「元」一般学生の鉄道建設記録   作:名無しの音

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どうもー「名無しの音」です

今回は調査&帰宅編です。

それではどうぞ!


24話「お気をつけて」

「ありがとうございました」

 

宿泊した翌日、朝。これから線路敷設地の測定、地理把握の為に測りながらレイの町に帰る事になっている。

なので現在、Shikiさんにお礼を言いに来たのだ(宿泊費の負担、馬車に同乗させてくれたので)

睡眠はバッチリ。眠気は一切来ない状態だ。

 

「もう少し滞在しても大丈夫ですよ?」

 

「いえ、書類仕事が残っていますので、すいません」

 

「そうですか…それではお気をつけて」

 

「はい!本当にありがとうございました!必ず鉄道事業を成功させます!」

 

「分かりました、期待しています」

 

礼を言った後、馬車に乗り込みケイの町を後にする。

少し、名残惜しい…

 

測定は少しずつ、ゆっくりやって行く、今回は地理把握が最優先事項なので体力を消費させないように馬車を使って行く事になった。

 

「ここは谷になっているらしいんですけどどうします?」

 

「んー、ここは川も無いし盛り土で整地する感じで行こうか」

 

「分かりましたー」

 

こんな感じに進めて行く。

 

普通に馬車や徒歩で行く時には問題ない程度の坂道でも鉄道にとっては天敵になる可能性があるのでただ線路を引けば良いと言う訳では無いのだ。

 

測定を続けて約4時間、大体半分くらいまで進んだ頃

 

「この付近って毎年動物の大移動がある場所なのですけど…」

 

「大体どこ辺り通るか分かる?」

 

「あそこの森からあっちの森の方に行くんですけど」

 

動物の移動か…線路に動物が侵入すると引いてしまう事もあるし………仕方ない。

 

「…それじゃあここら辺は高架にすべきかな」

 

高架は線路に意図的に勾配を作る事になるから作りたくは無いんだけど…

 

「でも坂道はどうするんですか?」

 

「ゆっくりと上がれば大丈夫のはずだよ」

 

「分かりました」

 

測定をしながら外を眺めているとある景色が目に留まる

 

 

「…ねぇ〇□さん、ここ辺りって花が沢山咲いているけど誰かが整備とかしているの?」

 

「いえ、町の外の土地には基本的には所有者はいませんから自然に出来た物かと」

 

目に留まったのは綺麗に広がる花畑、確か今の景色は春なのでとても綺麗に咲いている。

 

「…この景色が綺麗に見える位置に鉄道を引きたいな」

 

思わず口に出してしまった。あれ?なんか従業員の方達がスゴいやる気に満ち溢れている。何が起きてるのかよく分からないんだけど…

 

まぁ従業員のモチベーションアップは嬉しい事だし気にしないでおこう!(放置)

 

 

 

 

しばらく計測をしていると道端に赤い杭が見えた。

 

「〇〇さん、〇□さん。お疲れ様でした!測定終了です!」

 

 

この赤い杭はどこまで測定したかを示す杭でここから先は既に計測が終わっているのだ(ケイの町の駅建設予定地の計測も同じく測定済み)

 

そしてこれで十分な資料は集まり今からでも建設が可能になった。

以外に直ぐだな(開始から一週間しか経ってない)

まぁ早いのはいい事だ!……事故しなければの話だけど。

 

 

その後、赤い杭を回収して資料の整理をしながら仮本社に戻った。

 

そして本社に資料と書類の山を持ってきてKaiに軽く恨まれる事になったりするのは少し先のお話。




いかがでしょうか?

まだ開始から一週間しか経ってないんですよね。…何というスピード感

それでは次回!

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