どこから飛んできたのかはわからない。
だが迷っている時間はない。
握りしめた剣は以前の様に手に馴染む。
勢いよく振りかぶり敵目掛けて振り下ろした。
が、しかし軽々とはじき返され後ろに仰け反る。
「そんなっ!!」
星守としての力を取り戻したと思っていたがそうではないらしい。
それでも諦めるわけにはいかない。
「はぁぁぁっ!!」
再び剣を振りかぶり一気に距離を詰め胴体目掛けて一閃。
切り裂くことは出来なくとも迷いなく振り抜きイロウスは壁にたたきつけられ、それと同時に霧のごとく消滅した。
「まず1体、やれる!!」
続いて2体目に向かい突進するがそれと同時に他のイロウスに体当たりを許し再び吹き飛ばされる。
「くっ...」
を突き立て立ち上がろうとするも星衣を纏わない今何度もイロウスの攻撃を受け続けた結果体が悲鳴を上げ崩れ落ちるように地面に倒れ伏した。
「...だめ...げんか...い...」
再び死を覚悟したその時声が響き渡った。
「みき!!あきらめちゃだめだ!!」
ゆっくりと目を開くとバットでイロウスと競り合う親友若葉昴の姿があった。
「すばる...ちゃん...」
「ひとりで突っ走るところは変わらないのはわかるけど、こんな時ぐらいは助けを呼んでよね」
ばっとを上手く押し返しイロウスと距離を取りみきに駆け寄る。
「大丈夫みき?」
「えへへ、ごめんねすばるちゃん...
それよりあの女の子を...早く...」
昴は呆れたように笑い頷き少女を抱きかかえた。
「すぐ戻るからもう少しだけがんばれる?」
「もちろん!!」
もう1度ガルベラを握り締める。
友の励ましを受けたちあがるちからを取り戻したとは言え絶望的な状態なのは変わらない。
「もう星守の力はないかもしれない
でも星衣だけが星守の力じゃないよ!!
だから絶対諦めるわけにはいかない」
今度は無理に突っ込まず敵を牽制しながら時間を稼ぐよう立ち回る。
少しして昴が戻ってきた。
「ごめん、遅くなった
ここからどうしよう?」
みきは少し剣を見つめたのち何かに気づきぱっと昴の方をむく。
「昴ちゃん、なんとかできるかもしれない」
うんと頷いた昴は待ってたといわんばかりの表情になる。
「そんじゃ、あとはまかせるよ!!」
隙を作るべくイロウス達の中央に向かい突っ込む。
それ目掛けて全員が昴に向かっていくがぎりぎりでイロウスを踏み台に回避し後ろに下がった。
その一瞬の隙を見逃さずそこに突っ込む。
握りしめたガルベラはみきの想いに応えるように輝きを放つとみきは眩い光に包まれる。
光を突っ切ったみきは真っ赤な彼女を象徴する色、赤を基調とした星衣となっていた。
「せやぁぁぁぁぁっ!!」
振り抜いた剣は集まったイロウス達を見事切り裂き消滅させていた。