目の前にはあのイリスとの戦いのときの風景が広がっていた。
何も出来ない自分にが嫌になってしまうようなあの風景が...
お花さんたちが吹き飛ばされてしまったあの時誓った...
もうこんなことにはしない、みんなをちゃんと守りたいと...
でもゆりがあんなことになってしまった時も、望が悩んでいた時も何もできなかった。
「わたしはもう何も失いたくなんてないのに...」
そう呟き足元に落ちていた花びらを拾い上げようとしたが触れた瞬間光のかけらとなりその姿を消してしまった。
崩れるように座り込み散らばってしまった花びらに触れようとするが何度も何度も触れた瞬間その姿を光のかけらと変え指先から姿を消してしまう。
どこか今の状況を表すかのように...
瞬きした瞬間風景は変わり生徒会室に立っていた。
そこには望、ゆり、わたしが座っており楽し気に笑っている。
いつまでもこうありたいと願っていたのにどうしてこのままではいられないのであろう...
再び瞬きをするとそこには以前の星守クラスが広がっていた。
先輩方やミサキさんもいてやはり楽し気に笑っていた。
どうして...変わってしまったの...?
今度は真っ暗な闇の中にひとりで立っていた。
周りには誰もいない。
「わたしはどうすれば...
望がいて...ゆりがいて...花音さんがいて...詩穂さんがいて...みんながいる日常があればそれだけでいいのに...」
ぽたりと頬を伝った雫が地面に零れ落ちる。
「でも...私は守りたいものを守るために...
ゆりを助け、望を支え、みんなを守るそんな風になりたい...」
突如吹いた風に視界を奪われる。
そして再び瞳を開くとそこには一本の大樹が立っていた。
舞い散る桜のに目を奪われながらゆっくりと木の幹に触れる。
暖かい...たくさんの人の想いが流れ込んでくるよう...
「お花さんやみんなが応援してくれているのね...」
優しく幹を撫でながらくるみは誓う、みんなを守ると。
再び瞳を開けるとそこはいつもの教室であった。
ギアを外し一息つくと望が駆け寄ってきた。
「どうだった?」
にこっと微笑みながら頷いたわたしを望はぎゅっと抱きしめた。
「大丈夫だよ、みんなが応援してくれているから
ゆりをきっと連れ戻そ」
泣きじゃくる彼女を撫でながらよかったと安心したくるみであった
「機は熟したわ
滅亡へのカウントダウンは始まったわ、どうする?星守の皆さん...」
怪しい笑みを浮かべたソフィが神樹ヶ峰女学院を見つめた