誤字報告がありましたので修正させていただきました。
「岡本君と簪さんはお知り合いなのですか?」
「えっと、そうですね、知り合いです。本音さんと同じクラスになったりしていたんですよ。」
そう知り合いだが、知り合いだが.....
「っ!」
簪さんはもう一度自分の顔を見て部屋から出ていった。
「え、あ、かんちゃん!待ってよ~!あっ!じゃあ、私はこれで~!待って~!」
本音さんも簪さんを追いかけて行った。自分も追い掛けようとしたのだが、途中で止まってしまう。
「......変わったって言ったけど.....何一つ変わってないな」
虚ちゃんにはああ大見得きったけど、自分の無力感は毎回感じてしまう。本当に変わったのかと.....
「...あの、岡本君....簪さんとは何かあったんですか?あ!話たくなかったら良いんですよ!」
流石に話したくはないし、これは自分の問題でもあるから...
「...すいません。これは自分の問題なので....あ!これありがとうございました。ついでになんですが、明日から機体の指導とかよろしいですか?」
「え?あ、はい、全然大丈夫ですよ!任せてください!あ、後それから.....これが岡本君の部屋の鍵です!」
ポケットから部屋の鍵を取り出し自分に渡してくれた。
「ありがとうございます。それでは....」
「...あの!」
部屋に向かおうとすると後ろから山田先生に声をかけられて止まり振り向いた。
「?何かまだ?」
「.....何か困ったことがあったら頼ってきても良いんですよ?私じゃあ出来ることは少ないかもしれませんが.....私先生なんですから!」
山田先生の一生懸命が伝わり「あぁ、この人は本当に優しいんだな」と感じる。小学・中学ではそこそこ良い先生に会ったが、昔お世話になった保育園の先生.....五代先生みたいな優しさが山田先生にあったと思う。
「...分かりました。何かあれば相談します。....山田先生」
「はい?」
「山田先生は本当に優しい先生ですね。先生自身は立派だと俺は思います!.....それでは失礼します。」
言いたいこと言い部屋から出て行った。
「....ありがとうございます」
部屋から出ていった勇介には聞こえないくらいでお礼を言っていた。
その頃、本音と簪ペア
「待って~!かんちゃ~ん!」
私、更識簪は部屋から飛び出し逃げていた。
「.....」
「わわっ!急に止まらない..「きゃあ!」...あ!かんちゃんごめん!大丈夫!?怪我は!?」
「う、ううん大丈夫....」
「かんちゃん?顔赤いよ、熱あるの?」
顔が赤いことを見透かされ、彼と会ってから鳴り止まぬ心臓のドキドキがヒートアップした。
「もしかして.....ゆー君のこと?」
「......」
黙りながら頭を縦にふってしまった。
「....かんちゃん....もしかして、ゆー君のこと好きだったの?」
そこまで見透かされて顔をさっき以上に真っ赤にした。彼とは本音と同じクラスになって知り合った人でお人好しで正義感が強い人だった。たまに空回りして「何してんだ馬鹿勇介」とクラスから笑われていたが何故か彼は笑っていた。クラスに良くいるムードメーカーだった人で良く友達の相談にものっていた。何回かクラスの班や机が隣だったこともあり話す機会も沢山あった。そして、本音の薦めもあり相談してみた...家族関係や周りについて悩んでいた私は「どうせこの人も...」と思っていたが、彼はこう言った。
「お姉さんとの関係で悩んでる?....うんうん、姉に「駄目でいなさい」って?....お姉さんとそのことについて喧嘩とか親に相談とかは?.....してない?姉に敵うはずもないし迷惑とかがかかるといけないから......か.....えっと、簪さん.....自分でも変わりたいと言っていたけど、俺は何も出来ないよ.....周りの人にも影響もあって変わる人もいるけど、なかなか変わることなんて滅多にないよ.....俺自身、応援することは出来るけど、本当に自分が変わりたいと思うなら自分の気持ちが大事なんだよ....自分も簪さんみたいに悩んで自分がやってることなんて意味あるのかな?って思ってたことがあって家族や友達にも相談しなかったこともあったけど、ある人に出会って今の状態にあるから....人の影響はあるかもしれないけど、やっぱり自分の気持ちが大事だよ....厳しく言うかもしれないけど、思ったままじゃ何も変われないよ、敵わないとかの気持ちは分かるよ.....でも、君はお姉さんとのことで悩んでるだろ?敵わないとかの気持ちを捨てて心を整理して思いっきりお姉さんに自分の気持ちをぶつけてみ?そしたら、何か変われるかもしれないよ?君は君自身なんだから、周りの人が怖いこともあるかもしれないけど、そこで立ち止まってたら何も変われないよ。」
彼の言葉を聞いていたら何か心が洗われているように感じた。彼のことは何も知らないけど、自分が今まで溜め込んだ気持ちなどを全て彼に話してしまった。彼が言った通り「私は立ち止まって逃げていたのかもしれない」と改めて考えて、家に帰り
「......お姉ちゃん」
「え?あ、あぁか、簪ちゃん....どうしたの?」
お姉ちゃんのもとへ行き.....そして
「ふぅ.....この!馬鹿姉がぁぁ!!!」
「ヴぇ!?」
殴るのはいやだったから平手打ちをお姉ちゃんにかました。そして、お姉ちゃんに今までの思いをぶつけ、お姉ちゃんも私が心配であぁ言ったと久しぶりに盛大に大喧嘩をした。家族や本音たちも驚いて止めに入りなんとか収まった。.....彼が言った通り、自分の何かが変わったような気がした。今まで心にあったもやもやがスッキリと無くなったていた。家族とのわだかまりもこの一件があり普通に戻っていた。そして、彼にこのことを報告してお礼を言ったが
「いや、俺はアドバイス上げただけだからそれは簪さん自身が自分を変えたんだよ......それにしても、初っぱなに平手打ちか.....簪さんの印象が変わったよ...はははは」
そう言って笑っていた。.......この頃からだと思う。彼を好きになっていったのは.....男の友達が岡本君と話していると別に平気だが....「もっと私と話して。一緒にいて」と思ってしまったり、女子だと「離れてよ」と心がモヤモヤしてしまったりしていた。初恋だと気づいたのは、そうかからなかった。.......そして、彼がいじめが原因で転校すると聞いて皆は「えぇ!?勇介転校するのかよ!?まぁ、お前がいじめどもを成敗していたのは知ってたけど、まさか転校か....」とその話題で沢山だったけど、私は怖かった。今まで沢山話をしていた人が居なくなることと好きな人が遠く行って会えないという気持ちでいっぱいになり怖かった。
だから、私は彼が転校する前住所を教えて貰い家に行き二人きりになって告白をした。でも、駄目だった。彼にはもう好きな人がいて、その人が前に話していた助けてもらった人だった。彼は何も悪くないのに、私は彼に平手打ちをかまして逃げてしまった。帰る道中、沢山泣いて凄い後悔してした。彼が転校して何もかも忘れて振り切ろうと考えていた。
そして、彼が好きな人が虚さんだと気づいたのは、彼が二人目のISを動かしたニュースが流れた日だった。偶然だった。虚さんが誰かと話をしていて誰だろうと思い虚さんに近付いて声を聞こうと思ったけど、その前に通話が終了していた....でも、その画面に「岡本勇介」と書かれていたのは見逃さなかった。虚さんが「どうしました?」と聞いてきたけど、平然と装い「大丈夫」と答えた。
「そうだよね....虚さんの方が綺麗だし可愛いし...私なんかより」と考えていることに気付き、「私は彼のことは諦めたんだ!前に進むと決めたんだ!」と決めていたのに、会ってみると「やっぱり諦めない」という気持ちがいっぱいになり逃げてしまった。
「かんちゃん?」
「..うっ....うぅ....ほ、ほんにぇぇぇぇ!!」
諦めれない恋心がもういっぱいになり、本音に泣きついてしまった。多分、酷い顔をしてるんだろうなぁ....
本音に部屋まで連れて行って貰い私が眠るまで一緒にいてくれた。
どうしてこうなった....
「お風呂にする?」
「ご、ご、ご飯にしま.....すか?」
「そ・れ・と・も?」
そこに、俗にいう裸エプロンをした生徒会長と虚ちゃんがいた。
「な」
「「な?」」
「何してんだぁぁぁぁぁ!!!!!」
速攻で部屋の扉を閉め、荷物にあった自分の上着とかを二人に羽織らした。
「.....何してるんですか本当に...」
「いや、勇介君はこういうのが喜ぶのかなぁ?って思っててね?ほら、虚ちゃんの裸エプロンよ~どうで...ガシッ!..あたたたたた!!ごめんなさい!本当にごめんなさい!手を離して!」
いや、いきなりこの格好で現れた誰もビビるだろう!ほら、虚ちゃんなんかベッドで布団に包まれてるし....何やってんだこの生徒会長は....
「いや、嬉しいかどうかh「でも、嬉しいでしょ?」....い、いや、本当n「正直に言えば、勇介君が来る前に撮った裸エプロン着た虚ちゃんの写真を挙げるわよ」もの凄い嬉しいでs..ぐぎぎぎぎぎ、く、苦しい。」
いつの間にか、布団から出てきた虚ちゃんに首を絞められていた。
「もう.....会長は後で」
「いや、私は」
「良いですね?」
「あ、はい」
絶望の顔になった生徒会長が愉快愉快.....あ、やべぇ虚ちゃんの胸と合わさりこのまま昇天しても良いと思ってしまう。
「我が生涯に一片の悔い無し!」
「何を言ってるんですか......二人だけなら別に....」
「え?それは本当に「うるさいです」ぐへぇあ!」
「ゆ、勇介くぅぅぅぅぅぅん!!!!!」
完全に沈没してしまった俺はそこからの記憶が無く、気づけば朝になっていた。
なんか、普通に恋愛小説になってしまっている。