alacrân~アラクラン~   作:兵頭アキラ

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シンフォギアが次作になるかなと思ったらその後ろから東方が追いかけてきた件について
ちなみに吸血鬼殺しと書いていますが、厳密にはバケモノ殺しなので吸血鬼以外も狩りますので、悪しからず。

他のギアと被らないケラウノスに似合うカラーを探すのに四苦八苦しております。
・・・灰色と金の組み合わせとかどうでしょうか?


前夜災

 そそくさと帰ってきてすぐに警視庁に顔を出す。キョウゴクサンに呼ばれたやって来たのだ。すぐに来いとか何があったのか。階段を下りて第一取調室の前を通る。あ、いたいた。

 

「どうしたのさ。キョウゴクサン?」

「鎖曽利ですか。あなたは毒物が効かず、その上に詳しく、Francisのことも知っている。そうですよね?」

「まさかとは思うけど、回収したFrancisがそこの部屋に撒かれてるのか?」

「・・・えぇ。というわけで」

「私に入って調べてほしいと・・・いいよ、入ったげる」

「すみません」

 

 キョウゴクサンは私たちが行動することを容認している者の一人だ。胡散臭いが、病巣を取り除くのに薬ではなく、毒を使用するところに好感を持てる。幸いなことに感染したのは中でばらまいた奴を除いていない。流石はその手の道具を扱っている部署だ。科捜研と鑑識はすでに呼んでるし、隔離用の防火シャッターも下ろしてる。科捜研のミナサンが防護服を着ずに一緒に入ろうとする私に困惑している。安心しろよ、真琴のところで既に私に効くかどうか試してるから。結果?ここに私がいるのが結果だよ。

 

 如何やら二手に分かれて検死と薬品の採集をするらしい。私も真琴のプレゼント用に空の試験管で集める。・・・これ夢中遊行の類似品だってことを科捜研の人たちは知っているんだろうか?検体から『死』の気配がしない、まだ生きてる。

 

「これさ、夢中遊行に成分が似てるんだよね。てことはさ、その死体、まだ生きてるんじゃない?」

「バカな。心臓は止まってるんだぞ・・・みぎゅぁッ!」

 

 そら、やっぱり生きてた。私に口答えした奴が起き上がった検体に壁に叩きつけられた。・・・うわぁ、どんなパワーしてるんだよ。壁がへこんでるじゃないか。サテ、ここからは私の仕事だ。

 

「死にたくなければサッサとここから出なよ。私が相手するから」

「あっ、あぁ。・・・ここは任せる」

「後、キョウゴクサンにどんなことになってるか説明しておいて」

 

 ゾンビみたく力任せに振るった腕を避けながら会話する。ついでだから腕と膝を使って、てこの原理でゾンビの殴りぬいた腕をへし折る。科捜研の脱出は完了したようだ。・・・死の恐怖を感じない奴を相手するのはつまらんから苦手だよ、面白くないからね。

 

「キョウゴクサン、こいつは始末していいんだよな?一応、ケイサツ所属だろ?」

「・・・ええ。構いません」

「りょうか~い」

 

 許可も得たし手早くやろう。右腕へし折ったのに全然平気そうだな、オイ。トランクの中の毒物たちはもう既に感染してるゾンビには効かんだろうしなぁ・・・普通にやるか。マグナムをホルスターから取り出そうとした瞬間、突進してきたゾンビから距離をとるために靴の踵にあるスイッチを入れ、迎え撃つ。ジャンプしながら後ろ回し蹴りをすることで顔面に王水と蹴りによるダメージを与えると同時に、反動で距離をとる。焼き付くような王水蹴りの一撃でゾンビの足が止まり、私は着地と同時にマグナムを眉間に狙いすまして撃ち込む。

 

 ・・・なんで生きてんだよ。頭と体を完全に切り離さないとダメなのかなぁ?マァいいや、即座にワイヤーを巻き付けて首を両断する。これで終わりさね。ワイヤーを巻取り、マグナムをホルスターにしまう。

 

「終わりましたよぉ」

「・・・ご苦労様です。念のため、体を洗浄してからなら帰宅してもらって構いません」

「はいはい。さっさと帰ってはるちゃんのご飯が食べたい・・・」

 

 服を脱いで洗浄してもらってから直ぐに帰路につく。階段を上ってロビーに向かうとスドウサンと血みどろの男が銃で武装したケイサツの方々に囲まれている、いったい何があったんだ・・・。あの男、ハチの巣になってるのに生きてんな。最近執念とかで生き残ってるやつ多くない?まだ生きてんのにそんな不用意に近づいたら駄目だよ。ほら言わんこっちゃない、やっぱり反撃してきた。・・・あの刃腕から出てんのか。心臓を一突きだし、ハチの巣の血が体内に入ってるからアウトだな、あの人。

 

 あ、スドウサンのとこに走ってく。少し好感度上げしときますかね。ミツルギサンも走ってるけどこっちのほうが速いんだよなぁ。右の靴についたスイッチを反対の足で押してクロスカウンターの形になるように蹴りを打ち込む、右手で逆間接に押し込むことも忘れない。ハチの巣の右腕の関節が砕け、足裏から流れ出る王水によって首の肉が溶けて無防備になった骨がパッキリと折れる。血は血管が溶けてふさがれてるので出てこない、実にスマートだな!・・・なんでそんなポカンとした顔で全員私を見るんだ。

 

「なんで俺を守った、鎖曽利」

「なんでって、一応私、ケイサツの一員なんだし。それに死刑を延長してもらってる礼もあるしね」

「そっ、そうか・・・」

 

 どこか釈然としない顔をしているスドウサンによると、如何やら敵の居場所が割れたらしい。コウモリが真正面から、私が後ろから挟み撃ちにするんだそうだ。誰が私の見張りになるのか聞いてみたらどうも単独行動。信用されたな私。了解とだけ伝えて今度こそ帰路につく。

 

 『プルプル』・・・君原ちゃんからメールが来た。私のメアドはケイサツにあるのでそれを使ったのだろう。トラブルがあったにもかかわらず時間ぴったりに迎えに来てくれるはるちゃんナイス!最高だよ!MyAngel!

とりあえずメールを確認する。・・・へぇ、こんなこと私に頼むんだ、彼女。サイドカーに乗り込むとはるちゃんが問いかけてくる。

 

「・・・どうしたんですか、朱音さん。・・・何かいいことでもあったんですか?」

「うーん、ちょっとね」

 

 メールの内容は・・・『紅守黒湖を殺せ』だ。




はるかのつぶやき・・・もう少しで最終回ですね!・・・ラストスパート、頑張りますよ!
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