人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築   作:チャーシュー麺愉悦部

393 / 398
392話 日の丸は天に昇る

神政国連合による神政サミットが終わった後、ルシファーとオオクニヌシは美国本家に訪れる。

 

運転手はゴトウ幕僚長が自ら務めており、彼らは美国家の本家である屋敷の中に入っていく。

 

雲隠れしていた美国公秀は国津神勢力として勝者側となり、現在は経済担当大臣を任される。

 

日本を立て直す政治家として重要なポジションを任せた公秀に対して神々はこう伝えるのだ。

 

「美国公秀、俺と共に生み出したマニフェスト内容は全て覚えているか?」

 

「勿論です。これこそが貴方様が求めた日本の労働者を守る法整備内容を纏めたものです」

 

日本庭園が見える応接室のソファーに座る神々の前で公秀が開いていくのはマニフェスト資料。

 

これこそ国会議員を目指していた頃の人修羅と彼を支える覚悟を決めた公秀が求めた政治の形。

 

探偵として生きながらも政治家の道を目指し、睡眠時間すら削って用意したマニフェストだ。

 

「俺が重視した経済対策は徴収出来ない税金の聖域化を防ぐ内容と、ブラック企業対策だ」

 

労働者が辞めるだけではブラック企業は無くならない、次から次に応募がくるせいだろう。

 

そしてブラック企業に勤める者達が過労死するまで働く理由は()()()()()()()のせいだという。

 

「何年も続けないと次の転職で不利になるのは労働者を殺す。このせいで過労死が横行する」

 

最低賃金で最高のサービスとかいう企業の甘えを許せば誰も得しない会社と化す。

 

仕事は一回で覚えろとかいう効率重視のブラックさでは弊害塗れ。

 

質問出来ないから間違って覚える率が高い、だから後輩に間違った事を教える奴が多い。

 

仕事のやり方が統一されておらず組織の連携もバラバラ、何かあれば責任の押し付け合い。

 

「ミスをしない組織を目指すよりもミスをしても直ぐに取り返せる体制を構築する方が重要だ」

 

「その通りだな。ミスなんて新人どころかキャリア20年の管理職だって毎日やってるのだ」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()…俺はこれを自分の間違いの経験で学んだんだ」

 

社員を能力だけでしか見ない会社は社員からも給料だけでしか見られない会社となる。

 

それで経営者は給料ケチるから結果として社員が辞めていく、これが成果主義の会社の末路。

 

「お人好し程独裁者の家畜にされて過労死する。これではもうスーパーマンしか就職出来ない」

 

どんなパワハラや核爆発被害でも耐えられる不眠不休のスーパーマン社員を求人出来るか?

 

そんな能力至上主義に適う人間など地球に存在していないはず。

 

人生100年とか言ってるくせに履歴書に数カ月の空白があるだけで白い目で見られる日本。

 

それ以前にたった数カ月働かないだけで貯金が底を尽きる程低賃金で雇用保険も三カ月待ち。

 

これではもう人生100年ではなく労働100年時代なのだ。

 

「労働者を守る事は国の生産力を守ること。だからこそ俺は終身雇用制度を復活させる」

 

経営者は労働者を雇ってやってると思うなら独りでやれ。

 

労働者無しに利益を最大化出来るなら勝手にやれ。

 

それで金持ちになれるんだから独りでやれ。

 

それが出来ないから労働者を雇ってるはず、なのに何で労働者を足手纏いみたいな扱いをする?

 

「そして失業したら直ぐ国に補助金を用意させる。これはブラック企業を潰すためだ」

 

「国が労働者を守り、独裁経営者共だけで労働をやらせてブラック企業を潰す算段なんだな?」

 

「企業は労働者から()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ならば借金は労働量分払わせる」

 

「終身雇用によって労働者への借金の支払いは定年まで保障される…これなら労働者は安心だ」

 

「そしてこの財源こそが聖域無き税金徴収であり、労働者達には減税という形で還元もする」

 

能力至上主義経営者を徹底的に廃絶し、国民全体で国の未来を支えていく労働環境を整備する。

 

これによって技術や生産性も向上し、減税で還元された国民利益は消費の形で企業に還元する。

 

「労働者とは国宝であり、労働者の汚れた手こそが国の未来を耕す世界で最も美しい芸術だ」

 

これこそが政治家を目指した嘉嶋尚紀の社会主義政策であり、八雲みかげとの約束の形。

 

子供の小遣いすら満足に出せない労働者達の人生を救う為のマニフェストなのだ。

 

「身命に懸けてこの政策を実現させていきます、ご安心ください」

 

「日米合同委員会という影の政府は消滅した。これからは日本人の為の政治を行っていけるな」

 

「二度と外国資本家共を儲けさせない国作りをしていく覚悟だ。儲けるべきは国民の生活だ」

 

「それこそが国家の家長となる代表者達の責務だ。後の事は……頼んだぞ」

 

外に出た者達が車に乗り込み、公秀が深々と頭を下げながら遠ざかる車を見送ってくれる。

 

総理大臣専用車両の後部座席に乗る者達は無言状態が続くのだが、運転手のゴトウが口を開く。

 

その言葉は震えており、無念極まったような悲しみの顔をしながら質問してくるのだ。

 

「本当に……行ってしまわれるのですか?」

 

その言葉が何を意味しているのかを理解しているオオクニヌシも無念の表情を浮かべてしまう。

 

「本当なら…お前を日の本の新たな皇帝として迎え入れたかった…国を支えて欲しかった……」

 

無念の余り体を震わせるばかりの男達の為にルシファーを演じる尚紀が決断を語ってくれる。

 

「天使軍は直ぐそこまで迫っている…今から始まるのは光と闇の最終戦争…地球が滅ぶ危機だ」

 

「なのに…なのに…貴方達アスラ神族だけで天使の軍勢を迎え討ちに行くと言うのですか!?」

 

「そうだ…それが多神教連合の神々との約束だ。彼らに世界を託した以上…俺達が戦場に行く」

 

「勝てるわけがありません!!無駄死にに行くようなものでしょうに!?」

 

「覚悟の上だ…俺達の屍が地球を守る礎になるなら喜んで捧げる。サーフ達も同じ覚悟なんだ」

 

「私は…私は…貴方様こそが日の丸の象徴に…なって欲しかった……っ!!」

 

感極まって泣き出した彼の為に体を持ち上げた尚紀がゴトウの肩に手を置いてくれる。

 

「烈士となる覚悟を見事果たしてくれたな…ゴトウ幕僚長。俺の代わりに国の未来を見届けろ」

 

「は…は……はい……っ!!!」

 

溢れ出す涙を腕で拭うばかりのゴトウに未来を託した後、オオクニヌシに振り向いてくれる。

 

顔を俯けた彼の手は両膝を強く握り込みながら震えており、無念に打ち震えていく。

 

尚紀と共に自分も戦いに行きたい覚悟もあるが、彼は新たな日本の内閣総理大臣。

 

国を壊した者としての責任として新たな国を守っていく立場だからこそ、ついて行けないのだ。

 

「オオクニヌシ…俺は日本の皇帝にはなれない。だからこそ…後継者を選びたいんだ」

 

「その後継者というのは…まさか……?」

 

()()()()の儀式を執り行いたい。アマテラスの権威を国津神に残す為の役目を俺が果たそう」

 

「……あいわかった。誉れある太陽神の献身に幸あれ…太陽神が残す日の本の未来に…幸あれ」

 

ついにオオクニヌシの目にもとめどなく涙が溢れ出したため、肩に手を置いてくれる。

 

そのまま窓の景色に視線を向けながら月の光を見つめる彼の口元が微笑んでくれるのだ。

 

(継いでくれる者達がいる…こんなにも嬉しい気持ちはない…そうだろ…将門…ダンテ…?)

 

太陽系に迫りくる天使軍の到来も残すところあと二週間。

 

残された時間は僅かだからこそ、全てを清算する為に尚紀は動くのであった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

天孫降臨の地として知られるのが高千穂河原であり、鹿児島県霧島市に所在する。

 

中世にはこの場所に霧島神宮があったが御鉢の噴火による焼失後の現在は古宮址(こぐうし)が残される。

 

天孫降臨神籬斎場(ひもろぎさいじょう)には早朝から大勢の国津神や関係者達が集まっているようだ。

 

「サルタヒコ、準備は出来たか?」

 

「おう!懐かしい光景だ…天孫降臨を思い出す。ニニギノミコトの道を俺が照らした日だった」

 

櫨染御袍(こうろぜんのごほう)という束帯装束を纏うスサノオは斎服を纏うサルタヒコに儀式準備の確認を行う。

 

サルタヒコはアラハバキと同じく国津神勢力の部隊長として首都解放戦に参加した者のようだ。

 

【サルタヒコ】

 

ニニギノミコトが天孫降臨を行う際、高天原と葦原中国の境目である天の八衢で待ち構えた神。

 

アメノウズメとの遣り取りの末、天孫一行を先導し、道案内をした国津神である。

 

その後はアメノウズメと結婚し、伊勢の五十鈴川沿いに夫婦で鎮まったという。

 

「それにしても…オレでなきゃダメだったのかねぇ?オレなんかが兄貴の権威まで継ぐのか?」

 

「スサノオの兄貴なら誰も文句は言いませんぜ!なんせスサノオの兄貴は同じ三貴子なんだ!」

 

「かったるいねぇ…高天原の乱暴者だったオレに務まるかどうか…不安でしょうがねーよ」

 

「そう謙遜する必要はないでしょう。ご先祖様はツクヨミ殿の権威まで授かった神なのです」

 

「まぁ…ツクヨミの分まで頑張るって決めたからなぁ、しょうがねーか」

 

オオクニヌシ達も斎服を纏い、参列した女性達は色留袖の着物を纏う。

 

革命戦争を共に戦った十七夜、織莉子、リズ、ニュクスは五つ紋の色留袖を着用する。

 

時女一族の魔法少女達やまどかとほむらも色留袖を纏い、キリカと小巻も着用している。

 

「あぁ…私は今…日本の歴史の転換点の場に立っている…緊張で卒倒しそうだよ…織莉子…」

 

「我慢なさい、キリカ」

 

「そういう美国だって、緊張のせいで手が震えてるじゃない?」

 

「小巻さんだって、足元が震えているのが分かるわよ?」

 

「自分のような貧乏人が日本の歴史の転換点の場に立っている…本当に信じられないな…」

 

「胸を張りなさい、十七夜。貴女は命懸けで尽くしてくれた者よ…この場に立つ資格がある」

 

「神浜で留守を守るタルトの代わりに私が尚紀の輝きを見届ける…目に焼き付けるわ」

 

「尚紀さん…遅いね。道に迷ってたりしてる?」

 

「まどか…それはないと思うわ。歴史的な儀式の場に道迷いで遅れたら歴史に名を残す大恥よ」

 

「それもそうだよね……」

 

「ねぇ…静香ちゃん。戦争に参加しなかった私や涼子ちゃんまで参加しても…いいのかな…?」

 

「あたしも負い目を感じてる…場違いなような気がして…気持ちが落ち着かないかな…」

 

「胸を張りなさい、ちゃる、涼子。貴女達も嘉嶋さんの大切な人よ…彼の輝きを見届けなさい」

 

「我はこの日を忘れない…我らが成せなかった真実を残した人の輝きを見届けるであります…」

 

「尚紀さんと出会えた運命に心から感謝してます…彼こそ自然の美を体現する偉大な神です…」

 

「……そろそろ時間みたいよ、みんな」

 

すなおの言葉によって全員が静まり返っていく。

 

霧島神宮の古宮址(こぐうし)にある儀式の場では御神火祭と同じ火を灯し、太陽神の降臨を待ちわびる。

 

ニニギノミコトが利用した火の目印の輝きの上に生まれていくのは光の円環。

 

それと同時に朝日が昇り出し、朝日に照らされた光の魔法陣から太陽神が降臨してくる。

 

国津神達は跪いてお辞儀を行い、参列者達も深々とお辞儀を行っていく。

 

「……待たせたな、お前達」

 

光の十二枚翼を背に持つ存在とは太陽神ルシファーであり、纏っているのは将門の着物。

 

朝日の光のような衣袴(きぬはかま)を纏い、上着の袖には人修羅の紋所である三つ巴紋が刺繍されている。

 

首には三体の太陽神であるアマテラス、アスラ王、ミトラスの権威である有翼日輪鏡が備わる。

 

それに太陽神ルシファーだけでなく、二人の霊体の姿まで天から降臨してくるのだ。

 

「あ…あの御方達は……まさかぁ!!?」

 

驚愕する神達が目にした存在とは高天原から来たイザナギ神と黄泉平坂から来たイザナミ神。

 

黄泉平坂で腐った体に成り果てたイザナミ神であるが、霊体化すれば女神時代の御姿となる。

 

天神と天女の如き御姿をしたイザナギとイザナミを従えたルシファーは太陽の陽数の三となる。

 

その姿はボルテクス界のアマラ深界における666の領域にいた頃の夫婦神の御姿なのだ。

 

「何という事だ…今日の為に…イザナギ神様とイザナミ神様まで御降臨されたぞ…ッッ!!」

 

国津神達にとっては三貴士を超える高祖神達の降臨に対して頭を地につける程にまで下げる。

 

地上に下り立った太陽神の左右で浮かぶ形となった夫婦神達が子孫神達に対してこう告げる。

 

「我が息子達よ、彼はアマテラスに代わり太陽権威を国津神に譲り渡す為に我々と降臨した」

 

「これは天津神族の皇位継承ではなく、皇位を国津神に返還する儀式となるでしょう」

 

「国津神族は天津神族に討ち勝った。勝者こそが国と歴史を築く権利が与えられるのだ」

 

「我が子達の戦争程悲しい光景はありませんでしたが…これも戦の常。勝者として誇りなさい」

 

「神々の権力闘争に討ち勝った者達よ、顔を上げろ。今から俺は太陽権威を国津神に授ける」

 

スサノオの名が呼ばれた事で立ち上がった者がルシファーの前に来て片膝をつく。

 

「悪いな…スサノオ。急な頼みだったのに引き受けさせちまった…」

 

「構わねーよ。ツクヨミから日の本を託されちまったし…アマテラスの分も働いてやるさ」

 

「これでお前はアマテラスとツクヨミの権威も併せ持つ習合神となり、三の陽数の神となる」

 

スサノオは荒神だが文化的な英雄神でもあり、国作りの神としても知られている。

 

神仏習合では牛頭天王とも同一視されることからバアルと同じ牛神の系統であり、天空神。

 

統治領域は文献によって異なるが、スサノオはツクヨミと同じく海原または天下を治める。

 

古事記によればスサノオはそれを断り、母神イザナミのいる根の国に下りたとあるだろう。

 

それによってイザナギの怒りを買い、高天原を追放されたようだが今度は引き受けてくれる。

 

「うむ、成長したようだな…スサノオ。大役を引き受けてくれる程の益荒男となって嬉しいぞ」

 

「昔の事は勘弁してくれよ、親父…今度はちゃんと引き受けてやるさ」

 

「フフッ♪私のオッパイが恋しいと言ってた子供時代の貴方は卒業したようね?」

 

「お袋!?それをこの場で言ったらオレは国が滅亡するまでマザコン神にされちまうだろ!?」

 

赤面しながら慌てふためくスサノオがおかしいのか、周囲の者達も笑顔となってくれる。

 

堅苦しい儀式が嫌いな尚紀も微笑んでくれた後、首にぶら下げた有翼日輪鏡を外す。

 

「スサノオ、首を下げろ」

 

太陽神の頼みを聞き入れたスサノオが首を下げてくれる。

 

近寄った太陽神がスサノオの首に有翼日輪鏡を託した後、白と紺色の格衣(かくえ)を纏う男に振り向く。

 

その人物とは有翼日輪鏡に自分の太陽神権威を託したアスラ王であるサーフの姿だ。

 

「うん…彼なら託せる、ボクは文句ないよ。きっとミトラスも同じ気持ちさ」

 

「太陽権威は須佐之男命(すさのおのみこと)に託された!この場に参じた者達よ、新たな日本神を称えろ!!」

 

<<須佐之男命万歳!!新たなる太陽神よ、永遠なれ!!日の本を照らす光たれ!!>>

 

立ち上がったスサノオも後ろに振り向いて片手を持ち上げながら宣誓を言い放つ。

 

「オレは見ての通り不器用だけどな、国を思う気持ちは強い!オレを支えてくれよ…皆!!」

 

立ち上がった者達が拍手喝采を始めていく中、役目を果たした尚紀に振り向く神々がいる。

 

「人修羅…いえ、嘉嶋尚紀。かつてのボルテクス界で出会った時の約束を守ってくれましたね」

 

「大八島である日の本の未来を託す頼みを聞き入れ、この世界で日の本の闇を払ってくれた」

 

「私達の力を託した者が貴方で良かったです…本当にありがとう、嘉嶋尚紀」

 

「……俺は約束を守る男だ。人の心を失ったかつての俺であろうとな」

 

「混沌の宇宙から新しい世界が生まれるように、戦争という混沌でしか生まれない国もある」

 

「そのせいで俺は大勢の人々に犠牲を敷いてきたんだ…混沌の罪は…必ず背負う」

 

「涙の水を掻き混ぜる道もまた国生みだ。我とイザナミが出会い、天沼矛(あめのぬぼこ)で水を混ぜたように」

 

「矛とは武器、武器がもたらすのは戦争…戦争は人々の涙で海を作る国生み行為か…」

 

「それこそが古今東西の歴史に記された人類の道筋だ。歴史とはコトワリの如き連続性なのだ」

 

「だから自分を責めないで。貴方は多くの人に死を与えたけど、それ以上の再生も生むのです」

 

「死と再生…それこそが俺だった。そんな俺を求めてくれたアリナも…逝ってしまった…」

 

朝日の世界に顔を向けた尚紀は明けていく夜空の世界に金星の輝きを見出していく。

 

「俺もまた天に昇ろう…それこそが…太陽神でありルシファーとしての……俺の道だ」

 

その後はルシファーが用意した約定書に国津神達の血印を押させていき、イザナギに託す。

 

この約定を国津神達が破った時、天変地異をもって日の本を滅ぼすとする厳しい内容である。

 

太陽権威を託されたスサノオ率いる国津神は身命に懸けて日本の民を守ると誓う。

 

天神降臨の儀式の最後において、尚紀はスサノオが残した祝詞を引用した言葉を残す。

 

「八雲立つ、日の本八重垣、妻籠みに、八重垣作る、その八重垣を……」

 

八重の雲が湧き起こる国を称える祝詞であり、八重垣は幾重にもめぐらされた立派な国とせよ。

 

八雲みたまのような貧乏一家の女でも国に支えてもらいながら妻となれる幸福な人生を与えよ。

 

彼女のような女達が幸福に子を残せる日本こそ、嘉嶋尚紀の望みの国だとする祝詞を残す。

 

天神降臨に参加した国津神のアビヒコはこの日を目に焼き付けた後、形を残す為に墨絵を描く。

 

その墨絵に描かれた存在とは十二枚翼のルシファーであり、両手には刀と大剣を携える。

 

その顔は鬼神の如き恐ろしさであり、国の政治を諫める大神としての表現であるのだろう。

 

「我々に太陽権威を残してくれた彼を表す神の名は決まっている……」

 

――天照暁之神(あまてらすあかつきのかみ)だ。

 

この墨絵の掛け軸は後の日本で広く普及するようになっていく。

 

新しい日本の新しい高祖神として語られる大神の名こそ、天照暁之神と呼ばれた尚紀であった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

ついに運命の日を迎える。

 

天使軍の大艦隊が最後のワープ移動を終えた向こう側は既に太陽系である。

 

この日こそがハルマゲドンであり、光と闇の最終戦争を行う人類滅亡の日。

 

そんな最後の日を迎えた早朝の風見野市には尚紀の姿が見える。

 

彼は世話になった恩人一家である佐倉牧師達の墓参りをした後、風華の墓の前で膝をつく。

 

後ろにはボルテクス界を共に超えた仲魔達の姿や、この世界で出会えた仲魔の姿も見える。

 

この世界で最初に出会えた魔法少女との別れを終えた尚紀が立ち上がった後、振り返るのだ。

 

「やはり独りで行ってしまうのか、人修羅よ?我らに頼ってくれぬとは…無念極まりないぞ」

 

「アラハバキの言う通りよ。ちかと共に生きたいけど…貴方の頼みなら地獄にだって行くわ」

 

「ティターニアと同じ気持ちよ。シヴァ様も貴方の頼みなら戦場に参じてくれるはずよ…」

 

「アラハバキ、ティターニア、パールヴァティ…気持ちだけ受け取っておくよ」

 

顔を俯けたままのケルベロスの元まで近寄った尚紀が頭に手を置いてくれる。

 

顔を上げた獣悪魔に微笑んでくれた尚紀について行けないのが悔しくて堪らない顔をするのだ。

 

「よくぞ俺を見届けてくれたな…ケルベロス。俺の可能性はどうだった?」

 

「…文句ノツケドコロガナカッタ。人修羅コソ…イザナギ神トイザナミ神ノ期待ニ応エル者ダ」

 

「あの夫婦の部下として俺と共にボルテクス界を超えた仲魔よ…最後の頼みを聞いてくれ」

 

「ワカッテイル…コノ世界ノ魔法少女ヲササエテヤレトイウノダロウ…?」

 

「そうだ…同じ頼みをクーフーリンにも頼みたい…やってくれるか?」

 

「無論だ…我が槍に懸けて彼女達の人生を支えていくと誓おう…」

 

無念の余り体が震え抜くケルベロスだけでなく、クーフーリンの肩にも手を置いてくれる。

 

手にジャンヌ・ダルクの旗槍を生み出した尚紀は造魔であり魔法少女のタルトに近寄っていく。

 

涙が溢れて止まらない彼女に旗槍を差し出しながらこう伝えてくれる。

 

「ジャンヌと共に俺は戦場を駆け、今の世界を残せた。この槍をお前に返す…俺の世界を守れ」

 

「グスッ…エッグ…行っちゃ嫌です…行かないで…行かないでください…っ!!」

 

泣き崩れそうなタルトを支えるリズの顔にも涙がとめどなく溢れている。

 

それは隣に立つネコマタとケットシーも同じであり、行かないでくれと懇願してくるようだ。

 

「ケットシー…ネコマタ…お前達と東京で出会えて良かった。俺の心を何度も救ってくれた」

 

「そ…そんなこと言わないでニャ…!!尚紀はオイラの人生そのものを救った人だニャ…!!」

 

「ヒック…エッグ…私なんて貴方がいないと死んでたわ!貴方と一緒にいさせなさいよ…っ!」

 

「お前達が俺に与えてくれた愛嬌のお陰で…荒んだ時代の俺の心は救われた…本当に有難う」

 

旗槍をタルトに託した彼が精一杯の笑顔を浮かべた時、タルト達が抱き着いてくる。

 

わんわん泣いていく彼女達を強く抱きしめていた時、電動車椅子が近づいてきたようだ。

 

「……生きていたようだな?」

 

「……お陰様でね」

 

現れたのはバベルの塔攻略戦の時に死んだと思われたスティーブンである。

 

相変わらずの怪しい眼鏡男に近寄ってきた尚紀は彼の前で立ち止まった後、こう告げてくる。

 

「俺は天使の軍勢と戦う…俺が残す新たな世界を守るためにな。その為に俺は自由を行使する」

 

「それでいい。秩序にばかり縛られてはダメだ、時には自由も行使しないと独裁者に殺される」

 

「まったく…NEUTRALの概念は扉と同じだな?押してダメなら引かなきゃ先に進めないよ」

 

「その通り。一つの正解だけでは必ず先に進めなくなる時がくる…両方を使い分けるんだ」

 

「心のNEUTRALバランスを保つのは一生の課題だが…この世界で多くを学ばせてもらったよ」

 

最後の頼みとして里見那由他の人生をこれからも支えてやって欲しいと尚紀が言ってくる。

 

困った顔を浮かべるスティーブンであったが、彼女が許してくれるなら引き受けると言うのだ。

 

最後に振り返った後、尚紀は愛する仲魔達のために最後の言葉を残してくれる。

 

「お前達と一緒に戦えて…俺は幸せだった。お前達を永遠に忘れない…さようなら、俺の友よ」

 

踵を返して立ち去る尚紀の背中を見送る者達の両膝が崩れてしまい、泣き叫んでいく。

 

彼の目にも涙が溢れ出すのだが、待ち合わせの場所まで連れて行ってくれるクリスに乗り込む。

 

キーを回そうとするのだが、クリスが邪魔してキーを回すことが出来ない。

 

「クリス……」

 

エンジンが焼け付く程に熱い感情が込み上げるクリスは行かないでくれと哀願してくる。

 

彼女の我儘に振り回された日々を思い出した彼が車を降りて前に立ち、熱い車体を触り出す。

 

「お前と一緒にドライブ出来た日々は最高だったよ…いつかまた…お前を運転したいもんだな」

 

「嫌よ…こんなお別れ…絶対に嫌よ…ずっと大切なダーリンでいてよ…お願いだからぁ…!!」

 

「お前にもいつか分かる時がくると思う…愛する人を守る為なら死ねる…男の気持ちがな…」

 

車体を回りながら優しく撫でてあげた後、尚紀は歩きながら教会の森の中へと去っていく。

 

泣き叫ぶ女の声のようにクラクションを激しく鳴らし続けるクリスの為に片手を持ち上げる。

 

別れを表すように片手をゆっくり下ろしていく尚紀の背中も今は遠く。

 

彼を待つ者達がいる場所とは風華や杏子達と遊んできた広場。

 

見渡す限りのオオアマナが咲き誇る広場にいたのはアスラ神族の神々や多神教連合の神々。

 

それに大正時代に帰る前に顔を見せにきたライドウ、それにまどかとほむらもいる。

 

アスラ神族で生き残れたのはヴァルナとアタバク、そして半分が戦死した十二神将の面々。

 

他のアスラ神族は残されておらず、たったこれだけで天使の軍勢と戦いに行くというのだ。

 

「我々との約束を果たす為とはいえ…これでは無駄死にだぞ!我々に頼ってくれていいんだ!」

 

「そうだよ!わたしだって戦える!わたしの中のアラディアも行かないでって叫んでるの!!」

 

「私も死にに行けるわ!まどか以外で初めて命を懸けてもいいと思えたのが…貴方なの!!」

 

カルキとなったヴィシュヌ、それにまどかとほむらが叫んでくるが尚紀は首を横に振る。

 

「もし俺達が破れ…天使の軍勢が地球に雪崩れ込んできた時は頼む…お前達が最後の砦だ」

 

「ボク達は死地に赴く…それは新しい地球の舵取りをする君達の未来を残すためなんだ」

 

アスラの代表者達の覚悟に対して黙り込む神々であるが、ライドウが近寄ってきてこう告げる。

 

「尚紀…お前の覚悟を自分は一生忘れない。天使共が攻めてくるなら…自分も迎え撃とう」

 

「ライドウ…いいのか?お前はもう大正時代に帰ってもいい頃合いだろうに…」

 

「過去の世界の住人であってもな…お前と生きられたこの世界が好きだ。滅んでほしくない」

 

ライドウの覚悟を聞かされた尚紀の心が熱くなり、片手を持ち上げていく。

 

固い握手を交わし合い、抱きしめ合う二人が最後の言葉を交わし合う。

 

「錠平…お前は最高の友だ。ダンテと同じぐらい…俺の中で輝く星になってくれたよ…」

 

「自分も…同じ気持ちだ…グスッ……行ってこい、尚紀!!後ろは任せろ!!」

 

多神教連合の神々もライドウと同じ覚悟であり、後ろの守りは気にするなと言ってくる。

 

心強い砦の如き戦士達の気持ちを受け取った尚紀はサーフの元に近寄っていく。

 

「そろそろ……行くか」

 

「そうだね……だけど最後の機会なんだし、彼女達の気持ちも受け止めてあげなよ」

 

「えっ……あいつらは……まさか……」

 

この日を秘密にしたまま立ち去ろうとしたようだが、まどかが今日の日を伝えてしまう。

 

まどかのお陰で尚紀の旅立ちを止めに来られたのは今まで出会ってきた魔法少女達。

 

見滝原組、時女一族組、そして魂の故郷になってくれた神浜の魔法少女達の姿なのだ。

 

「尚紀!!この馬鹿野郎…なんでお前はいつもいつも…自分だけで背負い込もうとする!!」

 

「杏子の言う通りだよ!あたしだって戦える…円環の戦士としてまどかと一緒に戦場に行く!」

 

「貴方のお陰で私は自分のダメな部分と向き合えたの!お願いだから…ずっと私達を導いて!」

 

「鹿目さんに教えてもらえなかったら…時女一族の恩人を無駄死にさせるところだったわ!」

 

「行かないで尚紀先輩!苦しみは皆で分かち合おうよ…尚紀先輩達だけで背負わなくていい!」

 

「ちはるの言う通りだ!あたしはアンタに返しきれない恩があるんだ…死なないでおくれよ!」

 

「私と旭さんだけじゃなく…皆の未来を救ってくれたのは尚紀さんです!失いたくない!!」

 

「我は嫌であります…我らの真実を残した希望を失ったら…また暗闇に戻るでありますーっ!」

 

「人殺しの私なんかを愛してくれた貴方を失いたくないんです!お願いだから行かないで!!」

 

杏子、さやか、マミ、静香、ちはる、涼子、ちか、旭、すなおと次々に抱き着かれてしまう。

 

それだけでなく神浜の魔法少女達まで尚紀を囲むものだから大勢の少女に泣きつかれていく。

 

「自分と嘉嶋さんは一蓮托生のはずだ!その為に全てを捨てたのに…お供をさせてくれ!!」

 

「和泉お義姉様の言う通りです!私の命は貴方のもの…同じ戦場に連れて行ってください!」

 

「観鳥さんもついて行く!悪魔の戦場なら観鳥さんだって戦えるから…ついて行かせてよ!」

 

「あたしも同じ悪魔だ!やちよ達の未来は守りたいけど…尚紀の未来も…守りたいんだ!!」

 

「ボクもかなえさんと同じ気持ちです!こんなお別れは認めない…ついて行かせてください!」

 

「アタシだって尚紀さんを守りたい!ヴァンパイアハンターのアタシの力を役立ててよぉ!!」

 

「皆が貴方を愛してるの!!私も貴方の為なら命を捧げられるわ…どうか一緒にいさせて!!」

 

悪魔少女の十七夜、織莉子、令、かなえ、メル、ももこ、みたまが泣きながら叫んでくる。

 

それは神浜魔法少女も同じであり、尚紀に守ってもらえた少女達が泣きながら叫んでくる。

 

みかづき荘組、レナとかえで、天音姉妹、このは達姉妹、常盤組、あすかとささら。

 

かりんやジャックコンビ、ラビや那由他やみかげ、都ひなのや木崎衣美里や保澄雫。

 

古町みくら等の工匠組、その他にも馳せ参じた魔法少女達がずっと一緒にいてと叫ぶ。

 

まどかとほむらも涙を流しながら近寄ってきてこう叫ぶだろう。

 

「みんな貴方に救われた子達なの!貴方はもう魔法少女の救世主だよ…無駄死にはさせない!」

 

「貴方が男でも構わない!貴方こそが私達魔法少女を救った男なの…絶対に死なせないわ!!」

 

皆の気持ちは嬉しくもあり、辛くもある尚紀はもう直ぐ明けそうな夜空に顔を向けていく。

 

遠くの空ではおびただしい光の数が生み出されていき、天使軍の到来を教えてくれる。

 

だからこそ男達は女達の未来を守るために戦場に行き、死んでいく。

 

その気持ちこそ古今東西の戦争に参加してきた全ての男達の気持ちと同じであるだろう。

 

「……よそにても、花の匂ひの散り来れば、我が身わびしと、思ほえぬかな…」

 

尚紀が呟いたのは将門が死んだ時に語った辞世の句。

 

離れていても、花の香りが散ってやってくる。

 

私の身の上が、わびしいものとは思わない。

 

将門が残した辞世の句こそ、今の尚紀の心の形が表れているだろう。

 

「国生みの為とはいえ…俺は人類史上最悪の殺戮を敷いた者…その十字架は…背負わせてくれ」

 

「あたし達の未来を守る為の殺戮なんだろ!?お前を責める奴がいるならアタシが許さない!」

 

「杏子…正しい殺戮なんて用意したらな、この世は地獄になる。分かるだろ…さやか?」

 

「そ…それは…そうだけど…それ以上の善行だってしたんだよ!報われてもいいじゃん!!」

 

「好き放題大虐殺した俺なんかがハッピーエンドになったらな……()()()()()()()()()()()()

 

「だからって…極悪人として殺されに行くだなんて…こんなの…悲し過ぎるわよ…っ!!」

 

「極悪人の為にそう言ってくれるなら…悪に堕ちた奴らの原因も思ってやれよな…マミ」

 

「行かないでよ…尚紀…あたしに残された最後の家族まで…死なせたくないィィィィ…ッッ!」

 

泣き崩れてしまった杏子のためにしがみついて離さない少女達の手を解いていく。

 

近寄ってきた彼が杏子の脇を掴みながら立ち上がらせた後、抱きしめてくれる。

 

「風華と出会い…お前の家族と出会えたから…俺は皆に知恵を残すリンゴとなれた…有難う」

 

「やだ…やだぁぁぁ…行かないで…死なないで…父さんや母さん…モモのとこに行かないで…」

 

「俺達はずっとお前の幸せだけを願っている…家族としてな。さよならだ……杏子」

 

抱きしめ合っていた家族が離れていき、最後の別れの光景を生む。

 

泣き喚きながら尚紀の背中に手を伸ばす杏子の姿が小学生時代の彼女の姿と重なっていく。

 

歩く先に見えた幻影とは風華の姿であり、彼に抱き着いてくる。

 

両手を持ち上げて抱きしめようとしたようだが、優しい風の感触だったために手を下ろす。

 

違う感触を感じたのは背中からであり、抱き着いてきたのは八雲みたまの姿。

 

「行っちゃダメ!!貴方こそが私や十七夜…皆の心の常闇を照らした光なの!失いたくない!」

 

「その光を育てていくのはお前達だ。俺が撒いた知恵の種を育てていくのはお前達なんだ」

 

「私達はね…本当は弱いの!導いてくれる人がいないと迷子になるぐらい…弱い女達なの!!」

 

男のリーダーシップを欲しがる気持ちこそ男女の恋愛を求める気持ち。

 

それでもそれに応えてやれない男が残す言葉とは、女達の強さを求める気持ちである。

 

優しく手を解いた尚紀が振り返った後、顔を真っ赤にして泣き続ける女達のために言葉を残す。

 

「その光を御上という別の光に委ねるな…知恵の種を御上に育てさせるな…お前が育てるんだ」

 

自給自足の精神を持って人生を生きていく、それが個の確立である自立精神。

 

何が正しいかは御上や全体に委ねるのではなく、暗闇の中で自分が知恵を絞って見つけ出す。

 

それこそが人間の本物の強さであり、権力や集団社会への依存を断ち切る唯一の方法。

 

だからこそ彼に縋りつく必要はない、己の足で強く生きていけと言ってくれるのだろう。

 

「ダメ…そんな厳しい人生…私だけじゃ生きれない!貴方が欲しい…貴方が欲しいの…私!!」

 

「独りではダメだと思った時は別の方法を試す。お前を助けてくれる仲間達に頼っていけ」

 

朝日が昇りだすとアスラ神族の神々の体が光り出し、天にまで届く程の光の柱となっていく。

 

尚紀の体も眩い光を放ちだし、アスラ達と共に天に昇る時が訪れる。

 

<<さようなら…俺の愛する女達。お前達と出会えて…俺は本当に…幸せだったよ…!!>>

 

天を穿つ程の光の柱が螺旋を描いていき、二匹の蛇のような絡み合いを生んでいく。

 

<<尚紀ィィィィィーーーーーーーー………ッッ!!!!>>

 

泣き叫ぶ少女達が天に向かって手を伸ばす光景の中で生まれる光の粒子こそ、()()()()()()

 

遺伝子情報のジーンと違い、ミームとは文化的な継承を意味する。

 

誰かの表現や誰かの生き方をまた誰かが模倣していき、それぞれの形をもって継承されていく。

 

その連関こそがレガシーとなり、魂の継承を行えるのは男女の子作りだけではないだろう。

 

だからこそ違う宇宙のダンテもまたミームを残して魔界に旅立ち、人修羅は天に旅立つのだ。

 

「黙示録の赤き獣と呼ばれた尚紀…お前は獣なんかじゃない…日の本の大神そのものだ…」

 

涙ぐみながら友を見送るライドウは今まで脱がなかった学帽を脱ぐ程にまで彼の道に脱帽する。

 

そして彼の光の中に希望の円環(サイファーの輪)を見出し、ミームの連関を生むロードオブザリング(エンキの光の輪)を見出す。

 

それこそが土星を司るサタンの別の可能性であり、知恵を司る金星ルシファーの別の可能性だ。

 

「赤き政治思想だけでなく…人々のためなら血塗れになってでも罪を背負えたお前こそ…」

 

――()()()()()……そのものだった。

 




ヒロイン達と結ばれなくても魂の継承を行う事は出来るのだとメタルギアのオールドスネークから学んだものです(メタルギア脳)
デビルメイクライ5のテーマもレガシーという継承でしたし、拙作も継承をテーマとして描き切って満足しております。
後はエピローグ的な話を数話入れたら完全終了となります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。