人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築 作:チャーシュー麺愉悦部
見滝原在日米軍基地を前線基地とした反乱軍の指揮を執る指令センターには多くの兵が詰める。
オペレーターを務める兵士達の前にある大型スクリーンには作戦目標全域の地図が映る。
日本の臨時政府が置かれた見滝原市に侵攻する作戦部隊の進行状況が映し出されているようだ。
<<こちら1番隊!国営放送局と民間放送局に進軍中!敵機甲師団の猛攻が激しい!>>
「了解!航空部隊、1番隊の援護に回れ!」
<<こっちは対空迎撃兵器の破壊がまだ終わってねぇ!手が回らねーよ!!>>
<<こちら2番隊の時女静香よ!首都防衛部隊だけでなく悪魔の群れにまで襲われてるわ!>>
「了解した!2番隊の援護に向かえる部隊はいないか!」
<<ケルベロスを向かわせた!機甲師団の相手は俺に任せてくれて構わない!>>
<<こちら4番隊!見滝原原発を制圧した!これで首都制圧後の都市エネルギーは賄える!>>
「よくやった!原発防衛で派遣されたサマナー達と合流して守りを固めろ!奪い返されるな!」
作戦状況を伝えるオペレーター達の後ろには司令官を務める者達がいる。
戒厳司令となったゴトウ一等陸佐の横には国津神達の指揮を執るオオクニヌシがいるようだ。
「作戦進行状況はどうだ?」
「現在の敵の脅威レベルは下がってきておりますが…深部に進む程に苛烈な守りのようです」
「海自の艦船の相手はオオヤマツミを向かわせたが…数が数だ。劣勢になるやもしれんな…」
「心配をしている表情には見えませんが…オオヤマツミ殿の援軍の当てがあるのですか?」
「フッ…その通りだ。ようやく準備が整った我が盟友に搭乗した烈士達が到着してくれる」
「おお…それは心強い。宗像さんの海戦の実力は陸自にいた自分にも届いておりましたよ」
激しい攻防戦を繰り返すのは見滝原湾でも同じであり、オオヤマツミは奮戦していく。
しかし巨大な体そのものが巨大な的となってしまうため、ミサイル集中砲火を浴びるしかない。
「ヌゥゥゥゥゥーーッッ!!この程度で我を破壊し尽くせると思うなよぉ!!」
塵も積もれば山となるようにして巨岩で構成されたオオヤマツミの体が削られていく。
海上の艦船からの攻撃だけでなく、海の中からも対艦ミサイル攻撃が発射されていく。
海中から攻撃を仕掛けてくるのは海自に所属するおやしお型やそうりゅう型の潜水艦のようだ。
「怯むな!相手が我ら海自の守り神を名乗る悪魔であったとしても国を守るのが我らの務め!」
潜水艦の指揮を執る艦長達であるが植民地日本の真実を一切伝えられなかった者達である。
それは乗組員も同じであり、政府から与えられる偏向情報を多角的に検証してこなかった証。
愛国心など戦争コマーシャルであり、それがどのように正しいのか疑って考えてもくれない。
だからこそ国際金融資本家や売国政府に操られるロボット軍団にしかなれなかった者達なのだ。
「彼らを責める事は出来ない…私とて海自を引退した後に勉強し…国の支配構造を知ったのだ」
見滝原湾に向けて潜航しながら進軍してくるのは新型超力戦艦である。
全長200mサイズの護衛艦をベースにして新造された超力戦艦には潜水機能も備わっている。
各砲塔や艦側面のCIWSは潜航時に艦内に収容され、ステルス艦のような形状をするのだ。
艦内で操舵を行うクルー達は引退した海自の元クルー達であり、老兵達で超力戦艦を操る。
「無知とは恐ろしいものです…偏向情報を鵜呑みにし、それを事実という大前提にしてしまう」
「事実という言葉を軽はずみで使えるぐらい…人々は思い込みでしか世界を認識出来なかった」
「それを指摘したとて人々は自分の問題を認めず、必ず相手の問題にすり替えてくる…」
「強権を行使して問題を相手に認めさせなければならない程にまで人々はエゴの塊だったんだ」
潜航時のブリッジは下の階層に下がって戦闘指揮所として機能する。
そこにいたのはオオクニヌシ達に協力する宗像元准将や操舵を行う憂国のクルー達の姿である。
「日本の支配を知った私は昔の仲間達にも叫んできたが…中国の工作員扱いをされてきたよ…」
「全員が認識してない情報は陰謀論やデマにする…魔女狩り時代から人の中身は変わらない…」
「御上という牧師の言葉でしか人は動かない程にまで羊の群れなのだと知った時…絶望したな」
「言い負かした方が勝ちでは数の多い連中の独壇場と化す…これでは全ての批判が成立しない」
「それこそが大戦時代のプロパガンダに逆らえなかった根本原因…数の暴力で押し切られる…」
「だから我らは悪になるしかなかった…目的の為なら手段を選ばない鬼になるしかなかった…」
「この超力戦艦の真の姿を稼働させる為に…我らは利用した。虐げられる人々の負の感情をな」
「そのせいで多くの廃人を生んだ罪は問われるしかないでしょうが…それでも戦うしかない…」
「そうだな…欧米に支配されたままでは我らが手を下さなくとも地獄しか残らないのだから…」
艦長席に座る宗像の横に立つ副長との会話を終えた後、クルー達から敵艦の位置情報が届く。
憂いの表情を止め、指揮官の表情となった宗像が副長に顔を向けてこう告げるのだ。
「副長、潜水艦乗りの艦長だった君が指揮を執れ。かつての同胞でも容赦はいらない」
「了解!!対潜戦闘用意!魚雷1番、2番注水開始!包囲0・4・5!」
船首の下に備わる魚雷発射管の外扉が開いて次々と魚雷が発射される。
「背後から襲撃だとぉ!?取舵一杯!全速力だ!!囮を発射しろぉ!!」
魚雷攻撃に即座に反応したおやしお型やそうりゅう型の潜水艦が囮を次々と発射する。
それに対して超力戦艦から放たれた魚雷はただの魚雷ではない。
スクナヒコナと共に命を散らす覚悟を決めた憂国の悪魔達が憑依した自立型の魚雷である。
<<うぉれ達ノアイドル…旭チャンノタメニ死ネルナラ…本望ダァァァァーーッッ!!>>
意思を持つ悪魔魚雷は囮を無視して敵潜水艦に次々と着弾していく。
魚雷に憑依して特攻する覚悟を決めた悪魔とは大国村に来たウィルオウィスプ達である。
彼らは三浦旭のような魔法少女達が希望を感じられる未来を残す為に犠牲となる道を選ぶ。
これこそ悪魔と兵器のシュミットであり、悪魔合体は人と悪魔だけでなく道具と悪魔も出来る。
激しい水柱が立ったことでオオヤマツミはスクナヒコナの魔力を感じてくれたようだ。
「来てくれたか…スクナヒコナ!よし、我も負けてはおれんなぁ!!」
海上と海中で激しい戦闘が繰り広げられる中、地上部隊も激戦を強いられている。
F35Aだけでなく支援戦闘機であるF2まで飛んできた事でF15部隊は苦戦を強いられていく。
F2に装備されているのは赤外線誘導爆弾やクラスター爆弾やロケットランチャーを搭載する。
対地攻撃に特化した装備で首都防衛部隊を掩護するため、激しい空爆を繰り返す。
<<アァァァァーーーーッッ!!!>>
クラスター爆弾をばら撒かれたことで時女一族の部隊やモムノフの部隊が殲滅されていく。
「痛い…痛い…ッッ!!私の足が無いよぉ…助けて…誰か助けてぇぇぇぇーーーーッッ!!」
両足が吹っ飛んだ時女の魔法少女の叫びに対して駆けつけたのはモムノフの一体。
「気をしっかり持て!!体の一部が吹き飛ぼうが悪魔の回復魔法なら復元回復させられる!」
「グスッ…ヒック…だけどオジサンの左腕も無くなってるよ…」
「この程度で泣き入れられるか!右腕だけでも女ぐらいは背負える!後ろに掴まれ!!」
彼も左腕が吹っ飛んでいるが背中を貸してくれたお陰で逃げられる。
そんな彼らに向けて情け容赦ない赤外線誘導爆弾が落ちてきて二人とも死んでしまう。
F15のパイロット達も必死になって制空権を確保しようとするが弾薬が尽きてしまう。
<<くそっ!!ミサイルを撃ち尽くした!!>>
<<ここは任せて補給に行け!!>>
<<バルカンの弾ならまだ残ってる!まだやれるさ!!>>
<<馬鹿野郎!お前も貴重な戦力なんだ!無駄死にだけは許可出来ないぞ!!>>
<<うるせぇ!!下の烈士達も命を懸けてんだ…俺だって命を懸けさせてくれよぉ!!>>
<<ならば自分がお前の武器となろう!!>>
突然の女の声に動揺したパイロットが地上に目を向ければビルの屋上で旗槍を持つ女が見える。
赤旗を振るう女であるため革命軍の者だと分かったようだが彼女の指示に驚きを隠せない。
<<本気なのか…お前……ッッ!?>>
<<自分は本気だ!自分が背中に取り付ける高度まで下がってくれ!>>
<<分かった……やってみよう!!>>
高度を落としながら見滝原商業区のビルの間をF15Jが飛んでくる。
ビルの屋上に立っていたのは常闇の騎士である和泉十七夜であり、蝙蝠化を行う。
無数の蝙蝠が屋上を飛び立った時、横をすれ違うようにして戦闘機が通過していく。
実体化した常闇の騎士が立つのはF15Jの上であり、雷魔法の応用で機体に足を張り付ける。
「くっ!!凄い風圧だな!!」
小さな彼女の体が吹き飛ばされる程の豪風に対して片膝立ちの状態で耐え抜く。
目元を覆う鉄仮面を投げ捨てた彼女が無線越しにこう指示してくれるのだ。
<<自分の怒りが籠った雷霆を空にばら撒いてやろう!クーデター軍の戦闘機は退避しろ!>>
<<了解した!!>>
戦闘空域をいったん離れる味方部隊を追撃しようとするF35Aに向かって突っ込んでいく。
「自分達は紛れもない悪だ!!それでもな…希望の未来の礎になりたい悪として…戦おう!!」
右手を前方空域に向けて放つのは雷魔法のショックウェーブである。
眩い閃光が次々と敵戦闘機を貫いていき、枝分かれした放電が支援攻撃機も貫いていく。
次々と爆発しながら墜落するF35AとF2部隊であるが十七夜も魔力が尽きてしまう。
「くそ…まだやれる!まだやれるぞぉ!!泣き言なんか言わない…死んでから言えばいい!!」
日中では魔力が回復しないのなら回復道具でドーピングしながら戦えばいい。
そんな強引な理屈でポケットの中から取り出した『チャクラドロップ』を数個飲み込む。
<<何だか知らんが…悪魔ってのもやるもんだな!お前はまるで勝利の女神様だぜ!>>
<<フッ…自分は吸血鬼だぞ?血を吸う勝利の女神とは…物騒な女神様だな…>>
<<見え方なんざ立場で変わるもんさ!その調子で頼むぞ!!>>
<<任せておけ!!>>
十七夜の身を挺した戦いによって空爆被害を乗り切った地上部隊が次々と進軍を進めていく。
防衛部隊を撃破しながら前進しようとも、海上からは増援部隊がやってくる。
エアクッション艇1号型が次々と岸に接岸していき、上陸してくるのは戦車部隊。
しかし自衛隊のエアクッション艇の数は6機であり、膨大な増援部隊の海上輸送は難しい。
だからこそここで仕留めようと上空から突撃してくる小型の板金ロボット悪魔が現れる。
「ウォラァァァァァァァーーーッッ!!」
上空から突撃してきたのは神浜魔法少女の矢宵かのこの父親が悪魔化したナタタイシ。
海の中に突撃したナタタイシは赤いマフラーのように纏う混天綾の力を行使する。
<<ウワァァァァァーーーーッッ!!?>>
大渦が生み出された事で巻き込まれたエアクッション艇が渦巻き回転した後、弾き上げられる。
上空にかち上げられた大型艇に狙いをつけるのは両腕の乾坤圏を構えるロボット悪魔の姿だ。
「雇われ人ってのは民間だろうが軍人だろうが辛いな…御上に逆らえない機械になるんだ!!」
ロボット悪魔姿になろうが誰よりも人間としての権利を求める男悪魔が吠える。
放たれた腕輪型の武器が業火を纏い、アギダインになりながら大型艇を貫いて焼き尽くす。
渦を巻いた海底から飛び出したナタタイシに狙いをつける戦車部隊にも同じ末路が与えられる。
大勢の奮戦のお陰でついに放送局の制圧が完了し、革命兵士達が局内に雪崩れ込んでいく。
戒厳令下のため僅かな職員を残して避難されていたことで報道機関の占拠はあっけなく終わる。
局内に展開していた残りの防衛部隊を殲滅し終えた革命軍の者達が屋上に昇って旗を立てる。
制圧を示す赤旗が首都の主要施設の屋上で次々と打ち立てられていき、残すは行政区のみ。
後退しながらも激しい抵抗を続ける首都防衛部隊であるが弾薬が心許なくなっていく。
兵站を奪われた敵軍はこうも戦力が低下してしまい、攻め込む軍勢に有利となってくれた。
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激しく燃え上がる見滝原市の黒煙は商業区だけでなく住宅区まで飲み込んでいく。
北部の商業区を突破された事で住宅区が主戦場となったことで民家が次々と燃え上がっていく。
その光景を遠くから見つめるのは鉄格子付きの窓から外の景色を見つめるキリカと小巻の姿だ。
「私の家も…きっと戦火に飲まれてるよね…」
「私の家は郊外だから無事だと思う…だからね、もし家が無くなったら…私を頼りなさいね」
「ありがとう…小巻…」
無力さを噛み締めながらも織莉子が無事に生還してくれる事を願うことしか出来ないだろう。
一方、織莉子は空で戦う義姉に負けまいと前線指揮官としての役目を務めている。
住宅区を見下ろせるビル屋上から戦況を司令部に報告したり、敵軍の動向を兵士に伝えるのだ。
<<ビルを跳躍しながら背後を取ろうとしているデモニカ兵共がいるわ!>>
<<了解!こちらで対処するわ!!>>
静香の部隊に無線が届いた直後、ビルの屋上から飛び降りてきたのは強化デモニカ兵達。
魔法少女の身体能力と渡り合える程の兵士達がソニックブレードを抜いて飛び込んでくる。
応戦するのは静香とすなお達であり、次々と乱戦を繰り返していく。
「静香!ここは私達に任せて頂戴!貴方の悪魔の力で前線を押し上げる部隊に勝利を与えて!」
「だ、だけど……!!」
「ここから先には行かせんぞ…テロリスト共ーーーーッッ!!」
背後から斬り込んできたデモニカ兵の間に入って斬撃を止めたのは青葉ちかである。
「行ってください!ここは私達が抑え込みます!大丈夫…こんな連中にはやられませんよ!」
「私だって時女一心流の道場で鍛えられてきた女です!接近戦もちゃんと出来ます!」
「この子達の面倒なら私が見るわ!私とコノハナサクヤの力を信じなさい、静香!!」
すなおとちか、それにティターニアやコノハナサクヤを信じる気になった静香が叫んでくる。
「旭とオベロンは私について来なさい!!ここは彼女達に任せましょう!!」
「了解であります!!」
「私の妻なら大丈夫ですよ!頭が弱くても腕前はちゃんと妖精の女王をしてますからねぇ!」
「一言余計なのよアンタは!!」
鍔ぜり合う状態のデモニカ兵に目掛けて斬撃を受け流しながら左の肘鉄を打ち込む。
バケツめいたヘルメットがへしゃげて怯んだ相手に目掛けて左後ろ回し蹴りが炸裂する。
旭も腰の銃剣を抜き、彼女が得意とする銃剣術を行使していく。
逆手に持つ銃剣で相手の斬撃を受け流し、手首を返しながら次々と相手の体を切り刻む。
怯んだ敵に飛びつき、首をカニ挟みして回転しながら重心を崩し、倒れた敵の首を掻き切る。
静香と共に旭も戦場を駆け抜けていく姿を見送るすなおとちかが顔を向け合いながら頷き合う。
「ここは通しません!私達と仲魔達がいる限り…我らの長の背中は守り抜きます!」
「覚悟を決めよ!我らの双肩には日の本の未来がかかっている!」
「決めるわよ、ちか!!」
「はいっ!!」
すなおとちかがマギア魔法を放つ構えを行い、彼女達の背後には仲魔達が浮遊する。
強化デモニカ兵の援護に来た機甲師団の戦車や装甲車に目掛けて極大の合体魔法を放つ。
ちかとティターニアが放つ合体魔法とは妖花烈風であり、強烈な竜巻地獄を放射する。
すなおとコノハナサクヤが放つ合体魔法は『狐火のアプト』であり、水晶の光が狐火を生む。
横向きに放たれた巨大な竜巻に狐火まで纏わせたことで戦車と装甲車の群れを一掃する。
「フッ…我らをここまで扱える魔法少女か。そなた達こそ太古に存在したサマナー魔法少女だ」
「魔法少女と共に戦える日が訪れている…それだけで長生きしてきた価値があったわ」
後ろに振り返ったすなおとちかが片手を持ち上げてくれる。
笑顔を浮かべるティターニアとコノハナサクヤも片手を持ち上げながらハイタッチするのだ。
強化デモニカ兵達も緑の和服魔法少女達との乱戦で全滅しているが何人かは円環逝きとなる。
「これだけの犠牲を払ってるんです…お願いみんな…どうかこの作戦を乗り越えて…!」
ついに首都防衛部隊は見滝原政治行政区の手前まで後退する羽目となり、反乱軍が迫りくる。
戦車や装甲車でバリケードを作りながら防戦する部隊に対して10式戦車も次々と砲撃する。
敵の布陣を崩すため合流した旭は96式装輪装甲車に飛び乗り、銃座を動かす。
「銃身が焼き付くまで撃ち続けてやるでありますゥゥゥゥーーッッ!!!」
旭の魔力が籠ったM2重機関銃の弾が次々と敵の装甲車の装甲を貫いて爆発、炎上させていく。
首都防衛部隊の90式戦車も負けじと砲撃していき、反乱軍の10式戦車を破壊していく。
「よくもやってくれたわね…倍返しよォォォォーーッッ!!!」
燃え上がる10式戦車の上には火の神である静香が立ち、鬼の表情をしながら剣を構える。
業火を纏わせた
バリケード部隊にトドメを刺すのは海中から攻撃を仕掛ける超力戦艦である。
「VLS、1番から6番までの発射準備完了です!!」
「目標は見滝原政治行政区の防衛部隊!我らの怒りをお見舞いしてやれ!!」
超力戦艦の後部はミサイル発射システム部分であり、次々と垂直にミサイルが昇っていく。
海面上に飛び出した6発の通常弾頭ミサイルのエンジンが点火してロケット加速する。
空から落ちてくる怒りの鉄槌の如きミサイル攻撃によってバリケード部隊はトドメを浴びる。
「くそっ!!これ以上はもたない!!」
「今直ぐ橋を落とせ!!」
首都防衛部隊の工兵達は行政区に入るための大きな橋に大量の爆弾を設置している。
行政区に入るための橋はこれ一つであり、橋を壊せば大部隊の渡河を阻害出来る。
その間に援軍を待つつもりだったのだろうが、背後にはワームホールが開いているのだ。
「追い詰められたら橋を落とすって分かっていたよ!!」
「何っ!?グワァァァァァーーーーッッ!!」
現れたのは人修羅であり、空から現れたアラハバキと連携して次々と爆破工兵部隊を殺戮する。
「フン!これで障害の大部分を取り除いたな!後は城を落とすだけだぁ!!」
「聞こえるか司令部!政治行政区に侵入する道を切り拓いたぞ!!」
<<了解した!全軍進め!見滝原政治行政区にいる売国奴の豚共を一掃して来い!!>>
橋を超えていく反乱軍とクーデター軍を見送る人修羅は勝利を確信するだろう。
そんな彼が声を掛けた相手は静香であり、旭が乗る装輪装甲車の上から飛び降りてくる。
「これをお前に託す。この旗槍を売国政府の牙城の上に突き立ててやれ」
「えっ…?こ、この旗槍は嘉嶋さんに託された大事なものなのに…」
「俺達はここで残りの雑魚を待ち受ける。ケルベロスの念話ではまだ残存悪魔共がいるようだ」
「だけど…革命の指揮を執る総司令官は嘉嶋さんなのよ!?貴方が革命の御旗を持つべきよ!」
「その旗槍はな…魔法少女として生きたジャンヌの槍。同じ魔法少女だったお前にも相応しい」
「嘉嶋さん……」
「日本のジャンヌ・ダルクになって来い。お前は日の本の為に戦った…時女一族の代表なんだ」
人修羅とジャンヌの思いが詰まった旗槍を受け取った静香が力強く頷いてくれる。
彼女を見送った者達は燃える街に視線を向ければ反乱軍が取り零した悪魔の群れが迫ってくる。
駆けだす人修羅は静香達制圧部隊の背後を守るために奮戦してくれるのだろう。
一方、見滝原政治行政区に潜んでいた売国官僚、売国議員達は次々と投降させられていく。
「貴様ら売国奴は直ぐに我々の軍事法廷で裁かれる事になるだろう!罪名は外患誘致罪だ!!」
「日本司法の根拠に則り、貴様らは全員極刑となる!金で日本を売ってきた報いを受けろぉ!」
議会場も制圧され、政党ビルも制圧され、残すところは政府ビルのみ。
次々と上に駆け上ってくる制圧部隊に対し、現在の売国総理は屋上に逃げようとしている。
待たせてあった自衛隊のヘリに乗り込もうとするのだが空から現れた戦闘機が破壊していく。
<<これで奴らは逃げられないだろう!だが流石に弾も尽きたな…補給に向かう!>>
<<そうしてくれ…自分も無理をし過ぎたようだ…体を休めるために基地に戻ろう…>>
燃え上がるヘリの前で膝を崩す総理や秘書官達であるが秘書が後ろを振り向けば悲鳴を上げる。
やってくるのは鬼神の表情をした静香であり、右手には革命の剣が握り締められている。
「この時を……待っていたわ……」
懐から銃を抜こうとした秘書官であるが、静香が剣を振るえば全身が火達磨と化す。
倒れ込んで絶命する秘書官の姿を見た売国総理は悲鳴を上げながら腰を抜かす。
「この逆賊共めぇ!!こんなマネをして日本を乗っ取って…何を望む気だぁ!!」
「望むのは
「これだけの惨事を引き起こし…アメリカを激怒させたのだ!こんな国なんぞ滅ぼされるぞ!」
「アメリカも日本と同じく主権無き国だったわ…だからこそ海の向こう側でも戦ってくれる…」
古代ローマ帝国の末路と同じ結果に日本やアメリカをさせないと静香は語ってくれる。
古代ローマは民主制が不全となり中間層が没落し格差が拡大した挙句、衆愚政治の席巻で滅ぶ。
現在の日本やアメリカそのものであり、専制と搾取と
悪要因が連なり全体化して巨大な崩壊を起こす歴史根拠があるからこそ革命戦争を起こすのだ。
「貴様らアホな国民共が選挙で我々を選んだのだ!自業自得の末路というものだろう!?」
「戦後に裁判にかけられたナチスの高官と同じセリフよね?不正選挙で勝ってきたくせに!!」
2020年の東京都知事選挙では開票率が1%にも満たない時点で当確が報じられる。
当時の総理大臣の親族が出資する企業が集計作業を請け負い、期日前投票事務等を独占する。
選挙人名簿管理システム、投票用紙交換機、開票事務用機器、投票用紙枚数計数機を導入する。
これでは不正選挙が疑われても仕方がなく、不正選挙は世界的な趨勢なのだ。
「アメリカ大統領選ですら不正がまかり通ってきたわ!こんな犯罪行為は処罰されるべきよ!」
アメリカ大統領選ですら企業の不正プログラム使用が曝露されている。
欧米各国ではそのような事情から電子投票が廃止されたり電子投票導入を見送っていく。
「グローバル資本に飼われた連中が政治を独占し!支配を一層強化して子供達の未来を殺す!」
不正選挙ですら国民は国家戦略特区の推進に賛成したという文脈にされていく。
グローバル資本は特区の枠組みで直接首長に命令し、実行支配することが可能となる。
移民の増大、解雇の自由化という労働法の無効化、外資優遇の為の増税。
インフラや公共施設の民営化、諸々の規制緩和や福祉サービスの切り捨てが着手される。
その結果日本人の多くが貧困に転落し、貧困が徴兵制度を維持して戦争ビジネスが出来るのだ。
「政官財が結託する極悪非道な陰謀によって…私やちゃるや涼子の母親は犠牲になったわ!!」
国民を貧困地獄に突き落とす犯罪政策を実行し、報道局にはスピン報道をやらせて共犯とする。
貧困若者は緊急事態条項で徴兵され、戦争ビジネスに行って資本家を儲けさせて死ねと言える。
TPPやEPAやETA等の通商条約によって外国人投資家はISDS条項や非違反提訴条項が使える。
利益を妨げられた場合は相手国を提訴したり、目論見通り利益が出ないなら賠償請求出来る。
「欧米のカツアゲヤンキー共とグルになり日本人を地獄に突き落としてきた罪は重過ぎるわ!」
「し…仕方なかった!欧米投資家に逆らった総理は米軍基地に連行されて暗殺されるんだよ!」
「仕方ないですって?貴方は日本の総責任者でしょ!?命を懸けて戦う気概を見せなさいよ!」
「い…嫌だ!殺されたくない…米英とイスラエルを怒らせたくない!殺されるんだ!!」
「所詮は売国奴…子供の頃から既得権を得た売国奴に期待を寄せてきたのが愚かだったわね…」
「日本は日本人の国ではない!我々
「言い訳は認めない!外国と共謀して政府を解体し…区域会議に行政を担わせた罪は重いの!」
やがて全国の都市が経済特区の名目で
そうなれば多国籍企業が主幹事を務め、区域会議が行政を担う。
自治体や地方議会よりも強い決定力を持ち、財源が福祉や教育よりも外資の減税に使われる。
グローバリズムによって国家住民主権が廃止される光景こそ、新帝国主義的従属なのだ。
「
鬼の静香に顎を蹴り飛ばされた売国総理が倒れ込み、意識を失ってしまう。
手加減した一撃を放った理由は私刑ではなく戦後の裁判で罪を裁きたい気持ちなのだろう。
「博愛や平等のせいで国がこうも内から外国人に乗っ取られるぐらいなら…私は悪魔になるわ」
政府ビルの屋上の端に立った静香は息を吸い込んだ後、地上の戦友達の為の勝どきを上げる。
「政府ビルの制圧は完了したわ!!これにより…日本の革命は成し遂げられた!!」
<<ウォォォォォォォォォォォーーーーーーーッッ!!!>>
歓声を上げる戦友達が大きく武器を持ち上げながら勝どきを上げ、静香も旗を高く掲げる。
政府ビルにあった旗立てにジャンヌ・ダルクの旗槍を差したことで革命旗が風で揺れ動く。
今日この日こそ日本の夜明けとなり、夜明けをもたらしたのは日本のジャンヌなのであった。
やっとこさ超力戦艦を登場させましたが、変形は次の大戦争シーンに持ち越しですかね(汗)
描きたかったんですよ、超力マクロスvs国連軍艦隊戦。