人修羅×まどマギ まどマギにメガテン足して世界再構築   作:チャーシュー麺愉悦部

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39話 人間社会主義

ファールンゴン(法輪攻)とは吉林省出身の李洪志が1992年に公にした気功修練法、及びその団体。

 

1993年に中国で開催された気功の祭典において最高賞を受賞している。

 

1990年台後半にはインターネットなども活用しながら欧米各国や日本へも活動を広げる。

 

98年には中国体育局の推計で国内だけでも7000万人の実践者がいたようだ。

 

内面の向上に重点が置かれているため、金銭や利益が絡む活動は許されていない。

 

そのため各地のボランティアの手によって無償で気功動作の指導が行われている。

 

ここまでは素晴らしく思えるだろうが、中国共産党はそう考えてはくれないのだ。

 

中国政府による法輪功への虐殺と人権蹂躙の歴史がある。

 

1990年台後半から法輪功学習者の数が増え続けたことが危険視されてしまう。

 

共産党幹部にも多数の学習者を抱えていた事から、共産党は法輪功に対する危機感を高める。

 

1998年、国務院副総理は法輪功の評判を傷つける事になるだろう。

 

財政的に崩壊させ、肉体的に破壊する事を求めた当時の国家主席の指令を公表する。

 

1999年、当局が法輪功の書籍や屋外における気功練習を統制しはじめる。

 

それに対して数十人の学習者は中央政府に陳情を届ける騒ぎとなってしまう。

 

全国から集まった1万人以上の法輪功実践者が4月には北京中枢部の陳情受付所に上京する。

 

多くの人が陳情書を届ける列に並んだため、結果的に中南海をぐるりと巡るように列ができた。

 

この結果論を共産党官製紙が中南海は包囲されたなどとセンセーショナルに報道してしまう。

 

政治運動として取り上げられてしまった事で大衆のミスリードを導いてしまう結果を残した。

 

1999年7月20日、中国の最高指導者が法輪功学習者への弾圧を開始。

 

7千万人以上に及ぶ学習者らが団結し、政治関与を行うのではないのかと()()()()()()()()だ。

 

迫害の瞬間を捉えた画像や、国連や専門団体による調査書なども数多く存在している。

 

更に2011年にはアメリカ連邦議会で迫害停止を求める605号決議案が可決される。

 

国家を挙げての大規模な迫害疑惑の波紋は更に広がりつつあったようだ。

 

そんな激動の時代の中で、彼女は生まれたのであった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「私の父も母も、法輪功学習者であった」

 

両親は中国拳法北派内家拳の一派を修めた拳法家達。

 

形意拳を修めた父、母は八卦掌を修めたとチェンシーは独白する。

 

内家拳は筋力に関係なく身体の内部から発せられる内功に技の起点を求める拳法。

 

法輪功の学習者となってからはボランティアで民衆にも教えを施す存在となったようだ。

 

「弾圧が始まってからも、二人は身を隠しながら法輪功を世に残す為に努力した…」

 

そんな二人が夫婦となり、2001年頃に彼女は産まれたと独白してくれる。

 

産まれた子はとても明るく元気だった。

 

両足で立ち上がった日から両親の背中を見つめ、二人の拳法や気功動作を真似ようとした。

 

生まれ持った才能を両親は感じた事で喜んでくれたそうだ。

 

4歳の頃から本格的な修練が始まり、娘はスポンジのように次々と技術を吸収していく。

 

両親は娘を誇りに思い、新世代のためにも古き良き伝統を残さねばならないと決意するだろう。

 

その頃には公安や警察の監視は酷くなり、ついには表立って法輪功を伝える事は不可能となる。

 

情熱を諦めきれない両親の存在に対して周囲の人々は恐れを感じてしまう。

 

中国共産党を怒らせる二人の近くにいては、自分達まであらぬ疑いをかけられる。

 

そして2007年頃、チェンシーの両親は()()()()()

 

爸爸!!(お父さん)母亲!!(お母さん)母亲请不要带我走!!!(連れて行かないで)

 

「「晨曦!!(チェンシー)」」

 

両親は公安警察に拘束され、娘の前で酷い滅多打ちをされた後に連行されてしまう。

 

「両親がいなくなり、私を引き取ったのは武術館を営む母の親族だった…」

 

中国では孤児となった子供はとても危険である。

 

子供の人攫いが跡を絶たないため、孤児となった彼女を親族が保護してくれたわけだ。

 

「私は武術館の隅に座り続けて…両親の帰りを待ち続けた…」

 

――両親は、いつまでも帰ってはこなかった。

 

中国では()()()()と呼ばれる国家を上げての悪行が世界で問題視されている。

 

2006年3月には非法輪功学習者の中国人二人がワシントンDCにて告発をしている。

 

法輪功学習者に対する臓器摘出が中国で行われていると告発事件が起きたのだ。

 

同時期に大紀元もこう報じている。

 

瀋陽市近郊の蘇家屯地区に法輪功学習者を殺して、不法に臓器摘出行為を行う収容所がある。

 

カナダの人権派弁護士と国務省でアジア太平洋担当大臣を務めた二人からなる調査が行われる。

 

その結果、52種類の証拠に基づいての調査回答が発表されるだろう。

 

法輪功という名の気功集団の学習者から臓器を摘出し、臓器移植に不正に利用している。

 

中国政府は蘇家屯地区などを日本の国営放送局とは名ばかりの反日報道機関に取材させる。

 

日本の国営メディア報道を証拠として挙げた上で、国連に対して申し立てるだろう。

 

それらの内容は、事実無根である。

 

「私の両親は…中国共産党の臓器移植ビジネスの…肥やしとされた」

 

誘拐される子供達とて末路は同じ。

 

中国が世界一の臓器提供大国なのには理由があり、その顧客は世界中に存在している。

 

日本もまた臓器顧客の一つに過ぎなかったようだ。

 

「あの日以来…私は一度も笑った事はない」

 

無情にも年月だけが過ぎていく。

 

チェンシーは祖父母から拳法や学問のみを貪欲なまでに学び続ける毎日を送るだろう。

 

新しい家族との絆を育てる事など、彼女にとってはどうでもいい。

 

幼い娘を支配したものは怒りと悲しみのみ。

 

両親を殺す国、両親を売った周りの人間共。

 

保身に走って両親を助けに来なかった親族共。

 

何もしてくれない国連、そして世界の人間共。

 

「どいつもこいつも憎くて堪らなかった…人間共も…国も…世界も…」

 

――()()()()()()()、支配してやる。

 

――それが、君の願いかい?

 

2015年頃、武術館で殺人事件が起きてしまう。

 

経営していた人間達が殺されていたのだが、殺され方が異常過ぎる。

 

人間が内側から爆発したかのように粉々になった凄惨な現場だったのだ。

 

一体何に襲われたらこんな死に方が出来るのだと警察当局者も顔を青くして語る。

 

明らかに人間が出来る所業によるものではなかったのだから。

 

そして殺された人間達の家族であるチェンシーは行方不明となるだろう。

 

重要参考人として現在も中国警察は行方を追い続けている。

 

その後、彼女と思わしき人物が中国黒社会において目撃されるようになったという。

 

「私は青幇と呼ばれるマフィア組織に参入した。魔法少女の力を組織のために使ってきた」

 

闇社会の組織力拡大に抵抗する中国警察をチェンシーは皆殺しにしていく。

 

彼女は両親を連れ去った国家の狂犬共の蛮行を忘れていない。

 

マフィアの力を用いて国を内側から堕落させ尽くし、国を腐敗させて滅ぼす。

 

これが中国社会に対する魔法少女の復讐だったのだろう。

 

魔法少女としての力だけでなく、博識な知識を用いて組織に貢献してきた事は評価されていく。

 

海外に向けての大きなビジネスを任せられる立場となっていくのだが、問題も大きい。

 

「私は10代の子供に過ぎない。評価が高まるのを快く思わない組織の人間共もいた」

 

彼女は抵抗勢力さえも皆殺しにしてしまい、もはや組織にとって彼女は暴君そのもの。

 

逆らえばこちらが殺されるだろうと皆が恐怖し、保身に走ってしまう。

 

「私はついに青幇幹部としての地位に就いた。逆らえば命がないと理解出来たようだからな」

 

鯉のように小さな子供であろうと、時代の激流をチェンシーは昇り続ける者となるだろう。

 

そして彼女は闇の世界で黒き龍と呼ばれていく者となるのだ。

 

滝を登りきった鯉が龍になるという後漢書の党錮伝故事の如く。

 

「私の衣装に描かれた天に昇る二匹の龍…それは天に旅立った両親の化身」

 

黄金の双龍を纏いしはその娘であり、彼女は青幇でこう呼ばれるようになるだろう。

 

組織の女帝、黄龍なのだと称えられるようになった。

 

 

チェンシーは青幇の武力の象徴となり、水運発祥の青幇にとって彼女こそが帆船の船旗印。

 

会章である船を照らす光である太陽のモチーフとなるだろう。

 

組織の進路を指す三角形となるのだが、彼女でさえ会章の真の意味に気が付いていない。

 

三角形の頂点、もしくは三角形の中心にあるのは太陽マーク。

 

()()()()()()()()()()()()()()

 

西洋のイルミナティのマークでは太陽を瞼の無い目に例えられる。

 

青幇は東洋のイルミナティだと言われる説があるのだ。

 

マフィアの力を用いて国を内側から堕落させて殺す手口はイルミナティの人口削減に通じる。

 

青幇の利益もまたイルミナティのものに過ぎない。

 

イルミナティ二大政策とは、()()()()()()()()

 

その道具の一つに過ぎないのが青幇であるのだと彼女は知らなかった者である。

 

いつの間にか自分がイルミナティに取り込まれてしまっていた事を彼女は未だに知らない。

 

サイファーと出会い、理想に溺れ、来日してペンタグラムを結成し、彼女は戦ってきた者。

 

しかし全てはルシファーを神と崇める秘密組織に踊らされていただけに過ぎなかったのだ。

 

彼女は知恵の蛇に魅入られてしまった哀れな魔法少女。

 

自分で選んだはずの闇の人生は、いつの間にか知恵の蛇と繋がっていた道化の女。

 

蛇とは悪魔の化身であり、()()()()()()()()であった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

積乱雲に覆われた雷鳴響く夜空。

 

天を穿つのは光の聖塔であり、空の熱圏を超えて宇宙まで伸びている。

 

宇宙ステーションの職員達からも見えており、騒ぎになっているようだ。

 

光りの先端は広がりながら地球を包み込んでいく。

 

人間には眩い光にしか見えないが、これがアイラの極大洗脳魔方陣。

 

溢れ出さんばかりの神の魔力を用いて地球人類を洗脳する。

 

既に地球の3分の2が覆い尽くされているようだ。

 

魔法陣の術式が全て繋がった時、人類文明はペンタグラムの奴隷となるであろう。

 

風実風華が殺された1月28日こそ、ペンタグラムの聖なる日となるのだ

 

光りの聖塔を背後に立つのはチェンシーの姿。

 

魔法少女衣装の袖口に両手を入れて腕を組み、目を閉じている。

 

過去の事で物思いにふけながら孤独な独白を続けていたようだ。

 

「…センチメンタルに浸ってしまったな」

 

闇に飲まれた人生がようやく実りを迎える日であり、センチメンタルは似合わないと苦笑する。

 

「我ら魔法少女こそが人類の支配者となり、そして私は地球の女帝となろう」

 

誇大妄想に聞こえるだろうが彼女達にはそれを実行出来るだけの準備がある。

 

「それが叶った暁には…中国という国と国民を…この星から抹消してやる」

 

しかしそれを成す為には最後の決着をつけなければならない事なら彼女は分かっている。

 

既にペンタグラムメンバーの三人を失っている事なら把握してるであろう。

 

悪魔が直ぐ其処まで迫って来ていることも分かっているはずだ。

 

「……来るか」

 

巨大ヘリポートに続く階段を昇ってくる足音が響きだす。

 

「さぁ…ペンタグラムの理想の糧となるがいい、悪魔よ。私達の決着をつけようか」

 

邪悪な笑みを浮かべたチェンシーは顔を悪魔が訪れる場所へと向けてくる。

 

屋上までの道のりであるヘリポート階段に向かって不敵な笑みを浮かべるのであった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

「…二年前の今日、大切な人が目の前で殺された」

 

この世界に流れ着き、両親だと信じた人達から拒絶された男がいた。

 

友達もこの世界から消滅し、恩師にさえ拒絶され行き場を失った。

 

行く当ても無く彷徨い、辿り着いた路地裏で魔法少女と出会った。

 

「あの子のお陰で、俺はこの世界で家族と呼べた人達と出会えた…」

 

魔法少女と共に人間達を守る為に戦った日々。

 

人間としても魔法少女としても、大切な人を尊敬した。

 

「彼女の人生を守ろうと決意した…」

 

人間として、もう一度生きてみたいという夢が持てた。

 

「だが…風実風華は殺された」

 

彼女の体を貫き、亡き者とした存在が直ぐ近くに迫ってくる。

 

「憎悪を燃やしてきた…呪い殺しても飽き足らない程の名を唱えてきた…」

 

怒りの業火が燃え上がり続けた日々が頭を巡り続ける。

 

階段を登る度に憤怒の感情が噴き上がっていく。

 

復讐の旅路が終わる時がきたのだ。

 

「俺はもう、怒りに飲まれない…やり遂げてみせる」

 

風見野市から旅立ち、東京で暮らし、人間の守護者となり、多くの人と出会ってきた。

 

「守らなければならない…。この東京を、この街で出会えた人々を守り抜く」

 

――今の俺は復讐者ではない……()()()()()()()

 

階段から見えてきたのは人修羅と呼ばれる悪魔の頭部。

 

その瞳は悪魔を表す真紅の瞳ではない。

 

東京の守護者として生きる者が背負う金色の魂を表す目であった。

 

「…よくぞここまで。悪魔の執念、見せてもらったぞ」

 

「この時を待ってたぜ…チェンシー」

 

悪魔の姿だが酷く傷つき焼け焦げている。

 

ここまでの道のりの中で兵士達が用いた携行対戦車弾による傷跡であろう。

 

ただ撃つだけでは悪魔に当たらない為にチェンシーは至近距離で使わせてくる。

 

悪魔が人間を守る為に白兵戦を仕掛けるのを見越しての自爆特攻だったのだろう。

 

悪魔に当たらずとも、周りの兵士に当てて巻き込めばいいという外道戦術を仕掛けてくる。

 

その結果、道中は死屍累々となったようだ。

 

「僅かばかりのダメージになるかと思ったが…やはり人間は役に立たないな」

 

「…俺に傷を与える為に、人間の命を使い捨ててきたな」

 

視線を逸らさず睨みつけるが、もう一人のアイラの存在にも注意が必要であろう。

 

(先にアイラを仕留めるべきだが…チェンシーなら一足飛びで懐に入り込んでくる)

 

一瞬の隙さえ許されない強敵が目の前にいる。

 

離れた位置で立ち止まった悪魔に対して組んでいた両腕を下ろしてくる。

 

「…荒々しい殺気は感じられない。澄み切った殺気を感じさせられる」

 

「もう無様な戦いはしない」

 

「どうやら、以前のお前ではないようだな」

 

「お前達を殺す。復讐の為ではない…人間を守るために…ここまでたどり着いた」

 

「フフ…私に殺された無様な魔法少女の敵討ちよりも、大事なものがあるというのか?」

 

「……そうだ。俺はどうやら…独りではないようだからな」

 

またこの世界で人間達と共に生きる人生を得られた。

 

人間の為にこそ悪魔の力は使われるべきだと悟った。

 

「欲望は捨て去り、迷いは無くなった。正義も愛も、悪魔にはいらない」

 

「ならば、何が残る?」

 

「あるのはただ一つだけの思想……()()()()()()だ」

 

社会主義とは、かつてのソ連や現在の中国共産党の政治思想の根幹を成すもの。

 

それを聞いた彼女の眉間にシワが寄っていき、赤き社会主義者に対する憎悪が噴き上がる。

 

「お前達を殺す前に、聞いておかなきゃならない事が出来た」

 

悪魔は右手を持ち上げながらハンドサインを見せてくる。

 

「お前達も…これなのか?」

 

OKサインのように見えるが意味は違う。

 

これは()()()O()K()()()()と呼ばれるハンドサインであり、サタニックサイン。

 

親指と人差し指で円を描き、三本の指を内側に曲げるようにして見せる。

 

三本の指の一つ一つが円と繋がり、3つの6となる。

 

666の獣の数字を肯定するという意味合いがあるのだろう。

 

政治家、宗教家、映画俳優、ミュージシャン、芸能人等が用いるサインとしても有名である。

 

自分は悪魔崇拝者であり、イルミナティに忠誠を誓うハンドサインであろう。

 

しかしチェンシーは怪訝な表情を向けてくるばかり。

 

「…なんだ、そのふざけたハンドサインは?死ぬ覚悟はOKとでも言いたいのか?」

 

「…知らないならばいい。どうやら、お前達は違うようだ」

 

やはりペンタグラムの他のメンバーは操られているだけだと悪魔は理解する。

 

(この戦いが連中の計画として何を意味しているかは分からないが…この戦いで見えてくる)

 

<チェンシー。ワタシモエンゴヲ…>

 

<必要ない。お前は魔法を完成させる事に集中するんだ>

 

天の雷鳴響く空。

 

光りの柱に照らされた二人が互いに拳を握り締めていく。

 

「私の理想、私の復讐…誰にも邪魔はさせない。お前は今日……ここで死ぬ!!」

 

「その言葉…お前に跳ね返るものだと知れ!」

 

東洋では水を司る神として讃えられる龍。

 

西洋では炎を司る悪魔として恐れられる竜。

 

()()()()()()()()()()二匹のドラゴン達が今、雌雄を決する時がくる。

 

鈍化した世界。

 

互いが地面を踏み砕く跳躍。

 

互いの右肘がぶつかり合い、衝撃による風圧が放射状に広がっていく。

 

「…フッ」

 

悪魔の右拳が開き、彼女の右手首に自分の右手首を添える。

 

半歩開いた右足を踏み込む悪魔の動きを見たチェンシーは驚きを示すだろう。

 

「貴様…まさか私と!?」

 

この形は中国拳法でいう推手と呼ばれる戦い方。

 

かつて美雨に仕掛けた拳法家同士の挑戦状。

 

「さぁ、悪魔と踊ろうぜ」

 

それを聞いたチェンシーは戦いの喜びに打ち震える興奮を感じていくだろう。

 

「…私の乾いた心を…満たす戦いを与えてくれるか」

 

家族の愛を失い、魔法少女として戦いの喜びさえ感じられない日々も今、報われる。

 

「いいぞ悪魔…それでこそだ!!」

 

タワー下側から昇ってくるのは報道ヘリであり、雌雄を決する二人をヘリの光りが照らす。

 

互いが腰を落とし、重ね合わせた互いの構え。

 

空気が歪むほどの圧迫感を夜空に放つ。

 

人々よ、刮目せよ。

 

今こそ世界に見せられるだろう。

 

ドラゴン同士の殺し合いこそ、悪魔と魔法少女の戦いを表すものとなるのであった。

 




読んで頂き、有難うございます。
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