人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築   作:チャーシュー麺愉悦部

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216話 国津神

現れた悪魔の強大な魔力を前にした静香達は戦慄していく。

 

黒の天狗衣装を纏い雑面布で顔を隠す天狗達ならまだしも、白の天狗衣装の天狗は次元が違う。

 

身長は190cmはある大きな白い天狗こそが鞍馬集の長である鞍馬天狗であった。

 

「ふむ…気分屋な十代の子供に過ぎないと考えていたが、中々に世界の真理をついてくるのぉ」

 

「な…何が言いたいのよ?褒められても絶対に許さないわよ!」

 

「仏の教えをもってしても憤怒を克服出来んか?まぁ、それが人という愚者らしい反応じゃ」

 

「当たり前よ!!霧峰村を滅ぼされた上で敵を許せだなんて…絶対に認めない!!」

 

「敵を憎むがいい、恐れるがいい。その怒りと恐怖心によって()()()()は回ってきたのじゃ」

 

「戦争経済ですって…?」

 

「戦争こそ最高の経済活動。共通の敵を作り恐れさせ、戦争する事で金儲けと人口削減が出来る」

 

「金儲けと人口削減…?爺様が言ってたわ…それがイルミナティの二大政策だと…」

 

「啓明結社を構成する資本家はこの政策を実行する為に右翼と左翼、両方の団体を支援するのだ」

 

戦争とは何か?

 

それは国同士のイデオロギー対立なのか?地政学に基づいた利権の争奪戦なのか?

 

もっと根本的な戦争をやりたい旨味がある、それは()()()()なのだ。

 

「国家間同士の戦争が何ゆえに起こるのか…子供のお前達は分かるか?」

 

「そ…そんなの…色々な理由があるんでしょ?国の脅威と戦うのは愛国心よ!」

 

「その愛国心という右翼思想こそが戦争の引き金なのじゃ。戦争とは…()()()()()()なのじゃ」

 

右翼政党の代表的な歴史の例でいえばナチス政党である。

 

ナチスの最高幹部でありヒトラーの後継者であったヘルマン・ゲーリングはこんな言葉を残す。

 

もちろん、普通の人間は戦争を望まない。

 

しかし、国民を戦争に参加させるのは常に簡単なことだ、とても単純だ。

 

国民には常に攻撃されつつあると言い、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

国を危険に晒している者達だと主張する以外には何もする必要がない。

 

この方法はどんな国でも有効だ。

 

「そこの岡っ引き娘が復讐心で戦うなと叫んだ時…お主達は怒りの感情をその娘に向けた筈じゃ」

 

「そ…それは……」

 

「平和主義者を自分を脅威に晒す者だと憎み、敵を討つのを邪魔する()()()()だと怒った筈じゃ」

 

「言い訳…出来ないです……」

 

「戦前の日の本の光景じゃよ。戦争反対と叫ぶ者は国賊・売国者として弾圧の限りを尽くされた」

 

「あたし達はちはるに向けて…そんな時代の過ちの感情を向けていたのかよ……」

 

「国を戦争に導くデマゴーグ政治家の手口とは人間の怒り、恐怖、無知、偏見を利用するのじゃ」

 

自分達が戦前の愚かな日本人達と同じ心理となって広江ちはるに怒りを向けた事を恥じていく。

 

もし時女静香や土岐すなおが叫んだ理屈を国家の戦争に当て嵌めていたら何が起こったのか?

 

日本にミサイルを撃ち込む北朝鮮を倒せ、日本の脅威となる中国やロシアも滅ぼして制圧しろ。

 

専守防衛の域を超え、際限ない世界大戦にまで導かれているだろう。

 

もう誰も失いたくないと叫んだ静香の気持ちによって、それを遥かに超える国民の命が消える。

 

勝者となるのは戦争ビジネスでぼろ儲けする国際金融資本家とネオコン軍産複合体だけなのだ。

 

「民衆を扇動する事によって戦争経済は生み出される。その為の準備こそが()()()()なのじゃよ」

 

「国の貧困が…戦争のための準備ですって…?」

 

「霧峰村を焼いた米軍で例えよう。お主達は兵士達が本当に愛国心だけで戦場に行くと思うか?」

 

「そんなの知るわけないわよ!私達の村を焼いた連中が何を背負っていたとしても許さない!!」

 

「フフ…それは結構。兵士達が軍隊に入隊する本当の理由とはな…経済的な理由があるのじゃよ」

 

徴兵制の基盤となるのは貧困と格差拡大。

 

米国で徴兵制が維持されている根底には借金や学資ローン、ワーキングプアや不法移民等がある。

 

米国政府が格差政策を無視し、莫大な軍事費という税金を民間の軍需産業に流し込み続けてきた。

 

軍需産業と株主、国防省、政治家、大学やシンクタンクだけが肥え太り、軍産複合体を生み出す。

 

そのしわ寄せは貧民達にのしかかり、貧困と格差に苦しみ戦争に行かされ命さえも国に奪われる。

 

「お主達が怒りに任せて殺した米国兵とて犠牲者だ。()()()()()()()()()…よく殺せたな?」

 

それを言われた時、静香達の顔が青ざめていき体まで震えてしまう。

 

村を燃やす憎い害虫を処分する感覚で静香達は米国兵を殺害していったのかもしれない。

 

それこそが人修羅も繰り返した相手を知る努力を行わないという思考停止なのだ。

 

原因を探らず結果だけを見て、魔法少女や米国兵を敵だと叫びたい偏見と差別感情に流される。

 

これこそが結果論の恐ろしさであり、無知は罪なりの光景でもあった。

 

「米国兵は鬼畜外道の野蛮人、娯楽の悪役のように殺してしまえ。そう考えながら殺戮したか?」

 

「う…うぅ……」

 

「ヘイトというものを操れば簡単に戦争ビジネスが出来る。ヘイトこそが戦争コマーシャルだ」

 

「私達は…神浜の東で暮らしているみたまさんのような貧民を…殺戮してただけなんですか…?」

 

「我も憎しみを晴らしたい気持ちで米国兵を撃ち殺した…。ゲーム感覚で…人を殺せた……」

 

「これじゃ…あたし達は異教徒を弾圧することが正義だと戦争を繰り返した十字軍と同じだ…」

 

「敵を排除して満足したいと娯楽感覚で民衆は戦いを求める…戦前とて同じ光景が生まれていた」

 

黒い天狗衣装を纏う者達が動こうとするが鞍馬天狗が静止させてくる。

 

前に出てくる鞍馬天狗は自身の武器である鋼の六角棒を振り、不気味な笑みを浮かべてきた。

 

「知恵が回る者がいたとしても所詮人は()()()()()()()()()()()()()()()()。それを証明しよう」

 

突然の突風が吹き荒れ、鞍馬天狗の体を覆いながら迫ってくる。

 

強大な魔力が解放されたため、桁外れの敵が相手なのだと静香達は肌で感じ取った。

 

「私達は負けない…負けられない!ここで負ければ全て終わりよ…絶対に倒してみせる!!」

 

「敵を憎め、恐れろ。賢者の理屈など忘れて己の感情に身を委ねるがいい!暴力を正当化しろ!」

 

鋼の六角棒を振り回して構えた鞍馬天狗に目掛けて静香達は果敢にも攻め込んでいく。

 

人間社会を古くから見てきた天狗達だからこそ知っている。

 

人間は見たいものしか見ないし、信じない。

 

感情でしか物事を判断出来ない偏見生物なのだと。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「「ハァァーーーッッ!!」」

 

静香と涼子が振るう燃え上った刀と警策を相手に鞍馬天狗は舞うような戦いを披露する。

 

2人の斬撃を打ち付けて払う六角棒の重さは桁外れであり、まともに受ければ体が挽肉となろう。

 

静香が放つ低空斬撃を片足を後ろに引きながら避け、横薙ぎを放つが静香は後ろに飛んで避ける。

 

反撃の斬撃を六角棒で叩き落とし、柄で静香の顔を強打して弾き飛ばす。

 

「ぐぅ!!?」

 

頬骨が砕ける程の一撃を浴びた静香を弾き飛ばし、鞍馬天狗は六角棒を首に沿わせて回転させる。

 

回転の勢いのまま低空の横薙ぎを放ち、背後から迫っていた涼子とちかの両足を刈り取った。

 

「「アァァーーーッッ!!?」」

 

両足が骨折してしまった相手になど目もくれず次の獲物に視線を向ける。

 

「むぅ?」

 

六角棒に巻き付いて拘束を仕掛けてきたのは広江ちはるの魔法武器である十手のワイヤー攻撃だ。

 

「今だよ!すなおちゃん!旭ちゃん!」

 

動きが止まった相手に向け、遠距離攻撃を主体とするすなおと旭が攻撃を仕掛ける。

 

「ワシが武だけしか持たない天狗だと考えているのか?愚かな!」

 

ちはる達の周囲に巨大な竜巻が生み出され、堪えようとするが体が強風で持ち上げられていく。

 

<<キャァァーーーーッッ!!!>>

 

鞍馬天狗の風魔法の力は『衝撃高揚』スキルによって威力が倍増している。

 

山の木々すら巻き上げてしまう程の竜巻によって、ちはる達の体が空高く巻き上げられてしまう。

 

上空から落下してくる3人の元まで駆けていくのは回復魔法で頬の深手を治した静香だった。

 

「私の体に掴まりなさい!!」

 

跳躍した静香が落ちてくる木々の上に飛び乗りながら跳躍していき、ちはる達は彼女に抱きつく。

 

地面に叩きつけられる前に静香の体にしがみついた者達が静香に支えてもらいながら着地する。

 

しかし竜巻を受けた彼女達の体は巻き上げられた木々に打ち付けられておりボロボロであった。

 

「シルフ!コダマ!この子達を回復してあげて!私が時間を稼ぐ!!」

 

「で、でも静香だけじゃ……」

 

「そうだよ!あの天狗の力は桁外れだよ!僕達の風魔法なんかじゃどうにもならないぐらいだ!」

 

「それでも戦う!この子達を死なせるわけにはいかない…時女の当主として絶対に見捨てない!」

 

「意気込みは良し、しかしそれだけではワシを倒す事は出来んぞ」

 

ちはる達を守るために腰の鞘から刀を抜刀して構える。

 

視線を敵の後ろ側で倒れている涼子達に向けるが、傷は深く未だに回復が追い付いていない。

 

「風を使う私の魔法では天狗を相手に通用しませんが…それでも接近戦ぐらいなら出来ます!」

 

「あたし達の両足が回復するまで持ちこたえてくれ…静香!!」

 

鞍馬天狗は連続した刺突を用いて静香に攻め込んでくる。

 

刀で弾き続けるが頭部を狙う横薙ぎを放たれ、彼女は腰を落として打撃を避ける。

 

しかし打撃の勢いのまま六角棒を回転させ二連撃目が放たれ、刀で打撃を受け止めてしまう。

 

「アァァァァッッ!!!」

 

打撃の重さに耐え切れず彼女は体ごと弾き飛ばされ木に激突したようだ。

 

六角棒を左右に回転させながら石突を地面に立て、不敵な笑みを浮かべながらこう告げてくる。

 

「気が変わったぞ。この小娘共が逃げ込んだかやぶきの里は焼き払う必要があるな」

 

「な、なんですって!?」

 

驚愕した表情を浮かべながら立ち上がろうとするが、背骨にダメージを負った静香の動きは重い。

 

「この小娘共は我々の秘密を里の者達に語っている危険性が大きい。全員始末する必要がある」

 

「そんな証拠どこにも無いでしょ!?どうして前提にして決めつけてくるのよ!!」

 

「我々秘密結社は秘密を重視する。外部に秘密が漏れる可能性は全て消し去らねばならんのだ」

 

静香達の脳裏に焼き尽くされていく霧峰村の惨劇の光景が再び浮かんでくる。

 

心には恐怖心が溢れ出し、大切な人々を傷つける危険性が大きい敵に向けた怒りが溢れ出す。

 

「お主達もここで殺す。里の者達も後から追わせてやろう…お主らはもう用済みじゃからな」

 

「用済み…ですって…?」

 

「ヤタガラスの任務内容を思い出せ。お主達は人修羅をヤタガラスに迎えるために神浜に行った」

 

「あの任務内容には何の狙いがあったというのよ…?本当に嘉嶋さんの勧誘だけだったの…?」

 

「勧誘だけなら他の者でも事足りる。お主らを向かわせた理由とはな…人修羅の心を掴むためだ」

 

それを言われた時、静香達は驚きの声を上げてしまう。

 

「私達が…尚紀先輩の心を掴む?どういう意味なの…?」

 

「お主らのような同世代の少女ならば頑なな男の心も掴めると計算した。色仕掛けだったのじゃ」

 

「わ…私達を…そんな破廉恥な目的のために神浜に向かわせてただなんて…」

 

「最低のクズ共め!!ヤタガラスに腹を立てたあたしの最初の気持ちは間違ってなかった!!」

 

「そんな真似をさせて彼の心が傾くと思うんですか!あの人は他人を疑うことを熟知してます!」

 

「色仕掛けとてたらしこむ必要は無い。あの男にお主達は大切な者だと思わせるだけで良かった」

 

静香達を大切に思えば思う程、人修羅として生きる尚紀は静香達を見捨てることが出来なくなる。

 

全ては計算されている接触であったのだ。

 

「そうなれば…お主らは人修羅を懐柔させるための()()()()()()()()が生まれたのだ」

 

目的の為なら手段を選ばないヤタガラスが考案したゲスい手口を聞かされた者達の表情が変わる。

 

歯を食いしばり、抑え込めない怒りによって我を忘れてしまう。

 

「この卑怯者め…私達を騙して利用する為だけに神浜に行かせただなんて…絶対に許さない!!」

 

「最低だよ…こんな悪者…私は見た事が無い!!こんな奴らなら…殺した方がマシだよぉ!!」

 

「そうです!!この者共を殺しましょう…そしてヤタガラスとイルミナティも殺しましょう!!」

 

「何が仏の教えだ…母さんの仇が腐れ外道共なら…殺す方が世のため人のためってもんだ!!」

 

「許さない…私達を騙して人質にしようとするなんて…許せない!他人は悪意の塊共です!!」

 

「静香殿達を利用し…我の故郷を焼いた責任は必ず与えてやるであります!!」

 

怒りに我を忘れ、先程語った自分を見つめる戒めの心さえ忘れてしまう。

 

それ程までの耐え難い屈辱を与えられ、大切な人を再び滅ぼす可能性を示す脅威を放置出来ない。

 

正義の人、許さない人と化した魔法少女達が再び攻め込んでくる。

 

怒れる者達に向けて武器を構える鞍馬天狗は盛大な高笑いを始めていくのだ。

 

「カッカッカッ!!見たか…これが人間だ!知恵が回ろうとも所詮は感情しか見ない猿共だ!!」

 

人間を操るのに洗脳魔法など必要無い。

 

どれだけ知恵を語られようとも自分の感情や狭い経験しか見てくれない生き物だからだ。

 

怒りや恐れ、不快な感情、それらを与える者に意識を向けさせれば()()()()()()()()()()()()

 

そうやって己の在り様を棚上げした者こそが正義の人となり、戦前の日本人と同じとなる。

 

人間の意識は見たいものにしか向けられないし、正しい知恵とて感情が邪魔して信じられない。

 

意識操作という()()()()で簡単にマインドを誘導させることが出来てしまう偏見生物だった。

 

「あぁ!!」

 

「グアァァーーーッッ!!」

 

「キャァァーーーーッッ!!」

 

圧倒的な武力と魔法の力によってねじ伏せられ、倒れ込んでいく魔法少女達。

 

鞍馬天狗一体だけでこの有様なら背後に控えている者達まで加われば勝てる見込みもないだろう。

 

絶体絶命の状況に追い込まれてしまった静香達。

 

「待ってて!みんなを回復させるから!!」

 

「そうはいかんぞ、羽根虫」

 

「えっ?キャァァーーーーッッ!!?」

 

全体回復魔法を用いようとしたシルフを左手で掴み、握り込んだまま力を強めていく。

 

「ぐっ…アァァァァッッ!!!」

 

握り潰されようとしていくシルフを見て、震え上がっていたコダマは覚悟を決めた。

 

「シルフはやらせないし…旭達もやらせない!!」

 

力が弱いコダマであろうとも、全生命力をかけて大ダメージを敵に与える魔法なら持っている。

 

コダマの体が光り輝いていく光景を見たシルフが苦しみながらも叫ぶ。

 

「や…やめてコダマ!!その魔法を使ったら……アンタが死んじゃう!!」

 

「そんな!?やめるでありますコダマ殿!!シルフ殿は我が助け……ぐぅ!!」

 

脇腹を抑え込み、破裂した臓器の痛みによって苦悶の表情を旭は浮かべてしまう。

 

そんな旭にコダマは振り返り、友達となってくれた魔法少女に覚悟を語ってくれるのだ。

 

「友達を守れないまま生きていても…辛いだけだよ。最後ぐらい…かっこつけさせてよね!!」

 

「やめて…やめてであります……コダマ殿ーーーッッ!!!」

 

悪魔のために涙を流してくれる少女を見て、命をかけるに値するとコダマは最後に感じてくれる。

 

光に包まれたコダマが放つ魔法とは、自爆エネルギーを一直線に放つ特攻であった。

 

光の奔流が迫る中、六角棒を振りかざした鞍馬天狗の前方空間に無数の光球が生み出されていく。

 

「無駄に命を散らすか?愚かなことよのぉ…」

 

無数の光球が繋がり合うように光り、特攻の奔流を受け止める光の爆発現象を起こす。

 

<<キャァァァァーーーッッ!!?>>

 

『明星光』の一撃とコダマの特攻の奔流がぶつかり合い、山が大きく砕け散る。

 

光の爆発の衝撃に飲まれた静香達の体は大きく吹き飛ばされていった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「くっ……うぅ……」

 

砕け散った山から吹き飛ばされた静香は近くを流れていた川の中に落ちたようだ。

 

なんとか岸まで泳いだ静香であったが全身がボロボロであり、爆発ダメージを浴びていたようだ。

 

「コダマを守れなかった……私は……また失ってしまった……」

 

己の無力に怒りを爆発させるようにして拳を川原に叩きつけていく。

 

右手が血塗れになろうとも叩きつけ、怒りの業火で心が焼き尽くされていく。

 

「弱さは許されないのに…私は弱い!!力が欲しい…強大な悪魔に対抗出来る力が欲しい!!」

 

叩く拳が止まった時、赤く染まった地面に涙の雫が落ちていく。

 

コダマを失った悲しみと己の無力感に耐えられない悔し涙であった。

 

「足掻くだけ無駄なのじゃ、小娘」

 

夜空を見上げれば翼を羽ばたかせながら天狗達が下りてくる。

 

黒の天狗衣装の男達が片手で担いでいたのは静香の仲間達であった。

 

着地した黒天狗達がちはる達を静香の前に放り捨ててくる。

 

最後に地面に着地した鞍馬天狗は無傷であり、左手には未だにシルフが握られていたようだ。

 

「お主達を人質に出来るかは不確定要素だったが…もう必要ない。香港で手に入れた秘宝がある」

 

「貴様…よくも仲間達を傷つけたわね!!殺してやる…殺してやるーーーッッ!!」

 

「カッカッカッ!!もっと怒れ、恐れろ!考えることをやめて不快な存在を滅ぼしたいと叫べ!」

 

「もう私は迷わない!たとえ嘉嶋さんと同じ末路になっても…貴様らだけは皆殺しにする!!」

 

「実に愉快じゃのぉ…戦争ビジネスをしてきた金融資本家の連中も笑いが止まらんかったろう!」

 

軍産複合体を儲けさせるために民衆から戦争需要を生み出す存在こそがメディアの役目である。

 

敵の脅威を拡大して民衆を恐れさせ、敵国にヘイトが向くように誘導する報道を繰り返してきた。

 

日米安全保障条約の生みの親である米国国務長官だったジョン・フォスターダレスは言葉を残す。

 

――マスコミはCIAの好きな音楽ばっかりをかけてくれる()()()()()()()()()()()だ。

 

シド・デイビスがアリナに語った言葉通り、国際金融資本家というエリートはある意味演奏隊。

 

行進曲のような報道を繰り返させ、民衆は怒りと恐れ、無知と偏見に支配されながら行進する。

 

果てにあるのは人の生き血を吸うハゲワシを儲けさせるための欺瞞に満ちた戦争経済だけだった。

 

「静香…あたし達に構わず…こいつを倒せ…。国に戦争を起こそうとする連中を…倒せ…」

 

涼子は戦争経済を実行する傀儡政権のディープステートと戦って死んだ母親の無念を静香に託す。

 

静香に顔を向ける魔法少女達も頷き、敵を倒してくれと無念の気持ちを託すのだ。

 

立ち上がった静香が母の形見である練気刀を天に向けて構える。

 

鞍馬天狗もまた鋼の六角棒を天に向けて構える動作を行う。

 

曇天が夜空を覆っていく中、曇天に浮かぶ四葉桜紋を取り囲むようにして雷が迸る。

 

「全力の一撃を見せてみろ!天空を司る一撃を放てるのはお主だけではないと知るだろう!!」

 

「霧峰村で散った人々よ…私に力を!!そして悪鬼浄滅の光を…ここに!!」

 

天狗達の頭上にロックオンの如き時女の家紋が浮かび、マギア魔法が行使される。

 

巫流・祈祷通天ノ光が空から降り注ぐが、同時に雷の光も落ちてくる。

 

鞍馬天狗が放った『破魔の雷光』が次々と静香のマギア魔法にぶつかっていき対消滅していく。

 

「そ…そんな……」

 

ありったけの魔力を込めた一撃は同じ魔法属性である破魔の光によって掻き消されてしまった。

 

「ほう…お主も破魔の光を操る者であったか。ワシの破魔の光と並ぶ一撃とは…見事なものよ」

 

両膝が崩れ落ちてしまう静香を見た魔法少女達も無念を吐き出すようにして川原を叩く。

 

もはやなす術がなくなった魔法少女達に向けて冷酷な天狗の長が邪悪な笑みを浮かべてくる。

 

「諦めもまた肝心じゃな。さて、お主らを円環に導かせるわけにはいかん…覚悟するのだな」

 

鞍馬天狗が後ろに顔を向け、カラスのような黒い天狗衣装の男達が頷く。

 

「やれ、カラステング共。静香と呼ばれた魔法少女以外のソウルジェムは褒美として与えよう」

 

それを聞いたカラステング達は黒の雑面布の奥に隠れた口元で愉悦を楽しむような笑みを見せた。

 

【カラステング】

 

大天狗の部下とされる天狗達であり、小天狗とも呼ばれる者達。

 

カラステングの鼻は長くなく、金色に光る目に翼が生えている等インドのガルーダと似ている。

 

山の神、または超自然的な力を得た三伏と結びついた事で修験者の身なりをするようになった。

 

羽団扇を振るい、様々な妖術を使う天狗像を形成する存在となったようだ。

 

「さて、鞍馬天狗様のお許しが出たぞ。あぁ…何年ぶりのソウルジェムだ…生唾が止まらねぇ!」

 

「天狗さらいをしてハッスルしたい気持ちもあるが…色気よりも食い気だよなぁ!!」

 

「さぁ、絶望しろ魔法少女共!!古来より魔法少女は絶望こそがお似合いなのだからなぁ!!」

 

錫杖の形をした武器を振り上げ、倒れ込んだ魔法少女達にトドメを行う姿を見せる。

 

「やめて…お願いだからもうやめて……イヤァァァァーーーッッ!!!」

 

絶望の感情によって泣き叫ぶ静香の姿を楽しむ者達だからこそ気がついてはいない。

 

曇天の空から落ちてくる大きな光輪が地上に向けて迫ってきていたのだ。

 

<<ヒャッハーーッッ!!ヘブライに飼われたカラス共を引き潰してやるぜぇぇぇ!!!>>

 

カラステング達が夜空を見上げた時にはもう遅い。

 

<<グワァァーーーッッ!!?>>

 

突然空から飛来してきた光輪によって五体のカラステング達が引き潰されMAGの光と化す。

 

「あ奴らは……まさか!?」

 

「貴様の相手は私だ」

 

「ぬぅ!!?」

 

上から巨大な魔力を感じた鞍馬天狗は左手に掴んだシルフを投げ捨て六角棒を両手持ちで構える。

 

頭上から迫ってきていたのは古墳時代の衣と袴を纏い、短甲の鎧を身に付けた巨躯の男。

 

両手持ちで振り上げる剣は生大刀(いくたち)と呼ばれる古墳時代の直剣を思わせる武器である。

 

「くっ!!」

 

『乱入剣』の一撃を鋼の六角棒で受け止めるが、両手に痺れが走る程の重い一撃となる。

 

地面も激しく砕け散り、飛び散った岩に当たるまいと静香は身を伏せて避けたようだ。

 

刃を滑らせて持ち手を跳ね飛ばされる前に剣を弾き、翼を羽ばたかせて後ろに後退した。

 

「バカな……国津神の主宰神である御主が何ゆえこの場に現れる!?」

 

鞍馬天狗よりも身長が大きい二メートルにも達する巨躯の男が武器を向けてくる。

 

「同胞の願いである。霧峰村を焼かれた魔法少女達を保護してやってくれと言われたのだ」

 

「フン…因幡の素兎と同じく保護しようというのか。相も変わらず甘い男よ…」

 

強敵の襲来に焦りを浮かべていた時、陽動部隊からの念話が届く。

 

「妖精王共を抑え込むのもこれ以上は無理そうじゃな……」

 

鞍馬天狗が左手に出現させたのはホラ貝の笛。

 

口に咥えて息を吹き込めば大気を振動させる程の大きな音が鳴り響く。

 

撤退の合図を聞いたカラステング部隊が翼を羽ばたかせながら去っていったようだ。

 

「逃がしましたか……」

 

「深追いは禁物よ。急いで静香達と合流しましょう」

 

鞍馬天狗も翼を羽ばたかせながら飛び上がり、地上を見下ろしながらこう告げる。

 

「この借りはいずれ返させてもらうぞ…オオクニヌシよ」

 

「いつでも来るがいい。異国のヘブライ共である天津神族の好きにはさせん」

 

飛翔して去っていった姿を見送り、大きな生大刀を背中に背負う形で仕舞い込む。

 

「貴方は誰なの…?悪魔なの……?」

 

ちはる達に回復魔法をかけている静香は恐れの表情を浮かべながらも語り掛けてくる。

 

長い黒髪を左右に分け、耳のところで8字形に結び留めた巨躯の男は黙したままの態度。

 

代わりに答えてくれたのは左右の腕を水平に上げながら夜空から下りてくる者達であった。

 

「気安い言葉をかけてんじゃねーぞ、小娘。この方をどなたと心得てんだぁ?」

 

「…この御方こそ、国津神の主宰神で在らせられるオオクニヌシノカミである」

 

オオクニヌシの左右に下りてくるようにして長髪の男達が天から下りてきて着地する。

 

彼らこそが天津神族と戦争した果てに国譲りを行う事となった国津神達であった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

【オオクニヌシ】

 

出雲大社で祀られる国津神の主神であり、シヴァ神の化身である大黒天とも同一視される存在。

 

因幡の素兎を哀れに思い助けたことで国の統治者となる予言を与えられたようだ。

 

そのためスサノオの荒々しい血を受け継ぐ兄神である八十神(ヤソガミ)達から命を狙われた。

 

彼はスサノオがいる黄泉の国に逃げ込み、そこで正妻となる者を連れて地上に帰還する。

 

兄神達を討ち倒した彼はオオクニヌシと名乗り、スクナヒコナと協力して国造りを行った。

 

「たくっ!なんでオレ達まで出雲から京都くんだりまで赴くことになるかねぇ…」

 

「オオクニヌシ様の警護である。それに弟よ、ヘブライ共を倒せると最初は意気込んでいたぞ」

 

「ヘブライをぶっ倒すのは楽しかったけどよぉ、ここまでの道中の長さには疲れたよ…兄者」

 

道を先導するオオクニヌシの後方に控えるようにして歩くのは先ほどの兄弟神である。

 

兄は銀髪であり、弟は青髪をした長い髪から片目を覗かせ、頭頂部からは螺旋の一本角を生やす。

 

黒衣と白衣を纏う兄弟神こそ、東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)に記されし神であった。

 

【アビヒコ・ナガスネヒコ】

 

日本神話では弟のナガスネヒコと共に大和地方を支配していた長である。

 

神武天皇が東征により河内に上陸した時、激しく戦ったとされているようだ。

 

神武天皇軍を二度に渡り退けたが、アマテラスらの加勢を受けた軍勢に敗北したという。

 

その時に死んだとも東北に逃れて津軽王朝を築いたとも言われている神であった。

 

「私達…これからどうなるの…?」

 

「分からないわ…行く当てもない私達は…彼らの保護に頼るしか道は無い…」

 

オオクニヌシ達から少し離れてついて来ているのは傷を癒した静香達と妖精王夫婦である。

 

カラステング部隊を退け、かやぶきの里を守ってくれた妖精王達に聞かされたのは辛い現実。

 

鞍馬天狗から静香達を守る為にコダマが命を落とす最後となった事を聞かされたようだ。

 

それを聞いたティターニアは何も言わず旭を抱きしめ、友達を失った悲しみを慈しんでくれた。

 

「シルフ殿…申し訳ありません…。我らが不甲斐ないばかりに…コダマ殿を…」

 

「…言わないで。あの子があんなにもカッコよかったの…見た事ない。彼の勇姿を讃えてあげて」

 

「…そうですか。我はコダマ殿を忘れません…いつかコダマ殿と共に登山をしてみたかった…」

 

「…きっと喜んでたと思うわ。あの子は山の精霊ですもの…一緒にやまびこ大会をしたと思う…」

 

旭の肩に座るシルフは顔を俯けたままそれ以上は口を開いてくれなくなる。

 

妖精郷で知り合い、長い年月を友として過ごせた友人を失った気持ちは旭達よりも重いのだ。

 

何処に連れていかれるのかも分からない静香達は不安な表情を拭えないまま夜道を歩いていく。

 

目の前の者達が何者であるのか分からない上に実力もある者達であり怖気づいているようだ。

 

魔法少女達が言いたい言葉を代わりに言う為に実力者である妖精王夫婦が羽を広げて飛んでいく。

 

オオクニヌシの前に降り立った妖精王達に鋭い視線を向けながら立ち止まる姿を見せた。

 

「…ボルテクス界で出会った時以来かしら?貴方はあの世界のことを覚えていて?」

 

「無論だ。あの世界で生きた私には守るべきものなどなかったが…この世界の私は違うのだ」

 

「それは…国津神としての使命を果たすことでしょうか?」

 

「その通り。我らはこの国をヘブライ一族から取り戻したい…そのために潜伏し続けてきた」

 

「静香達をどうするつもりなの?もしかして…ヘブライの天津神族と戦わせる目的なの?」

 

「それを選ぶかは彼女達次第。ヘブライ組織であるヤタガラスから追われる者達は…何を望む?」

 

それ以上は何も言わなくなり、妖精王達の間を割るようにして国津神達は進んで行く。

 

静香もやってきて何を話したのかを問うが、敵意は無さそうだと聞かされホッとした顔を見せた。

 

国津神と静香達は北上を続けていき夜が明ける前には日本海側に出てこれたようだ。

 

そこで待っていたのは巨大な海亀のような悪魔と、両腕が無い老人姿の男であった。

 

「ホッホッホッ、無事だったようじゃな。霧峰村で生き残れた強運を信じておったぞ」

 

「貴方は…誰なんですか?」

 

「この姿は擬態姿じゃよ。ワシの悪魔姿は…その…乙女達には刺激が強過ぎるでな」

 

「ど…どんな悪魔姿をしてるの…?」

 

「遠目で見えておらんかったか?ライドウが使役した悪魔の中にご立派な悪魔がいたじゃろう?」

 

ライドウが使役したならばライドウの仲魔であり、霧峰村を救うために戦った味方だと判断する。

 

言われた通りライドウが召喚した悪魔達を思い出した時、静香達の顔が赤面していく。

 

擬態姿をしているが、彼の正体はライドウが使役した悪魔の一体であるミシャグジさまであった。

 

「遠目でしか見えなかったんだけどさぁ…あの白い悪魔姿って…やっぱり…アレだったのかよ?」

 

「え…えと…その…あの時は助けて頂いて有難うございます。その…ご立派な姿でした…」

 

モジモジした態度を見せる乙女達を見て、やはり刺激が強かったのだろうと項垂れてしまう。

 

「許せ…ワシは蛇神であるから男性器崇拝の体をしておる。今は擬態姿をしておるから安心せい」

 

「お爺ちゃんは擬態姿なのに…どうして両腕が無いの…?」

 

「コラ、ちゃる!障害を持つ人のお気持ちを配慮してあげなさい!」

 

「だって…気になったんだもん…」

 

「よいよい、ワシは気にしておらんよ」

 

気にしていないと言うが、古傷が疼いたのか苦虫を嚙み潰したような顔つきを浮かべてしまう。

 

「これはな…天津神族最強の剣士から受けた古傷であり…長年にわたる屈辱の痕なのじゃ…」

 

「天津神族最強の剣士…?」

 

「奴と再戦出来る時が来るのを待ち続けてきた…。この世界でなら…叶うやもしれん」

 

話を終えたミシャグジさまが後ろに振り向き、海亀のような悪魔に視線を向ける。

 

見ればオオクニヌシ達は海亀の背に飛び乗っており、国津神達の移動手段にしているようだ。

 

「この悪魔もライドウと縁が深い悪魔なのじゃ。紹介しよう…大タラスクじゃ」

 

【大タラスク】

 

南フランスのタラスコンに住んでいたとされるドラゴンの一種。

 

聖書の巨獣レヴィアタンとロバの間に生まれた系譜だともされるようだ。

 

ライオンに似た頭部、鋭い棘の生えた亀のような甲羅、六本の足、長い尾を持つと言われている。

 

聖女マルタは十字架と聖水でタラスクを弱らせた後、水の中から引きずり出して撲殺したという。

 

「ミシャグジさまも乗らんかい!ヤタガラスに気が付かれないうちに出発するぞ!」

 

「分かっておるわい」

 

両腕がなくても身体能力は凄まじく、忍者のような跳躍力を示して甲羅の上に飛び移る。

 

巨大な亀悪魔を前にした静香達が続こうとするのだが、タラスクは何か気になる様子。

 

「むぅ?そこの薄青い髪色をしたお嬢ちゃん!お主に聞きたいことがあるんじゃが…」

 

「えっ?わ…私に…ですか…?」

 

周りの視線がすなおに集まってしまい、アタフタと慌てた態度で受け答えを行う姿を見せる。

 

「ワシの直感が叫んでおる!お主の前世を当ててやろう……ズバリ!ワシと同じ亀じゃな!?」

 

突拍子もないことを言われた静香達の目が丸くなり、恥ずかしくてすなおの顔まで赤面する。

 

「な、なんで私の前世が亀になっちゃうんですかーっ!!?」

 

「なんかお主からは亀の匂いがするというか…同族の匂いがするというか…気のせいかのぉ?」

 

「私は亀じゃありません!それにお風呂だって入ったし服や下着も洗濯したから臭いません!!」

 

(まぁ…すなおちゃんは亀衣装を着たことだけならあるんだけどね)

 

(すなおの前世は亀…だとしたら…私の前世は虎なの!?)

 

気を取り直して静香達も跳躍して大タラスクの甲羅に飛び乗る。

 

海に戻りながら大タラスクは日本海を渡りながら西の方角へと向かって行く。

 

「オオクニヌシ、私達を何処に連れて行こうというのかしら?」

 

「出雲だ。彼の地こそが国津神ゆかりの地であり、我らが潜伏してきた地でもある」

 

「…オベロン、私達は国津神とどう接していくべきなのかしら?」

 

「国津神達の縄張りなら天津神の組織であるヤタガラスとて迂闊には近寄れません」

 

「足場を固める地としては最適というわけね…。厄介なことにならないといいけど…」

 

日が昇っていく海景色を見ながらも、座り込んだ広江ちはるの顔には不安が滲んでいく。

 

「私達…これでいいのかな…?」

 

怒りの感情も喉元過ぎれば熱さを忘れる。

 

残ったのは怒りを爆発させてヤタガラスやイルミナティ勢力と戦争する事を肯定した自分の姿。

 

人修羅の過ちを見た者でさえ、感情に飲まれれば信じられなくなり怒りと恐れを優先する。

 

そんな自分のバイアス心理が恐ろしくなり、静香達にも顔を向ける。

 

(静香ちゃん達にはもう…私の声は届かないかもしれない…)

 

怒りと無念の感情を背負い、これからの戦いに進む覚悟を決めた戦士達の顔をした静香達。

 

そんな彼女達に再び同じ事を叫んだところで、再び裏切り者のように扱われるかもしれない。

 

人間の感情を躍らせる存在こそが、ネオコンメディアとその支配者である国際金融資本家である。

 

こんなにも恐ろしい感情に流された戦前の日本人達に向けて戦争反対は通用しなかったのだろう。

 

これから先も人類は人間の感情を支配する国際金融資本家をぼろ儲けさせるために死にに行く。

 

人間は見たいものしか見ないし、信じない。

 

偏り切ったものにしか意識を向けることが出来ない偏見生物なのであった。

 




すなおちゃんの前世が亀悪魔なタラスクなら、静香ちゃんの前世は燃える虎悪魔なドゥンですかね?(メガテン脳)
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