実は今朝夜空さんの誕生日のことに気づきました。
いい加減学べよって話です。
夜空さん、誕生日おめでとう。
それではどうぞ。
連休も明け、本格的に夏の到来を感じるころ。
僕が毎朝欠かさずにやっているランニングの最中だった。
少し慌ただしそうにしている真昼を見つけたのが事の発端だった。
「え?今日が夜空の誕生日……?」
休みボケを盛大にかましてしまったのだった。
△▼△
「で、司先輩はプレゼントとかどうするの?今から買いに行ったとしてもパーティーに間に合うのかな」
「そう、だよな……」
これは腹をくくるしかないか。
「いや、いい考えがある」
自分で言ったはいいものの、これってフラグだよな。
「何をするの?」
「なんでもいうことを聞くというのはアリかな?」
△▼△
今日は午前中から集まってパーティーをするらしい。
というか、そうじゃなきゃ真昼も慌ただしくしていないはずだ。
この時間になったのはS4の他のメンバーの都合らしい。
ちなみに、プレゼントの件は真昼的にはアリとのこと。
ちょっと羨ましいな、とか言ってたのでお礼も兼ねて今度何かいうことを聞いてあげる、と言ったらすごく目を輝かせていた。
兄弟姉妹は似るものがあるし、恐らく夜空へのプレゼントとしては間違いないんだろうな、と確信した。
「うーむ。やっぱり緊張してしまうな」
「どうして?うちに来るだけなのに」
「いや、だってもしお義父さんとかお義母さんに出くわしたらどんなこと言われるんだろうなって」
「大丈夫よ。お父さんもお母さんも心が広いから。それに今日はもう家を出たみたいなの」
「そ、そうか。でも、夜空の誕生日なのに残念だろうな」
僕が緊張から解放されたところで、香澄家の玄関にたどり着いた。
チャイムを押そうとすると突然玄関のドアが開いた。
「遅いぞ、二人とも。夜空が待ちわびてるぞー」
「ゆず先輩。急にドアを開けられたらびっくりしますよ」
犯人は二階堂ゆずだった。
なんで玄関にきたことがわかったんだろう。
「とにかく、夜空が大切にしている二人が行かなくてどうするの」
ゆずが僕たちの腕をとり、半ば強引に部屋へと連れられた。
部屋にはS4が全員集合していた。
ゆずの言わんとしていることはごもっともだった。
そして、夜空は僕たちを見るなり駆け寄ってきて抱きしめてくれた。
「真昼!司!来てくれてありがとう!」
「お姉ちゃんの誕生日を祝うのは当然だよ」
「恋人の誕生日パーティーに行かない人がいるもんか」
忘れていた人が何を言うか。
夜空が抱きしめるのをやめ、席に座る様に促そうとした時、真昼が爆弾を投下した。
まあ、当然のことではあるのだが。
「おねえちゃん。実はね、司先輩って今日がお姉ちゃんの誕生日だってこと忘れちゃってたみたい」
「ちょ、それを言っちゃおしまいじゃん」
「えー、私傷ついたなー。彼氏に誕生日も覚えてもらえないなんてー」
案の定、夜空からからかい気味な非難を浴び、周りの女性陣からも「ないわー」とでも言うような表情で見つめられた。
「えっと。まず、すいませんでした。だから、お詫びじゃないけど、今日のプレゼントは僕ってことで勘弁してもらえないでしょうか」
頭を下げながら夜空に向かって言う。
「それって、つまり――」
「今日の僕は、夜空のしもべです。何なりとお申し付けください」
夜空の表情を窺うと、やはりというか目を輝かせていた。
何をされるかは、だいたいわかった。
△▼△
「司の女装が似合うとは聞いていたのだが」
「まさかここまで似合うとは思わなかったわ」
「というか、女の子って言われても全く違和感がないぞー」
はい。
司ちゃんの爆誕です。
こ う な る の は わ か っ て た。
「なあ、司。私から女優としてのレッスンを受けないか?」
「いや、遠慮しとく」
「即決?!それはひどいぞ!」
ツバサが妙に食いついてくる。
なぜだ……。
「あらあら、司ったら人気者じゃない。妬けちゃうわ」
「好きで人気者になった訳じゃないんだけど……」
妬くとか言っているが、夜空は終始笑顔だった。
僕がかわいらしくなっているところを共有できたことと、「司は私が育てたのよ」と言わんばかりの誇らしさがあるのだろう。
注目されて気にはなるが、夜空の笑顔が見られたんだ、良しとしよう。
そして、お昼が過ぎ、ティータイムが終わったころ、ツバサたちが帰ることになった。
「じゃあゆずたちは帰るぞー。あ、司っちの女装また見せてねー」
「それじゃあ、あとは3人でごゆっくり~」
「司、帰ったらさっそく確認するからな!」
「しなくていいよ!というかしないで!」
ツバサは僕が女装した作品を確認するらしい。
頼むからやめてほしい。
△▼△
3人が帰り、僕、夜空、真昼だけになった。
しかし、真昼も「今日はお姉ちゃんの誕生日だから」といって学校へともどっていった。
そして、女装の時に僕の肌荒れに気づいていた夜空が、食生活に難があるのではと言い、一緒に料理をすることになった。
「なんだか気が早いかもしれないけれど、こうしてると夫婦みたいだと思わないかしら?」
「言われてみるとそう感じてくるなぁ」
料理の上手な妻が、夫を気遣って健康的な料理を作ってくれる。
そして、夫がそれを手伝う。
「私たちって普通の恋人じゃないから、こんなことは少ないかもしれないわね」
「そうだね。でも、ここに真昼がいても楽しいんだろうね」
「そうね。でも、今日くらいは真昼のことを忘れてもいいんじゃないかしら」
「夜空にしてはめずらしいことを言うね」
「だって、あなたのことが好きだからに決まってるじゃない。時には独り占めだってしたくなるわよ」
「そういうものか」
「そういうものよ」
つかの間の夫婦気分のあと、食事を共にし、日も暮れて夜になった。
夜空が僕の手を引いて僕をベランダへと連れていく。
「ねえ、司は夜の空って好き?」
「好きだよ。綺麗で、美しくて。そしてなぜか飲み込まれてしまいそうな怪しさもあって」
僕は夜空に後ろから抱き着く。
夜空もそれを受け入れてくれる。
「僕は、夜空の美しさに呑まれてしまったみたいだ」
「あら、私は月みたいなあなたに照らされてしまったみたい」
星と月の輝く夜。
まだまだ夜は更けていく。
2人の愛もまだまだこれから更けていくはずだ。
なんか最後の方がクサイ気もしなくはないですが、恋愛小説とかってこんなもんですかね?(今までいろいろ書いておいて何をいまさら)
もし気に入ってくださったら感想や評価をくれるとうれしいです。
感想とか評価が入るだけでニヤニヤしてしまうほどうれしいです。
早く新型コロナウイルスが落ち着くといいですねぇ。
おかげでアイカツすらしに行けないんですからねぇ。
あ、ちなみにそろそろ投稿ペースが上がりそうです。
今回の投稿もその影響を受けてます。
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