インフィニット・ストラトス スカイズ・アンノウン   作:永瀬ケイ

3 / 10
これよりブリーフィングを始める。このサイドミッションは、主が原作で書かれたところ、または思いつきで書いたことを番外編として書いたものだ。準備できているものは、直ちに出撃せよ!


サイドミッション1『相部屋』

 IS学園、入学初日、放課後

 

一夏は一人、教室の机に座って待っていた。それは、政府から急遽、自宅通学から学園寮での生活するようにと通知が来たのだ。連絡が来たのは、風間の電話の後、その直後に政府から連絡が来て、寮生活するように言われた。そして、一夏は部屋の準備が終わるまで教室で待っていた。

 

「お待たせしました、織斑くん!」

「すみません、山田先生、ありがとうございます」

「いえ、こちらが織斑くんが入る部屋の鍵です」

「確かに」

 

一夏が鍵を受け取るとあることを聞いてきた。

 

「山田先生、俺の部屋は一人部屋ですか?」

「残念ですが、一人部屋ではなく相部屋です」

「ですよね。相手の方は、このことを?」

「いえ、急だったのでまだ知らされていません。私も説明のため行くので、安心してください」

「助かります。それで荷物なんですが……」

「荷物なら私が持ってきた」

 

後ろを向くと織斑先生がキャリーケースとバックを持って立っていた。

 

「ありがとうございます、織斑先生」

「荷物はもう用意されていたが、こうなる事を予想していたのか?」

「ええ、まあ」

「そうか、では山田先生、あとはお願いします」

「わかりました。いきましょう織斑くん」

「了解です」

 

一夏は荷物を持って、山田先生の後を付いて行った。そして、寮についた。え?早い?気にすんな。で、今は部屋の前にいる。

 

「篠ノ之さん、いますか?篠ノ之さん?」

 

山田先生はノックしながら呼んだ。て、相部屋の人って箒だったのか。だが、部屋からは返事がなかった。

 

「留守でしょうか?」

「私が入るので、織斑くんは待ってて下さい」

「はい」

 

そう言い、山田先生は鍵を開けて部屋に入っていった。

 

“篠ノ之さん、いますか?”

“山田先生?どうしたんですか?”

“あ、篠ノ之さん。いたんですねって、なんて格好してるんですか!”

“す、すみません!シャワーの後だったので!”

“とりあえず服を、キャッ!”

“わー!タオルが!”

 

「俺は何も聞いてない、俺は何も聞いてない、俺は何も聞いてない………」

 

そんな会話を聞こえてしまった一夏は、耳を塞いで蹲っていた。少し経って、扉が開いた。

 

「えっと、お待たせしました。織斑くん」

「えっと、大丈夫です……」

「……聞こえてました?」

「聞いてません!俺は何も聞いてません!」

「そ、そうですか……では私はこれで……」

「はい、ありがとうございました……」

 

そう言い、山田先生は去り、一夏は部屋に入った。部屋に入ると箒はベットに座っていて、若干顔が赤かった。

 

「えっと、大丈夫?」

「だ、大丈夫だ。先生から話は聞いた。お前が同居人だと」

「そう、上からの命令でね」

「どういうつもりだ……」

「え?」

「男女七歳にして同衾など、何を考えているんだ!」

「考えが古いよ、箒」

 

箒ってしっかりしてるところはあるけど、考えがちょっと古いんだよね。

 

「まあいい、それより聞きたいことがある」

「聞きたいこと?」

「屋上でのことだ」

 

屋上?ああ、そうか……

 

「お前はあの時、「あの時のことは忘れていない」と言った」

「うん……言ったね」

「あの時、私が引っ越す時、私はお前に告白した。今答えを聞かせてくれ」

 

そう真っ直ぐと見ながら、箒が聞いてきた。俺は迷ったが、俺は………。

 

「ごめん箒、俺はお前とは付き合えない」

「!、なぜだ……?」

「正直、俺のことを好きになってくれるのは嬉しい。だが……」

「だが?」

「……………」

「言えないのか?」

「ああ…………」

「………わかった」

「え?」

 

箒は立って、俺の隣に座ってこう言った。

 

「理由があるのはわかった。だが、言えないことがあるなら無理に聞かない」

「箒……」

「だが!」

「!」

「一夏、私はお前が好きだ。だから、いつかお前を落とす。いいな?」

「………わかった。でもそう簡単に落ちないからね」

「望むところだ!」

 

そう言い、箒はとてもいい笑顔で答えた。ああ、やはり俺は、

 

 

 

 

 

何も失いたくないんだ。




一夏に何があったのかは、後に語られる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。