ひとまず言いたいことはあとがきで。
3人が休暇を取っているころ、司は美月さんのマネージャーである月影さんに呼ばれ、とあるカフェに呼ばれていた。
「単刀直入に言うわ。ソレイユとトライスターで今年の夏のみの限定ユニットを組みたいの」
そしてとてつもなく大きな話が時速160キロでど真ん中に投げ込まれた。
「それに加えてのツアー、ですか」
「そう。学園長と美月の提案でね」
こんな大きな話を振るのはやっぱり美月さんかー。
月影さんが出てくる時点で察してはいたけど、とんでもない話を振ってきたなぁ。
「ただ、ソレイユのマネージャーである君の意見を聞いてから、ということにはなっているけれども」
「つまり、僕の意見次第で決まると」
「そういうことになるわね」
……僕の責任重すぎやしないか?
でも今は僕がマネージャーである以上、僕が決めるしかない。
数秒の沈黙の後、
「わかりました。まずユニットの件ですが、承りました」
「話が早くて助かるわ」
「ええ。こちらも3人が美月さんとともに行動することで、成長していくと思いましたので」
美月さんと一緒にレッスンをしたりすることで、3人のスキルアップにつながるはずだ。
そう考えると断る理由はない。
「ただ、一つ伺いたいことがあるのですが」
「何かしら?」
「ユニットのマネージメントは誰が担当するのですか?」
「今のところ、私が主となってマネージメントを行うことにしているわ」
それもそうだ。
美月さんが主となっている以上、マネージメントに求められるレベルもそれに応じたものが必要だろう。
そもそも僕なんかでは足元にも及ばないし。
「わかりました。つまりはソレイユの3人をそちらにお預けするという形でしょうか」
「簡単に言えばそうなるわ」
納得はしているが、3人のマネージメントが月影さんの手に渡ることに少し寂しさを感じる。
でも、3人のこれからを思えば仕方のないことだろう。
「わかりました。それでは3人のことをよろしくお願いします」
「ええ、こちらこそよろしく頼むわ」
それから、しばらく今後の引継ぎについて話してお開きとなった。
帰り道、頭の中に浮かぶのはあおいちゃんのことだった。
あおいちゃんと会える時間が減ってしまうなぁ……。
マネージャーとしての意思を優先している以上これが最良の選択なはずだけれど、寂しいものは寂しい。
「でも、この夏の間は想いを我慢するって決めたんだ」
今生の別れというわけではないんだし。
△▼△
休暇明けの3人に、新たなユニット「STAR☆ANIS」の結成とツアーについて伝えた。
「トライスターとの合同ユニット!つまりは美月さんと同じステージに立てるっていうことだよね?!」
「落ち着け、あおい」
「今のあおいちゃんに落ち着けっていうのは無理な話だろうよ」
なんたって、あこがれの美月さんから直々に指名されたのだ。
あおいちゃんが喜ばないはずがない。
「これからの大まかな予定を伝えるから、よく聞いておいてくれよ」
「「はーい!」」
あおいちゃんといちごちゃんが元気な声で返事をする。
蘭はそれを少し呆れた表情で見ているが。
「まず、さっそくだけど明日はメディアの方々にスターアニス結成の報告の会見だ」
「明日、って早すぎないか!?」
「話が急だったからな。それに、この予定を立てたのは月影さんだから、文句があればそっちに言ってくれ」
「月影さんかぁ。それは文句が言えないな」
「だろう?あとちなみに、トライスターは別件で同席しないみたいだから3人でがんばってね」
「な、なんと……」
あまりの情報量に口調が変わるあおいちゃん。
僕ですら最初に聞いた時に驚いたからしょうがない。
「すでに決まったことだから、すまないけど頑張ってくれ」
でも、この3人ならこなせると思っている。
ソレイユとして活動して、着実に実力はつけてきているんだ。
「それじゃあ、明日からよろしく頼むよ」
△▼△
~side あおい~
会見の会場に着いたけど、司くんの姿が見えない。
どうしたんだろう。
司くんに何かあったのかな?
「よし、3人ともそろったな。これから会見だ。頼むぞ」
月影さんが私たちに向けて言う。
司くんは……?
「あの、月影さん!」
「どうした、霧矢。もう会見の時間だぞ」
「司くんはどうしたんですか?」
「聞いていなかったのか?あいつはしばらくマネージャー業を停止することになっているはずだぞ」
司くんがマネージャーじゃない……?
つまり司くんに会えないの……?
「この様子だと、あいつは伝えていなかったみたいだな。霧矢、後で説明してやるから会見して来い」
「わかり、ました」
頭が追いついていないけど、会見はやらなきゃ。
私はアイドルだから。
△▼△
会見は無事に終えた。
その時に、マネージメントはすべて月影さんが行うと聞いた。
どうして司くんは私たちに伝えなかったんだろう。
「飯島が3人に伝えなかった理由は知らんが、マネージャーを降りるのはこれからツアーで移動した先の宿でのトラブルを防ぐのが主な理由だ」
「司くんはそんな人じゃない!」
「それはわかっている。だがお前たちはまだ学生で、アイドルという体面もあるんだ。その辺りをわかってくれ」
頭ではわかっている。
でも、会えないのは寂しい。
司くんにアタックして意識してもらおうと思ってもいたんだ。
「会いたいなぁ」
このツアーの間、私は耐えられるのだろうか。
先月は社畜してワクチンでダウンしてました。
執筆時間取れると思ってたんだけどなぁ。
ちなみにPCはまだ生きております。
...いつ動作しなくなるのかはわかりませんが。
今月中にもう一話かけたらな、と思っていますが、あくまでもまだ願望ですのであしからず。
次はそらちゃんのお話かな?(未定)
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