人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築 作:チャーシュー麺愉悦部
暁美ほむらがまだ人修羅の仲魔だった頃、彼からフェミニズムについて彼女は聞かされる。
人修羅はあるがままのフェミニズム像を語ったことで彼女はフェミニズムに嫌悪感をもつ。
しかし彼女は魔法少女の綾野梨花と同じくレズビアンという精神疾患を患う女。
化けの皮を用いてもう一度フェミニズムを教授されるとあっさりと受け入れてしまったのだ。
共産党の十八番である博愛や平等という化けの皮で印象操作されたら簡単に騙されてしまう。
これは看板を変えた効果であり、食中毒を起こした店舗が看板名を変えただけで客足が戻る。
それ程までに人々は中身を調べようとしてくれない怠惰極まりない存在なのだろう。
それは暁美ほむらも同じであり、キュウベぇの嘘は見抜けるくせに他の嘘には鈍感なのだ。
彼女は元々頭がいい方ではなく、考える判断材料を大量に求める賢者ではないのだろう。
感情と狭い経験でしか物事を判断出来ない彼女だからこそ、中身は我儘な子供でしかなかった。
……………。
「くっ…邪魔をしないで!私はほむらちゃんの元に…行かないといけないの!!」
円環のコトワリ神として再び覚醒した鹿目まどかであるが、彼女は強敵に襲われている。
荒れ狂う大海を模した異界に囚われた彼女は邪龍との戦いのせいで長い時間を拘束されるのだ。
「ハァ…ハァ…ここから先には…行かせんぞ!貴様は我が息子にとって脅威なのだからな!!」
円環のコトワリ神を手こずらせる程の強敵とはカナンの神の一体であり、バアル神の父神。
【ダゴン】
古代メソポタミアおよび古代カナンの神であり、伝承によってはバアルの父ともされる。
イスラエルと敵対したペリシテ人がヒュドラと並んで崇拝した海神であり、魚人の王。
醜悪で巨体の半魚人だとされ、キリスト教によってその地位を堕とされた神であった。
「此度のハルマゲドンは負けられんのだ…数千年間にも及ぶ計画を台無しにされてたまるか!」
全長五千メートルにも上る巨体のダゴンは下半身が巨大な海蛇、上半身は人魚の体である。
青い鱗肌の上半身には息子のモロクと同じ四本腕が生え、顔は人魚ともトカゲとも思える。
赤く巨大な背ビレは常に放電しており、バアルの父神に恥じない雷魔法を行使するのだろう。
万能属性以外は全て無効の円環のコトワリ神の耐性を貫く『ナルカミ』を浴びせられるのだ。
「バアル崇拝のせいで世界は影から滅茶苦茶にされている…ほむらちゃんもその犠牲者なの!」
「息子から聞かされているぞ…あの女悪魔は自ら望んでカナン文化を受け入れたのだとな!!」
「ほむらちゃんを惑わさないで!本当のほむらちゃんは優しい女の子なの!」
「たわけ!貴様は魔法少女共の神として奴の辿った歴史を見たはず!優しき者ではないのだ!」
「そ…それは…その……」
「貴様を救う為なら平気で他人を傷つける!大勢を見殺しにする!それが出来る悪魔なのだ!」
「それでも…ほむらちゃんは私が消滅した世界を守ろうとしてくれた!それを私は覚えてる!」
「貴様に会いたい為に早死にを望んだだけの事だ!奴の正義は我儘を通す為の芝居に過ぎん!」
「それでも私はあの子を信じる…信じる事を止めちゃったら…加害者にしかなれないから!!」
「貴様も理想に縋りつく愚者だったというわけか?ならば愚者らしくここで滅びてしまえ!!」
巨大な四本腕を前方に掲げながら放つのは極限のナルカミである。
耐性を貫通する雷魔法の一撃に対して前方に魔法陣を生み出すまどかも極限の一撃を放つのだ。
「私は貴方を超えてほむらちゃんの元に行く…私は彼女の友達として…止めてあげたいから!」
放たれた極限のナルカミに対して極限の魔力の矢も放たれる。
前方の円環魔法陣に直撃した矢が収束する程に威力が高まり、至高の魔弾と化すのだ。
「ヌォォォォーーーーッッ!!?」
ナルカミを貫く程にまで収束させた至高の魔弾の一撃が放射状に広がりながら巨体を飲み込む。
消滅光の中で崩れていくダゴンは息子の勝利を叫びながら消滅する末路となるだろう。
異界に閉じ込められていたまどかはようやく解放されたことで目を瞑りながら魔力を探す。
「この魔力は尚紀さんとほむらちゃんなの…?どちらも追い詰められている…急がないと!!」
ピンク色に輝く光の翼を広げたまどかが一気に急速上昇していく。
まどかが目指すのは宇宙であり、人修羅と悪魔ほむらが選んだ戦場とは太陽系内であった。
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地球から飛び出る程のドッグファイトを繰り返すのは人修羅と暁美ほむらの両名である。
高速で飛び交う彼らは地球の外園を回る火星を超え、次の木星との間にある小惑星帯に向かう。
この一帯は多くの小惑星が集中している天体帯であり、デブリ帯のように入り組んでいる。
無数に存在する小惑星を高速飛行で飛び越える人修羅の背後から迫るのは悪魔ほむらの猛攻だ。
<私達の物語には男なんていらない…私達魔法少女の物語には…アダムはいらないッッ!!>
前方に生み出した魔法陣に魔力の矢を放てば無数の鴉の矢が現れ、ホーミングレーザー化する。
追撃してくるホーミングレーザーに対して小惑星をジグザグに飛び越えながらの回避機動。
しかし動きを読むようにして高速で側面を飛ぶほむらが放つ弓矢の雨が次々と飛来する。
きりもみ飛行しながら無数のホーミングレーザーを避け、上昇する人修羅の翼が光り出す。
<俺はお前に語ったはずだ…フェミニズムの弊害をな。それでもお前はそれを選ぶのか!!>
背中の左側に生えた三枚翼の天使の翼から羽が後方にばら撒かれていき、次々と炸裂する。
メギドラダインの消滅光をフレアとしてばら撒いたことで後続から迫る矢の雨を防ぎきる。
しかし前方に先回りしていた悪魔ほむらは大弓ではなく銃を構えている。
<弊害があろうが知ったことじゃないわ!私が救いたいのはね…私とまどかの幸福な未来よ!>
シングルアクションアーミーの撃鉄を指で操作しながら次々と狙い撃つ。
ピースメーカーの弾には悪魔ほむらの膨大な魔力が込められており、魔法で潰す事は出来ない。
回避機動を取った人修羅が目にしたのは発射された魔弾の恐るべき威力。
至高の魔弾を超える程に圧縮された魔力奔流はマサカドゥスを装備しても直撃なら即死だろう。
<私の献身は報われるべきよ…だってあれだけの地獄を生きたのよ?報われるべきなのよ!!>
反撃として放たれた鬼神楽が小太陽のように炸裂し、眩い光の中から無数の光弾が迫りくる。
小惑星を破壊しながら迫りくる光弾の雨に対し、銃を仕舞ったほむらが右手にオーブを生む。
ダークオーブが邪悪な光を放っていき、宙域を塗りつぶす程の侵食現象を引き起こす。
侵食領域に飲み込まれた光弾の雨は悪魔ほむらに届かず、全弾が飲み込まれてしまう。
だが鬼神楽は煙幕に過ぎず、悪魔ほむらの隣を浮く小惑星デブリを斬り裂きながら現れるのだ。
<ほむら…もうやめるんだ!お前が望む理想の世界で犠牲になる人々のことを考えてやれ!!>
魔剣明星を振り上げる人修羅の袈裟斬りに対し、悪魔ほむらは大弓を生み出して受け止める。
次々と繰り出す連続斬りを大弓で弾き続けるが彼女は接近戦が苦手な存在。
しかし彼女は譲れない愛の覚悟をもって真正面から人修羅の猛攻を捌き続けていく。
不利な状況など関係ない、彼女にとっての戦いとは、弱い自分自身を超える戦いなのだろう。
<酷いブーメランな理屈ね…お前だって大勢を殺してるじゃない!私だけを悪者にしないで!>
人修羅の逆袈裟斬りを大弓で打ち上げた悪魔ほむらが素早く弓を消して銃を抜く。
ファニングショットは狙いをつけない撃ち方なので接近戦でしか使えないが決まれば終わる。
しかし撃鉄に指が触れるよりも先に決まったのは人修羅の回し蹴り。
<グフッ!!?>
左側頭部に蹴りが決まって怯んだ悪魔ほむらに対して繰り出すのはキック13。
彼女の体を蹴り飛ばした瞬間に人修羅はワームホールで移動する。
蹴り飛ばされた彼女の前方にワームホールを開いて出てきた彼がさらにほむらを蹴り飛ばす。
ワームホール移動を利用した13回の連続蹴りが決まったほむらは小惑星に叩きつけられる。
傷だらけのほむらが目を開ければ宙域に浮いたままの人修羅が念話を送ってくるようだ。
<そうだとも…俺もお前も悪者だ。目的の為なら手段を選ばない腐れ外道同士だよな?>
<自分を悪だと認められるくせに…どうして私の悪を認めてくれないのよ!?>
<俺は罪人として滅びても構わないが…お前が罪人として滅びれば…まどかが悲しむだろ?>
そう言われてしまった悪魔ほむらの顔が俯いてしまうが、体を震わせながら念話で伝えてくる。
その言葉は後戻り出来ない者同士の覚悟が宿った念話なのだろう。
<まどかと幸福な未来を望みたい気持ちもある…でもね、それ以上に私は確かめてみたいのよ>
彼女の念話が届いた瞬間、目が据わった彼女の殺意を感じ取った人修羅は急速上昇を行う。
狙いをつける事すらせずファニングショットを行ったため、彼がいた宙域を魔弾の奔流が貫く。
<犠牲の上に成り立つ理想の世界という名の正義が…本当に正しいか…確かめたいだけよ!!>
迷い無き強者の表情を浮かべた悪魔ほむらの足元から闇が噴き上がっていく。
呪いよりも暗い色の闇が生み出したのは悪魔ほむらの分霊達であるクララドールズ。
以前の分霊は既に葬られたことは把握しており、再び生み出したのだろう。
その姿は目の色以外は悪魔ほむらそのものであり、見分けがつかない程にまで完成されている。
悪魔ほむら達が一気に飛び立ち、人修羅を追撃しながら念話の叫びを送ってくるのだ。
<私も貴方も戦う事でしか何も成せなかった!犠牲を強いる果てに何かを求めた者同士よ!!>
<それだけじゃないわ…他の魔法少女も犠牲を敷きながら自分の理想を成し遂げようとした!>
<犠牲という代償を払った先に求める理想を完成させる為に…私達は正義を求めてきたわ!>
<だったらその先が見てみたい…大き過ぎる代償を支払ってでも創り出す結果を享受したい!>
<その時にこそ自分がやってきたことの是非が分かるのよ!だから私は…この道を突き進む!>
<私は理想を求めて犠牲を敷いた全ての魔法少女の代弁者よ!私はその子達の為に戦ってる!>
悪魔ほむらの心が宿ったクララドールズ達の叫びもまた暁美ほむらの心の叫び。
オールレンジ攻撃を仕掛けてくる猛攻を潜り抜ける人修羅の隙をつき、本体は隠れている。
分霊を召喚したのはリロードタイムを作る為であり、ローディングゲートを開いて排莢を行う。
熱膨張した薬莢をシリンダーを回しながらエジェクターを引いて排出し、空弾倉に弾を詰める。
シリンダーを回転させながら一発一発を装填する手間暇に対して彼女の表情が高揚としていく。
(不思議ね…この緊張感。マグチェンジでは味わえないリロードタイムの息吹…興奮するわ!)
――私の戦いは自分自身を変えていく…
弾を詰め込んで生き返った銃をホルスターに仕舞った彼女は再び戦場に飛び出すだろう。
宇宙空間を照らす無数の爆発の中を飛ぶ人修羅に対して次々と魔力の矢が放たれていく。
迎え撃つ人修羅もまた翼を折り畳みながら放つゼロスビートを放ち、魔力の矢を撃ち落とす。
遠距離戦では埒が明かないと判断した人修羅は勝負を仕掛ける行動を起こすのだ。
<お前の覚悟は分かった…俺もまた犠牲の先にある世界を見たい者…同じ悪として応えよう!>
翼を羽ばたかせながら急停止した的に目掛けてクララドールズがオールレンジ攻撃を仕掛ける。
周囲を囲む形で放ってきた無数の魔力の矢に対し、人修羅は周囲に無数のワームホールを開く。
ワームホールの中を潜る形で魔法攻撃が流されていき、悪魔ほむら達の背後に現れるのだ。
<<アァァァァーーーーッッ!!?>>
自分の魔力の矢が直撃していく悪魔ほむら達が怯んだことで人修羅は一気に動く。
左手には将門の刀が握られており、腰を落としながら宙域全体に強大な波動を放つ。
全身から魔力が噴き上がる背後には魔人バージルだけでなくスパーダの影まで浮かんでいく。
放たれた波動は斬撃間合いであり、クララドールズ達が顔を上げた時には既に終わっている。
<絶対なる我が力を…受けてみろ!!>
刹那、世界が停止する程の斬撃が放たれる。
宙域に張り巡らせるように伸びた無数の斬撃線の網にかかったクララドールズ達が崩れていく。
次元斬・絶が決まったことで分霊達がサイコロステーキと化しながら消失してしまったようだ。
高速斬撃を放ち終えた人修羅が素早く刀を鞘に納めた後、迫りくる一撃に向き直る。
<私達魔法少女の心と体を穢す蛇を股間に宿す
人修羅の周囲に生み出したのは赤黒く巨大な棒針であり、囲んだ一撃が射出される。
『棒針による連続刺突』が迫りくる中、一気に抜刀した斬撃線が前後左右を囲む針を斬り裂く。
円環を描く時空烈閃で棒針刺突を防いだがそれは囮であり、本命の一撃は魔弾の連続射撃。
次々と射撃される極大の奔流を掻い潜りながら背中を見せて逃げる悪魔ほむらを追撃する。
<フェミニズムを望む連中はいつも卑怯者だ…被害者を気取りながら男だけは袋叩きだ!!>
高速で追撃する人修羅に対してフレアをばら撒くように赤黒い巨大棒針を射出し続ける。
それに対して彼が放つのはディープスティンガーであり、刀と大剣を用いた突進攻撃を狙う。
大剣の先端を破城槌とし、回転する刀を巨大ノコギリにしながら棒針の雨を斬り裂き続ける。
<フェミ共は二元論を利用して悪をサンドバックにする…少しでも反論したら加害者扱いだ!>
フェミニストに対する怒りが突進速度をさらに早めていき、ほむらの背中を捉える。
後ろに体を向けた時、そこに見えたのは回転体勢を止めながら右腕を振りかぶる人修羅の一撃。
<ゴハァ!!!>
刀を握ったまま右フックパンチを放ち、直撃した彼女は地球の方角に目掛けて弾き飛ばされる。
<
殴り飛ばされながらも男に対する憎悪をぶちまける女に対して男は両手に業火を生み出す。
放たれたマグマ・アクシスの一撃には迷いが無く、悪魔ほむらを殺す勢いで苛烈な攻めが続く。
フェミニズムに対する憎しみのせいで気が付かないうちに彼の心も怒りに支配されてしまう。
心が憎しみに支配された男と女の戦いは激しさを増しながら地球の周囲で繰り返された。
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ほむらが望む思想はリベラルやポリコレという共産主義であり、博愛や平等という独善を敷く。
文化的なジェンダーフリー、性的マイノリティの保護、男女格差是正や大きな世界政府を望む。
平和主義のように見えるが中身は独裁であり、自分達の正義をごり押しして旧秩序を破壊する。
福祉国家と謳いながら今までの価値観を蹂躙し、共産主義価値観だけが福祉なのだとのたまう。
そんなものは自由でも平等でも博愛でもない、偏り切った左翼共だけが望む独裁支配体制。
それを指摘すれば二元論を利用して差別主義者という悪のレッテルを貼り、反論者を踏み潰す。
客観性がない左翼至上主義者に対してフランスの社会学者のレイモンド・アロンは言葉を残す。
――正直でありながら頭がいい人は絶対左派にはなれない。
――正直な左派は頭が悪く、
<お前は自分を客観的に見れてないわ!男という存在そのものが女の尊厳を蹂躙するのよ!!>
<貴様こそ客観性がないだろうが!一度でも自分に対する自己批判をしたことがあるのか!!>
<今は男という邪悪な生き物の問題を追及する時間よ!問題をすり替えないで頂戴!!>
<そう返す奴が追及される番になったらな…
苛烈な戦いを繰り返す光景は殺し合いであると同時に論戦の光景でもある。
SNSで暴れる放火魔ツイフェミに対して反論する保守派達の潰し合いの光景でもあるだろう。
そんな二人こそがメビウスの環であり、表が裏返され、その逆にもされる
∞とはウロボロスというドラゴンで表す概念としても知られており、自分で自分の尾を噛む姿。
二人が繰り返す論戦内容も
<お前達フェミは虚言癖を患っている!嘘をつくのが日常化したせいで嘘が常習化したんだ!>
<嘘つきなのはお前の方よ!私に嘘を刷り込んで…私からまどかを奪おうとしたくせに!!>
<俺が語った内容は本当だ!同性愛者はな…人格性からくる自己愛障碍者なんだよ!!>
<黙りなさい!!私達を病人扱いするお前達保守派の価値観の方が頭の病気なのよ!!>
何を言っても問題を相手側にすり替え、擦り付ける光景こそがSNS界隈のマウントの取り合い。
話し合いは大切と言いながらもルール無用のデスマッチであり、どちらかを潰すまで争い合う。
これが現実であり、理想論など現実には何の役にも立たないのが現状なのだろう。
<俺達が殺し合えば合うほど金融マフィアが得をする!
ユダヤ銀行家は様々な手段で
息のかかった連中に資金と広報手段を与えて自発的な抵抗運動が霞んでしまうようにしている。
これは弁証法的戦略と呼ばれており、二つの対立する勢力を作って互いを潰し合わせていく。
自分達はダメージを免れ、より富を蓄積して力が増していくジンテーゼを狙うのだろう。
これこそがSNSで繰り返される右翼と左翼の戦いであり、誰もが金融マフィアに気が付かない。
その間に自由貿易やグローバリズムが進み、似非保守と共産主義者の潰し合いで儲けられる。
ビジネス保守と呼ばれる似非保守の役割とは弁証法的戦略であり、
金を出して偽ヒーローを用意し、ヴィランと戦わせる煙幕を利用しながら独り勝ちする作戦だ。
<俺達が共倒れすれば誰が得をする!?よく考えてみやがれ!!>
人修羅の仲魔であった暁美ほむらを分断して取り込み、人修羅と潰し合わせる。
どちらが負けてもCHAOS勢力の儲けであり、共倒れしてくれたならば最高の儲けとなろう。
この両建て戦術を完成させる要素こそが二元論であり、世界を善悪でしか認識させない罠だ。
<何を言いたいのかは分かるわ!私の理想を邪魔立てするならバアルだろうと戦ってみせる!>
イルミナティもフリーメイソンも彼女にとっては道具に過ぎない。
アリナと同じくほむらも権力を利用する者であり、望む理想に昇るための踏み台とする。
高みに立てる独裁者は一人だけであり、王が数人いては権力争いしか起きないからだろう。
権力争いを調停する均衡を司るのも王の役目だというのに彼女には均衡も慈悲も存在しない。
あるのはバアルの如き峻厳であり、自分の理想を貫くためなら誰よりも自分に厳しくなれる。
<弊害があるからってね…でもと言えば夢が潰れるわ!私の戦いはそれでも!と言う戦いよ!>
殆どの人が自分の人生を誰かのフリをして生きており、夢や大望を望まない羊の群れと化す。
心の中では叶えたいと願っているのに人生を夢遊病状態で歩いてしまう。
自分の夢を取り消す方法を探すように、本当にやりたいことを、本当に行きたい場所を忘れる。
性格とは思考の習慣であり、思考は言葉によって作られていく。
<まどかの人生を救う…私達の幸福を救う…その為に…じゃあどうするかを考えてきたわ!!>
魔法少女達の苦労が報われて魔法少女達が幸せになって欲しい。
そのために必要としたのが魔法少女達の絆であり、魔法少女同士の恋愛と百合結婚なのだろう。
<私達の幸福の邪魔をするのはいつだって外野連中よ!だからこそ私は外野を滅ぼしてやる!>
<その外野共が働いてくれなきゃ社会全体は動かない!お前らは外野のお陰で生きてきたろ!>
<労働者なんて私にとってはモブに過ぎない!道具は道具らしく私達に搾取されてなさい!!>
<貴様も魔法少女至上主義者か…ならばもう許さない!フェミニズムごと俺が滅ぼす!!>
<やってみなさいよ!私の虐殺を否定する癖に自分の虐殺は棚上げする詐欺師悪魔めぇ!!>
<誰がお前らだけ滅ぼすと言った!俺の道はな…自分を含めて焼き尽くす道なんだぁ!!>
<いいわ…覚悟が決まってるなら試しましょうよ!私とお前…どちらが生き残るかをね!!>
夜のオーロラを展開しながら人修羅の魔法攻撃を反射し、人修羅の追及さえ反射してくる。
メビウスの環を生み出すのはフェミニズムの象徴色である虹色の如きオーロラカーテン。
そのカーテンの向こう側に引き籠った暁美ほむらに対して狙うのは至高の魔弾。
上半身を仰け反らせる程に魔力を体に溜め込み、口から放射する極限の一射を狙う。
黙示録の赤き獣が放つ極限のブレス放射に対して、悪魔ほむらはホルスターから銃を抜く。
上半身を一気に起き上がらせて放った至高の魔弾に対して腰撃ちのファニングショットを放つ。
悪魔ほむらの魔力が極限に圧縮されたピースメーカー魔弾が至高の魔弾の奔流に直撃する。
だがファニングショットに見せかけて実はトリプルショット。
引き金を引き、親指で撃鉄をファニングさせると同時に小指でもう一度撃鉄を操作する。
これを一発の銃声音の如き速射で行うトリプルショットの火力に至高の魔弾が押し負ける。
<ウォォォォォォォォォォォーーーッッ!!?>
火力の撃ち合いで押し負けた人修羅の体が奔流に飲み込まれ、月の方角に飛ばされていく。
月を激しく砕く程の状況であるが極限にまで溜めた至高の魔弾によって威力が削ぎ落ちている。
そのため月を貫通する規模にはならなかったが人修羅の体は焼き尽くされる程のダメージだ。
<まだ魔力を感じる…私ももう余裕は無いわ…次でケリをつけてやる!!>
最後の弾をリロードしたほむらが月の大地に下り立ち、クレーターから這い出す存在を睨む。
<ぐっ……うぅ……>
全身を焼き尽くされた人修羅は死にかけの状態にまで陥っている。
そんな彼にピースメーカーを向けてくる悪魔ほむらに対して弱々しい笑い声が響くのだ。
<フッ…フフ…俺達はどこまでも…同じだな…>
<なんですって…?>
<自分の守りたい存在のためなら何処までも死を築き上げられる…犠牲を敷く魔人同士さ…>
ふらつきながらも立ち上がった人修羅の顔は死にかけているのに微笑んでいる。
<男も女も関係ない…皆が誰かを傷つけてまで欲望を求める…ならば
<その通りよ…私も貴方も犠牲を敷く者同士…行きつく先はきっと…独りぼっちなのよ…>
<似た者同士だってのに…何で俺達は殺し合っているんだ?どうして分かり合えないんだ…?>
<殺し合いが嫌なら私とまどかの前から消えなさい。そして世界にフェミニズムを敷きなさい>
<お前とまどかが同性愛を望むなら好きにしろ…だがそれを社会に押し付けるのは許さない>
<ペ天使め!私とまどかの同性愛の自由を望む癖に…社会に押し付けるのはダメ?矛盾だわ!>
<世の中を白か黒かでしか認識しないからこそ…俺達に差異なんてないんだと気が付かない…>
人修羅は両手を開きながら円環を描いていき、顔の前で交差するようにして構える。
足元から噴き上がるのは極限の闇であり、大いなる意思が生んだ最高の闇の力を解放するのだ。
<ムスビの思想を望んだ者よ…これが最後だ。俺達に違いはない…周りを傷つけるのはよせ…>
<ムスビで結構よ…自己完結で構わない。私はまどかと結婚出来る世界を築き上げていくわ!>
<それがお前の個の確立か?いいだろう…お前の個が俺の個を超えられるか…試してやろう!>
人修羅の決意の叫びと同時に闇の奔流が天を穿つ程にまで駆け上っていく。
遠くの太陽が生み出す影に飲み込まれる悪魔ほむらが見上げるのは大魔王ルシファーの姿。
暗黒体ルシファーの巨体が屹立し、蟻の如き矮小な存在に対して闇の奥義を放つ時が来る。
<我らの道は
交差した両腕を頭上で開くようにして解放した一撃とは初めに闇ありきである。
闇の中から己の答えを見つけ出すルシファーが放つ極限の闇に悪魔ほむらが飲み込まれていく。
<アァァァァァァァーーーーッッ!!!>
時空を消滅させる程の一撃に飲み込まれた彼女だが、極限の闇が晴れていく。
闇の中から放り出されたのは全身傷だらけのほむらであり、死にかけている状態のようだ。
<うぅ……まだよ……私はまだ……戦える……>
体力の9割を削られた彼女であるが目には闘士がまだ残っており、ふらつきながら立ち上がる。
人修羅も余力が無いのか暗黒体を形成する力が弱まり、元の人修羅の姿にまで戻ってしまう。
互いが死にかけ状態でも譲れないものがある、守りたい存在がある。
<大したガッツだ…気に入ったよ。お前の望みは嫌いでも…抗い方は好きだ。いいセンスだぜ>
<フッ…フフッ…私もね…男は大嫌いだけど…男の力と権威には…憧れていたわ…>
<お前の執念の力だけはアリナでさえ認めている。だからこそ最後まで…抗いきってみせろ>
左手に将門の刀を生み出した人修羅が腰を落としながら構えていく。
迎え撃つほむらはファニングショットを操る余力がなくても戦う執念の力を発揮する。
残された魔力を振り絞りながら周囲に赤黒い棒針を無数に生み出す。
互いが睨み合う中、最後の決着をつける時が来るのだ。
(結局俺は…ムスビのほむらを救えないのか…ムスビの勇を救えなかったように…)
(私達はこんなにも同じなのに…分かり合えなかった。本当に…悲しいわね…)
先手を打つのは悪魔ほむらであり、周囲に浮かせた赤黒い棒槍を射出する。
巨大槍の如き一撃に対して放つのは連続次元斬であり、無数の斬撃線が棒針を切り落とす。
その中から飛び出してきたのは悪魔ほむらであり、右手に放出させるのは魔力の矢。
銃や大弓で狙い撃つ力も残っていないのならば矢を頭に直接突き立てるつもりなのだろう。
迎え撃つ人修羅も抜刀しながら鞘を消し、刀の両手持ちで逆袈裟斬りを狙う。
鈍化する世界。
跳躍突進する者達の目には大粒の涙。
分かり合えなかった悲しみの一撃が互いを殺そうとした時、天から女神が降り立つのだ。
<<えっ!!?>>
大地を激しく砕きながら両者の腕を掴んで必殺の一撃を止めた者とは月の女神であり魔女の神。
純白のドレスを纏うその背中からは神々しい光の翼が広がっていき、黄金の目を輝かせる。
現れたのは円環のコトワリである鹿目まどかであり、彼女の目にも涙が溢れているのであった。
山猫部隊ならぬホム猫部隊を召喚!ホムホムのリロードはレボリューションする!
ルシファースネークと戦うのはやはり、リボルバーホムロットですよね(メタルギア脳)
人修羅と悪魔ほむらのバトルも逆襲のシャアの劇中にあったアムロとシャアのマウントの取り合いに過ぎないんすよね(ビヨンド・ザ・タイム脳)