alacrân~アラクラン~   作:兵頭アキラ

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試行錯誤しながら書いてます。読者よ増えろ~増えろ~
・・・自分の書いた作品とほかの人が書いた作品を比べて打ちひしがれる毎日。


集団行動

「はるかちゃんどうしたの?具合でも悪い?」

「・・・いえ。・・・大丈夫です。巴さん」

「そう?はるかちゃんってこんな服も似合うと思うんだよね!」

 

 朱音さんの身に何か起きた気がする。今すぐ飛んでいきたいけど、朱音さんには楽しんでおいでとお小遣いまでくれたのだ。しっかり楽しんで帰ってから報告しよう。大丈夫、きっと帰ってきてくれる。

 そうだ。パーティーから帰ってきた朱音さんにとびっきりの手料理を振舞おう。私の料理のほうが美味しいって言ってくれると嬉しいな。

 

○○○

 

 うーん、ヤバい。目の前でコウモリが『死』の気配を避けるデモストしてるけど、はたから見てるとこんな感じなんだ。避けて避けて避けまくっとる。これは玲子さんの反応もうなずけるわ、私もこんなことやってたのか。しかも、飯食いながら。うん?待てよ?コバルトさんも同じことしてたんだよな?こえぇ。

 

「あのミイラ、絶対サディストだよな」

「ミイラとハ、オーナーさんノ事デスか?」

「あっ、サソリちゃんもそう思う?100%死ぬような罠が仕掛けられてないもんね」

「コウモリと同じ考えなのは癪だけど、その通り。だからある意味信頼できる」

 

 あくまでも直観だけど多分あってると思う。罪嫌いのミイラなら嘘はつかない、嘘は罪だからネ。気づいたらいつの間にかコウモリが耳元でささやいていた。

 

「やっぱあたし達、同族だね~」

「うっせ」

「背もちっちゃくて可愛いし、おっぱいもおっきいし。帰ったら一緒にイイコトしようよ♡」

「ヤク漬けになってもしらねえよ?」

 

 てかお前と並んだら大抵の奴の背が低いことになるわ!およ?…分かれ道か?モモ野郎がグッパーで決めようと提案してきたので乗ることにする。コバルトさんが意味が分からず困惑してたが、自分の中で腑に落ちたようだ。ミユキちゃんはコウモリとセットで行動したいらしい、残念。

 グッパーの結果、怜子さん、モモ野郎と行動することになった。つまり、右の『北館』だ。・・・少しイイコト思いついた、この中で一番まともそうなミユキちゃんとあのメイドさんとでゲームをしよう。

 

「ミユキちゃん、ミユキちゃん」

「?なんですか?朱音さん」

「もし、この館で死にかけている人を見かけたらコレ、飲ませてあげて」

「なんですか?コレ?」

 

 トランクから試験管を一本、取り出してミユキちゃんに差し出す。それを彼女はおずおずと受け取ってくれた。

本当はあのメイドさんにつけた毒の解毒剤なんだけどね。

 

「コレはね。延命薬みたいなもので、短い時間なら命を長らえさせることが出来るんだ」

「延命薬・・・ですか。わかりました!」

 

 さて、ゲームの準備は出来た、勝つのは私かメイドさんか。またモモ野郎が運命共同体とか叫んで二手に分かれることになった。

 モモ野郎に前を歩かせて生贄に捧げる、玲子さんも同じ考えらしい。でも上から降ってきた鉄球を拳で砕くのはどうかと思う、罠には安心かもしれないがお前が一番怖い。横から壁がモモ野郎を押しつぶしにかかる。・・・何で横から押しつぶされそうなのに逆に押し返せてるんですかねぇ?『ガシュッ』横からチェーンソーが生えてきた、押しつぶされない奴の対処用らしい。なんで対処法があるのだ。

 助けを求められたので怜子さん共々動くことにした。怜子さんはライフルをケースから取り出してモモ野郎をくぐり、私はトランクを前方に放り投げて踵のスイッチを逆足で叩くと同時にモモ野郎の頭の上を飛び越える。下からは玲子さんのライフル弾が、上からは私の靴の裏から王水が叩きこまれチェーンソーが真っ二つに折られる。

 

「こ・・・怖かったぁ・・・。助かったぜ・・・ホントありがとう」

「・・・・・・」

「なんてことない」

 

○○○

 

 さっきからモモ野郎の独り言がうるさい。一張羅がボロボロだとか、階段が多いとか少し黙っててくんないかナァ。おっと、また分かれ道か。

 

「一人で大丈夫?」

「ナメんな。ヨユーだっツーの」

「さっき私たちに助けられた奴が何を言うか」

「任せていい?」

「だから大じょお「任せといて」おい!」

 

 命の保証はないがな。さて、怜子さんと別れてモモ野郎との行動である、しかしこいつ独り言が多い。少し黙ってくんないかナァ。およ?なんか窓の外から気配がする。

 

「・・・窓から離れた方がいいかも」

「は?何言って『バリーン!』オウッフ!!」

 

 ほら言わんこっちゃない。って、ひな子ちゃんじゃん。なんで窓から入って来たんだこの子。私に気づかずにモモ野郎のほうを見るとすぐにどっかに言ってしまった。マァ、目の前に傷だらけの厳つい大男がいれば逃げるよねそりゃあ。・・・そんなこと言ってる場合じゃねえ!

 

「待って!ひな子ちゃん!待って!」

「逃げないでくれよ!!この屋敷は危ねえーんだ!!せめて一緒に・・・」

 

 聞こえてねぇ!飛んできた3本の矢とひな子ちゃんの頭の上を通り抜けたブレードを飛び越えて避ける。後ろを振り向くと、モモ野郎が矢をまとめて、飛び越えたブレードを挟んで受け止めている。どう鍛えたらそうなるのだろうか?

 いけね、振り向いた隙に見逃しちゃった。後ろからモモ野郎が追い付いたようだ。目の前には鉄の扉、この奥に行ったのかな?

 

「追いついたか!?」

「見失った。たぶんこの奥だと思う」

 

 ガンガンと扉を叩いて指し示す。吹っ飛ばすか・・・、トランクから爆弾を取り出そうとしてモモ野郎が拳を構える。

 

「『抜く』か」

「え、殴んの?!」

「ああ!・・・せぇ・・・のッッ」

 

 マジか、鉄の扉吹っ飛ばしやがったよこいつ。どうなってんだ身体能力。・・・てか、ひな子ちゃん大丈夫か?!

『パチパチパチ』

「ようこそ桃山君、朱音さん。君たちが一番乗りだ」

「・・・ンだよ。ゴールじゃねえか」

 

 ・・・ひな子ちゃんじゃなくてミイラとあのメイドさんがいた。

 なんか胡散臭いし、モモ野郎盾にしよ。




はるかのあいてむのーと
・・・朱音さんの靴には踵にスイッチがあって、逆足でそれを叩くと起動するの。
・・・叩いてから次に踏み込んだ時に靴の裏から王水っていう強力な酸が出るらしいです。
・・・わりとよく使うらしいですよ?・・・最大で20回は使えるって朱音さんが言ってました。
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