現場からは以上です!
今日はみくるの誕生日。
誕生日プレゼントを用意しようと思ったがなかなか決められず、結局当日まで用意できなかった。
だって何を渡しても喜んでくれそうだし……。
「なあ、みくる」
「なに?司」
「誕生日プレゼントは何がいい?」
「うーん、司がいるならなんでもいいかな」
そして今、みくるの家でゴロゴロしながら聞き出そうとしている。
「そう言われてもなー。結局普段と変わらないし」
「でも、この天気でどこに行くっていうのさ」
「確かに」
窓から外を眺めると、暗い雲に覆われた空が見え、雨が降っている。
「来たときはあんなに晴れてたのになぁ」
「でも、今日の夜には止むみたいだよ」
「それならいいんだけど」
しかし、何をしようか。
せっかく二人でいるんだし、何かやれることはないかと考えを巡らせていると、みくるは仰向けになっていた僕のおなかを枕にしてきた。
「たまにはこういった感じでだらだらするのもいいんじゃない?」
「お店の方もお休みだしね」
と、だらだらすることを決め込んだが、僕のおなかが空腹に耐えられなくなったみたいで、ぐ~っと主張を始めてきた。
「あはは、司がおなかすいちゃったみたいだし、少し早いけどお昼ごはんにしよっか」
「賛成」
とはいったものの、せっかくだらだらすると決めたこともあり、比較的楽に済むそうめんを食べることにした。
作るのはもちろん二人で。
「こういう時のためのそうめんだな」
「だね。時期的にも少し暑くなってくるからおいしく食べられるし」
しばらく二人のそうめんをすする音だけが聞こえる。
途中、みくるが「こういう夫婦もありだね」と言い出したのを聞いて少しむせてしまった。
でも、こんな平和な家庭が築けたらいいなと思うのも事実だ。
食べ終わった食器は当たり前のように二人で片づける。
傍からみたら、もう夫婦だろ、なんて言われそうだが、今の恋人という関係もいいものだと思う。
「ねえ司、しりとりしようよ」
「へえ、しりとりか。いいね。その勝負受けて立つ」
「よし、それじゃあありきたりだけど、リンゴから」
「ら……らっこ」
「こ、コアラ」
△▼△
「ん……」
僕は眠っていたみたいだ。
しりとりの最中に眠るとは思ってもいなかった。
「あれ?」
一緒にいたはずのみくるの姿が見えない。
あたりを見回すと、台所にいるみくると目があった。
「お。司、おはよう」
「おはよう、って言っていいのかわからないけど、おはよう」
起き上がってみくるの方へ行くと、もうあらかた完成していた。
「起こしてくれてよかったのに」
「いいのいいの。だって、最近忙しかったでしょ?」
「まあ、そりゃあそうだけどさ。せっかくの誕生日なのに」
「もう。それ以上気にするなら司には帰ってもらうよ」
「え!?それはつらいよ」
冗談だとわかっていても、そう言われるのはつらい。
僕だってみくるのことが好きなんだから。
だから、素直にみくるに従うことにした。
「うむ。わかればよろしい」
それから、夕飯を食べて日も暮れたころ。
「司、今日泊まっていかない?」
「明日、は午後からだし、いいよ」
「やった」
誕生日にみくるがわがままを言ったんだ。
叶えてあげないわけにはいかないさ。
特に代わり映えのない日常の一つではあるけども、ほんの少し特別な日。
それぐらいがちょうどいいのかもしれない。
とりあえずお祝いの気持ちを当日中に形にしたかっただけ。
内容がないのはいつものことではありますが、ご容赦ください。
本編も一応書き進めていますので、それに関してはご安心を。
それではまたなるべく早いうちに。
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