alacrân~アラクラン~   作:兵頭アキラ

13 / 18
ムルシエラゴでは朽葉怜子さんが一番好きです。
残るエピソードは原作通りいくなら背高おじさん、爆弾間、そして桜ですね。



原産地

 イヤァ、いい朝ですねぇ。小鳥たちが朝の私を出迎えてくれる・・・素晴らしい!アイダちゃんとの一夜はサイコーでしたよ。普段ははるちゃんが家にいる手前、堂々とできなかったけど此処なら問題なし!もらったドレスを着てまだお休み中のアイダちゃんに別れを告げ、労働のお時間です!・・・そういやコウモリは幹部用の黒ドレスをもらってたな。サイズの問題とは言え何か上に立たれてるってのが気に食わない。

 

 さて、農業道具一式を担いで畑に出てきたはいいけどコウモリがアンナちゃん、もといビアンカちゃんと話してるな。ふむふむ、ビアンカちゃんは戸惑ってるご様子、洗脳にも効きやすい人とそうでない人がいるくらいの微弱な物なのかね?・・・あ、ポリナちゃんだっけ?肥料こぼしちゃったよ、これはお叱りかなぁ・・・へぇ、ゴールドマリーさん曰くしっかり謝ることが出来たから卒業だとか。このタイミングでねぇ、なんか匂うな。

 

○○○

 

 ポリナちゃんの卒業式の次の日、はるちゃんがひな子ちゃん、千代さんとやって来た。ひな子ちゃんの車って二人乗りだったはずだけどどうやって乗ったのかな?どうも面会に来たらしい。・・・やっべ、昨日楽しすぎて定時連絡入れるの忘れてた!そりゃ、心配してくるよ。正直に話したいけどたぶん、盗聴してくるよな。少し演技でもするか。

 

「・・・朱音さん!・・・大丈夫ですか?!」

「ヤッホー!はるちゃん!久っしぶりー!」

『-・--・・・・・-・-・・・--・・-・・-・--・・--・-・----・-・---・--・』

(たぶん盗聴されてる)

「・・・どうしたんですか、朱音さん。・・・らしくないですよ?」

『-・-・-・・--・-・・---・-・-・』(わかりました)

「んー?朱音さんて誰?私の名前はアウストレイルだよ?」

『----・・-・・・-・-・-・---・-・-・・・・・・・-・-・--・・-・-・・・-・・・・-・-・---・・・・---・-・・・--・・---・・・・-・・・・-・・・・・』

(ゴメン、心配かけて。大丈夫だから)

「・・・そうですか、分かりました。・・・朱音さんの安否がわかっただけでも良かったです」

『-・-・・・---・--・-・--・-・--・・・--・・・-・-・-・-』

(気を付けてください)

 

 モールス信号で本音で会話して、はるちゃんに乗ってもらう。しかし、即座にモールス信号で会話してくるとはよくできた娘だなぁ。帰りしに周りにばれないように頭を撫でてあげると嬉しそうにしていた。『ガシャン!』・・・千代さんかな?てことはコウモリがまたしでかしたのか。はるちゃんに耳打ちする。

 

「はるちゃん、ほかの人にばれないように千代さんについてってやって」

「・・・わかりました」

 

 如何やら必要だろうと持ってきてくれたらしいマグナムを受け取って私は別ルートで行動を開始する。

 

○○○

 

 朱音さんは千代さんについて行けって言ってたけど、コウモリさんが敵に回るなんて聞いてないよ!しかも千代さん何で全裸なの?!なんか黒い水の向こうにも全裸の人がいるし!何でここ全裸率が高いんですか?!教えてください朱音さん!(この間、0.1秒。完全に頭の無駄遣いである)しかも千代さんは縛られてるし。・・・なんか大きな女の人が変なスイッチを押してる。何あのおっきな鎌みたいなの『ゆっくり』動てるし、ひな子ちゃんが何故かくっついてるし。って、あのままじゃコウモリさんに当たっちゃうよ!

 

「でやぁぁ!」

『ガキン!』

 

 私の跳び蹴りがおっきな鎌に直撃してコースがずれ、コウモリさんを避けて後ろにいた女の人に突き刺さる。でも千代さんにこんなことしたし、仕方ないよね!あ、コウモリさんが千代さんに殴られて顔が面白いことになってる。あとで朱音さんにも見せたげよ。『パシャリ』・・・朱音さん、どこに行っちゃったのかな?

 

○○○

 

 やっぱりな。・・・この薔薇、麻薬の類だったか。確かこの味・・・そうだ夢中遊行(チェザーレ)だ。少なくともその材料の一つになるのかな。何本かもらって帰ろう、1本ずつ私の研究用、友人へのプレゼント、もう一本がケイサツのキョウゴクサンだったか?夢中遊行の捜査をしてるのって、あの人に渡しておこう。でもこれ、なかなか強力だぞ。普通の人ならこの薔薇を焼いた煙だけでアウトだな。

 

「・・・。隠れてないで出てきなよ」

「なんでわかった」

「人の気配には敏感なもんで」

 

 テレサさんか。この組織のナンバー2だからゴールドマリーさんが死んだら次のトップになるな、その時にここの実態を知るだろう。少しアドバイスしてやろう。

 

「ここの薔薇、処分するなら燃やさずに埋めな」

「処分するはずがないだろう?大切なバラだぞ」

「この薔薇は麻薬の一種だ。燃やせばその成分が煙に乗るぞ。それに、大切に撒いてる肥料は『卒業』したやつの死体でできてる。今にわかるさ」

「おい!詳しく聞かせろ!」

『ズダン!』

 

 足元にマグナムを打ち込んで動きを止めさせる。それ以上言うつもりはない。さて、服を取りに部屋に戻りますかね。

 

 この後、はるちゃんが撮ってきたコウモリの顔写真で思いっきり爆笑した。




はるかのつぶやき・・・あの黒い水って血だったのかな?・・・何人の人があそこで殺されたんだろう?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。