再び消えたミシェル、楓、サドネ。
どうすることもできない現状を報告するため詩穂たちは神樹ヶ峰女学院に帰還していた。
時を同じくして帰還した望達、彼女たちは帰還後教室に集められていた。
その表情は重く誰一人として言葉を発するものはいない。
少しして教室の扉が開き樹、風蘭が教室へ入ってきた。
「大体の状況は分かっているが詳しいことを聞かせてほしい」
風蘭がそう告げると同時に心美がおずおずと手を挙げた。
「あの...先生は...?」
樹と風蘭が一瞬目配せをし小さく頷いた。
「先生は今病院にいます、みきの治療に付き添いで...」
「みきが負傷したのか!?」
驚きを隠せないミサキが立ち上がり教室を飛び出そうとした。
だが樹に止められ立ち止る。
「今あなたが行っても何もできないわ...
それに無事治療が終わったとも連絡をもらっている
今は今後のことを話すときよ」
歯を食いしばり少し悩んだのち頭を下げミサキは席に戻った。
「それでは報告を続けます
ゆり、遥香の救出は成功、現在意識は戻っていませんが治療中、肉体的に異常は見られないそうよ
ですがミシェルが再び行方不明、それを救出しようとした楓、サドネが再び行方不明となることがありました」
「...ごめんなさい...私がもっとしっかりしていれば...」
「詩穂先輩のせいじゃない、私ももっとしっかりしていればあんなことには...」
詩穂、ミサキが後輩である三人を守れなかったことに頭を下げる。
「二人が悪いなんてことはないわ
あの状況でよく無事に帰ってきてくれたと言いたいわ
...それでは続けるわね、遥香との戦闘で少し問題が発生し現在花音、昴には別室に行ってもらっているわ」
そこにいるはずに花音の席を詩穂はただ見つめることしか出来なかった
「あの...問題って...?」
話すべきか否か風蘭たちが悩んでいるその時教室の扉が開かれた。
そこにいたのは今みきのもとにいるはずの先生である。
ここまで走ってきたのであろうかとを大きく揺らし息を切らしている。
「み...みんなに大事な報告がある...」
「せ...先生!?」
大きく深呼吸し息を整えると教壇の前に立ち大きく深呼吸する。
「報告中済まないが皆には今すぐ病院に向かってほしい」
「せ...先生一体何を...?」
戸惑いを隠しきれない樹の方を向いた先生の瞳に宿る焦りを感じ取った樹は小さく頷く。
「これはもしかしたら...みんなの命にかかわるとなんだ!!」
予想していた状況ではあったが真実を突き付けられるとやはりどうしても涙が溢れてしまう。