アイカツで恋愛モノ   作:亜戸 健一@沼太郎

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長らくお待たせしました。
ようやくあおいちゃんのお話です。
アンケートからもう1年ぐらい経ったような気がしますね(遠い目)。
それでもって、また連載が再開になります。
今度もエタらずに頑張っていきます。

こんどのお話は、お待たせした分そこそこのボリュームにできればなぁ、と考えております。
それでは本編をどうぞ。


あおい√
二人の編入生


ある時、僕が散歩をしていると半ば腐れ縁と化してきた蘭を見つけた。

どうせ一人でほっつきまわっているんだろうから、揶揄ってやろうと思って近づくと、驚くことに、いつも一人で孤高な蘭が二人の女の子を連れていた。

 

「ん?司じゃないか。どうしたんだ、鳩が豆鉄砲を食らったような顔して」

「いや、お前が人を連れてるなんて珍しいなって」

 

話し始めた僕らを、蘭の連れている二人が興味深げに見る。

頭に大きなリボンを付けた方は、僕のことを『この人誰なんだろう』という感じで見つめてくる。

名前は星宮いちごだ、って蘭が言ってた。

一方、髪をシュシュでサイドにまとめた女の子の方は、目を輝かせてこちらを見ている。

まるで、子供のような無邪気な目だった。

こっちは霧矢あおいだと聞いた。

 

「まさか、あの美しき刃と呼ばれる紫吹蘭と国民的ヒーローの飯島司が知り合いだったなんて!しかも下の名前で呼び合うほどの関係だなんて。これは穏やかじゃない!」

 

誤解されているような言葉だ。

流石に訂正しないと。

 

「えっと、霧矢さん。僕と蘭はただの友達だ。下の名前で呼んでるのは、入学してからの付き合いだから自然と、っていう感じなんだ」

 

素直に訂正すると、霧矢さんはなぜだか面白くなさそうにこっちを見てきた。

 

「これはスクープだと思ったのに……」

「スクープって、どうするつもりだったんだよ」

 

蘭が呆れたように言う。

蘭の言い方からすると冗談のようなものだったのだろう。

それにしても、蘭にこんな友達ができていたなんてなぁ……。

親心が少しわかるような――。

 

スパーン!!

 

――痛い。

 

「いきなり人をしばくなんてひどいじゃないか」

「お前が余計なことを考えているからだろう」

「ひどい……」

 

僕は蘭に友達ができたことを喜んでるだけなのに……。

まあ、いつまでもこんな風にしているのも蘭の友達の二人に申し訳ないな。

とにかく自己紹介しないと。

 

「霧矢さんはたぶん僕のことを知っているんだろうけど、改めて自己紹介させてもらうよ。僕の名前は飯島司。ここスターライト学園の男子部に所属しています。学年は蘭と同じ1年です。二人も同じなのかな?」

「二人は最近編入してきたんだ。だから司も顔を知らないんだろう」

 

蘭は、二人は入学オーディションがあったんだけどな、と嫌味のように付け加えた。

知らなくてすいませんでしたね。

 

「私は星宮いちごです。蘭ちゃんと同じクラスで友達です」

「ちゃんをつけるな!」

 

ちゃんをつけるとダメなのか。

今度揶揄ってやろう。

 

「私は霧矢あおいです。蘭とは同じクラスで友達です。ちなみに、いちごとは小学校からの付き合いなんです」

「なるほど、どうりで3人ともとても仲がいいわけだ」

 

たぶん、蘭は二人に懐かれたっていう感じなんだろうなぁ。

 

「で、3人は何をしていたんだ?」

「していた、っていうよりはこれから行こうとしていたところだな」

「そうそう。これからちょっといちごの家に行こうって言ってたの」

「せっかくだから司くんもおいでよ!」

 

といった星宮の一言により、僕も星宮邸へ伺うことになった。

それに対して蘭は、司ならいいだろう、と一言。

霧矢さんは、僕からいろいろと話を聞きたいらしく、目を輝かせて歓迎していた。

 

星宮邸へ向かう道中、霧矢さん(本人はあおいでいいと言っていた)から、いろいろと質問を受けた。

なんでも、彼女はアイドル博士と呼ばれるほどアイドルについて詳しく、それでいて知識に貪欲だから、本人を目の前にするとにいろいろと聞きたいことが思いつくそうだ。

 

そんなこともあり、道中はとても賑やかだった。

時折、蘭についての質問が僕にぶつけられ、余計なことを言うな、とシバかれることもあった。

 

ただ、質問は道中だけに終わらず、家についてからも、ちょうど居合わせた星宮の弟のらいちくんと合わせて、とてつもない数の質問をぶつけられて驚いたのは別の話だ。

 

△▼△

 

以前は蘭と僕の二人で話をしていたけど、この時を機会にあおいちゃんといちごちゃんが加わって4人で会って話すことが多くなった。

というのも、蘭が大抵あおいちゃんといちごちゃんと一緒に行動することが多かったからでもあるんだけど。

 

「ねえねえ、司」

「なんだよ、大樹」

 

お昼休みに教室で日向ぼっこをしていると、すこしニヤニヤした大樹がやってきた。

 

「最近、司が女の子を侍らせているって聞いたんだけど、本当?」

「そんなわけないだろう。ただの友達だよ。だいたい、どう見たらそういう風にみえるのかなぁ」

 

聞いてみれば、いつものごとく噂話の真偽を確かめに来ただけだった。

ただ、大樹はなんだか不満そうな表情だった。

 

「おもしろくないなぁ」

「おもしろくなくてすいませんねぇ」

 

大樹は不満そうな顔のまま、背を向けて立ち去ろうとするが、その時何かを思いだしたように再びこちらに向き直る。

 

「そういえばさあ、なぜか司は女子部のクリスマスイベントに参加してたんだってね」

「誘われたから参加してたんだよ」

 

大樹は再びニヤニヤとした表情で、詰め寄ってくる。

 

「へぇ、いったい誰に誘われたのかな?」

「しつこいなぁ。別に誰だっていいだろうに」

「よくないから聞いてるんだよ。で、誰なんだい?」

 

あしらってもこのまま下がる気はないみたいだ。

こうなった大樹は梃子でも動かないからなぁ。

 

はぁ、仕方ないか。

変な噂にならないように釘だけは刺しておこう。

誘ってくれたあおいちゃんに迷惑はかけたくないし。

 

「蘭と同じクラスのあおいちゃんだよ。言っておくけど、変な尾ひれはつけるんじゃないぞ」

「わかってるって。にしても、最近知り合ったばかりらしいのにもう下の名前で呼んでるのか」

「向こうがそう呼んでくれって」

「へえ、へぇ」

 

僕の答えに満足したのか、大樹はスッと自分の席へ戻っていった。

嵐が去ったことに安堵を覚えつつ、クリスマスパーティーのことを思い出し、少し笑みがこぼれた。

 

まさか、大木を切って滑り降りるなんてなぁ。

なぜか、『男手が必要なんだ』という感じでいちごちゃんから手助けを乞われたのには驚いたけど、あれほど大きな木を切るなんてなぁ。

蘭と一緒に呆れてしまったっけ。

学校に戻ってから、用務員の涼川さんは僕を憐みの目で見てくるし。

もちろんねぎらってはくれたんだが。

 

大樹はこんな話をしても真に受けなかっただろうな、とひとりごちった。




いかがだったでしょうか。
司くんの設定にも書いてある通り、蘭がいると司がボケに回ります。
私はこういうのが好きで、蘭ちゃんと司くんの絡みが書きたいのかもなー、と思った次第です。(チャンヲツケルナー!

ひとまず、多忙な時期がいったん過ぎましたので、去年のようになるべく多く投稿できるように頑張っていきます。

アイカツシリーズで1番好きなのはどれ?

  • アイカツ!(いちご世代)
  • アイカツ!(あかジェネ)
  • アイカツスターズ!
  • アイカツフレンズ!
  • アイカツオンパレード!
  • アイカツプラネット!
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