アイカツで恋愛モノ   作:亜戸 健一@沼太郎

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去年は忙しくて書けなかったゆめちゃんの誕生日のお話のリベンジです。
ただ、正直やっつけなところがあるかもしれませんが、どうか暖かい目で見守ってください。

ゆめちゃん、お誕生日おめでとう!!


"特別篇" ゆめの誕生日①

ゆめちゃんの誕生日が翌日に迫った今日。

昨日一日中プレゼントを考えてみたけど、いまいちピンとくるものは見つからなかった。

今朝から何がいいかと街を見て回っていると、ふと『見つからないなら作ってしまえばいいんじゃないか?』という考えに至った。

ないなら作ってしまえばいいとはよく言ったもんだ。

それからは話が早く、何を作ろうかはあっという間に決まった。

そしてそれを実現するために、ゆめちゃんの実家である七色洋菓子店に来ることにした。

 

「おはようございます」

「ああ、おはよう。さっき電話してくれたけど、ゆめのためにケーキを作りたいんだって?」

「はい。ただ初めてなので、教えてもらいながらという形にはなりますが」

 

お義父さんに、改めてゆめちゃんの誕生日ケーキを作りたいということを伝える。

 

「わかった。ゆめのためなら一肌脱ごう。でも、まだ認めたわけじゃないからな」

「ありがとうございます!」

 

お義父さんはこういっているが、なんだかんだ以前よりも認めてはくれているみたい。

もちろん、もっと自分を磨いてゆめちゃんにふさわしい人間になって、お義父さんに認めさせるつもりだ

 

「ただ、悪いけどこっちもお店があるからお客さんが落ち着いた夕方ごろにまた来てくれ」

「わかりました。その間にどんなものを作るか考えておきます」

「ああ、それじゃ」

 

そして僕は店を後にし、アイデアを固めながら一度学園に戻ることにした。

 

△▼△

 

時は移って翌日。

ついにゆめちゃんの誕生日だ。

場所はもちろん虹野家。

さすがのご両親も、今日は休みにするみたいだ。

まあ、年に一度しかない一人娘の誕生日なんだから許されてしかるべきだろう。

 

「司さんはゆめにどんなプレゼントをするんですか?」

「あっ、私も気になる!」

「わたくしも気になりますわね」

 

そして、僕とローラちゃん、真昼ちゃん、あこちゃん、小春ちゃんは一緒に虹野家に向かっている最中だ。

 

「それはちょっと内緒だ」

「「「え~」」」

 

秘密にすると、案の定非難が飛んでくる。

わかってはいたけど、その方が楽しんでくれると思うから仕方がない。

 

その後なんだかんだと聞かれてもはぐらかしていると、とうとうゆめちゃんの家についた。

 

「こんにちは、おじゃまします」

「「「「おじゃまします」」」」

「みんないらっしゃい!早く上がって!」

 

玄関をくぐると、ゆめちゃんがお出迎えをしてくれた。

誕生日だからか、普段よりも少し派手なおめかしをしている。

 

「あっ、忘れるとこだった。ゆめちゃん、誕生日おめでとう」

「ありがとう!」

 

そして僕たちはリビングに通され、ゆめちゃんの誕生日パーティーがスタートする。

 

「それでは改めまして、ゆめちゃん誕生日おめでとう!」

「「「おめでとう!」」」

 

△▼△

 

パーティーゲームと、ゆめちゃんのご両親が作ったクッキーを楽しんでいると、ついにプレゼントを渡すことになった。

 

「はい、ゆめ。これプレゼント」

「ありがとうローラ!」

 

そして、僕が渡す番になった。

 

「さて僕が渡す番だけど、ゆめちゃん、なにか気づかない?」

「なにか、ですか?」

 

ゆめちゃんは首をかしげる。

 

「ほら、誕生日って言ったら必ず食べるアレがまだでしょ?」

「えーっと……。あっ、ケーキ!」

 

ゆめちゃんは、はっとしたように答える。

それにつられて、みんなも気づく。

 

「ってことは、司さんが作ったんですか?」

「そう。今から持ってくるから、ちょっと待ってて」

 

そう言って、僕はお店の方からケーキを持ってくる。

 

「はい、これがゆめちゃんの誕生日ケーキ。どう?」

 

そう言って、僕は作ったケーキを渡す。

 

「おいしそうなロールケーキ……」

 

僕が作ったのはロールケーキ。

奇をてらうのはあまり良くないと感じて、生クリームといろんなフルーツのシンプルなロールケーキを作った。

 

「ありがとうございます!大切にします!」

「いやいや、大切にしちゃダメでしょ」

「あはは、そうでしたね」

 

その後は、もちろんケーキを切ってみんなでおいしく食べた。

ゆめちゃんが、断面のフルーツを虹色に見立てていたことに気づいてくれたのは少し嬉しかった。

そして、楽しい時間はあっという間に過ぎ、夕暮れの時間になった。

 

「司さん、今日はありがとうございました」

「こちらこそ。今日は楽しい一日だったね」

 

僕はゆめちゃんと、僕の見送りと称したデートをしている。

お義父さんは少し不満げだったけど、お義母さんが行っておいでと言ってくれた。

お義母さんには心の中で頭を下げ、今に至っている。

 

「ケーキ、おいしかったですよ」

「それは良かった。初めてだったけど、ゆめちゃんのお父さんが丁寧に教えてくれたんだ」

「お父さんが?」

 

ゆめちゃんは意外だったというような顔をする。

それも仕方ないだろう。

普段の僕に対する当たりが強いからね。

 

「そうだよ。ゆめちゃんのためだったら妥協はしたくない、って言ってたから」

「そうだったんだ……」

 

実際、ケーキを作っている時のお義父さんは真剣な表情をしていたし、教え方もすごく丁寧だった。

親バカというのもちょっとアレだけど、ゆめちゃんが喜ぶことと、お菓子作りについては妥協したくないっていう信念を感じた。

 

「だから、改めてゆめちゃんのお父さんを尊敬したな。同時に、ゆめちゃんのことはたとえお義父さんでも譲れないなって思った」

「司さん……」

「だから、これからも頑張ってお義父さんに認められるように頑張るぞ!」

 

そう言い切ったところで、ちょっとゆめちゃんは不満そうな目で見てくる。

 

「それはいいんですけど、ちゃんと私のことを愛してくれますよね?」

「もちろん」

 

返事はしたものの、ゆめちゃんはまだ何か物足りないようで、『ん、ん』と顔を上げてくる。

言葉だけでなく、態度で示せということだろう。

だから僕は迷うことなくゆめちゃんを抱きしめ、口づけをした。

これからも愛することを誓うように。




またほんへじゃなくて誕生日かよ、と思っていらっしゃるかもしれませんが、そろそろ投稿できそうですので、気長にお待ちください。
たぶん、次の投稿は本編になると思います。
いや、します。(自分で自分を追い込んでいくスタイル)

とりあえず、間に合ってよかった~。

それではまた。

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