アイカツで恋愛モノ   作:亜戸 健一@沼太郎

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今回は香澄姉妹のお話です。
すこしネタに走ってしまったのではないと思ってはいるものの、思いついたらとりあえず書くことを優先した結果です。

今回は夜空さんが少し変態になってしまっています。
夜空さんが好きな人には申し訳ないです。


香澄姉妹√
夜空さんと真昼ちゃんとの出会い


僕の名前は飯島司。

四ツ星学園男子部に所属している中等部3年生だ。

 

「ねぇ司君。これ着てみない?」

 

この綺麗な髪の女の子は香澄夜空さん。

S4に選ばれる実力と、美しさを兼ね備えている。

 

「いーや、司先輩にはこっちのほうが似合うって!」

 

こっちのメッシュが入った髪の女の子は香澄真昼ちゃん。

姉の夜空さんに劣らない美しさがある。

 

さて、現実逃避はここまでにして現状を確認しよう。

今、二人に服を薦められているように見えるが、実際は着せ替え人形のごとく扱われている。

あれを着てはこれを着て、の繰り返しだ。

それに加え、もう一つの問題がある。

薦められる服が『女性向け』であるということだ。

そのきっかけは少し前にさかのぼることになる。

 

―△▼△―

 

ある日、ドラマの撮影で夜空さんと共演することになった。

姫を守る騎士(ナイト)の役らしいのだが……。

 

「これ、どう見ても女性が着るようなメイド服だよな......」

 

そう、女装騎士なのである。

僕を見た監督が一言、

 

「この子なら女装でイケる!」

 

なんて言い出したことが発端らしい。

正直恥ずかしい。

こっちは思春期真っ盛りだぞ。性癖がひん曲がったらどうしてくれるっていうんだ。

 

そんな愚痴はさておき、衣装に袖を通して簡単なメイクをすればあら不思議、かわいらしい女の子が現れたではありませんか。

……正直なところ、ここまで自分に女装が似合うとは思わなかった。

 

△▼△

 

セットに移動し、お姫様役の夜空さんと対面することになったのだが。

……なんか夜空さんの目つきがおかしい。

そしてすごく嫌な予感がする。

 

しかし、撮影が始まってしまえばそんなことはなく、つつがなく撮影は行われた。

夜空さんも美組(うつくしぐみ)とはいえ、さすがS4だ。ミスがない。

 

(やっぱりさっき視線は僕の気のせいだったんだろうか。とりあえず撮影もあと少しで終わるし、最後まで頑張るか)

 

△▼△

 

撮影は無事終わり、僕は楽屋に戻った。

メイクさんを呼んで衣装を脱ごうかな、と思っていたところに

 

「おつかれさま、司君」

 

彼女(夜空さん)はやってきた。

 

「お、お疲れ様です。夜空さん」

 

まさか楽屋にやってくるとは思わなかった。

何だろう、すごく嫌な予感がする。

 

「ねぇ、司君。本当に男の子なのよね?」

「え、ええ。ちゃんと男です。今こんな格好をしてはいますが」

男の子か……。それもそれでなかなか面白いわね。私、あなたに興味が出てきたの。よかったら連絡先を教えてくれないかしら」

「僕に興味ですか……。まあ、連絡先でしたら全然かまわないですけど」

「ほんと!?よかった。それと、あと一つお願いしたいことがあるのだけれど、いいかしら」

「お願いですか……。いったい何でしょう」

「写真を撮らせてくれる?」

 

ん?写真?

 

「えーっと、この格好のままですか?」

「もちろん!」

 

満面の笑みで返された。

 

「聞いておきたいのですが、いったいどうしてでしょうか?」

「かわいいからに決まってるじゃない!」

 

思春期の男の子にかわいいなんて言わないでほしい。

正直言ってうれしくない。ただ、夜空さんに褒められるのはうれしい。

しっかし、夜空さんは綺麗だなぁ。すてきな笑顔だ。

 

「僕なんかでよければ好きに撮っちゃってください」

「ありがとう!」

 

男の尊厳を捨てよう。

夜空さんのこんな笑顔を見られるのならそれくらいどうってことない。

 

この後満足した夜空さんが去り際に一言、

 

「今度は私が似合うものを探してあげる」

 

という言葉を残していった。

あれ?これって僕は夜空さんの着せ替え人形になってしまったのか?

そして後日、一緒に街に出かけることになったのであった。

 

―△▼△―

 

夜空さんに気に入られる一件の少しあと、ゆめちゃんの友達の一人である真昼ちゃんの相談に乗ることになった。

彼女曰く、演技の練習がしたいのだとか。

どうして僕なのだろうか。

早乙女さんとかの方が適任だと思うのだが。

 

「どうして僕に演技の相談をしたんだ?早乙女さんの方が適任だと思うんだけど」

「えっと、わたしの特技が空手だって知ってますよね?」

「うん。この前瓦割りしてたしね」

「それでその特技を知った業界の人たちが、ぜひアクションシーンのある演技を、って」

「なるほど。でもどうしてそれが僕にたどり着くことになったの?」

「朝の番組に出てるって知ったので。あの番組はアクションシーンが多いですよね?」

「あぁ、なるほど。でもあの大半はスーツアクターさんたちがやってるんだけど……」

「それでも、身近な人で頼れるのが司先輩しかいなくて」

 

かわいい子にそんなことを言われて断れるわけがない。

よし、腹をくくるか。

 

「わかった。引き受けよう」

「本当ですか!?」

「ああ。ただ君の求めてるレベルじゃないかもしれないけど、それでもいいかな?」

「はい!よろしくおねがいします!」

 

△▼△

 

これをきっかけに距離を縮めることができた。

御礼も兼ねて一緒に買い物に行こうと誘われるほどだ。

そして、その買い物で一波乱起きることとなる。

 

△▼△

 

約束の日、僕たち二人は町でショッピングをしていた。

 

「ねえ、司先輩。ここのお店にはいりましょう」

「うん、いいよ」

 

真昼ちゃんに連れられて店に入ると、見覚えのある顔を見かけた。

変装をしてはいるが、あれは夜空さんだろう。

気づかれて変なことをされないうちに距離を取ろうとしたのだが……。

 

「あれ?お姉ちゃん?」

「ん?真昼……と司君じゃない」

 

真昼ちゃんが話しかけていた。

 

……ってええええ!???!?

この2人姉妹だったのか!?

と、僕が混乱している間、姉妹の間では

 

「どうしてお姉ちゃんが司先輩を知ってるの?」

「最近お仕事で一緒になったのよ。ところで、真昼はどうして彼と二人っきりでお買い物なのかしら?」

「そ、それは……お礼よ。演技の練習に付き合ってくれたことの」

 

なにやら僕について話しているようだが、聞き取り辛い。

俗にいう難聴系ってやつ?

まあさすがにそんなことはないと思うが、聞き取ろうと思ってもいまいちはっきり聞き取れない。

さすがに女の子の話に聞き耳を立てるのも野暮だろうと思い、服を見て回ろうと思った。

すると突然夜空さんに腕をつかまれた。

 

「私たちが司君の服のコーディネートをしてあげる」

 

嫌な気しかしなかった。

だってもうすっごい笑顔なんだもん。

 

そして僕は着せ替え人形と化した。

振り返って考えてみてもどうしてこうなったかなんて僕にはわからない。

やっぱり女の子はわからない。

 




良い意見でも悪い意見でも感想を受け付けています。
特に今回は性格改変かどうか怪しい点が見られるので。

いちゃいちゃが見られるのはまだ少し先です。

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