「...ん......うわーん.....うわーん.....」
誰かの泣き声が聞こえてくる。目を向けるとそこには、1人の頭を抱えてる男の子を囲んで男の子たちが何かを言っている。
「お前.......キモいんだよ!」
そこから男の子たちが頭を抱えてる男の子に罵声や蹴ったり砂をかけたりしていった。止めに入ろうと思ったが、頭を抱えてる男の子の顔を見て止まってしまった。
「大丈夫ですか?」
気付けば、先ほどの男の子たちは居らず苛められていた男の子と1人の女の子がいた。誰だろうかと顔を見ようと思ったが、男の子が口を開いた。
「.......なんで......優しくしてくれるの?僕は.....こんなブサイクだし......皆からも気持ち悪がられるのに.......」
その瞬間自分の体が全く動かなくなった。男の子を見ることしか出来なくなった。そして、その男の子が涙目で怪我を手当てしてくれる女の子に恐る恐る聞いてみると
「.....貴方が優しい人っていうのを知ってるから.....ですかね?」
「え?」
「私.....何度か見たことあるんですよ?貴方が自分より小さい子どもが泣いているとすぐに駆け寄って心配して、慰めたり....」
「......」
「そして、昨日でしたかね。高い木に風船がかかって泣いている子どもと困ってた親を貴方が見つけて、怪我するかもしれないのに、必死で木に登って風船を取った上げた......そんな貴方を知ってるから.....助けようと思ったんです....」
そう女の子が言い終えこちらに顔を向けた。
「あぁ.......貴方は.....」
いつの間にかボロボロと涙を流していた。そう....彼女は.....自分が生きる切っ掛けを与えてくれた人で自分の......
「......ん......ゆ....けくん....
「っ!は、はい!」
いつの間にか寝ていたのか。車の中というのにぐっすり寝ていたようだ。助手席の学校の先生「山田先生」が自分の膝を揺らして起こしてくれていた。
「もう起きてください。あの、学校に着きますよ?」
「あ、すみません。起こしてもらいありがとうございます。山田先生。」
そう、自分は学校.....IS学園に向かっていた。
「だ、大丈夫ですか?」
「?な、何がですか?」
「え、いや、その、涙を流しているので.....怖い夢でも見たのかなぁ~って.....す、すみません、変なことを」
そう言われ手で肌をさわると本当に涙を流していた。
「あ、いえ、大丈夫です。怖い夢ではありませんので。どちらかというと、希望をくれる夢なので.....」
「希望をくれる?」
「はい......俺に....生きる意味をくれた人の出会いの夢なので!」