人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築 作:チャーシュー麺愉悦部
東京で戦う悪魔には自分で決めたルールがある。
魔女と戦う魔法少女ならば、たとえ人間の敵である魔法少女であろうが不可侵を貫く。
それ故に人間の敵となった魔法少女を殺す場合、ある条件が必要になってくる。
魔女の結界内とは違い、人間社会で犯行を行う現場が戦場となるからだ。
人間社会に対して悪意ある魔法行使を行った現場ならば言い逃れなど出来ない。
魔女結界内とは違い、人間達が行き交う社会の裏側での戦いを強いられるしかないのだろう。
激しい音、叫び声、断末魔、あらゆる音が人間達の耳に入ってくるはず。
スマホが普及し、野次馬精神が高くなった人間社会で争い事をする場合は危険が大きい。
人間が近寄ってくる危険性が常に大きかったようだが、未だに目撃者は出てこない。
それを可能としていたのは一人の女性の力が手助けする形となってくれているのだろう。
今日も悪魔の戦いは続いている。
ネットに魔法少女の犯行予告らしき書き込みがあると伝えられた彼は魔法少女を追っていく。
警察無線を傍受してもらい、一人の女性から悪魔に伝えられていく。
その現場に近い場所に向かいながら魔力を探り、獲物を見つけ出す。
「見つけたぞ。お前がSNSに犯行を予告した魔法少女だな」
「お…男!?人間に見えない…何なんだよ…お前!?」
「これから死ぬ奴が知る必要はない」
魔法少女との殺し合いは今日も続く。
魔法少女の一撃を上半身を捻りながら避け、片手を地面に付けて回避する。
低い体勢からの後ろ回し蹴りが首を刈り取るように決まり、キリモミ回転しながら宙を舞う。
ビルの端を超え、真下は人間や車が行き交う空間にまで飛び出してしまう。
「トドメだ!!」
悪魔は追撃するため跳躍しながら飛び出し、キリモミ回転からの回転斬りを仕掛ける。
魔法少女の体はスライサーの如く斬り裂かれていき、空中でバラバラな肉片と化す。
地面に落ちていく肉片が次々に燃え上がり、道路に撒き散らされていく。
だが人間達はそれに気が付かず、普段通りの生活をしているではないか。
燃える肉片をタイヤで踏みつけながら車が次々と走り出していく。
その光景を飛び越えて着地したビルの屋上から悪魔は見つめる中、焦りの言葉が出てくる。
「熱くなり過ぎたな…周りが見えていなかった。あいつがいなかったら…大事だったぜ」
不可思議な出来事が広がる光景であるが、これは彼の魔法ではない。
ビルから飛び降りて路地裏に着地する。
路地裏の入り口付近の壁に寄りかかりながら腕を組んでいる女性に視線を移す。
「あらあら、今日はラフファイトだったわね?危うく人間達に見つかるところだったじゃない」
「悪いな…瑠偉。世話になったよ」
「こんなのが見つかっていたら、規制の緩い動画サイトにゴア塗れの動画を投稿されてたわよ」
壁に寄りかかっていた人物は探偵事務所の同僚である間桐瑠偉である。
彼女は魔法少女狩りの支援をする形で手伝ってくれるのだが、彼女には警戒心を持っている。
明らかに人間が出来る芸当ではないからだろう。
「いい加減、あんたの正体について俺は知りたいんだがな。あんた何者だ?魔法少女か?」
「フフフ♪私のソウルジェム指輪が何処に隠されているか…大人のホテルで探してみる?」
「チッ…どうあっても喋る気は無いってことかよ」
「秘密が多い方が女は美しく、妖艶に見えるのよ」
またいつものパターンかと思った尚紀は苦虫を嚙み潰したようにしながら溜息をつく。
黒衣のフードを頭に被り直し、帰宅しようかと思ったが肩を掴まれてしまう。
「偶には私に付き合いなさいよ。今日のも借りなんだし、男なら女に借りを返しなさいよね」
「…お前と男と女の関係になるつもりはない」
「アハハ♪それもいいけど、今日は飲みに付き合いなさいよ。明日は事務所も休みだし」
「いつものアメリカンBARか?」
「私の行きつけの社交場に連れて行ってあげるわ」
そう言われた尚紀は彼女に借りを作るのも癪だと思い、一度家に帰って準備してくるという。
瑠偉のポルシェで家まで送られた後は身なりを整えに行く。
シャワーを浴びた後、パーティ用のフォーマルスーツを身に纏う。
探偵の潜入捜査で必要になるかもしれないと丈二に勧められ、一着は持っていたようだ。
玄関で黒の革靴を履いた後、瑠偉の車に向かう。
「あら~似合うじゃない♪夜の社交界に向かう準備はバッチリね♪」
彼女もいつの間にかセクシーでエレガントなパーティドレス姿に変わっていたようだ。
「こんな服を着る日が来るとはな…」
「それじゃ、銀座に向かうわよ。乗りなさ~い、ジェントルマン♪」
ポルシェを走らせながら二人は銀座に向かっていくのであった。
♦
銀座にそびえ建つのはガラス張りのスタイリッシュなデザインをした高層ビル。
ビルの地下駐車場にポルシェが滑り込んで停車し、駐車場のエレベーターから最上階を目指す。
エレベーターから降りた尚紀が見た光景とは上流階級の者達が利用する空間のようだ。
「凄いな…宮殿の廊下と見紛うばかりの豪華な空間が広がってやがる」
「真っ直ぐ進めばいいわ」
ガラス張りの通路を進んでいくと大きな両開きドアと出くわし、タキシードを着た受付がいる。
「ようこそ瑠偉様。…お隣の御方はどちら様ですか?」
「私の友人よ。入れてあげて頂戴」
「申し訳有りません、BARマダムは会員制となっております。いくら会員様の瑠偉様でも…」
「ならマダムと相談して頂戴。瑠偉の友人が貴女を訪ねに来たと言えば伝わるわ」
受付係はスマホでマダムと連絡をとるとすぐさま了承される。
「…失礼しました。どうぞ、お入り下さい…尚紀様」
(俺の名前を知ってやがるのか…?)
疑問を感じつつも大きなドアが開かれたことで二人は中に入っていく。
「ホテルBAR……なんて呼べるような規模じゃないよな…コレ?」
美しいピアノの生演奏が響くのは巨大で豪華な社交空間。
選ばれたエリートだけが利用出来るその光景はまさに天空の楽園といった感じであろう。
「ここはね、この国の政財界の大物しか会員になれない特別な社交場でもあるのよ」
「…落ち着かないな。汚れた街で暮らす俺みたいな奴がいていい場所じゃない」
「あら?貴方だってもう大富豪じゃないの?そのためにスイスに行ってきたようだしね」
「瑠偉様、尚紀様。奥でマダムがお待ちです」
タキシード姿の男に案内され、奥にある豪華な両開きドアに案内された者達が入っていく。
その光景に対して周りで社交を楽しむ政財界のエリート達が陰口を叩き始める。
「…あの若造は何者だ?マダムと会える者など…会員の中でも極僅かだというのに」
「政財界でも見たことがない人ですな…。しかも高校生ぐらいの見た目をしていたが…」
「でもなかなかの美丈夫よねぇ、あの青年。闇を感じさせる雰囲気がクールだわ…」
新入りの男を見た会員の大物達が思い思いの言葉を呟いていく中、尚紀はゲストルームに進む。
会員の中でも特別な人間しか案内されないという円形状に広がる薄暗い空間。
無数の巨大シャンデリア、机にはキャンドルグラスで照らされた豪華絢爛なVIPルーム内装。
中央には大きなBARカウンターが備えられており、そこに立つのは一人の女性である。
「いらっしゃいませ…BARマダムにようこそ」
真紅のドレスを身に纏い、オールバックのブロンドヘアーをした高身長の女性が迎えてくれる。
「ハァイ、マダム。彼を連れてきてあげたわ」
「ごめんなさいね、瑠偉。無理を言って彼を連れてきてもらって」
「…最初から俺をここに連れてくるのが目的だったのか?」
「フフ、まぁ座りましょう。マダムがお酒を淹れてくれるなんて滅多にないのよ」
アンティーク席に二人は座り、マダムのおまかせで酒を注文する。
「まるで曲芸師のような鮮やかな手捌きだな…」
酒瓶を回転させて氷カットし、フルーツカットもこなすマダムの姿に見惚れていく。
銀の容器のシェイカーを両手でシェイクし、グラスに中身を注いでフルーツの飾り立て。
出来た品をトレイに乗せ、持ってきてくれたようだ。
「三人分か……あんたも会話に混ざるのか?」
「ええ。貴方に凄く興味があったのよ」
「別にいいでしょ?マダムとお話出来るなんて光栄なことなんだから」
「まぁいい、座れよ」
マダムと呼ばれる女性も椅子に座って三人が向かい合う。
「先ずはこの出会いを記念して乾杯しましょうか」
マダムに促された者達はグラスを持ちながら乾杯する。
一口飲んでみるが味は絶品だった。
「…美味いじゃねーか。探偵事務所の近くにあるBARのカクテルとは雲泥の差だな…」
「丈二には内緒よ?聞いたらきっと悔しがるだろうし♪」
「このカクテルはブラッディーローズと名付けているの。あなた達に似合うと思ってね」
「味は格別だが…色はまるで悪魔の生贄の鮮血みたいな色だな…それでその名か?」
「フフ、気に入ってもらえて良かったわ」
「俺に何の用があるんだ、マダム?」
「この国で新しい大富豪となった貴方に会ってみたくなった…という理由で満足するかしら?」
「それだけには思えない。金持ちなら腐る程抱えてるんだろ?何故俺じゃなければならない?」
「鋭いわね、流石探偵さんと言ったところかしら?初めて会った頃よりもだいぶ成長したのね」
「なに…?俺とあんたは…何処かで会った事があるのか?」
「思い出して見なさい。この店の名前…そして貴方が生きてきた中で関わった事がある酒場を」
考えてみるが、心当たりがあるとしたら一つだけであろう。
マダムの魔力を探ってみるが、彼と同じように人間の姿の時は魔力を感じさせない。
こんな事が出来る存在は魔法少女ではないだろう。
「…お前、悪魔だな?そして俺と会ったことがあり…BARを経営する女悪魔は一体だけだ」
その答えを聞けた事に満足した表情をマダムは見せてくる。
「久しぶりだな、
「覚えてくれてて嬉しいわ、人修羅……いいえ、嘉嶋尚紀」
「店の名前でピンときた。ボルテクス界のギンザのBARマダムは…あんたの店だった」
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【ニュクス】
ギリシャ神話における夜の女神であり、夜という自然が神格化された存在。
カオスの娘であり、暗闇の深淵エレボスの兄妹にして妻。
エレボスとの間に昼の女神ヘメラと天空神アイテル、冥府の川の渡し守カロンをもうける。
また眠りの神ヒュプノス、死の神タナトス、不和の女神エリス等、多くの神々を産んだ女神。
西方の地下に館を構えており、娘のへメラと交代で世界を巡る事で昼夜交代は行われるという。
死や運命に関わる多くの神々の母である事から主神ゼウスも無視できない権威を持つ旧き女神。
オルフェウス教では万物の祖となる愛の神エロスを銀の卵として産み落とした創造主となった。
「新たなCHAOSを司る悪魔になってくれて嬉しい。それでこそ…私が見込んだ悪魔よ」
「あんたも神ならかつてあった世界の事も分かるようだな?昔話でもするために呼んだのか?」
「フフ、せっかちさんね。私がどうしてこの世界にいるのか、気にならないのかしら?」
夜魔ニュクスは強大な力を持った悪魔であり女神。
そんな概念存在が何故この世界に対して受肉した状態で生きていられる?
「この世界の私はね、物質世界と魔界の境界が曖昧だった頃から…人間の世界で生きてきたわ」
「俺の仲魔の中にも太古から人間世界と同化して生きてきた奴らがいる。あんたもそうか?」
「その通り。私達は旧くから人間世界と共存の道を進んできたけれど…」
「……キリスト教の迫害か」
「そうね…。私達神々の殆どが迫害を嫌い、魔界へと帰っていったわ…」
「だが、あんたは人間界に残る道を選んだわけか?」
「私も人間界と同化する道を選んだ神の一体よ」
他の悪魔達は人間や動物と混ざり合い、悪魔としての血が薄まってしまったが、彼女は違う。
ニュクスは立ち上がり、自分の真の姿を晒してくれる。
「フッ…ボルテクス界のBARで俺に色々な情報を与えてくれてた頃を思い出すよ」
胸元が大きく開いた夜のドレスを身に纏い、金髪ロングをオールバックにしている姿である。
「私が悪魔である証拠も見せたし、元に戻るわ。この姿では…魔法少女に気が付かれるしね」
悪魔の姿のままでは強大な魔力を周囲にもたらすため、直ぐに人間の姿に戻ってしまう。
「こうやって様々な人間の姿を使い分け、多くの時代を生きてきたわ」
「お前の悪魔の力はあの頃と変わらないな。それ程の力…どうやって維持してきた?」
「独身を貫いてきたの。混ざり合わず永遠に生きてきたし、悪魔の力が弱まる事もなかったわ」
「それだけの力があったなら、世界を支配出来る絶対者になれたはずだ」
「そういうのに興味はない。それに魔法少女と呼ばれる存在がいるし、争いたくなかったの」
「お前の力なら魔法少女など物の数ではない。魔王に匹敵する程の力を持っているくせに」
「私は静かな夜を好む女…争い事はあまり好きじゃなくてね」
(これ程の悪魔が…この世界には潜んでいたのか…だとしたら……)
思うところがあるのか、尚紀は酒を飲んでいる瑠偉に視線を向けてしまう。
「あら?私に見惚れてどうしたのかしら?マダムよりも私の方が女として好み?」
「瑠偉…お前もニュクスと同じく、この世界に同化した悪魔なのか?」
「女の秘密を知りたい?私と親密な関係になってくれるなら…教えてあげてもいいわよ?」
「お前に聞いた俺が馬鹿だったよ」
瑠偉の事をニュクスに聞いてみるが、同じくはぐらかされてしまう。
(瑠偉の調子に合わせるか…。こいつら、裏で繋がっている気がする)
そんな話をしているうちに酒の量も増えていき、ほろ酔いになっていく。
彼の体と心を酒でほぐすことが出来たと思われた事で本題を語られるようだ。
「随分と…この東京で暴れているみたいね、尚紀。魔法少女を相手にして……」
「やはりお前程の悪魔なら…知っていたか」
「政財界、反社会の世界、それに魔法少女の世界。私に入ってこない情報なんてないのよ?」
「何が言いたい?」
「貴方が魔法少女を相手に戦うのは…人間社会の平和のため?それとも、復讐のため?」
その一言を聞いた尚紀の表情が険しくなる。
「なぜ…俺の戦いが復讐だと分かる?」
「貴方は愛する魔法少女を失った。その仇をとりたくて…とある魔法少女を探している」
「なら聞かせろ、チェンシーと呼ばれる魔法少女の事をな。お前なら知ってるんだろ?」
勿体ぶった態度に苛ついてきたのか、人差し指が机を叩き出す。
「貴方が探し続ける者はね…朱晨曦(シュ・チェンシー)と呼ばれる中国人の魔法少女よ」
――
「ペンタグラム…東京では聞かない魔法少女グループだな?」
「彼女達は全員海外の魔法少女達なの。だから東京を縄張りにしているわけではないの」
詳しく聞くとある目的で日本に集い、結成した魔法少女グループなのだと伝えられていく。
「とある目的とは?」
「そこまでは分からないけれど、貴方と深く関係があるのではなくて?」
「俺とそいつに何の関係がある?各地を放浪していた時期でさえ…出会った事すらないんだぞ」
「そうかしら?なにせ…貴方の愛する人を殺す因縁を残していったのだから…相当な因縁よ」
「そいつらは今…何処にいる?」
「今は東京を離れているみたいだけど、近いうちに戻ってくるんじゃないかしら?」
尚紀が風見野市で暮らした時期において、ペンタグラムは東京で潜伏していたと伝えられる。
有力な情報を聞いた復讐者が立ち上がりながら闘志をたぎらせていく。
「これを貴方に渡しておくわ、BARマダムのメンバーカードよ」
「いいのか?これをタダで貰っちまって?」
「これで貴方も会員だから…いつでも来店してね。今日は私の奢りだから安心しなさい」
「また来る。ペンタグラムに関する情報を集めておいてくれ、ニュクス」
黒いメンバーカードを受け取った尚紀はゲストルームから出ていく。
女性二人になった事でようやく瑠偉に対して重い口を開きだす。
「……これでよろしかったのですね、閣下?」
酒を飲み干した瑠偉が不敵な笑みをみせる。
「せっかく私が磨いてやった黒いダイヤの光に…陰りが見える。また磨いてやらねばな」
妖艶な女らしい口調が一変し、深い闇を感じさせる男の口調へと変わってしまう。
「全ては我ら混沌の悪魔の
「……おかわりをお持ちしましょうか、閣下?」
「悪いな、ニュクスよ。もう一杯いただこうか」
その頃、ゲストルームを出てきて上流階級共の横を通っていると声をかけられる。
「おや、ナオキ君じゃないか。君もここの会員になったのかい?」
知っている人物の声が聞こえた事で尚紀が振り向くと世話になった老紳士が座っている。
「お前もここの会員だったのか、ニコラス?」
「そうだ。マダムは古くからの知り合いでね…私の数少ない友人の一人なのだよ」
「長寿の人間に付き合ってくれる友人は…悪魔ぐらいしかいないということか」
「フフ、これで君も大物の仲間入りというわけか。まぁ、この店はオススメ出来ないがね」
「どういうことだ?」
「見たまえ、周りの人間達を」
「たしか、こいつらは政財界の大物連中だったな」
「権力者はさらなる富と権力を求める。敵を出し抜き、蹴り落とし、破滅させて嘲笑う連中さ」
「金と権力に酔いしれた連中か…ロクでなし揃いのようだな」
「ここに集まる者達の口から出てくる言葉など…一切信じるな」
騙り、虚偽、謀略、権謀術数、悪魔の政治ゲームを楽しんでいる連中ばかりと聞かされる。
敗北者の骸を踏みつけ、上り詰めてきた悪魔の如き強者共だという。
「資本主義社会という弱肉強食世界を登ってきた連中か。まるで悪魔の世界だな」
「血も涙もない覇道の毒牙を持つ人間達の社交場…それがこのBARマダムの正体だ」
「そう聞くと…飲みに行く気も失せてくるよ」
「気をつけたまえ、ここに集まる奴らに心を開くな。その言葉は全て虚実に塗れている」
「人間社会に虚実を用いて生きているのは俺達だって同じことだろ…ニコラス?」
「フフ、たしかに。私達も似た者同士なのかもしれないな…ここの連中と」
「悪魔のような人間達と過ごす…社交界の夜か。俺達にはお似合いだな」
ニコラスの横に座りながらタバコを取り出して吸いながら飲み直す事にする。
「それと…ここの美しいバニーガールはお触り厳禁だ。私も尻を撫で回してマダムに怒られた」
「……歳を考えろ、エロ爺」
こうして悪魔の如き存在共が蠢く社交界は終わりを告げていくのであった。
読んで頂き、有難うございます。