人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築   作:チャーシュー麺愉悦部

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343話 時女の花は死に装束

時女一族の本家の村である霧峰村を滅ぼしたのは米軍と自衛隊の連合軍である。

 

後ろにいるのは日本を裏から支配する米国と手下となる在日朝鮮人マフィアである長州閥。

 

彼らを日本の要職に配置して代理の支配権を与える支配手口こそがロスチャイルドの支配手口。

 

ベルギー王直轄地のコンゴの経営をする際、二つの部族を管理者と奴隷に分ける支配である。

 

これはアフリカの間接統治手口でもあり、民族間で敵対的な他民族に統治を任せるやり方だ。

 

これによりヘイトを敵対民族に向けさせ、裏の支配者である欧米には向けさせない工作である。

 

これを推進するのがビジネス保守という便衣兵であり、中国や朝鮮やロシアしか攻撃させない。

 

それに騙される似非保守はアメリカの支配に気が付かず、TPPやEPA、RCEPなどで滅ぶのだ。

 

日本のディープステートを構築する長州閥の司令塔こそが日米合同委員会と外資化した経団連。

 

日米合同委員会が日本の三権を支配し、経団連が国会議員を監督し、司法は行政の奴隷。

 

これが腐敗を極めた日本の支配構造であり、戦後70年以上過ぎても続く実行支配である。

 

学ばない国民は政府によって騙される。

 

愚かな国民は愚かな政府しか持つことが出来ない。

 

愚かな政府は腐敗し、暴走するのであった。

 

……………。

 

「アジェンダ2030を完成させるその下地作りを急げとエグリゴリの大幹部達は言っている」

 

見滝原市に隣接した新たな在日米軍基地内には日本の高級官僚達が集まるホテルがある。

 

ここが日米合同委員会の協議機関となり、日本を支配するマニュフェストを突きつけてくる。

 

この異常な三権談合体制に激怒したのがアメリカの駐日大使なのだ。

 

どんな国でも相手国の政府と最初に話し合うのは大使や公使という外交官なのが当たり前。

 

そこで決定した内容を軍人に伝えるのがシヴィリアン・コントロールである民主国家の原則。

 

なのにそれを無視する日米合同委員会の異常な癒着の原因とはGHQ時代からの蜜月関係だ。

 

敗戦後に直ぐ米国軍部が日本を牛耳ったため、アメリカ駐日大使館すらまだ出来ていない。

 

そして出来上がった駐日大使館に勤める大使が在日米軍支配に気が付いた時、激怒するのだ。

 

占領中に出来た米軍と日本の官僚との異常な癒着だと罵り、21世紀まで続く裏の政府となる。

 

「それと独裁政令の作成と施行も急げ。偽旗作戦で東京が消滅しようが未だに抵抗勢力がいる」

 

「もっとも、それはスポンサーが資金を出してネットで陰謀論をばら撒かせているだけだがな」

 

「流石です。支配の手口とは両方に加担し、ジンテーゼに誘導することですからなぁ」

 

「その通り。()()()()()()()()()()()()()()…ジンテーゼに誘導するため()()()()()()()()()

 

彼らが話す内容は神浜人権宣言の時に嘉嶋尚紀が使ったヘーゲルの弁証法であり、大弊害部分。

 

これは第二次大戦時代の連合国と枢軸国の関係を表し、国際金融資本家がジンテーゼに導く。

 

テーゼとアンチテーゼをぶつけさせるが、最終的にジンテーゼという新たな支配・管理に導く。

 

人々に恐怖や怒りを植え付け、望む方向に誘導するショック・ドクトリン手口なのだ。

 

連合国と枢軸国の両方に資金を貸し付けて兵器を提供した軍事メーカーが代表例だろう。

 

米英支配者は影でナチスを支援し、ルーズベルトがパールハーバー攻撃の脅威として利用する。

 

テーゼの連合軍もアンチテーゼの枢軸国もジンテーゼという戦争と金融の金儲けに導かれる。

 

この手口を実践した尚紀もまた神浜東西というテーゼとアンチテーゼをジンテーゼに誘導する。

 

その結果が国の移民支配に直結するジンテーゼに誘導されてしまったというわけだ。

 

「我々が陰謀論の脅威を強調し、愚民はそれを排除する新支配を受け入れるマッチポンプだな」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()。お前らは独裁を支持させるよう、愚民を誘導していけ」

 

日本の官僚のトップを務める高級官僚達に命令口調で話す者達の9割が在日米軍の軍人達。

 

しかし在日米軍や後ろのワシントンを支配するのは多国籍企業であり、代理人共に過ぎない。

 

残りは日本の法務省、農林水産省、防衛省、外務省、財務省の官房長官や局長クラスがいる。

 

そしてCIAの息がかかる日本の巨大カルト宗教団体のトップまで並ぶ異常事態である。

 

日本の代表達である者なのにゴマすり態度で在日米軍にひれ伏す姿で独裁命令を承諾していく。

 

これぞ売国機関であり、外患誘致罪で今直ぐ全員極刑にされるべき売国者共が並んでいるのだ。

 

この日米合同委員会こそ総理大臣すら入る事が許されない日本のディープステートの総本山。

 

彼らの後ろ盾は勿論アメリカ軍であり、ここに襲撃を仕掛ける者は米軍と自衛隊を敵に回す。

 

「以上が年次改革要望書の内容である。堅苦しい協議も終わった事だし…宴会の時間だなぁ」

 

そう要求してくる在日米軍の軍人達に対してヘーコラした態度で接待の準備があると言う。

 

情けない姿を晒す事しか出来ない官僚共を支配する日米合同委員会はどうして生まれたのか?

 

1950年初頭の段階でアメリカ軍部は日本を独立させることには絶対反対の立場をとる。

 

既にソ連や中国との間で冷戦が始まりつつあり、手に入れた植民地を手放したくないからだ。

 

妥協案として米国政府が用意したのが在日米軍の()()()()()()()()()半分平和条約を結ぶこと。

 

あるいは政治と経済について日本との間に正常化協定を結ぶが、軍事面では占領体勢にする。

 

在日米軍の法的地位は変えず、軍事面での占領体制がそのまま継続した主権無き植民地。

 

その条件を敗戦国に無理やり飲ませた上で日本を国際社会に復帰させたというわけだ。

 

「さぁ、どうぞ!経費は気にせずジャンジャン楽しんでください!アホ日本人の税金ですし!」

 

米軍管理のホテルにある宴会場では日本人の税金で用意された豪華絢爛な食事が用意される。

 

派遣法を無理やり改悪して日本の労働者の未来を奪っておきながら自分達は税金で豪遊とくる。

 

他人の金で食べる焼肉は美味いどころの話ではない、()()()()()()()()()()()()()()光景だ。

 

「オーケー、心得ているようだな?こういう時は、ソチモワルヨノォ…と言うべきか?」

 

「ヘッヘッヘッ…お代官様な在日米軍様には敵いませんねぇ!今後とも御贔屓に願います!」

 

<<ハッハッハッハッハッ!!>>

 

この絶望的状況こそが日本の政治を司る中枢の光景であり、国会の与野党など煙幕に過ぎない。

 

偽右翼を演じる与党と偽左翼を演じる野党を演劇させてるだけであり、双頭の鷲作戦の光景だ。

 

根っこは日米合同委員会であるからこそ与野党共にグローバリズム政策に反対しなかったのだ。

 

司法側が行政や国会を裁こうとすれば弾劾裁判所を設けられて逆に裁判官が裁かれるだろう。

 

日米合同委員会は日本の行政を支配し、立法を支配し、司法を支配する()()()()()()であった。

 

「日本人の金で食う飯は美味いな!我々が築いた疑似国家に気が付かずに金を貢ぐ家畜共だ!」

 

「全くですなぁ。日本の法律が国会で作られてると未だに信じてるマヌケ共なんですよ」

 

「我々アメリカの支配に気が付かず、中国や朝鮮にヘイトを向けるばかりの低能猿民族だ!」

 

「奴らが世界を認識する情報はメディアが用意する。つまりはスポンサーが生み出す幻ですな」

 

「我々がメディアの要職に朝鮮人共を回しこんでるとも気が付かないバカな連中なのだよ」

 

彼らが言う言葉は事実であり、日本は中央官庁と在日米軍が協議した法案を起草する。

 

それを政権与党の政務調査会に提出し、その後に形式的な総務会を通過させる。

 

後は事務次官が取りまとめて閣議決定させる流れであり、立法過程に民意は存在しない。

 

メディアに関しても朝鮮メディアとの癒着ばかりであり、日本人のためのメディアじゃない。

 

そして大手メディアの総本山である広告代理店を支配するのが朝鮮人と欧米のスポンサー達。

 

日本最大の広告代理店のスポンサーの中にはカナダに在する黒の貴族であるナアマもいた。

 

「日本は最も衆愚政策が成功した国だ!猿特有の無思考な振る舞いも我々が移植したのだ!」

 

「全くです。サブカルやスポーツなどの衆愚コンテンツを自ら利用し、殻に閉じこもるんです」

 

「政官財が提供する植民地主義の道具のお陰で猿の民度は低いまま。笑いが止まりませんなぁ」

 

「何も考えず上の言葉だけで誘導出来る。お陰で政治犯をぶち込む強制収容所も必要なかった」

 

多国籍資本がラテンアメリカ諸国で市場原理主義を推進した際には反対派の抵抗に合う。

 

それを封じ込めるため拷問官が派遣されたり、リベラル活動家やジャーナリストが弾圧される。

 

都市の至るところに強制収容所が作られるのだが、同じ市場原理主義政策の日本にはない。

 

つまり日本人は無思考で無抵抗、金融独裁者共にとってこれ程都合がいい民族は存在しない。

 

「とてつもない民度の低さこそが家畜の日本人共だ!拍子抜けするほど支配し易い!」

 

「これならいっそ、空気税でも導入してみたらどうだ?日本の空気を吸う日本人は税金払え!」

 

「ハハハ!それはいい!レジ袋税ですら何も疑わない連中なんだから喜んで払うだろうさ!」

 

「もっとも、我々は払ってやらんがね。何故なら、我々は日本人から搾取する側だからさ!」

 

<<ハーッハッハッハッハッハッ!!!>>

 

下品な笑い声が木霊する宴会場では誰もマスクなど身に着けていない。

 

ならばマスクで感染予防などデタラメだと知っている者達であり、民衆だけ強制着用させる。

 

その光景はまるで家畜を誘導する支配者共の光景に見えてくるだろう。

 

彼らがいるホテルであるが最大規模の在日米軍基地内にあるため警備体制は厳重である。

 

沖縄の基地を超える規模で用意されたこの基地は対空防御も凄まじくて航空機は近寄れない。

 

そんな中、高高度から地上に向けて一気に急降下してくる悪魔が現れるのだ。

 

高速で飛行してくる鳥悪魔の背中には少女達までいるようであり念話のやり取りを行っていく。

 

<いい?あの基地に存在するホテルだけを狙うのよ。この基地はいずれ我々の拠点となるわ>

 

<心得ています、静香。日の本を裏から支配する魔窟だけ焼き払い、私達の戦いの狼煙とする>

 

対空レーダーにはまだ悪魔召喚プログラムがインストールされてないため悪魔を探知出来ない。

 

隠し身の技術を用いたステルス状態で突撃するため、肉眼ですら存在が分からないのだ。

 

<目標は日米合同委員会を構成する全員の抹殺…と言っても…誰かは分からないわよね…>

 

<だからこそホテル内の全員を抹殺する…そのために私も…掃討作戦の力になりますから…>

 

<ちかさん…貴女は普通に生きてきただけの少女なのに…私のような殺人鬼にしてしまう…>

 

<覚悟は出来てますよ…すなおさん。旭さんも覚悟は出来てる…一緒に地獄へ堕ちましょう…>

 

<…私とホウオウは基地の防衛設備を無力化させるわ。時間がきたら屋上に向かうわね…>

 

ホテルの屋上に急降下してきたホウオウが一気にループ飛行を行う。

 

屋上に立っていたのは狐半面を身に着けた土岐すなおと青葉ちかの姿である。

 

魔法少女服の腕には召喚用の管がベルトで固定されており、それを抜いた女達がこう口にする。

 

「「来たれ悪魔よ、荒れ狂え」」

 

召喚管の蓋がクルクルと開いていき、ソウルジェムから練り上げられるMAGが噴き上がる。

 

振り抜いて召喚されたのはコノハナサクヤとティターニアであり、彼女達の戦争が始まった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「私が再び総理の椅子に返り咲いた時は!日本のアンシャンレジームを終わらせて見せます!」

 

同時刻、政権与党が有利な選挙区で総選挙に挑んでいるのは矢部元総理である。

 

彼は自分が総理を歴任した9年間の経済政策を街頭演説でアピールしながら再選を目指す。

 

彼が行った経済政策とはヤベノミクスと呼ばれている。

 

しかしこの究極的国賊総理は数々の公約を裏切った冷血漢でもあるのだ。

 

2013年から始まったヤベノミクスは経済成長を促したか?全く逆の結果しかない。

 

賃上げの実績がことさら強調されたが、それは大企業を中心とした賃上げに限定されている。

 

全体の7割を占める中小企業では賃金は伸びず、賃上げ分の大半は社会保険料の負担増で相殺。

 

生活コストは大幅に上昇し、円安や低金利の影響によって生活に不可欠な基礎支出の額が増額。

 

円安と低金利によって建築資材価格の高騰、住宅ローンの急拡大、投資マネーの過剰流入。

 

それに連動して中古価格や家賃相場も大幅に上昇するだろう。

 

エネルギーも食料も輸入頼りな日本は円安によってコストが大幅増加し、食費や光熱費も増額。

 

日本のエンゲル係数は2013年以降は急上昇し、国民の生活水準の悪化が甚だしい。

 

ヤベノミクスは完全に失政であり、カナダの経済学部の者が残した失政発言はこれが原因だ。

 

「日本の反日勢力を駆逐し、私が日本を団結させる!私を信じて投票してください!」

 

信じて投票しろという糞国賊は数々の公約違反を平気でやってきた悪魔である。

 

それだけでなく消費税10%増税したのに社会保障費を大幅削減する鬼の所業まで行っていく。

 

また政治資金で豪遊し、日本を立て直す血税は何十兆円でも海外にばら撒き、こうほざく。

 

――責任を取ればいいというわけではない。

 

この血も涙もない操り人形に対して、日本の内務・警察官僚・政治家だった男はこう語る。

 

――晋三だけは首相にしてはいけない、あいつには()()()()()()()()()

 

――皆は岸の恐ろしさを知らない、岸の血は血縁って言うだけじゃないんだよ。

 

――()()()()()()()()()()()()()()()()

 

――岸伸介と晋三に共通しているのはその恐ろしさなんだよ。

 

岸伸介こそA級戦犯として裁かれるはずだったが米国と取引してCIAの工作員となった国賊。

 

そしてこの究極国賊が生んだのが21世紀まで日本の政権与党を今でも務める売国政党なのだ。

 

それを知っているからこそ、この男を米国のスパイ工作員として天誅を下す魔法少女がいる。

 

「あいつが我々の血税をばら撒き…ネトウヨを操って日本人を騙し続ける国賊でありますな…」

 

「奴は偽日本人である李家の朝鮮人…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ですね」

 

「奴は日本のタカ派を演じながらも()()()()()()()()()()()()()()国賊…許せないであります」

 

「政治はよく分からないけど、アイツは悪者なんだね?だったらやっちゃえ、旭!」

 

総選挙の街頭演説をしている場所から遠く離れた位置にいるのは三浦旭と妖精達。

 

廃墟の窓際でシューティングポジションを構築する旭はうつぶせ状態で銃を構えている。

 

構える大型狙撃銃とはNTW-20であり、航空機関砲サイズの弾が獲物の血を求めている。

 

右肩には妖精仲魔のシルフが座り込み、隣には観測手となるオベロンがいてくれるのだ。

 

「…オベロン殿、お願いするであります」

 

「心得ていますよ」

 

妖精王オベロンは魔法を行使して気温と湿度を操ってくれる。

 

湿度が高まると水蒸気が多くなり、他の窒素や酸素などより水分子が軽い分、風の抵抗が減る。

 

「目標まで2000m…我の弾道計算が正しければ…国賊の悪行もここで終わりであります!」

 

容赦なく引き金を引く旭。

 

発射された航空機関砲サイズの弾丸が山なりに飛んでいき、弾が落ちていく先には目標の頭部。

 

<<うわぁぁぁぁーーーーッッ!!?>>

 

<<キャァァァァーーーーッッ!!?>>

 

次の瞬間、国賊行為を繰り返した偽日本人総理の頭部は完全に破壊されているのだ。

 

首から上が弾け飛んだ死体が倒れ込み、周囲の者達が絶叫し、護衛のSP達が慌てふためく。

 

そんな光景など見る価値もないと旭はうつぶせ状態から立ち上がり、用意した机から降りる。

 

手早く銃を偽装ケースに仕舞った後、背負った旭が妖精達を引き連れながら現場を後にする。

 

非常階段を下りていく彼女であるがその表情は晴れず、顔を俯けながらこう呟くのだ。

 

「霧峰村の時にも我は人を殺している…猟師として慣れているとはいえ…嫌な気分であります」

 

「なんでさ?悪者をやっつけたんだよ?普通なら正義の味方として胸を張るとこじゃない?」

 

「その価値観が恐ろしいのであります…正義側なら幾らでも暴力をしていい…おぞましいです」

 

「…シルフ、そんな価値観に支配された連中から旭は迫害され、痛めつけられた女なのです…」

 

「そっか…ごめんね。霧峰村で旭が言ってた体の古傷は…その時に刻まれたものだったんだね」

 

「我がやったのは卑劣なダブルスタンダード…己は良くて、他はダメ。情けないであります…」

 

「そんな矛盾を抱えているのは人修羅や葛葉ライドウとて同じです。皆が苦しいんですよ…」

 

「ゲーム脳なままなら何も考えずに正義の余韻に浸れたかもしれませんが…我には無理です…」

 

配達員に擬態した大国村の悪魔兵士が運転するトラックに乗り込み、現場を速やかに後にする。

 

コンテナ内で座り込む旭は震える右手を持ち上げていき、決断したのかギュッと握り込む。

 

「国津神や静香殿だって同じ苦しみを背負う同士…だからこそ我も殺戮の道を進むであります」

 

この凄惨な光景は日本中で起きており、国津神達は重い腰を上げ、革命戦線を展開していく。

 

その中でも苛烈な戦場となるのが見滝原米軍基地であり、静香達の戦いは凄惨な光景となった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<<た……助けてくれぇぇぇぇーーーーッッ!!!>>

 

燃え上がる業火はホテル全体を竜巻の如く飲み込み、誰も脱出することが出来ない火炎地獄。

 

業火の地獄を歩き進んでくる鬼の魔法少女こそ、霧峰村の暗殺者として生きた魔法少女。

 

「…このホテルの中に私達の村を燃やす指令を出した連中がいる。全員生かしておかないわ」

 

魔法少女衣装の上から狐半面を纏っていても、その素顔は憤怒で歪み切っている。

 

彼女の怒りを実行する者こそ共に在るコノハナサクヤであり、火の神としての力を放つ。

 

「痴れ者が…権力の奴隷となり、心まで捨てた腐れ外道共よ。せめてその命…華々しく散れ!」

 

時女一族を象徴する桜の枝を振るえばホテルを覆う炎がホテルの内部まで焼き尽くしていく。

 

マハラギダインによって焼き尽くされていく者達の悲鳴を聞くすなおはこう吐き捨ててくる。

 

「私の両親だって焼かれて苦しんだ…()()()()()()。もっと苦しめ…もっと苦しみなさい!!」

 

憤怒に突き動かされるすなおは自分の魔法武器である水晶を頭上に掲げる。

 

コノハナサクヤから受け取った炎の加護によって彼女の攻撃まで業火の如き激しさとなるのだ。

 

「死になさい…全員死ね!!殺してあげるわ…私達の家族を焼き払ったのよ…全員焼き殺す!」

 

日米合同委員会に組する者だけでなく、ホテル関係者や米軍基地の関係者まで焼き殺していく。

 

人殺しになるのが辛かったすなおであるが、復讐鬼となった彼女は人殺しを楽しんでさえいる。

 

そんな彼女とは違い、己を必死に殺しながらも殺戮を繰り返す魔法少女だっているのだ。

 

<<ギャァァァァァーーッッ!!?>>

 

逃げ惑う者達の背後から全体に氷結魔法を放つマハブフダインを仕掛けるのはティターニア。

 

猛烈な氷結地獄となったことで逃げ惑う在日米軍関係者達の体が氷漬けになったようだ。

 

「私達の妖精郷を滅ぼした報いよ。でもそれだけじゃ終われない……そうよね、ちか?」

 

「……勿論ですよ」

 

氷のような冷酷な顔を浮かべるティターニアの横から現れるのは狐半面を纏う青葉ちか。

 

彼女は首元のマフラーで口を覆い、素顔を完全に隠すその姿はくノ一めいているだろう。

 

その手に持つのは片手斧であり、二刀流を仕掛けるために氷結された者達に飛び込んでいく。

 

「妖精郷だけでなく、霧峰村の人達の未来を砕いた連中に…相応しい最後を与えてあげます」

 

振り上げた斧の一撃によって次々と極悪人達の命が砕かれていく。

 

中には日米合同委員会のメンバーでない者もいるようだが、そんなのは見分けがつかない。

 

だからこそ日米合同委員会の魔窟であったホテル内の人間は全員殺す以外にないのだろう。

 

人間を虐殺していく青葉ちかの表情は氷のように冷たくなっていく。

 

その心まで絶対零度になっていく中、銃を持った軍関係者達が反撃を仕掛けようとするのだ。

 

「テロリスト共め!!在日米軍基地に攻撃を仕掛けた以上…貴様らは米軍を敵に回すのだ!」

 

「だから何ですか?」

 

突然投げられたのは片手斧であり、迫ってくる二つの片手斧が兵士達の頭部に直撃する。

 

倒れ込む者達を見て怯んだ兵士に対して低い姿勢のまま突進するちかが大きく跳躍。

 

銃を発射する兵士の頭部を両手で掴み、そのまま半回転しながら背後で着地。

 

首をへし折られた兵士は倒れ込み、頭部が180度回転している男にトドメの蹴りを放つ。

 

グシャリと嫌な音が響き渡ったようだが氷の殺人鬼と化したちかは動揺一つ浮かべないのだ。

 

「アメリカ軍だろうが自衛隊だろうが相手してあげますよ…私達はその覚悟で戦ってます」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ようだし、殲滅しましょうか」

 

投げた片手斧を取りに行く彼女の後ろ姿を見つめるティターニアは分かっている。

 

氷の殺人鬼になろうとしているのは強がりであり、ちかの魂は悲痛なまでに叫んでいる。

 

それが表れている証拠となるのが心は冷たくても体は血が通うように震えている姿なのだ。

 

「くそっ!!こんなところで死んでたまるか!!」

 

屋上にまで逃げてきたのは日米合同委員会の米軍関係者達であり、日本の官僚は見捨てている。

 

彼らにとって日本の高級官僚など雇われ店長に過ぎず、替え玉などいくらでも用意出来るのだ。

 

「逃がさないわよ……」

 

ホテルの屋上までやってくるのは憤怒を纏うすなおと背後に浮かぶコノハナサクヤの姿である。

 

異界を構築しているわけではないので米軍関係者達にはすなおの姿しか見えていない。

 

「こんなマネをして…ただで済むと思ってるのか!貴様らは世界最強の軍隊を敵に回すのだ!」

 

「だから何?かつての私達なら震えてたでしょうが…今の私達には通用しないわ」

 

「貴様も魔法少女のようだが…現実を考えられないアホだな!もう日常には帰れんぞぉ!!」

 

「追い詰められた狐はジャッカルよりも狂暴よ。私達の日常を壊した怨敵共に復讐を果たすわ」

 

「この女狐め…絶対に許さん!!ホワイトハウスは貴様らテロリストに宣戦布告するのだ!!」

 

<<その挑戦、受けて立つわ>>

 

銃を構える米軍関係者達の頭上から飛び降りてきたのは火の神であり狐半面を纏う静香。

 

その手には反逆の剣として十束剣(とつかのつるぎ)が握られており、唐竹割りを放って腕を切り落とす。

 

「ギャァァァァァーーッッ!!?」

 

血しぶきが静香の衣服と狐半面を汚す中、怯みもせずに彼女は踏み込む。

 

時女一心流の剣舞によって次々と敵が切り殺され、全ての者が倒れた時には返り血塗れ。

 

その姿はまるで赤い花であり、血塗られた家紋を掲げる時女一族の姿を体現してくれるのだ。

 

()()()()()()()()()()()()()()…護国守護の誓いを果たす一心を用いて…外敵を滅ぼすわ」

 

ホテル内の全員を殺し終えた青葉ちか達も合流したことでホウオウに乗った者達が去っていく。

 

最大規模の在日米軍基地の至る所からも火の手が昇るのだが壊滅させられたわけではない。

 

いずれは戦力を整えて大反撃を仕掛けるための準備を始めていくのだろう。

 

この一連のテロリズムは他の地域でも起こっており、田布施(たぶせ)出身の議員の邸宅も焼かれている。

 

襲ったのは時女の分家筋の魔法少女であり、彼女達も狐半面を纏う女狐部隊を構成する者達。

 

大国村のサマナー達から鍛えられた彼女達も立派なサマナーとなり、悪魔を使役する者なのだ。

 

「ハァ!ハァ!ハァ……ッッ!!」

 

初めての人殺しを終えた緑の和装服姿の魔法少女が焼き払われた偽日本人の元にやってくる。

 

彼は助けを呼ぼうとしたのかスマホが近くに落ちており、彼女はそれを拾い上げる。

 

「……アメリカ製のスマホのようね」

 

狐半面を纏うその顔が憤怒に歪んでいき、撤収を遅らせても彼女は近くの海に向かっていく。

 

沿岸部に立つ彼女の美しい黒髪ポニーテールを風が揺らす中、自分達の覚悟を示そうとする。

 

息を大きく吸い込んだ後、虐げられる日本人として大声を上げながら叫ぶ。

 

()()()()()()()()()()!!!」

 

アメリカ独立戦争スローガンを叫びながらアメリカ製品を海に向かって投げ飛ばす。

 

その光景はまるでボストン茶会事件であり、植民地人の急進派が英国の茶箱を海に投げた歴史。

 

ボストン茶会事件は反対運動の集大成であり、アメリカ独立戦争スローガンを生んでくれる。

 

その歴史をそのままアメリカに叩きつけ、日本の自由と独立を叫ぶために彼女は行動したのだ。

 

主権も無く外国人が日本の三権を牛耳ってしまう現実こそ、代表も無く課税を尽くされる光景。

 

だからこそ時女一族はアメリカに宣戦布告するため、アメリカ独立戦争スローガンを掲げる。

 

「アメリカ人もどうか気が付いて…私達は金融支配されている…今こそ自由のために戦うのよ」

 

世界中がパンデミック社会となり、民衆の自由が滅ぼされる瀬戸際だからこそ戦う必要がある。

 

それこそがアメリカやフランスなどの国を生んだ力なのだと海の向こうの人々にも伝えたい。

 

そんな思いもあった彼女は踵を返しながら歩き去り、これからの戦場にその命を捧げていく。

 

時女の花は死に装束。

 

全ては日の本の安寧を守るため、命を散らす在り方を貫く道こそ死に花咲かせる女傑の道。

 

この日を境にして国津神と時女一族連合は米軍や自衛隊との全面戦争に突入していった。

 




虐められてばかりな時女一族だったので、大反撃を描いておかんといかんので描いてみました。
ここから先はもう完結が近くなってきたし、一気に沈んでいく鬱マシマシ愉悦モードで描いていきますね。
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