インフィニット・ストラトス スカイズ・アンノウン 作:永瀬ケイ
空が何色かっての、あんたには大事なことか?俺にとっては間違いなくそうなんだ。心に目指す空の色、俺のは………『ダークブルー』だ。
俺には前世の記憶がある。前世の俺は、ある国の空軍のパイロットだった。その国で戦争が起こった。相手は、遠い海の向こうの国だった。俺は、その戦争に参加して、戦って、そして戦争を終わらせた。俺はその戦争で英雄になった。英雄になった俺は、そんなことを気にせず寿命が尽きるまで飛び続け、そして死んだ。気が付いたら、俺は子供になっていた。部隊の仲間から聞いたことがある。人は皆、輪廻転生を受けると、生涯を終えた人は、新しい生を受け、生まれ変わると。その時に、前の自分の記憶は無くなる。そう聞いた。俺には何故か記憶がある。いや、“思い出した”と言った方がいい。まだ幼い頃、家族と航空祭に行った時、飛行していた自衛隊のF−15Jを見て、思い出した。“前世の俺は戦闘機乗りだった”と。それから俺は、航空自衛隊に入るために勉強して、体験入隊を受け、小学6年で入隊した。世間は『最年少入隊!天才現る!』『天才少年入隊!所属は空自?!』など、ニュースになった。入隊して少し経った頃、昇進を受けた。高い操縦技術と判断能力を見込まれて、最年少で……あー……何階級特進したか分からんが、俺は一等空尉になった。わかりやすく言うなら、大尉になった。前世の腕を引き継いでるからな。でも、まだ12歳だったから、学校にも行くようにと上官に言われ、緊急時の時は呼ぶと学校に通った。まぁ……学校では有名人になってて、取材とか殺到してたけど、学校と上層部に頼んで断ってた。中学1年になった頃、姉がISの世界大会『モンドグロッソ』に参加すると聞き、ドイツに向かった。………戦闘機で。
『IS』とは、正式名称『インフィニット・ストラトス』は、女性にしか使えないパワードスーツだと聞いたが、本来は宇宙探査を目的に作られたがある事件で兵器として使われている。そのせいで『女尊男卑』と呼ばれる風潮が生まれた。事件の内容はそのうち説明する。
で、ドイツに向かう前に自衛隊上層部が「VIPとして来てくれないか?」と頼まれ、俺は「護衛機兼護衛人兼VIPとしてならいい」と言うと、それを了承してくれた。大会を観戦していた俺は、姉が決勝戦まで来たので会いに行こうと日本首相に「姉に会ってきます」と言い部屋を出た。因みに、首相とは仕事で何回か会っていて面識はある。向かう途中、謎の集団に囲まれて俺を誘拐しようとした。途中まで奮闘したが、ISを出してきて、俺は拘束された。俺を誘拐した目的は、『姉の優勝を阻止』だったが、それを知った首相がドイツに協力してもらって、俺を救出。姉は、無事優勝した。ドイツには、協力してもらったお礼として一年間、姉と一緒に軍の訓練教官になった。姉はISの教官を、俺は戦闘機の教官を務めた。教官を務めている時、一人の同年代の少女が俺に聞いてきた。「何故そんなに強いのか?」と………。俺は少女に言った。「空の向こうを目指すため」と言った。少女は、わからなかっとのか微妙な顔をしていて、俺は「つまり、夢を目指しているんだ」と言うと少女は納得した顔をしていた。俺と少女は会話をした。
「教官みたいに強くなるのか?」
「姉さんのことか?いや、俺は姉さんみたいに強くなろうとは思わない。ただこの空を飛びたいだけ、この空の向こう………『ダークブルー』を見たいんだ」
「『ダークブルー』………」
「そうだ。でも、ダークブルーのその先の宇宙も見てみたい」
「宇宙………」
「あぁ、そうだ………」
それから、少女とは仲良くなって、そしてあっという間に一年が経った。俺と姉は教官の仕事を終え、日本に帰国した。帰国するとき、ドイツ軍の皆が見送りに来て、俺と話した少女も来ていた。少女は俯いていて、少女が言ってきた。
「また、会えますか?」
「また会えるさ、この空を飛んでいればな」
「もし、またお会いしたら………」
「うん?」
少女は俯いていた顔を上げ、言った。
「私と付き合ってください!!」
「なっ!」
「ほう…」
「「「おおお!!」」」
俺は驚き、姉は感心し、軍の皆は歓声を上げた。驚いたが、俺は笑みを浮かべこう言った。
「いいぜ、その時は今より綺麗になってたら付き合ってやる」
「本当ですか!」
「ああ、だから綺麗になって、いい女になれよ」
「はい!」
俺と少女は、そこで別れた。またいつか会えると信じて………。
そして今は………
*
「………!……くん!織斑一夏くん!」
「!っはい?」
「ごめんね、今あ〜おまで来て、今織斑くんの番なの。いいかな?」
「大丈夫ですよ。だからそんな畏まらないでください」
そう言い、俺は頭を切り替えて、周りから見えるように立って自己紹介をした。
「皆さん、初めまして。今日から“IS学園”に入学しました織斑一夏です。航空自衛隊、特殊任務飛行隊『疾風(はやて)』所属、TACネーム『トリガー』、階級は特務二等空佐です。好きなことは、愛機で空を飛ぶこと、これから三年間よろしくお願いします」
どういうわけか、ISを起動してしまった俺は、『世界初の男性IS操縦者』としてIS学園に入学してしまった。
そして前世の俺の名は………イチカ・オリムラ、オーシア国防空軍、長距離打撃戦略群、第二小隊『ストライダー』隊長、TACネーム『トリガー』………三本線と呼ばれ、第二次大陸戦争を終わらせたパイロットだ。
あなたにとってのエースは、誰?
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メビウス1
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ブレイズ
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サイファー
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タリズマン
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トリガー