ソードアート・オンライン~両手剣使いの進む道~ 作:嘘つき魔神
新作、どうぞ!
ある日、俺が家でのんびりをしていると、友達、如月正義(きさらぎまさよし)がソードアートオンラインについて知っているかと電話で聞いてきた。
「ソードアート・オンライン?あぁ、あれか。フルダイブだっけ?なんかそういう、あれだろ。」
「そうそう、お前もやらないかってね。アレ、ギルドとかも組めるらしいしさ。」
「そうだなぁ、気になってはいるんだよ。」
ソードアートオンライン。略称、SAO。茅場晶彦という人物が作った、最新鋭フルダイブ型MMOだったか。
「お、ならやっちゃおうぜ。俺ゃぁ、ベータテスターだ。ベータテスターを舐めるなよ!」
ふーむ、面白そうなんだよなぁ、やってみたいんだよなぁ、うーん。
「まぁ、今決められないだろうし、答えは明日聞くぞ。」
「え、明日って確か‥‥‥」
そう、明日はソードアート・オンライン正式サービス開始日だ。休日だし、やるには丁度いいのだ。
「そう、俺はやるつもりだからさ、プレイヤーネームは、ジャスティスでやるからさ、もしやるなら俺に声かけてくれよ!じゃあな!」
あ、おい!と声をかける間もなく切られてしまった。こっちはプレイヤーネームも言ってないし、集合場所も決めてないし、そもそもやるかどうかも言ってない。
「でも、なぁ‥‥‥」
そう、しつこいが、気になっているのだ。だが、俺はナーブギアもSAOのソフトも持っていない。しかし、CMとか見てるとやりたくなるのだ。まぁ、でも。
「家だし、ゆっくり考えよう。」
うん、家なんだから、ゆっくり考えよう。そう思いながら、俺は考えるのであった。
--------------------------------------------
俺、神崎瞬(かんざきしゅん)は転生者である。こいつ頭おかしいだろ、誰か黄色い救急車呼んでこいと言われるだろうが、ジッサイジジツなのでしょうがない。といっても、何で死んだとか、この世界がソードアート・オンラインの世界だと知っているけど、ここで何が起こるかは全然知らない。神様にあったかも覚えていない。ただただ、自分が転生者だという自覚はあるのだ。
だが今はそんなことどうでもいい。今重要なのは、ソードアート・オンライン(ゲーム)をやるかどうかなのだ。
「気になるんだよなぁ‥‥‥」
美しいグラフィック、練り込まれた世界観、そして、このゲーム最大の特徴、ソードスキル。どれをとってもやりたくなるような要素満点なのだ。だが、ひとつ問題がある。
「金なんだよなぁ‥‥‥」
結局は金だ。これが恐ろしく高い壁になる。多分、貯金をほとんど使い果たすことになるだろうし、俺に合うかどうかも分からない。相性悪いゲームに金つぎ込んだら俺の貯金が死んでしまう。
「はぁ、どうしよ‥‥‥せっかく誘ってくれたんだし、やりたいけどなぁ‥‥‥」
その時、玄関のチャイムが鳴った。一体、こんなときに誰だと思いながら玄関のドアに向かう。
「はい、なんでしょう?」
「すいません、宅配便です。」
宅配便?そんなの頼んでないぞ。え、何?爆弾でも入ってるのか?ビビりながら玄関のドアから顔を出す。
「えーと、すいません、それ、誰からですか?」
「これは、アーガスからですよ。いやー、懸賞でSAOとナーブギア当たるなんて羨ましいです。私、買おうと思ったのに、どこも売り切れで‥‥‥あ、すいません、判子お願いします。」
「あ、はい。」
配達の人に促され、判子を押すと、配達の人は、またよろしくお願いしますと言って、帰っていった。玄関に残っているのは、間抜けな顔をした俺だけだ。
「俺、いつ懸賞に応募なんてしたっけ‥‥‥」
家に入り、そう呟く。まぁ、昔の自分に感謝ということにしておくことにした。これで、SAOができる。そう、喜んだ。
---その喜びが、絶望に塗り替えられるとも知らずに‥‥‥---
正義だからジャスティス、安直なネーミングですね‥‥‥すいません。
あ、次回もお楽しみに。