人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築   作:チャーシュー麺愉悦部

369 / 398
368話 首都解放戦

ウクライナとロシアの戦争のために展開していたNATO軍は反転を余儀なくされる。

 

バアルの命令を遂行するアメリカやイスラエルからの命令で欧州の防衛部隊に回されるのだ。

 

しかしそれを予期していたのはアスラ神族であり、代表者のアスラ王とアタバクが攻め込む。

 

空から降臨したアスラ神族の軍勢によってNATO軍は容赦なく壊滅させられる末路となる。

 

黒煙と残骸と死骸だらけの戦場に立つアスラ王はこんな話を持ち出してきたようだ。

 

「アメリカの公共事業として始まったウクライナ戦争に加担する戦争ビジネス屋の尖兵共め」

 

「マッチポンプによってロシアを戦争に引きずり込んだ報いを受けた光景ですな…」

 

日本を含めた偏向メディアはロシアの領土的野心が侵略戦争を引き起こしたとデマを流す。

 

「ウクライナ政府は東部の停戦を定めたミンスク議定書を反故にし、8年も空爆を繰り返した」

 

またウクライナはドンバス地域でネオナチによるロシア系住民の弾圧を幇助までしている。

 

「この伏線は()()()()()()()()()()()()()にある…NATOの傀儡政権が誕生した瞬間だった…」

 

親露派政権がクーデターで失脚し、NATO傀儡政権が樹立された間接侵略の歴史がある。

 

東西の緩衝地帯だったウクライナにNATOの侵攻拠点が築かれた事で紛争が起きていく。

 

「ロシアは安全保障のために戦争をせざるを得なかった…それを各国偏向メディアは流さない」

 

「アメリカは現在のウクライナ政権が発足した頃から数千人の軍事顧問団を派遣してるのです」

 

「それだけではない…モスクワ向けのミサイル配備までしている。これが戦争の引き金だ…」

 

アメリカ国防脅威削減局(DTRA)主導によりジフテリア、サルモネラ等を培養するバイオラボも出来る。

 

そうやってアメリカがロシアへの挑発を繰り返したせいで戦争が勃発してしまったと語るのだ。

 

「国連の生物兵器禁止条約に違反し、東西緩衝地帯に紛争を作るのがアメリカとNATOなのだ」

 

「ロシアを巨大な悪として印象操作しても…本当のロシアは弱小国…被害者でしかない…」

 

「GDPはアメリカの14分の1…韓国と同じく小国だ。NATOと対峙すれば30倍の戦力差だ」

 

「経済制裁だけでなく通貨も株式も国債も暴落する…敗戦国になればイラクと同じ末路ですな」

 

「資源も経済市場も乗っ取られる…アメリカやNATOは背後の金融資本家を稼がせる略奪軍だ」

 

アメリカが絡む戦争は常に自作自演のマッチポンプによる戦争犯罪で出来ている。

 

湾岸戦争の時もアメリカがクウェートに油田を盗掘させ、イラクが資源を守るために進撃する。

 

クウェート侵攻の原因はこれであり、これを利用したアメリカは侵略戦争だと因縁をつける。

 

まさにマッチポンプ戦争犯罪こそがアメリカであり、アメリカに正義など欠片も存在しない。

 

「この原因は軍需産業だ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「アフガン戦争が終わった後は次の金儲けの紛争を起こす…()()()()()()()()()なのです…」

 

「連中は正義の鷹ではない…死肉に群がるハゲワシ共だ。ハゲワシを飼うのがイスラエルだ…」

 

「ユダヤに支配されたアメリカもNATOも滅ぼしましょう。その後ろにはバアルがいるのです」

 

「此度のロシア支援は日本を救うため。経済封鎖を仕掛けられた日本を救うのは隣国の支援だ」

 

「この為に人修羅殿はロシア等を内密に訪れ、食糧とエネルギー支援を約束させましたな…」

 

「アメリカに搾取される植民地日本など御免だと彼は望んでいる…だからこそ協力しようぞ」

 

「全てはバアル崇拝を行うカナン族ユダヤへの報復…その気持ちは世界の烈士達に宿るのです」

 

「既に世界中の首都への攻撃作戦が始まっている…我々も急いで残りを片付けるぞ!!」

 

ウクライナにおいて激しい戦闘を繰り返すアスラ神族に呼応してロシア軍も侵攻を開始。

 

挟撃する形でNATO軍とネオナチウクライナ軍を殲滅し、ついに首都まで迫りくる。

 

こうして欧米傀儡のウクライナ政権は崩壊し、緩衝地帯の戦争ビジネスは失敗するのであった。

 

……………。

 

「やはりにらんだ通り、見滝原在日米軍基地に首都防衛部隊の物資が貯蔵されていたようだな」

 

「近場からの補給を断たれた事で首都防衛部隊は補給がままならない、一気に攻め込めますね」

 

見滝原在日米軍基地を制圧した人修羅や静香、それに織莉子達は倉庫の中身を確認している。

 

東京の米軍基地機能を集約させる規模の基地であり、倉庫の物資は山のようにあるようだ。

 

これらを手中に収めた事でこの基地は反乱軍の前線基地として機能するだろう。

 

「ここは反乱を促した自衛隊部隊の補給基地となる。既に補給部隊がこちらに向かってるんだ」

 

「物資は多くても米軍用のものが多いですからね…それに補給人員も沢山いるでしょう…」

 

「全てはゴトウ一等陸佐のお陰だ。彼がクーデターを促すために軍の人脈を使ってくれたのさ」

 

「彼らを動かす強い後押しを生んだのは嘉嶋さんのお陰だ。貴方がいてくれなければ今は無い」

 

「私…本当に幸運だったわ。嘉嶋さんやゴトウさんと出会えてなかったら…戦えなかったもの」

 

倉庫から出てきた人修羅と静香達は基地の内部を歩きながら集まるクーデター軍に顔を向ける。

 

自衛隊の攻撃ヘリや装甲車等が次々と集まり、首都進攻の部隊編成を行っているようだ。

 

この基地との連絡がつかなくなっているのは首都防衛部隊も気づいており、時間が無い。

 

そのため大急ぎで部隊編成を行う光景を見つめていた時、すなおが走ってきたようだ。

 

「なんですって!?基地に侵入を試みようとした魔法少女達を捕縛したの!?」

 

「そうなんです…手練れだったから痛めつけましたが…命は奪ってません。今は牢屋にいます」

 

「この感じる魔力は……もしかしてあの子達なの!?」

 

「美国君の知り合いなのか?」

 

「ま、まさか……キリカと小巻じゃないのか!?」

 

「間違いありません!牢屋まで案内してください!」

 

すなおに案内される一行が牢屋まで来るとちかと旭、それにティターニア達が出迎える。

 

「ここから出せーーッッ!!織莉子に会わせろーーッッ!!」

 

「私達のソウルジェムを返しなさいよ!この魔法少女と悪魔のテロリスト共ーーッッ!!」

 

牢屋の中からがなり立ててくるのはキリカと小巻であり、相変わらず元気そうである。

 

そんな彼女達の元までやってきた者を見つけた時、キリカと小巻は歓喜すると同時に怒り出す。

 

「織莉子ッ!!やっと見つけたよ私の織莉子ぉぉぉ…なんだけど…なんか、イメチェンした?」

 

「尚紀さんまでいるじゃん!?ていうか尚紀さんは…イメチェンどころの姿じゃないわよ!?」

 

嬉しさと困惑の爆発でキーキー喚く猿のような少女達に対して人修羅達の頭に冷や汗が浮かぶ。

 

「あーー……どっから説明したらいいんだろうな…織莉子?」

 

「クスッ♪私が説明します。キリカ、小巻さん…要約して話すけど…どうか落ち着いて聞いて」

 

話し合いが得意な織莉子に任せたことでキリカと小巻は今まで何があったのかを理解する。

 

それでも顔には不満の色が色濃く浮かんでおり、彼女を巻き込んだ尚紀と十七夜を睨んでくる。

 

それに対して責任を感じる人修羅と十七夜の顔が沈んでしまうようだ。

 

「見損なったよ大恩人!!織莉子の恩人だと思ったのに…織莉子をテロリストにするなんて!」

 

「ち、違うのキリカ!私は自分の意思で尚紀さんと共に戦いたかったの!」

 

「それだけじゃないわ!!アンタ…神浜で見かけた時に知ってたんでしょ?美国のことを!!」

 

「その件については…その通りだ。そして彼女を吸血鬼悪魔に変えたのは…自分のせいだ…」

 

「この化け物め!!織莉子を吸血鬼にするなんて許さない!お前を刻んでやる!!」

 

「やめなさいキリカ!私は自ら望んで悪魔になったの!今ではね…彼女は私の姉なのよ!」

 

「姉!?姉妹の契りを交わした!?わ…わ…私という女がいながら…なんて事をぉぉぉ…!!」

 

ムンクの叫びのような顔つきになりながら倒れ込むキリカがショックのあまり白目を剝く。

 

転がりながら泣き崩れるキリカに代わり、小巻が尚紀の責任を追及してくれる。

 

「美国は正義の魔法少女として生きた…なのにテロリストにするなんて…それでも大人なの!」

 

「言いたい事は分かるが…俺も戦力が必要だった。戦争に子供を巻き込むのは…俺だって辛い」

 

「だったら止めるべきだったじゃない!なのに迎え入れるなんて…大人として最低よ!!」

 

「小巻さん…この戦いはね、もう大人とか子供の問題じゃないわ…日本の未来がかかってるの」

 

真剣な表情を浮かべながら織莉子は今の日本の現実を語ってくれる。

 

たとえ日本を焼く革命戦争が起きてなくとも、日本に未来など無いと語ってくれるのだ。

 

「売国日本政府は清算主義思想に則り…パンデミックを利用して中小零細企業を潰すのよ…」

 

パンデミックのどさくさに紛れて憲法改正は成立し、緊急事態条項によって独裁政府化する。

 

それだけでなく()()()()()()まで成立しており、これは経済の悪化を金融支援で立て直す政策。

 

その実態は銀行業務の規制緩和であり、出資の範囲を拡大することで中小零細企業を支配する。

 

銀行法改正案に合わせてM&A手続きを簡易化させる()()()()()()()()()()も成立したのだ。

 

「中小零細企業を銀行の傘下に置き、外資に吸収させるつもりよ…パンデミックを利用してね」

 

「そ…そうなったら…どうなってたわけ…?」

 

「清算主義とは弱い企業を潰して強い企業を残せばいい理論…外資に吸収されない他は滅びる」

 

「自分が世話になった店長も語ったな…()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だとな」

 

「そ…それじゃあ…たとえ戦争が起きてなくても…日本は世界恐慌時代になってたわけ…!?」

 

「そうよ…2020年代で日本は世界恐慌時代に戻ると思う…そうなれば大戦時代に逆戻りよ」

 

「地方銀行やメガバンクも筆頭株主は外資だ…銀行法改正案等は外資のための配当政策なんだ」

 

織莉子の祖父の売国総理も東証企業の主要株主となった外国人投資家の配当を倍増させている。

 

このように植民地日本政府とは国際金融資本家というアクティビスト独裁者に飼われた代理人。

 

まさに株式会社支配構造であり、先進国の政府は株式会社化してスポンサーを儲けさせるのみ。

 

極悪資本主義の犠牲となるのが神浜で暮らした無力な魔法少女達であり、生活は崩壊していく。

 

「俺は大人として最低だろうが…子供達の未来を守れない大人になるぐらいなら…最低でいい」

 

絶望の現実を突きつけられた小巻の両膝が崩れてしまい、震えながらか細い声を出してくる。

 

「美国…アンタは本当に度胸があるわ…政官財が結託した究極の悪党共と戦えるんだもの…」

 

「小巻さん……」

 

「こんな現実があったのなら…楽しく遊んでたって…気がついたら国が終わってたわよね…」

 

「私の覚悟は政治活動をしていた頃から変わらない…亡きお父様の無念を晴らす為に戦うわ」

 

「だったら…だったら私もテロリストになる!!」

 

突然飛び起きたキリカが鉄格子を掴みながら戦争に参加させて欲しいと懇願してくる。

 

「織莉子の敵は全員切り刻む!人殺しになっても構わない!私に命令しておくれよ…織莉子!」

 

彼女の気持ちを汲み取って迎え入れれば彼女の言葉通りの光景が生まれると織莉子は分かる。

 

呉キリカは美国織莉子の命令ならば人殺しさえ出来てしまう程に狂った魔法少女。

 

だからこそ彼女の申し出を断ってしまうのだ。

 

「キリカと小巻さんは戦争が終わるまで……ここにいなさい」

 

「どうして!?どうして私と小巻を置き去りにするのさ!?また私達を捨てようと言うの!?」

 

「逆よ。私はね…貴女達の手を血染めにしたくないの。人殺しになんて…させたくないの…」

 

「美国……アンタ……」

 

「私はね…貴女達に人生を救われた女よ。だからね…今度は私が貴女達の人生を救いたいの」

 

「お…お……織莉子ぉぉぉぉぉ……」

 

「キリカ…小巻さん…心から愛してるわ。だからこそ私は…貴女達の未来を勝ち取りに行く…」

 

踵を返した織莉子に続くようにして人修羅達も牢屋から去っていく。

 

残されたキリカ達は膝を崩しながら織莉子のために泣いてくれる。

 

そんな親友達を置き去りにする苦しみに体が震える織莉子の背中を人修羅は見つめてしまう。

 

(織莉子の帰りを待つ者がいる…十七夜や静香達の帰りを待つ者がいる…なのに…俺は……)

 

手を握り込みながら己の無力さを噛み締める人修羅は決意する。

 

たとえ自分の命を楯にしてでも彼女達の命を残し、帰りを待つ人達の元に返してあげたい。

 

その気持ちは人修羅だけでなく、少女達の未来を残したい男の烈士達も同じ気持ちであった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

荒廃した見滝原市は支給されたデモニカ装備で完全武装した自衛隊部隊で固められている。

 

地上部隊の戦力は尋常ではなく、対空防御も尋常ならざる規模で配置されているようだ。

 

16式機動戦闘車、90式戦車、ビルの屋上の数々には地対空誘導弾の改良ホークが備わる。

 

81式短距離地対空誘導弾搭載車両、93式近距離地対空誘導弾搭載車両等も見える。

 

海上には海上自衛隊の艦船が並んでおり、護衛艦たかなみやあきづき型等が配備されている。

 

街の部隊員には各駐屯地から派遣された完全武装の兵隊達が配備され、物々しい警備体制。

 

それに街中で潜伏しているのは悪魔化した見滝原住民達であり、いつ襲われるか分からない。

 

「あれ程までの防衛体制を敷く事を見越した上で…反乱軍は先ず兵站を狙ったというわけだ」

 

「賢いやり方です。軍隊も都市も補給無しには直ぐに干上がるドラ猫に過ぎませんからな…」

 

見滝原市の近くにある山の中で潜伏しているのはヤタガラスに所属する暗殺部隊の鞍馬集。

 

その規模は尋常ではなく、鞍馬集の総力が結集している規模の布陣が敷かれているようだ。

 

木の枝に立ちながら遠くの見滝原市に目を向けるのは鞍馬集の長である鞍馬天狗。

 

配下のカラステングやコッパテングも完全武装しており、いつでも奇襲攻撃が狙えるだろう。

 

「ザイオンを制圧したヤタガラスは地上に見切りをつけた。地上は天使軍に滅ぼされるからな」

 

「CHAOS勢力とLAW勢力の潰し合いで荒廃した地上の地獄を生き残るのはヤタガラスなのです」

 

「それでもヤタガラスの天津神達は国津神との決着を望んでいる…この機会を利用してな」

 

「反乱軍の国津神を首都制圧戦で消耗させ、田布施の日本政府を始末させ終えたら我らが襲う」

 

「それまで我らは高みの見物をしておればよい。こんな面白い戦争…地獄でもそうおがめんぞ」

 

ヤタガラスから派遣された奇襲部隊は首都制圧作戦に対して高みの見物をするつもりでいる。

 

彼らの姿は人間の姿に戻っており、魔力を覆い隠すせいで反乱軍側には気づかれないだろう。

 

ヤタガラスにとって田布施の日本政府は始末するべき攻撃目標であり、漁夫の利を狙うのだ。

 

彼らが近くに潜伏していると気が付かない反乱軍とクーデター軍は攻撃作戦を開始する。

 

<<総員搭乗!!攻撃目標は見滝原市の各主要施設!売国政府と偏向メディアを制圧せよ!>>

 

部隊編成が済んだ攻撃部隊が次々と発進していき、ヘリ部隊や悪魔の航空部隊も離陸していく。

 

「へっ!かっぱらったアメリカ兵器のアパッチでアメリカ傀儡政府を攻撃出来るとはなぁ!」

 

「皮肉が効いてて気に入りますよ!我らは既に不退転の逆賊…命を燃やしに行きましょう!」

 

「応とも!俺達兵士の命を金儲けに利用し、子供達の未来を潰す植民地政府を滅ぼしてやる!」

 

駐屯地から攻撃ヘリごと逃亡して合流してくれた攻撃ヘリ部隊が次々と飛び立っていく。

 

人修羅とケルベロスは輸送ヘリのUH60JAに乗り込み、将門の刀を左手に持つのだ。

 

「首都防衛部隊ダケデナク、増援トシテ自衛隊ノ航空部隊モ飛ンデクルダロウナ」

 

「安心しろ、空自の中にも反乱軍側に寝返ったクーデター派閥がある。戦場で合流するぞ」

 

「コノ基地ハ航空基地デモアル、制空戦闘デ消耗シタ航空戦力ヲココデ補給スル手筈ダナ?」

 

「そういう事だ。その為に多くの補給人員達が軍の備品を積んだトラックで駆けつけるんだ」

 

「ナラバ憂イハナイ。盛大ナ戦場ニナルダロウ…地獄ノ番犬トシテ一番乗リヲ願オウカ!!」

 

「その意気だ!さぁ、行くぞ…日本と世界の新たな夜明けを生むための戦場になぁ!!」

 

刀の石突き部分をヘリの地面に置き、刀の頭に両手を置いた人修羅が飛び立っていく。

 

多くのヘリ部隊や地上の攻撃部隊の動きを察知した首都防衛部隊の攻撃態勢も整っている。

 

そんな首都防衛部隊の姿を見物しているのは見滝原市に潜伏した元人間の悪魔達の姿。

 

「へっへっへっ!仰々しい軍勢共が街に駐屯しに来たと思ったら、こういう事かよ?」

 

「戦場こそ悪魔のホームグラウンドだぜぇ!混乱に乗じて俺達も暴れまくってやろうや!」

 

「攻撃目標はどれにするんだ?」

 

「そんなの知るか!俺達悪魔が望むのは…快楽を満たしてくれる獲物だけだぜぇ!」

 

「だったら狙いは決まったな。迫ってくる魔法少女共の魔力は大勢いる…踊り食いになるな!」

 

「ヒャッハーッ!!魔法少女共を襲おうぜ!路地裏に連れ込んでレイプ祭りの始まりだぁ!!」

 

混沌渦巻く首都に迫りくる革命軍とクーデター軍の連合部隊は熾烈な戦いを強いられるだろう。

 

人間と魔法少女と悪魔が入り乱れる地獄の戦場こそ、新たな未来を築く犠牲の光景であった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

反乱軍とクーデター軍が首都に押し寄せるのだが売国日本政府と自衛隊は背水の陣を敷く。

 

北側から攻める反乱軍の攻撃に対して海沿いにある見滝原臨時行政府区画を守る構えである。

 

<<総員作戦行動を開始!これより植民地にされてきた日本を我々日本人が奪還する!>>

 

無線にゴトウ一等陸佐の指示が入っていく。

 

クーデター軍の無線装備だけでなく時女一族の魔法少女達の無線装備にも届くようだ。

 

<<了解!これより攻撃を開始する!!>>

 

<<航空部隊は対空防御の破壊を優先しろ!撃破の後、地上部隊の援護に回れ!>>

 

<<私達の国と民族主権を取り戻す!総員攻撃開始!!>>

 

<<地上部隊は防衛網を突破した後、制圧区画を目指せ!分厚い布陣など恐れるな!>>

 

<<降下部隊の悪魔達は俺と共に来い!敵の機甲師団を叩き潰すぞ!!>>

 

迫りくる反乱軍に対して首都防衛部隊は対空迎撃ミサイルを次々に発射してくる。

 

見滝原湾に展開した艦船からも次々とミサイルが発射され、おびただしいミサイル攻撃が迫る。

 

<<ミサイル接近!!>>

 

<<俺に任せろ!!>>

 

輸送ヘリの扉を開けた人修羅が右手をかざせば無数のワームホールが開く。

 

飛来してくる莫大なミサイル攻撃がワームホールに入った後、首都防衛部隊の真上から落ちる。

 

<<グワァァァァァーーーーッッ!!?>>

 

次々と地上が爆発し、怯む防衛部隊の隙をついて航空部隊が攻撃を開始する。

 

「同じ釜の飯を食った仲間達だったが…仕方ない。お前達は権威の鎖に縛られる道を選んだ!」

 

攻撃ヘリから発射される空対地ミサイル攻撃が地対空ミサイル車両を次々と破壊していく。

 

時女一族の航空部隊も召喚したスパルナを操りながら魔法攻撃を放っていく。

 

輸送ヘリから地上に飛び降りるのは人修羅が指揮を執るモムノフ部隊と時女一族部隊である。

 

「行くぞケルベロス!そしてアラハバキ!久しぶりにお前達と共に戦場を駆ける時がきた!!」

 

「任せておけぇ!!穴に入ることしか興味がない我ではないぞ!荒ぶる神の力を見よ!!」

 

「雑兵共ヨ!!コノ地獄ノ番犬ヲ恐レヌノナラバ…カカッテクルガイイ!!」

 

散会した仲魔達がモムノフ達を率いていき、人修羅は目の前の機甲師団を相手に直進してくる。

 

「人型の悪魔か!全員狙い撃てぇ!!」

 

自衛隊のデモニカ兵士達が銃を構えていき、装甲車に備わる機関砲も次々と発射される。

 

膨大な弾幕に対して抜刀した人修羅は指で刀の柄を高速回転させながら弾丸を弾き続ける。

 

「ば……馬鹿な……ッッ!?」

 

全ての銃弾を弾き終えた彼が再び刃を鞘に納めた後、恐ろしい殺意を纏いながらこう叫ぶ。

 

「お前達が選んだ道だ…俺は容赦しない!!寄らば斬る!!」

 

放たれるのは次元斬であり、次々と放たれたことでデモニカ兵士や装甲車が切り裂かれていく。

 

おびただしい血を大地に撒き散らし、肉片死体が散乱する光景だろうが人修羅は走り抜く。

 

敵兵士が持つ武器が大事な仲間達の命を奪おうとしている。

 

ならば躊躇いなく殺さなければ大事な仲間達が死んでしまう。

 

「ウォォォォォォォォォォォーーーーーーーッッ!!!」

 

戦場で鬼神の如き殺戮を繰り返す人修羅達であるが攻撃ヘリ部隊に異変が起きる。

 

<<レーダー妨害を受けているぞ!?>>

 

<<電子攻撃を受けている!ジャミングが酷くて対地目標に攻撃出来ない!>>

 

反乱軍に対して電子攻撃を仕掛けてくるのは海上自衛隊のこんごう型護衛艦等である。

 

浮足立つ攻撃ヘリ部隊に対し、地上の対空砲が次々と被弾していく。

 

撃墜されていくコブラ隊に対してアパッチを操縦するクーデター兵が叫んでくる。

 

<<ビルを楯にして対空攻撃を避けろ!!>>

 

<<ダメだ!!ミサイルロックされてる!!>>

 

<<ウワァァァァァーーーーッッ!!!>>

 

飛来してきた空対空ミサイル攻撃によって攻撃ヘリ部隊が次々と撃墜される。

 

「くそっ……空自のF35までやってきたか!!」

 

飛来してきたのは空自のF35Aライトニング IIであり、空対空ミサイルを次々と発射してくる。

 

制空権を確保するために攻め込む敵機の攻撃に対してスパルナに乗った魔法少女達も応戦する。

 

しかし音速で飛ぶ戦闘機の速度によって魔法攻撃が避けられ、ミサイル攻撃を浴びていくのだ。

 

<<気をつけて!悪魔にもロックオン出来る装備を搭載しているみたい!>>

 

<<ダメ!!避け切れない!!アァァァァーーーーッッ!!!>>

 

空と海から放たれるミサイル攻撃を浴びる反乱軍の航空部隊が次々と撃滅されていく。

 

「くそっ!!あの速度では蝙蝠化して張り付こうにも追いつけない!」

 

「和泉お姉様!!向こうの空を見て下さい!!」

 

「さらなる増援だと…?くそぉぉぉぉーーーーッッ!!」

 

迫りくるのは航空自衛隊に所属するF15Jであり、空対空ミサイルで武装している。

 

波状攻撃をかけるために戦闘領域に入り込むのだが、F35Aのパイロット達が恐怖に慄く。

 

<<ミサイルロックをかけられているだと!?>>

 

<<こっちは味方だぞ!?>>

 

<<まさか貴様らは……ッッ!!?>>

 

<<そのまさかだ、マヌケ共め!!>>

 

ステルス戦闘機であるF35Aであるがドッグファイトが出来る近距離ならばロック出来る。

 

それを狙って味方のフリをしながら接近してきたイーグル達が次々と攻撃を開始する。

 

<<ドラゴン1!!FOX2!!>>

 

<<ドラゴン2!!FOX2!!>>

 

発射された空対空ミサイルに対してF35Aのパイロット達がブレイクしながら回避機動を行う。

 

フレアを巻きながら急速旋回していくが高性能なミサイル攻撃は避け切れない。

 

<<ウワァァァァァーーーーッッ!!!>>

 

次々と撃墜されるF35Aを超えながら空を飛ぶ援軍の姿を見た反乱軍の者達が歓声を上げる。

 

<<こちらはドラゴンチーム。我々はクーデター軍と合流する為に戦闘機を拝借してきた!>>

 

<<我々はこれよりクーデター軍の指揮下に入る!空の守りは俺達に任せろ!!>>

 

<<協力に感謝する!補給部隊も向かってる!弾が無くなったら見滝原米軍基地に下りろ!>>

 

<<了解!!>>

 

援軍が駆けつけた事で体勢を整えた航空部隊が反撃に転じる。

 

いつの間にか電子攻撃は止んでおり、見滝原湾に目を向ければその理由も分かるだろう。

 

「ヒィィィィィィィィィーーーーッッ!!?」

 

海から突然現れたのはオオヤマツミの巨体であり、電子戦を行う艦船が持ち上げられている。

 

「海神でもあるこのオオヤマツミを相手に戦争を挑むか?ならば、その代償は高くつくぞ!!」

 

巨大な腕を持ち上げながら艦船を次々に投げ飛ばし、拳を叩きこんで真っ二つに砕く。

 

姿が見えなくともオオヤマツミの名が聞こえた海上自衛隊の者達はパニックと化している。

 

海上自衛隊の者達はオオヤマツミを軍神として崇めた歴史があり、戦う相手は海自の守り神。

 

それを激怒させたならば相応の罰が与えられるかのようにして海の藻屑と化していくのだ。

 

それでも命令には逆らえず、守り神を相手に激しい海上戦を仕掛けるしかないのだろう。

 

デモニカのシステムを搭載した事で見えない悪魔でも探知して攻撃を仕掛けていく。

 

「武人とは何のために戦う者達だ?それを考えもせず命令に従うだけの者は武人にあらず!!」

 

次々と飛来するミサイル攻撃でもビクともしないオオヤマツミが氷結ブレスを発射してくる。

 

地上、空、海の三つの戦場が激しく展開される中、戦場を駆ける少女達を襲う存在が現れる。

 

首都防衛の地上部隊を相手に奮戦していた青葉ちか達に襲い掛かるのは悪魔の群れなのだ。

 

「ヒャッハーッ!!美人な魔法少女共だぜぇ!!お前らのソウルジェムは頂きだぁーッッ!!」

 

「な、何なの…あの人達は!?」

 

「気をつけて!見た目は人間だけど魔力を感じる…擬態した悪魔か…取り憑かれた人間達よ!」

 

「その通りだぜ!俺達は悪魔に取り憑かれたフーリガンなのさぁ!!」

 

「ピピー!トマレナサイ!本官達はゾンビコップである!貴女達の身柄は拘束させてもらう!」

 

「そういうわけだ!路地裏に連れ込んでパコパコタイムの始まりだぜぇぇぇぇーーッッ!!」

 

悪霊に取り憑かれて銃や刃物で武装したチンピラや警官達に対してちか達は迷わず武器を抜く。

 

<<ガハァ!!?>>

 

体中にクナイポーチを身に着けたちかと和装の魔法少女達が投げたクナイが眉間を貫く。

 

しかし悪霊に体を乗っ取られた男達は意に介さず突っ込んでくる。

 

二刀流の片手斧を構えるちかが一気に踏み込み、性欲の塊共の首を容赦なく跳ね落とす。

 

ちかに続く魔法少女達も背中の刀を抜き、ゾンビコップの銃弾を切り払いながら突撃する。

 

「どこもかしこも敵だらけ…それでも私達は勝たなければならない!日の本の未来の為にも!」

 

<<オォォォォォォォーーーーッッ!!!>>

 

鬼神の如き戦いを示す青葉ちかに続く魔法少女達は彼女と共に返り血塗れの姿となっていく。

 

それは人修羅や静香、十七夜や織莉子達も同じであり、戦場の残酷さを体に染み込ませる。

 

「こうなるって分かってたからあの子達を戦場に連れてこなかった…それでも私は戦うわ!!」

 

「自分も同じ覚悟だ!八雲にもう罪の上塗りはさせない…だからこそ自分が代わりに背負う!」

 

日中で弱っていようが吸血鬼姉妹は後先考えずに魔法攻撃を放ち、首都防衛部隊の者達を殺す。

 

彼らは売国奴ではない、今でも日本の正義を信じて戦うだけの操り人形達。

 

それでも話し合いで人々をコントロールする術は存在しないことなら織莉子達は理解している。

 

人々をコントロール出来る唯一の方法とは、権威という牧師が人々に与える義務と責任のみ。

 

だからこそ一刻も早く戦争を終わらせ、官軍として彼らの戦う役目を解除させたいのだろう。

 

黒煙に包まれる見滝原市は地獄の様相と化し、世界で行われる首都解放戦の激しさを物語った。

 




せっかくのメガテン世界なんですもの、世界は炎に包まれるぐらいが丁度いい(メガテン脳)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。