alacrân~アラクラン~   作:兵頭アキラ

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今回から原作に突入します。あと書き出しが変わりました。


本編
死血肉林


 新しい住居で迎える朝。最愛の同居人屠桜はるかの手作りモーニング、そして私、鎖曽利朱音が自信をもってブレンドしたコーヒーの一杯これに勝る朝の至福があるだろうか?いやない(反語アンド断言)

 そんなこんなでコウモリをからかってから数日が経った。私の仕事は特になく仕事道具の調合や整備のみ、はるちゃんは中学生なので私立まりも學園の中等部に入ることになった。ひな子ちゃんとは別のクラスになったらしいがお友達が出来たようである、巴ちゃんって名前らしい。夕飯のたびに無表情ながら嬉しそうに語るはるちゃんがとても可愛いい。今度あいさつしたいしうちに来てもらおうかな?ちょうどいい焼き加減のトーストを齧りながら思案してみる。どんな子なんだろうか?すると玄関のドアが開く音がした。はるちゃんが郵便受けから手紙を回収してきてくれたのだ。おや?一枚の手紙を興味深そうに凝視しているぞ?・・・えっ、アレな店の案内とかじゃないよね?はるちゃんにばれたら死ぬよ?私。

 

「・・・朱音さんあてにパーティーの招待状が来てる」

「うそん。そんな知人居ないよ?私」

「・・・でもきてるよ?・・・ほら」

 

 はるちゃんが私の前に小綺麗な手紙を差し出してくる。・・・ホンマや、私宛に来てるやん。でもあんまり興味ないんだよネェ。ぱーちー。

 

「いいや、興味ないし。捨てといてくれない?」

「・・・でも、中身は確認しておこうよ」

 

 シールをはがして中身を確認する。入っていたのは招待状と写真だけだった。ペラリとその写真をめくると何十組もある可愛いおにゃのこたちが百合百合している状況が写されていた。行かねば!(この間0.1秒)

 

「やっぱり行くことにするよ!」

「・・・確認して正解だったでしょ」

「正解だった正解だった!はるちゃんも一緒に来る?」

「・・・ごめんなさい。・・・出来れば一緒に行きたいんですけど、その日は巴ちゃんと出かける用事が・・・」

「そっか、友達付き合いも大切だもんね。バイク借りていくね」

 

 そうと決まれば急がねば!はるちゃんからトレンチコートとトランク、バイクのキーを受け取るとおでこに行ってきますのキスをして家を出ていく。当然、お小遣いを渡すのも忘れない。一万円ぐらいでいいかな?サイドカーにトランクを放り込んでバイクのエンジンを点火し、いざ行かん!

 

  ○○○

 

 バイクを速度制限ギリギリまでかっ飛ばして進んでいくと石造りの大豪邸が見えてきた。でけぇ、これは期待できますぞぉ!腕時計を確認すると受付終了五分前には到着できた。丁度いいネ!・・・そういやメイドさんがいたよな?マジモンの。しかも『死』の気配の化粧をしたメイドさん。殺っとくか。サイドカーのトランクから招待状を取り出すふりをして、ある薬品のスプレーを手のひらにかける。よし、準備完了。

 

「あ、あの。し、招待状を受け取った鎖曽利朱音ですけども」

「お待ちしておりました、朱音さま。こちらへ」

「え、えと、その、あ、握手してもいいですか!?ほ、本物のメイドさん、は、初めて見たもので」

「ええ、かまいませんよ」

 

 メイドさんはにっこりと笑って私の手を握る。よし、このメイドさんは適切な処置をしなければ確実に死ぬ。

周りから見れば手汗のひどいキモい女にしか見えんだろう。ていうか、結構強く握ってるのに反応なしか。プロなのかまた痛覚なしなのか。マァ、結果は変わらん。

 

「て、手汗ひどかったですよね!?す、すいません!ハンカチ、つ、使ってください!」

 

 ハンカチを渡して速足で屋敷の中へ駆け、扉を開ける。目の前には百合の花園が広がって・・・なかった。

・・・F〇ck。騙しやがったなこの野郎!しかも入っちまった都合上出ずれぇ!マァいいや。カワイ子ちゃん探しでもしよ。っとその前に、トランクからもう一つ薬品を取り出してさっき手に付けた薬品を無力化する。私は平気だけど触った相手がね?・・・およ?ショートくせ毛のライフルケースを持ったカワイ子ちゃんはっけーん。

 

「私、鎖曽利朱音っていうの。あなたは?」

「朽葉。朽葉怜子」

 

 怜子さん、いい名前だ。スナイパー美女っていいよね。そうそう、スナイパーって恨み買いやすいらしいから捕まったら大変なことになるんだって。

 

「何の集まりか怜子さん知ってます?」

「いいえ。知らないわ」

「ふーん。そう、じゃあまた」

 

 なるほろ。なんの集まりかは知らないと。でもマァ、おそらくここにいる全員が何かしらやってるのは事実だな。『バン!』・・・誰か来たのか?・・・コウモリかよ。なんか叫んでたけどそこは無視しよう。同業者として声はかけておくとするか。

 

「よう、コウモリ。元気だったか?」

「サソリちゃんもお呼ばれしたのぉ?」

「そ。すごい偶然だねぇ」

「ふーん。じゃ、あたしはかわいい女の子探してくるから」

「ほう?私は可愛くないと?」

「いやぁ?サソリちゃんとはるかちゃんはメインディッシュ。じゃあねー」

 

 うーん。はるちゃんに手を出される前に始末しとこっかな。今はいいケド。しばらくなんか食ってよ。10分ぐらいたったところで、もうすぐ死ぬ予定のメイドさんとなんかミイラがやってきてしゃべり始めた。なんか参加者のことを、社会のゴミとか自分の家族の復讐だとか言ってるけど私には関係のない話だ。およ?数人屋敷から出ようとした人間が串刺しにされとる。おもしろ、これぞ人間標本。『ガガガン!』・・・怜子さんか。同じところに3発当てるとかスゲー腕、漫画かよ。でもあのミイラのほうが1枚上手だったかな。表面にしか傷がついてない、ザンネン。・・・ん?あのミイラスイッチ押してどっか行きやがった。・・・おお、すげぇ。武器庫か何かかこの屋敷、マシンガンにカッターに串刺しにバリエーションが豊富すぎませんかねぇ?まさに酒池肉林。因みに私は『死』を感知する能力と高い動体視力のおかげで無傷である。みなさんの断末魔で飯がうまい。

 

○○○

 

 お?やっと終わったらしい。生き残ったのは、ひのふのみの・・・私含めて6人だね。チッ、コウモリめ、生きてやがった。胸元にカワイ子ちゃんがいるナァ。怜子さんも無事らしい。クラブハウスサンド片手に合流しよ。

 

「なんで死んでないんだよコウモリ」

「えぇ~。サソリちゃんをいただくまでは死なないよん」

「あのぅ、黒湖さんの知り合いですか?」

「知り合いというか同業者かな?」

「コウモリの同業者の鎖曽利朱音っていいます。よろしく」

「よ、よろしくお願いします」

 

 怜子さんにも声かけとこう。

 

「怜子さんも無事だったの」

「朱音さん。いくらなんでもあの状況で食事を続けるのはどうかと思うわ」

「うーん。やっぱり?」

「どうヤラ残ったノハ・・・これだけのようデスね」

 

 サンドイッチを齧りながら返事をすると、後ろから男の声がした。コバルト=コンラッドと言う名前らしい。あの状況でワイン飲み続けてるのもどうかと思う。話を聞く限りどうやら協力して脱出しようって流れになったようだ。あとコバルトさんの後ろで叫びながら復活した男がいたが無視しよう。ひっじょーにうるさい。運命共同体とか叫んでるけど無視だ!無視!

 

「いざ共に魔王の間まで!!なんつッてなァ!!!」 桃山照美(モモヤマテルミ)格闘家

「・・・・・・桃山サン。あまり騒ぐト罠に放り込みマスよ」 コバルト=コンラッド(CC)大学教授

「・・・・・・うるさいのが増えた」 朽葉怜子(クチバレイコ)スナイパー

「頑張りましょうみなさん!!力を合わせればきっと脱出できます!!!そうですよね!黒湖さん!!」ミユキ フリーター

「・・・まぁ、ミユキちゃんがそう言うなら・・・」 紅守黒湖(コウモリクロコ)国選処刑人

「力を合わせるとかできる気がしない」 鎖曽利朱音(サソリアカネ)国選処刑人

「よぉし決まったな!!パーティ結成だ!!」

「・・・・・・なんだこれ」 

 ホントだよ。




はるかのつぶやき・・・ムルシエラゴ人気にならないかなぁ
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