アイカツで恋愛モノ   作:亜戸 健一@沼太郎

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思っていたよりも司くんの設定がガバだったため、設定集にてこずっています。
手間取るくらいなら他のことを進めないと、というわけでこの話を投稿しました。

タイトルからも分かる通りです。
香澄姉妹編はほぼ簡潔です。
今後どうするのかなどは後程。

それでは本編をどうぞ。


真昼ちゃんへの告白

~side 夜空~

 

最初は、ただ女装の似合う男子、という印象だった。

でも、初めて共演することになった相手が、女装男子というのはあまりにも強烈だった。

しかも、かわいかったから、ついつい目を向けてしまったのも仕方ないと思うの。

撮影が終わった後の無茶ぶりにも応えてくれた時には、少し感動してしまった。

だから、彼の印象は強く残った。

 

惹かれ始めたのは、司くんのアイドルの勧誘を断ったときのこと。

お詫びに要求してきたものが、男としての司くんとお出かけをすることだった。

このお願いをしてくる時に、司くんの男らしさを垣間見たの。

このギャップに惹かれちゃった。

女装している時はあんなにおとなしくて可愛らしいのに、ふと一人の男性であることに気づかされる。

 

そして、約束のお出かけの日。

早めについていた司くんを見つけ、声を掛けようとしたけれど思いとどまった。

何か悩んでいるような素振りを見せていたから。

あまり喜ばれることじゃないけど、気になってたまらずにこっそりと後ろに回り込んで聞き耳を立ててみた。

すると私と真昼について思い詰めていたみたい。

この時に、彼の真摯さに気づくことができた。

そして、この真摯さに私は惚れたんだ。

 

~side out~

 

△▼△

 

うーん……。

いつから夜空は僕と真昼ちゃんのことを知ってたんだ?

聞いても「乙女の秘密♡」って教えてくれないし。

ただ、本人が言わない以上どれだけ考えたって無駄だろう。

それに、僕はもっと考えなければならないことがある。

真昼ちゃんへの告白についてだ。

僕は夜空から与えられた条件だし、真昼ちゃんのことも好きだから受け入れたものの、真昼ちゃんは了承してくれるのだろうか。

 

「うーん……」

「司。どうしたんだ?」

 

海東が心配してくれる。

 

「ちょっと考え事をね」

「何か悩んでるなら相談に乗るぞ」

「あー、個人的なことだから気にしなくていいよ」

 

さすがに親友でも二股掛けるための相談とかできるわけがない。

というかそんなことしたら僕の人生終わっちゃうよ……。

 

「そっか。何かあったら言ってくれよー」

「わかった。その時はよろしく」

 

ほーい、と気の抜けた返事をしながら海東は離れていく。

 

いつまでも悩んでいてはダメだな。

僕は気持ちを入れ替え、重い腰を上げた。

 

△▼△

 

夜空に告白した展望台にやってきた。

奇しくも時間もほぼ同じくらいの時間だった。

来た理由は、もちろん真昼ちゃんへの告白だ。

 

僕が気持ちを落ち着かせて待っていると、遅れて真昼ちゃんがやってきた。

 

「先輩、お待たせしました」

 

夕陽の影響もあるのだろうが、真昼ちゃんの顔が少し赤い。

僕が告白することを期待してくれているのだろう。

僕はその期待を裏切ってしまうことに少し心が痛む。

 

「話、って何ですか?」

 

気持ちを落ち着かせたはずなのに、またおかしくなってしまった。

 

「僕と、付き合ってくれませんか?」

 

言葉はすっと出てきた。

でも、気持ちは落ち着かない。

本当の問題はここからなのだから。

 

僕の言葉に、真昼ちゃんは瞳に少し涙を蓄え、大きくうなずく。

 

「はい!」

 

とてもいい笑顔だった。

でも、これからこの顔を歪ませることになることを想像すると、胸が痛くなるばかりだった。

 

真昼ちゃんが僕に抱き着いてくる。

僕はそれを受け止めた。

でも、真昼ちゃんの背に手を回すことができなかった。

 

「真昼ちゃん」

「どうしたんですか?」

「僕は、今、ここで君に謝らないといけない」

 

その言葉に、真昼ちゃんは僕から離れる。

 

「え?」

 

あっけにとられたような表情になる真昼ちゃん。

 

「僕は、自分でも気づかないくらい欲張りだったらしい」

「?」

 

真昼ちゃんは何を言っているの?とでも言いたげに、僕を見据えている。

胸が痛い。

それでも、僕は心を鬼にして真実を告げる。

 

「ごめんなさい。僕は、真昼ちゃんに二股をかけようとしています」

 

2人の間の時が止まった。

 

波の音や木々のざわめきすら聞こえなくなってしまうほど、その言葉が響いた。

真昼ちゃんは驚きのあまり動けなくなっている。

 

お互い、動けないでいるまま時間が過ぎていく。

本当に時間が過ぎたわけではないが、それだけ時間が重くのしかかってきた。

 

「真昼~」

 

間延びした声にふと緊張が解ける。

 

「おねえ、ちゃん……?」

「そうでーす。お姉ちゃんでーす」

「どうしてお姉ちゃんが。まさか――」

「そう。そのまさかなの」

 

夜空は、驚く真昼ちゃんと、真剣な表情のまま固まっている僕の手を引いて、間を取り持つ。

 

「こうなった理由は、私から説明させてもらうわ」

 

夜空が、僕たちに自身の想いと、こうなった経緯を語りだした。

 

「司くんが、自分は欲張りだ、って言ってたけど、私の方が欲張りなのかも。妹が想いを寄せている人に惚れて、受け入れて。でも、真昼が大事だから、二人で共有する考えが出てきたの」

 

一息置いて、また語りだす。

 

「だから、司くんの思いを受け入れるときに、二人とも幸せにすることを条件にしたの。それで、こうして司くんがあなたに想いを告げたの」

「でも、それって先輩はお姉ちゃんを選んでたってことだよね……」

「そう聞こえてもしょうがない。でもね、僕の告白は嘘なんかじゃないから」

「……本当に?」

「本当さ」

「ほんとの本当に?」

「ああ」

 

真実を知り、改めて僕の想いを受け取った真昼ちゃんは、また僕に向かって抱き着いてくる。

今度は僕もそれを抱きしめ返す。

そして、やっぱりつらかったのか、しゃくりあげる声が聞こえる。

 

「妬けちゃうなー」

「そんなこと言うなよ」

 

夕陽がとても眩しかった。




書いていて少し雑かと思いましたがどうでしょうか。
気になるのであれば、どうぞ悪いところのご指摘をしてくださると今後の私の成長につながります。
もちろん面白かったという感想もお待ちしております。

香澄姉妹のお話は、あとエピローグを残すのみです。

これからのことですが、まずはゆめちゃんのお話を書きながらあおいちゃんのお話のプロットを書き上げてまいります。
プロットがある程度完成し次第、投稿するという形になりそうです。

司くんの設定については、文字数の関係もあるので他の設定も盛り込む方針です。

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