インフィニット・ストラトス スカイズ・アンノウン   作:永瀬ケイ

10 / 10
お待たせしました!戦・闘・回です!!!


ミッション6

 代表決定戦当日

“IS学園、第4アリーナ、Aピット”

 

エルフの受領、並びに訓練し、さらに当日に向けての準備を終えて、代表決定戦当日になった。そして今、俺と付き添いで来た箒と一緒にAピットで待機していた。

 

「つ、遂にこの日が来たな……」

「お前が緊張してどうする箒」

「お前は緊張してないのか、一夏?」

「まあね。仕事柄、慣れてるから」

「す、凄いな……」

「そうでもないよ」

 

前世の、あの戦争と比べたら、緊張なんてしないよ。

 

『まもなく、代表決定戦を開始します。パイロットは準備を始めて下さい』

「時間か、それじゃ箒、行ってくる」

「ああ、絶対勝ってこい!」

「勿論だ」

 

エルフを展開して、カタパルトに向かった。足を固定して準備が整った。さぁ、行くぞ!

 

『接続確認、カタパルト圧力安定、射出準備完了、発進どうぞ』

「ウィンド1、トリガー、発進する」

 

射出され、バレルロールをして、アリーナに向かって飛んだ。アリーナに着くと先にオルコットが居た。

 

「あら、逃げずに来ましたのね」

「………」

 

機体識別データ確認、イギリスの第三世代IS。機体名ブルー・ティアーズ、武装は……レーザーライフル、実体ナイフ、ビットが6機……情報通り。

 

「実は、あなたのことを調べさせてもらいました」

「なに?………」

「まさか、あなたがあの“3本線”だったとは思いませんでした」

 

3本線……ここでもそう呼ばれるとはな。

 

「だから、どうした?」

「たとえ戦闘機のエースパイロットでも、手加減はしません。全力で相手をします」

「それはこっちも同じだ」

「「………」」

 

静かに、俺たちは武器を構えた。オルコットはライフルを、俺はマシンガンを2丁持った。そして……

 

「「!」」

 

試合が始まった。

 

セシリアはライフルを撃ったが、一夏はそれを躱し、マシンガンを撃った。弾は命中、オルコットはすぐに回避行動に移ったが、一夏は高機動モードに入り、一気に近づいた。その際、機体の顔はフルフェイスになっている。一気に近づいた瞬間、ショットガンに切り替えて至近距離からオルコットを撃った。撃たれた衝撃で後ろに飛ばされ、オルコットは体勢を直して言った。

 

「まさかここまでの実力とは思いませんでした。さすがはエースパイロットと言うべきですか?」

「………」

「ですが、こんなのはどうですか?」

「?」

 

セシリアは4機のレーザービットを展開してきた。

 

「さあ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!」

「!」

 

一夏は直ぐに回避行動を取った。回避しながら相手を探り、回避の合間にマシンガンを撃っているが、何発かは命中。だが、わかった事があった。セシリアはビットと本体の同時行動が出来ない。その証拠にさっきからずっと動いていない。動いたとしたら、ビット攻撃の途中にライフルを撃ったくらいだ。試しにスナイパーライフルを展開して、2,3発撃った。何発か当たったが、すぐに避けた。避けた時、ビットが一瞬止まったのを見逃さなかった。

 

「なぜ……なぜ当たらないのですか!これだけ撃って!なぜ!」

「これより正確な攻撃を避けてたからな。だが、そろそろ決めさせてもらう」

「え」

 

一夏は、マシンガンに付いているグレネードランチャーを撃った。セシリアは躱そうとしたが、その前に爆発し、煙幕が張った。

 

「スモーク弾!」

 

ハイパーセンサーを使ったが反応がなかった。一夏が撃ったスモーク弾は、電子機器に障害を与えるチャフを混ぜた“チャフスモーク弾”を使ったのだ。有視覚の遮断、電子機器の障害の影響で4機のビットは動きを止めた。一夏は高度を上げ、特殊兵装“6AAM”をハードポイントに展開し、動きの止まったビットにマルチロックして、一気に撃ち落とした。そして丁度、セシリアに張っていたチャフスモークが消えた。

 

「!っ、ティアーズが!?」

「もらった」

「!」

 

一気に近づいた一夏は、ショットガンを撃とうとしたが、セシリアの顔が笑っていた。

 

「残念でしたわね、ティアーズは6機ありましてよ!」

 

セシリアはスカーフに付いていたミサイルビットを発射し、一夏に当てようとするが、一夏は片手に持っていたマシンガンと胸部のチェーンガンで弾幕を張り、ミサイルを撃ち落とした。ミサイルを落とされたセシリアは驚きを隠せなかった。

 

「そ、そんな!」

「ビットが6機あったのは、既に知っていた」

「!っ、ぐっ!?」

 

一夏はセシリアを地上に蹴り落とし、地上に下りた。ショットガンを両手に持って。

 

「い、インターセプt《ズガン!》っ!」

 

慌ててセシリアはナイフを展開しようとしたが、一夏はその前にショットガンを撃ち、セシリアのすぐそばまで近づいていた。

 

「……どうする?まだ続けるか?」

「こ、降参します………」

 

『試合終了、勝者・織斑一夏』

 

そして、戦いの幕を終わらせた。




戦闘回どうでしたか?
では次回、またお会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。