貴方のためだけに   作:死告天使

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いや~、10話まで未だにこことは.....結構短い話数で終わると思ったんですけど......なかなか進行しなくて申し訳ないです。
あ、今さらなのですが、ISの小説1巻買いました。


10話

「はい」

 

「ありがとう」

 

虚ちゃんに自動販売機の水を買って渡して、一緒に座ったが......沈黙であった。

 

「......」

 

「.......」

 

こちらも何を話せば良いか、分からないし......虚ちゃんの普段着も可愛い......って、駄目だ駄目だ.....

 

「....大丈夫?」

 

「......何が?」

 

「その.....顔色も悪いですしその.....汗も凄く出てますよ」

 

.....そういえば、あのままの状態で来ていたことを忘れていた。

 

「.....ごめん、俺は大丈夫だk「嘘」っ!」

 

「嘘が.....下手だよ勇介君....私ってそんなに頼りないかな?」

 

「........全然頼りなくないよ......君のおかげで俺はまだここで立ててるんだよ....」

 

「え?」

 

俺はあの夢のこと.....つまり、あの時のことを話した。

 

「......そうなんだ.....」

 

「...でもさ、あの時.....虚ちゃんとの約束を思い出したんだよ.....だから、あの時踏ん張れたんだ....」

 

「あの約束を?」

 

 

 

 

 

 

「キシャアアアア!!!!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

死ぬ!!って思った時、

『また貴方と会える日まで!自分をもっと!鍛えて!今まで以上になったら!あ、貴方とょお!恋人になっちょくれますか!!!!』

 

あの約束を思い出した......だから、

 

ガシッ!!

 

引きずられ、すぐ近くの木の根子に思いっきり掴んで食われるのを止めた。

 

「キシャアアアア!!!!!」

 

「くそったれぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

ビーストと人間の力の差は知れている。でも、虚ちゃんと会うまで....

 

「諦めてたまるかぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

恐怖で抜けていた力を取り戻し、踏ん張っていると

 

ドゴォン!!

 

「キシャアアアア!!!!!」

 

「うぉっ!!.....ごふぅ!」

 

突然、強風が巻き起こり続いてビーストの鳴き声が響き渡り、俺は強風の影響で身体が吹っ飛ばされ背中を大木にぶつけた。

 

「....つつ.......」

 

背中の痛みに耐えながら立ち上がり、ビーストの触手を除けて、ビーストが居た方向を見た.......そこには、先ほどいたビーストは巨大な手によって潰されていた。

 

 

 

 

 

 

 

「巨大な.....手?」

「うん.....あれは....忘れもしないよ....」

 

 

 

 

手から上を見ると、そこには

 

「銀色の巨人.......いや、あれは.......」

 

ビーストと共にこの地球に降り立ち、デュナミストと呼ばれる人たちが変身をし、時にはTLTの人たちに身体を調べられ殲滅対象とされながらも、自分の罪に蝕まれても、自分の命が短くなろうとも戦い、人々に光と絆を思い出させた銀色の巨人.......その名も....

 

「....ウルトラマン....」

 

 

 

「ウルトラマン?.....って!あの!?」

 

「うん......間違いないよ」

 

TLTに内密にされていたが、だんだんと認知されていき、最後には人々に光を取り戻させた英雄.....今ではそれを題材にした小説なども沢山出されている。

 

「.......あの後、ウルトラマンも消えてTLTの部隊のナイトレダーの人たちに救助されたんだ.......情けないだろ?」

「え?情けなくないよ!」

 

「だってさ、目の前の人を救えなくてさ....俺も恐怖に負けたんだよ.....幻滅しても仕方がないさ......」

 

「......」

 

事実、俺は目の前の人たちを救えなく、少し鬱のような状態になってしまったが虚ちゃんと話せたことや周りの人たちに支えられたからこそ今の状態に至ってる。

 

「俺は.....変わってないんだよ.....ごめんね、嘘.....ついちゃって....」

 

「.........私もね.....勇介君ほどじゃないけど、自分が情けないと思っちゃう時があるの。」

 

「え?」

 

 

 

 

 

私は更識家に代々仕える家柄だった。私と本音は小さい頃からいろんなことを教えられた。でも、それでも不安なことが沢山ある。

 

「お嬢様は学園最強で妹様は代表候補生.....本来は私が守らないと駄目なのに.......逆に守られてるって思っちゃうことがあってね......でも、それでも自分に出来ることがあるんだって....いつも思ってるの」

 

「自分が......出来ること....」

 

「そう.....事実、お嬢様はあの通りイタズラが好きで妹様に対して不器用になったり......だから、お嬢様が苦手なことは私が支えよう.....そう思うの」

 

「......」

 

「.....こっちに来て」

 

私は勇介君を私のそばまで寄せて、抱きしめた。

 

「っ!」

 

「皆が皆、不安が沢山あるの。勇介君だけじゃないよ。.....でも、どうしても不安に負けて辛い時があるかもしれない......どうするかって?.....人と触れ合い話し合うの....私も勇介君と話せて頑張ることが出来たんだもの.....勇介君もここまで頑張れたでしょ?恐怖に負けたって良い.......辛い時は立ち竦んでも良い......だって、私たちの周りに支えてくれる人が必ずいるから!前に進めれる力があるから!......だから、大丈夫.....」

 

「.....うっ.....あああああ!!」

 

彼の頭を優しく撫でながら、彼を受け入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫?」

 

「....あぁ、えっと、大丈夫......です。」

 

辛かったとはいえ、流石に思いっきり抱き付いて、泣いたのは恥ずかしい......

 

「.....そう」

 

「.......ありがとう。ちょっと.....決心出来たよ....」

 

「決心?」

 

「うん.......まあ、これは俺とあの子の問題だから......大丈夫!虚ちゃんのお陰で何か大切な物を見失ってたものがまた見えた気がするよ!」

「......頑張ってね。」

 

「うん!.......虚ちゃん」

 

「どうしま....んっ!」

 

俺は虚ちゃんに近付き、キスをした。

 

「......これでもっと力が出r...ごぶっ!」

 

キスが終わり虚ちゃんに感謝しようとしたらペットボトルが俺の顔にクリーンヒットした。

 

「........突然は.....卑怯です」

 

と、走って戻って行った。

 

「あたたた.......でも、本当にありがとう虚ちゃん......よし!明日は頑張りますか!!」

 

明日は.....簪と会ってちゃんと話をしないとな.....部屋に戻ろう.....そう思ったが

 

「おい」

 

「はい?」

 

バシンッ!

 

「!?」

 

突然、何者かが俺の頭に硬い物をクリーンヒットさせた。

 

「つぅ!.....だ、誰......お、織斑せ、先生.....」

 

「.....」

 

後ろにいたのは織斑先生であった。あぁ.....ヤベェ.....見られたか?さっきの....

 

「.....何があったかは聞かん.....消灯時間も過ぎている。早く部屋に戻れ。」

 

「は、はい。すみませんでした。」

 

俺はさっさと部屋に戻って行った。てか、絶対見てたな!あの人!少し赤かったもの!

 

 

 




「人よ願え! お前たちに不可能は無い。 何故ならば!…俺がいる」

FGOのナポレオンの宝具セリフより

このセリフが心に残っているので載せました。今回にピッタリかと思いまして。
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