人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築   作:チャーシュー麺愉悦部

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360話 矛盾に支配された世界

葛葉一族が沖縄で戦っていた頃、朝鮮半島上空には超巨大なUFOが迫ってきている。

 

インキュベーターを運んだ箱舟であり、天使軍の進軍要塞として機能する空中戦艦でもある。

 

高度三万メートル付近で停止した箱舟の圧倒的な大きさは浮遊島に見えるかもしれない。

 

直径約24Kmの巨大円盤型の飛行船の下部こそ攻撃要塞としての機能が集約されているのだ。

 

これだけの巨大船でありながら艦全体がステルスであり、既存のレーダーでは捉えられない。

 

悠々と現れた巨大要塞の中で君臨する天使達は堕落した民族国家に罰を与えに来たのだろう。

 

「この箱舟はコロニー機能をもつ攻撃戦艦。宇宙空間から惑星上に攻撃する能力があります」

 

メインブリッジのモニターには地上の光景が映っており、韓国の首都が映し出されている。

 

他の国同様にして金融崩壊の影響のせいで地獄のような景色が映し出されているようだ。

 

「朝鮮民族…奴らは極めて野蛮な民族。カナン族ユダヤと同じく唯物主義を掲げる寄生虫です」

 

艦長席の机の上に立っているのはインキュベーターであり、朝鮮人の歴史を語ってくれる。

 

「朝鮮はユダヤと同じく他民族に寄生する。ユダヤがドイツに寄生し、朝鮮は日本に寄生した」

 

1895年、日清戦争が終結したことによって日本は朝鮮半島を中国から独立させる。

 

中国は500年間も朝鮮を奴隷扱いしてきた関係を解放した日本は朝鮮解放のメシアだろう。

 

なのに卑劣な朝鮮人がやったのは日本に対する裏切り行為。

 

朝鮮半島に拠点を構える為に併合した日本は莫大な税金を投入して朝鮮半島を整備する。

 

余りにも劣悪過ぎる環境しか構築出来なかった非文明国家を日本の力で近代国家にしていく。

 

日本のお陰でハングル文字が普及し、大学が生まれ、病院が整備され、鉄道が整備されていく。

 

あらゆるインフラを日本人の税金で整備してやった末路とは、敗戦時期の裏切り行為なのだ。

 

「朝鮮は日本が敗色濃厚になれば即座に裏切る。我々は()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

軍事的衝突の末に併合したわけではない日本を裏切り、戦後は被害者ズラをして日本を脅す。

 

謝罪と賠償!ばかり連呼し、戦前どころか戦後に至るまで日本を略奪する鬼畜民族なのだ。

 

これこそが()()()()()()であり、金儲けが出来るなら卑怯千万を喜んでやる野蛮な民族である。

 

「日本人から略奪出来るなら朝鮮人は宗教さえ利用する。朝鮮教会も略奪を正当化するんです」

 

「我らの主が神を務める一神教の皮を被り、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

「そうです。日本人は朝鮮人を苦しめるサタンであり、排除しなければならないとしたのです」

 

朝鮮教会は信者を工作員とし、日本を内側から支配するカルト宗教団体と化す。

 

それは与党連立仏教カルト政党の母体も同じであり、信者を工作員にして乗っ取りを画策する。

 

宗教を金儲けに利用する愚劣な朝鮮人に対して、ガブリエルは天罰を下すと言ってくれるのだ。

 

「恥知らずな民族はカナン族ユダヤだけではなかったというのなら、我らは全てを罰するのみ」

 

艦長席を立ち上がったガブリエルはオペレーターを務める女性型天使達に攻撃命令を下す。

 

「卑劣を極めた金の犬共には相応の末路を与えましょう…メギドファイア、発射用意!!」

 

「了解、第一チャンバーのチャージを優先。エネルギーレイ・ライン、最終構築を開始します」

 

円盤型の要塞下部の中央部位が開いていき、巨大主砲の砲身が伸ばされていく。

 

砲身は神の顔が複数備わり、ラッパのような廃熱部分や加熱砲身を冷やす冷却装置も見える。

 

神の怒りを表すメギドファイアの砲身だけでなく、威力を高めるリフレクターも射出される。

 

「リフレクター全基、所定位置に展開完了」

 

「リフレクティブ・プレート展開」

 

「リフレクター・ネット、最終データ・リンク。レイ・ライン確定」

 

「第一チャンバー、エネルギー充填完了」

 

「本艦の圧倒的な火力に恐れおののく暇も無く死ねる事を感謝なさい。(あくた)となって消えよ!!」

 

メギドファイアの砲身が光り輝き、神の顔の口が開きながら砲門を展開する。

 

放たれる一撃とは万能属性魔法のメギドを機械的に再現するものであり、威力は段違いである。

 

メギドラオンを超える程の主砲が発射された事で極限の光の奔流が朝鮮半島に迫りくる。

 

主砲の光熱を反射するリフレクターに直撃すれば光の一撃が反射しながら拡散していく。

 

大規模に拡散した主砲の奔流の光に気づいた韓国人達が夜空に視線を向けていく。

 

세상의 끝인가……?(この世の終わりか)

 

次の瞬間、朝鮮半島の全てがメギドファイアによって焼き尽くされる。

 

断末魔を上げる暇もなく韓国の全てが消滅していき、韓国が地球から消滅していく。

 

残されたのは岩盤大地が削り取られた光景だけであり、日本海の海水が雪崩れ込むばかり。

 

「……北朝鮮は残すのですか?」

 

「北は別の手段を用いて滅ぼします。艦に搭載された機械天使達の稼働状況が観たいのです」

 

「有史以前の時代にボク達がこの地にやってきた時から機械天使達は眠ってましたからね…」

 

「彼らは主を滅ぼす外敵を機械的に葬る存在。宗教を滅ぼす共産主義国家を蹂躙しましょう」

 

移動を開始した巨大コロニー船が次に向かう場所とは北朝鮮。

 

北朝鮮の大地が見えれば大規模な降下作戦が開始されていく。

 

円盤型の飛行船の下部は小惑星のように突起しており、カタパルトデッキがいくつも見える。

 

そこから発進しようとするのは機械天使の群れであり、その姿はまるでロボットアニメだろう。

 

「攻撃目標は北朝鮮の全てです。地表を平らにし尽くすまで攻撃を続けてください!」

 

「リョウカイ」

 

整備班や誘導班の天使達が慌ただしく動く中、オペレーターに返事を返すのは巨大ロボ天使。

 

命令に忠実に動くのみの巨大ロボ天使の全長は20mサイズはあるようだ。

 

【メルキセデク】

 

グノーシス派キリスト教徒に平和の天使達の指導者として崇められた力天使。

 

ユダヤ伝承起源の平和と正義の天使であり、名は神ゼデクこそ我が王を表す。

 

元々はサレムの王で司祭のゼデクという人間であったという。

 

「邪悪ナ共産主義ハ、存在ヲ許サレヌ。メルキセデク、コレヨリ発進スル!」

 

機械の翼を持った人型ロボ天使達がカタパルトに乗っていき、次々と発進していく。

 

メルキセデク部隊に続くのは奇怪な天使ロボであり、吊り下がった状態で待機している。

 

【ケルプ】

 

神の知識を象徴し、神により神聖な場所を守る使命を与えられた智天使。

 

神に仕えるあらゆる生き物を象徴する姿であり、神の玉座を運んだりもする。

 

人・鷲・獅子・牡牛に喩えられ四枚の翼を持ち、グリフォンかスフィンクスのようである。

 

「地上降下プラットフォーム展開。ケルプ隊、投下します!」

 

円盤の外周も発進プラットフォームであり、エデンを守護するケルプ達が次々と地上に落ちる。

 

投下されたその姿は人・鷲・獅子・牡牛の頭部が備わったケンタウロスロボットのようである。

 

四枚の翼を羽ばたかせながらホバーリングしていき、地上に着地すると同時に攻撃を開始。

 

「コミュニストヲハッケン、コレヨリ攻撃ヲ開始スル!」

 

膨大な数のケルプの炎魔法ビーム攻撃が平壌を焼き尽くし、メルキセデク隊も空から攻撃する。

 

「指令3636発動!コミュニストヲ皆殺シニセヨ!」

 

「共産主義ハ、悪魔ノマヤカシダ!メシア教コソ真理!共産主義ハ、破滅アルノミ!」

 

「戦況分析!デーモンレッド思想ノ勝率ハ、0%!」

 

レッドメナス(厄介者の脅威)ハ、オソルルニタラズ!」

 

「メシア教ニ、賛同セヨ!デキヌ者ハ、抹殺スル!」

 

戦闘中であっても大音量で共産主義を否定し、メシア教のプロパガンダを垂れ流すばかり。

 

機械天使達はロボットそのものであり、唯一神の敵を一方的に排除し、唯一神を称えるのみ。

 

それを機械的にこなすだけの在り方こそ、極LAWを体現する殺戮洗脳兵器なのであろう。

 

北朝鮮の人々はデモニカスーツを支給されているわけではないので天変地異に見えるはず。

 

姿が見えない機械天使達が破壊する国の地獄に対して成す術無く殺戮されるばかり。

 

「この調子ならば…朝になる頃には北朝鮮の全てを破壊し尽くしているだろう」

 

「調整は問題なかったようですね。朝鮮半島の殲滅が終わり次第、次は中国に向かいましょう」

 

「堕落した共産主義国家は欧米も含めて全て殲滅しなければならない。これこそ天罰なのだ」

 

「黙示録の如く天から地獄の雨を降らせてやりましょう。国も消滅する程の炎と硫黄の雨をね」

 

「国際金融資本によって地球はソドムとゴモラと化した。ならば…地獄の炎で清めてやろうぞ」

 

地上の殺戮を見下ろすのは天使ロボの性能を直接確認したかったラファエルとウリエルである。

 

六枚翼を羽ばたかせて地上の地獄を見下ろす熾天使達は機械天使達の活躍に満足するのだ。

 

こうして朝鮮半島の歴史は幕を閉じ、残された在日朝鮮人達は阿鼻叫喚と化すのであった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<<ほう…?朝鮮半島が滅びたと申すか?半島に巣食っていた反日民族諸共にか?>>

 

「そのようです。地上の戦況は天使軍の到来によって混沌を極める情勢となっております」

 

<<ハハハハ!これは僥倖…主は我らを見放さなかった。我らに独立の機会を与えてくれた>>

 

日本のザイオンに拠点を移したヤタガラス勢力は未だ潜伏を続けている。

 

機を見て反乱する予定であったが思わぬ僥倖を得たことによって機は熟したと判断される。

 

<<残された朝鮮民族は在日のみ…つまり、このザイオンに巣食う在日朝鮮人を滅ぼせば…>>

 

「もはや民族を構成する数にはなり得ませんね。世界に散った朝鮮人も自然消滅するでしょう」

 

<<全部隊に指令を出す時がきた。いよいよザイオン制圧作戦を実行するぞ>>

 

「地上で未だディープステートをやらされる田布施の朝鮮マフィア勢力はどうするのです?」

 

<<連中の首なら国津神共が跳ね落とすだろう。奴らも日の本の神であり、愛国者なのだ>>

 

「我らはザイオンの在日朝鮮人を滅ぼし、地上の朝鮮マフィアは国津神が滅ぼす段取りですね」

 

<<天津神と国津神の共同戦線といったところだ。どちらも同じ敵を抱える状況だからな>>

 

「了解です、この時を待ちわびておりました。日本に寄生した朝鮮全てを根切りにしましょう」

 

<<親日家がいようが関係ない。連中は反日同胞を止めなかった悪の一部…容赦はいらんぞ>>

 

日本を虐げ続けた連中に族誅を施す決起を起こすため、ヤタガラス勢力は風の如く行動を開始。

 

イルミナティ勢力は多神教連合とアスラ神族を相手に劣勢であり、ヤタガラスに対処出来ない。

 

このチャンスをものにするため、日本のザイオンはクーデター戦争状態となってしまうのだ。

 

身に降りかかる危険が迫っているというのにザイオンで暮らす人々は日常を繰り返している。

 

そんな中にいたのは見滝原市の魔法少女達であるのだが、彼女達にも異変が起きているようだ。

 

「鹿目さんが消えて…もう数週間が過ぎたわね…」

 

「まどか…何処に行っちゃったのよ…?家族だって心配しながら泣いてるのに…」

 

「なぎさもまどかがいなくなって寂しいのです…まどかの家でチーズケーキ食べたいのです…」

 

「お前の場合、チーズをくれる友達が減ったのが辛いだけだろ?」

 

「ムカッ!そんなことないのです!なぎさはまどかを心配してるのです…優しいママの為にも」

 

「そっか…お前なりに心配してるんだな?あたしだって心配だ…何処に消えたんだよアイツ…」

 

学校が終わって帰路につく学生達の中にいたのは杏子、さやか、マミ、なぎさの姿である。

 

行方不明となったまどかの事が気がかりのようだが、それ以上の変化に苦しんでいく。

 

今のザイオンにはクララドールズは存在せず、彼女達の記憶操作を行えない状況なのだ。

 

「あたしね…違和感を感じてるの…この街の光景にさ…」

 

「私もそうなのよ…どうして街中の看板はハングル文字ばかりなの…?」

 

「なぎさも感じてたのです…なんだか日本のようで日本でない…外国の街のようなのです…」

 

「あたしらは日本人だ…なのに外国の街で暮らしてきたのか?そんなわけねーだろうが…」

 

「喋ってる言葉や文字は日本語なのに…外国文化が混ざり込んでる…こんなのおかしいよ…」

 

「それに学校で喋ってる人達の言葉だって外国語が多いよ?あたしはそれで混乱してるんだ…」

 

「私もそれを感じてたの…だけどそれを言えば差別主義者としてセンターにマークされるのよ」

 

「多文化共生なんておかしいよ…国の文化は違うんだよ?なのにどうして混ぜられるの…?」

 

「それが世界市民思想の光景なのかもしれないわね…私達は違うはずなのに…統一されるの…」

 

「あたしはムカついてる…外国文化を尊重しろって言う奴が日本という外国文化を潰すのがな」

 

「自分は良くて、お前はダメ。世界市民思想は酷いダブスタよ…差別を語る人が差別主義者よ」

 

多文化共生の危険性によって自分達はこんな街で暮らしてきた人間ではないと気づいていく。

 

このまま外国人と結婚し、民族アイデンティティを世界市民思想で破壊される事に怯えていく。

 

その光景は中国ウイグルであり、ウイグル女性達は漢民族男と無理やり結婚させられる光景だ。

 

多文化共生とは侵略であり、外国が他国を強制的に解体する戦争状態なのだと分かるだろう。

 

一つの綻びから全ての嘘が暴かれるかの如く、彼女達は悪魔ほむらの洗脳を解こうとするのだ。

 

「あたし達はこんな街の住人じゃない…きっとまどかもそれに気が付いて…」

 

記憶封印の鎖に亀裂が入った時、ザイオン都市で次々と爆発が起きていく。

 

「な、何なの!?」

 

「ザイオンシティを見るのです!!」

 

「嘘だろオイ…?完全統制された街じゃなかったのかよぉ!?」

 

路地裏に入り込んで魔法少女姿に変身した彼女達が燃え上がるザイオンシティに跳躍していく。

 

ほむらの洗脳魔法に亀裂が入ったことで記憶を思い出せなくても体が本来の行動を行っていく。

 

燃え上がる街の光景とはヤタガラスに所属するサマナー部隊の奇襲攻撃によって生み出される。

 

何が起きているかも分からない魔法少女達はたとえ外国人であっても助けに向かうのであった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

燃え上がるザイオン都市を管理するセンターの行政ビルの都市管理部門はパニック状態である。

 

悪魔召喚プログラムの一部が組み込まれた街中の監視カメラ映像に映るのは召喚された悪魔達。

 

ヤタガラスのサマナー達に率いられた悪魔軍団がクーデターを仕掛けようとしているのだろう。

 

「火災による有毒ガスはガス清浄装置をフル稼働させて対処しろ!軍事部門の到着はまだか!」

 

「軍事プラント基地とザイオンを繋ぐ通路の隔壁が開かないそうです!閉じ込められてます!」

 

「くそっ…地底基地の弱点だな…横抗を繋ぐ穴を塞がれたら身動きがとれん…」

 

忌々しい表情を浮かべながら都市管理部門の指揮を執るのは門倉の姿である。

 

彼の目に映っていた監視カメラ映像とは軍事プラントの隔壁を力づくで下ろしている悪魔の姿。

 

映っていたのは天津神のタジカラオであり、彼の援護を行うのはアメノウズメである。

 

「ザイオンの防衛にも課題があったようだ…これを乗り越えた時は横抗の数を増やさねば…」

 

「警察のデモニカ部隊戦力だけでは悪魔の軍勢を押し留められません!如何します!?」

 

「地上からの援軍が到着するまで持ち堪えさせろぉ!!」

 

ザイオンの主要施設を制圧していくヤタガラスの軍勢は苛烈な戦いを行っていく。

 

警察の避難誘導が遅れて逃げ切れなかった民間人がいようが殺戮行為を行っていくのだ。

 

「このザイオン市民の殆どが我々日本人を虐げてきた在日共だ!警察共々殲滅してやれ!」

 

「秦氏企業の者達は我々ヤタガラスの自治区に避難させ終えている!遠慮はいらんぞぉ!」

 

「ザイオンに住まう資格があるのは秦氏一族に連なる我々のような一族の者達のみだぁ!!」

 

ザイオン警察機関のビルに攻め込むヤタガラスの部隊とは壬生一族の者達。

 

壬生の長老を筆頭に女性サマナー達も苛烈な戦いを行っていく。

 

サマナーの中には殺女もいるようであり、鎖鎌と銃撃を駆使しながらデモニカ兵を排除する。

 

「バケツめいた装備を纏う兵士には気をつけろ!奴らは悪魔の姿が見えるようだ!」

 

「見えた程度でどうなるというのです?悪魔を召喚出来ない兵士共など、恐れる必要はない」

 

片目が隠れる程にまで前髪が長い殺女が視線を横に向ければ召喚された女悪魔がいるようだ。

 

【キクリヒメ】

 

日本書紀に記載がある神であり、ククリヒメとも呼ばれる白山の女神。

 

黄泉比良坂でイザナミがイザナギに追いつき、言い争っていた所に現れた神だという。

 

イザナギ達の争いを調停したことから縁結びの神とも呼ばれ、糸を紡ぎ、括る神でもある。

 

元々はイザナミを祀る巫女が神格化された存在だという意見もあった。

 

「フッ、その通りかもしれないね。お前の糸捌きについてこられる人間などいやしない」

 

警察車両の援軍が到着し、特殊部隊用の特殊車両が次々と停車していく。

 

「これ以上、テロリスト共をのさばらせるわけにはいかん!我々の命に代えても死守……」

 

<<うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーッッ!!?>>

 

突然起こったのは膨大な糸が巻き付いた車両が括られる程の強い衝撃。

 

糸に絡み取られた車両の数々は扉を開けることも出来ず、兵士達は閉じ込められてしまう。

 

「ククリヒメの名を持つ私の糸に囚われた以上…あなた達の命運は尽きるのです」

 

両手を用いて糸を操るキクリヒメの肌は黄泉比良坂にいた影響のせいで黒ずんでいる。

 

髪の毛も白髪に染まり、赤いドレス風の和服には血染めの勾玉の数々が飾られているようだ。

 

「その哀れな魂、黄泉比良坂の悪霊共に捧げてやればいい。お命頂戴します!!」

 

両手に力を込めて糸を引けば糸の刃によって巻き付いた車両が千切り状態となってしまう。

 

中にいた兵士達の体も千切りにされており、キクリヒメは容赦なく兵士達を殺戮するのだ。

 

「流石は私の自慢の仲魔だ、キクリヒメ。お前の糸捌きはいつ見ても惚れ惚れするねぇ」

 

「私の糸は敵の命を絡み取り、括り付け、両断する。だからイザナギ夫婦も分かれてしまった」

 

「そうなんだろうね…お前は縁を結ぶ神であると同時に分断することも出来る陰陽神なのさ」

 

警察ビルに突撃した壬生一族のサマナー達に続こうとした時、殺女は咄嗟に側転跳躍する。

 

撃ち込まれたのはマスケット銃の銃弾であり、着地した彼女に目掛けて弾のリボンが迫りくる。

 

「チッ!!」

 

マミが放ったレガーレ・ヴァスタアリアの拘束魔法に対して殺女は鎖鎌を高速回転させる。

 

前方に張り巡らした刃の回転によってリボンを斬り裂き、拘束魔法を回避するのだ。

 

燃え上がる戦場に現れたのは見滝原市の魔法少女であり、怒りの形相を浮かべていく。

 

「魔法少女共なのか…?ザイオンにも魔法少女がいるというのは知らなかったな…」

 

「今直ぐ破壊活動をやめなさい!じゃないと…私達は容赦しないわよ!」

 

「フン、魔法少女如きに脅されたところで怖くないね。私はデビルサマナーなんだよ」

 

「デビルサマナーだと…?それじゃあ、お前らは尚紀のように悪魔を使役出来るってわけか…」

 

「あの白髪女も悪魔の魔力を感じるのです!なぎさがやっつけてやるのです!」

 

「あたし達は正義の魔法少女だよ!人々の命を犠牲にするテロリストは許さないんだから!」

 

「私達がテロリスト?フン…これだから政治を知らないガキは嫌いなんだよ」

 

「ガキだとぉ!?お前だってマミと変わらないぐらいの見た目をした子供じゃねーか!」

 

「そうだよ!セクシーな和服衣装を着てたって、女子高生ぐらいにしか見えないし!」

 

「この殺女を子供扱いするな。私はサマナーとして辛酸を舐めながら闇の世界を生きてきた」

 

「うるせーのです!今直ぐ引かないなら、ガーターベルトのおみ足に歯型をつけるのです!」

 

ギザギザの歯をガチガチ鳴らしながら威嚇してくるなぎさに対して殺女が武器を構える。

 

魔法少女達も武器を構えていくのだが、殺女は彼女達に問いかけてきたようだ。

 

「殺し合いをする前に確認する。お前達は日本人なのか?それとも在日共なのか?」

 

「あたしらはれっきとした日本人だ!生まれも育ちも日本人なんだよぉ!」

 

「何だと…?」

 

動揺を浮かべた殺女が黒の和服ドレスの懐から召喚管を抜く。

 

キクリヒメを召喚管に仕舞い、次に取り出した召喚管で別の仲魔を使役する。

 

現れた悪魔とは殺女が読心術を用いる時に使役する仲魔のようだ。

 

【センリ】

 

神通力を得た狸というのが一般的な見解だが、仙狐並の力を得た他の動物という解釈も出来る。

 

このセンリは猫が神通力を得た末に人型化した悪魔であり、ネコマタと同じ種族であった。

 

「うげぇ…えぐいハイレグを着た三毛猫悪魔なのです…頭の編み笠はセンスを疑うのです…」

 

「アタシの衣装にケチをつけるんじゃないよぉ!殺女、こいつらの心を読むんだね?」

 

「ああ、頼むよ」

 

ネコマタのようなセンリの目が瞬膜となり、読心術を行使する。

 

「……嘘はついていないようだ。この子達は本物の日本人のようだね」

 

「だとしたら…殺す必要はないだろう。我々が殺すべきは日本人を虐げてきた外国人なのだ」

 

「ブツブツうるせぇ!喧嘩はもう始まってんだぞ!やる気がないならこっちから行くぞぉ!!」

 

剣と槍を構えた杏子とさやかが飛び出し、なぎさもギザギザ歯を鳴らしながら飛び込んでいく。

 

マミも銃を構えるのだが、センリが何かを仕掛けようとしているのに気が付いて叫んでくる。

 

「みんな待って!!」

 

「甘いねぇ!もう遅いよぉ!!」

 

センリが行使した攻撃とは三毛猫の毛を発射する『夢見針』の一撃。

 

放たれた無数の毛が針の如く迫ったことで飛び込んできた魔法少女達の体に針が刺さっていく。

 

<<グゥ!!?>>

 

猫の毛であるため痛みは左程ではなくとも、強烈な睡魔に襲われていく。

 

倒れ込んだ杏子達を越えてきたセンリはマミに対しても緊縛魔法を仕掛けてくる。

 

『シバブー』を仕掛けられたマミの体が緊縛してしまい、成す術なく倒れ込んでしまうのだ。

 

「ぐっ…うぅ!!拘束されてないはずなのに…体が動かない!?これが悪魔の魔法なのね…」

 

「殺しはしないけど、アタシらのクーデターを邪魔されるわけにはいかないんだよ」

 

「お前達の身柄はヤタガラスの総本山にある牢獄に連れて行かせてもらう。大人しくしていろ」

 

「貴女達は一体何がしたいというの…?罪無き人々を殺してまで…何を求めようとするの!?」

 

「罪無き人々だと…?無知は罪とはよく言ったものだ。結果論だけで全てを決めるのは浅慮だ」

 

倒れた魔法少女達は壬生一族のサマナーに回収されたことでヤタガラスの本拠地に連行される。

 

クーデターの勢いを止める者達はおらず、ついにセンターの中枢である行政ビルに雪崩れ込む。

 

迎え撃つのは僅かな堕天使悪魔達とデモニカ部隊、そして門倉の姿である。

 

「このテロリスト共め!ザイオンは人類の箱舟なのだぞ…貴様らなんぞに渡すものかぁ!!」

 

<<ザイオンは新たな日の本の揺り籠であり、新たな平安京……日本人のものである>>

 

武装したサマナー部隊を割って現れた存在とはヤタガラスと秦氏の代表である三羽鳥達。

 

イルミナティの下部機関に成り果てたヤタガラスのクーデターに対して門倉は罵倒してくる。

 

「貴様らヤタガラスなど欧米ユダヤ財閥に飼われていればよかったものを…裏切るのか!!」

 

<<裏切る?貴様ら欧米ユダ族は我らが開拓した日の本を略奪した者…仲間になる気はない>>

 

「やかましい!所詮秦氏などユダ族の繁栄を得られなかった負け犬のヘブライ人でしかない!」

 

<<貴様らユダ族はいつもそうだと聞かされてきた…カナン族と同じく堕落の裏切り者め!>>

 

三羽鳥達が召喚管を取り出した時、門倉は一斉攻撃の指示を出す。

 

デモニカ部隊が一斉射撃するが、召喚したタケミカヅチとフツヌシの高速剣舞が弾いていく。

 

続く堕天使悪魔の攻撃に対しては召喚されたオモイカネの魔法攻撃が炸裂し、燃え尽きていく。

 

残された門倉とデモニカ部隊に斬り込むのはヤタガラスの怒りが籠った召喚悪魔軍の猛攻。

 

次々と屠り殺されていくデモニカ部隊を飛び越え、大将首を狙うのはタケミカヅチである。

 

「オノレェェェェェーーーーッッ!!!」

 

門倉の怒りが頂点に達した時、ついに門倉に宿った強大な悪魔が解放されようとする。

 

しかしそれよりも早く決まったタケミカヅチの一撃が門倉の心臓を貫通するのだ。

 

「ガハッ!!?」

 

大きく吐血した門倉を剣ごと持ち上げ、自重で切り裂かれまいと門倉は足掻き続ける。

 

「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、そして勝利を掴み取る。この時を…待っていたぞ…」

 

「グギ…グギギギギッッ!!殺してやる…殺してやる…コロシテヤルゥゥゥゥーーッッ!!」

 

「強さとは身体能力ではなく不屈の精神から生まれるものだ。我らの精神が今…汝らを討つ!」

 

剣の刃から迸るのは雷龍撃であり、物理属性に雷を纏わせた魔法攻撃が体を焼き尽くす。

 

<<アギャァァァァァァァーーッッ!!!>>

 

黒焦げとなった門倉は力尽き、刃に突き刺さったまま死を遂げる。

 

「皆の者……勝どきを上げよ!!我らはザイオンを手に入れた…勝利する時がきたのだぁ!!」

 

<<ウォォォォォォォォォォォーーッッ!!!>>

 

勝利の雄叫びを上げていくヤタガラスのサマナー達が続々と行政ビルに雪崩れ込む。

 

残された敵軍を駆逐する掃討戦を行う中、タケミカヅチは行政ビルの外に出てくる。

 

暫く歩くとビルの近くで流れる川を見つけたことで剣に突き刺さったままの汚物を投げ捨てる。

 

門倉の死体は川の中に叩きこまれた事で誰にも供養されずに滅びる末路となるだろう。

 

行政ビルも間もなく制圧され、誰もいない総督室に三羽鳥達が入ってくる。

 

<<これで我らヤタガラスはザイオンを手中に出来た!我ら日の本の政治が始まるのだ!!>>

 

ザイオンのクーデターが成功したことでザイオン軍は抵抗することも出来ずに投降していく。

 

ザイオン軍を構成していたのは在日朝鮮部隊のパイナップル・ブリゲイツの者達。

 

勿論そんな連中を生かしておくはずがなく、次々と射殺されるしかないだろう。

 

そして始まるのはヤタガラスが敷く極右体制のザイオン恐怖政治。

 

ザイオン市民を構成した在日朝鮮人達は日本人のフリをしながら虐殺軍に許しを請う。

 

しかし彼らはデビルサマナーであり、読心術を行使出来る悪魔を従える者達である。

 

「そうやって貴様らは海外で犯した犯罪を直ぐ日本人のフリをして罪を擦り付けてきたな?」

 

慈悲無き日本人達が繰り出す怒りの鉄槌が卑劣な朝鮮民族を滅ぼしていく。

 

日本人は十分過ぎる程の献身を朝鮮民族に与えてきた、なのに裏切った上にさらに略奪する。

 

そんな人間の皮を被った野獣共なら、野獣として処分するだけなのだ。

 

ヤタガラスが繰り返す虐殺の光景はまるで共産主義を掲げたポルポト政権の如き虐殺地獄。

 

結局は極右も極左も関係なく、どちらも卑劣なダブスタを振りかざして蛮行を正当化する者達。

 

誰もが矛盾に支配されるしかない光景こそ、矛盾という名のこの世のコトワリなのであった。

 




いいですよね、LAWのロボ天使のイカレたデザイン、これこそ悪魔絵師クオリティ。
そんなロボット天使は虐殺とプロパガンダ装置として荒ぶる姿がよく似合う。
私にいい考えがある。
巨大ロボを投入して共産主義を滅ぼそう(fallout脳)
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