空高く打ち上げたエネルギーが爆発し深紅の髪をなびかせ手に持ったリコリスが煌めかせる。
「み...ミサキちゃん...!?」
彼女の名は『ミサキ』、かつて共に戦った仲間で並行世界へと帰ってしまったはず
「なぜあなたがこの世界に...」
ソフィを含め全員が動揺する中ミサキは一気にソフィに切りかかる。
不意打ちであったが何とか躱し一旦距離を置く。
「まさかあなたがこの世界に戻っているなんて...
まぁいいです、ここは一旦引きましょう...」
指を鳴らすとミシェル達の足元から闇が溢れ徐々に飲み込んでいく。
「目的は果たせたし今回はここまでね...
また会いましょう星守の皆さん...」
追撃しようにも思うように体が動かない皆はただただ見つめることしか出来なかった。
改めて教室に集められた皆の前にミサキ。
「こんな状況でなければ喜ばしいのにな...」
懐かし気に微笑んだミサキだったが直ぐに表情が険しくなり今の状況が切羽詰まっていることがうかがえる。
「みんながどの程度状況を理解しているかわからないので順を追って説明していく...」
彼女が言うには
再び活性化したイロウスの調査を行っていると突如神樹の声が聞こえ次元の狭間に飲み込まれた。
そのまま流れに身を任せているとみきの声が聞こえ少しずつこの世界にひかれ始めた。
その間神樹よりこの世界に危機が迫っていることを告げられ僅かではあるが最後の力を授かった。
その力は先ほど使ってしまいもうないこと。
あのソフィと呼ばれた敵の力は強大でイリス同様並行世界を喰らいその力を増幅しているらしいこと。
以上がミサキが神樹より授かった知識の全てである。
「以上が私の知る全てだ
正直今の私に何ができるかわからないがまたみんなの力になれればと思っている」
「ミサキが力を貸してくれるのは嬉しいけど、今は見ての通り何人か欠いたこの状況に加え星守の力を持っているのはみき、望、私、うらら、心美、ひなただけで戦える状況じゃない...」
花音が苦し気にそう告げると驚きを隠せないといった表情になり皆を見渡すと名の上がらなかった人が俯いていることに気が付きなるほどと呟いた。
「みんなには一刻も早く力を取り戻してもらわなくてはいけないが、あのソフィが動いている中うかつな行動は危険か...」
ゆりたちの失踪の経緯を聞いていたミサキはどうすべきか決めあぐねている様子でいた。
「こうなった以上私たちももう見ているだけじゃいられません」
そう言い立ち上がった詩穂はその決意を胸に皆を助けると誓った。