少女にモテようが人修羅君はメガテン主役、辛い運命に飲み込まれるのみです。
仲魔達のドラマも描きたかったのですがキリがないのでダイジェスト書きで止めときます。
これで5章のサイドストーリーは終わりにして、本編執筆に戻ります。
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