何とかイロウスを撃退したみき
イロウスが完全の消滅と同時に纏っ星衣が光と共に消滅した。
何が起きたかわからない様子のみきに昴は駆け寄る。
「みき...!さっきのってもしかして星衣!?」
「よくわからないけど...たぶん?」
首を傾げ手に持ったガルベラを見つめる。
「でもどこか違うような気もする。
前のような感じはしないんだよね」
あの頃、神樹の加護を受けていた時のような感覚は無く似たような感覚ではなくどちらかというと自らの内側よりあふれ出た様な感じがした。
わからないことも多いが何とか危機的状況を脱したと言えよう。
その日神樹ヶ峰女学園、元星守クラス教室にて緊急招集がかかり在校生の元星守達が集まっていた。
「こうしてみんなが集まるなんてなんだか昔に戻ったみたいだね!!」
「これひなた、遊びに来たわけじゃないんじゃ」
はしゃぐ南ひなたを制止する藤宮桜という懐かしい構図に皆が頬を緩める。
が、教室のドアが開くと同時に皆の表情が引き締まる。
ドアの外から樹、風蘭が入ってきた。
「みんなに集まってもらったのは他でもないわ
本日、渋谷にてイロウスが5体観測されたわ」
事前に大まかな内容を聞いていたとはいえ動揺を禁じ得ない。
「偶然にもその場に居合わせたみきによって撃退されたがこの出現が偶然とは思えない。
おそらく今後の出現も予測できる
なので一時的にみんなではあるがこの星守クラスで預かることが決定した」
ざわつく中みきはその場にあの先生がいないことに気づいた。
「あの、先生は?」
樹、風蘭と共に星守クラスを支え共に戦い、そして励まし続けてくれてくれた先生。
そんな彼がここにいないのはなぜか、皆が同じ思いを持っていた。
「彼は今とあるものをここに持ってきてくれているわ
そろそろつく頃だと思うのだけど」
皆が視線をドアに向けるのと同時にドアが勢いよく開いた。
「みんな、遅くなって済まない」
f*fの二人は仕事の都合によりここにはいないが在校生の元星守クラスのメンバーがここにそろったと言えよう。
「それでは本題に入るわ
先生はプロジェクターの準備をお願いします」
樹の指示のもと苦労して運んできたプロジェクターを組み立てていく。
本来なら視聴覚室を使用するところだが現在部活動にて使用中、内容が内容なだけに騒ぎを起こすのは良くないという樹の判断の元この教室にて会議を行うこととなった。
「本日午後4時ごろ渋谷にてイロウスが出現しました
幸い避難の際転倒などによる怪我人が出たものの死者等は出ませんでした
偶然居合わせたみきによりこれを撃退しました
以上が本日起きたことの顛末です」
「みき先輩がってもしかして星守の力が戻ったってことですの?」
千導院楓が手を挙げながら問う。
「現在調査中ですが恐らく...少なくとも近い力が発現したと考えて問題ないわね」
「みきはどう思ったんだ?」
「わたしは...正直わかりません
でも神樹様の加護は感じませんでした
でも本当によく似た力を感じたのは確かです」
「でもあれは間違いなく星衣だったよね」
ふむと顎に手を当てて樹が考えたのちそれならと先生に視線を送る。
恐らくここに来るまでに話し合いは既に終わっていたのであろう先生は小さく頷いた。
「本日からしばらく合宿を行います」
樹の一言に対し全員が声を揃え驚くのであった。