アイカツで恋愛モノ   作:亜戸 健一@沼太郎

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アイカツの10th Thanks Partyに行った時の衝動に任せて書きました。
これが後3回もあると考えるとワクワクが止まらない。


悲しみは一時のもの

僕とあおいちゃんは交際を始めることになった。

ただし、学園長からの条件付きで。

なぜかって?

学園長に抱き合っているところを見られちゃったからね……。

条件としては二つ。

一つは、僕とあおいちゃんが成人になるまで公表しないこと。

もう一つが、スキャンダルとして記事に取り上げられることがないよう、外での振る舞いに気を付けること。

当たり前といえば当たり前だが、僕たちはまだ学生だ。

だからこそ、気を付けなければいけないことだと思う。

 

それはそれとして、スターライトクイーンカップが開催された。

その最中、いちごちゃんがアメリカに行くことが決定した。

 

「司くん。私ね、いちごがアメリカに行くって知ったとき、応援してるとは言ったけど、やっぱり寂しいよ……」

「いちごちゃんはあおいちゃんにここまで思ってもらえるなんて、幸せものだね」

「だって、親友でファン1号だもん」

 

僕はいちごちゃんの代わりになれるわけでもない。

だから、僕はこうやってあおいちゃんの寂しさを紛らわせてあげることしかできない。

 

「いちごちゃんはアイカツをやめるわけじゃないんだ。だから、必ずまたここに戻ってくるよ」

「それはそうだけど……」

 

言うのは簡単だけど、やっぱり本人にはつらいものがあるか……。

でも、僕としてはあおいちゃんが悲しんでいるのはつらい。

 

「そうだ。じゃあ、こうしよう」

「?」

 

あおいちゃんは首をかしげる。

 

「寂しいときはいつでも僕に連絡してよ。僕じゃいちごちゃんの穴を埋められるとは思わないけど、多少紛らわせることができるはずだからさ」

「司くん……」

「まあ、これでもあおいちゃんの彼氏なんだから、見栄を張らせてほしいなって」

 

僕の言葉に、あおいちゃんは少し呆けたような表情をしたあと、ほほえみながら僕の胸に飛び込んできた。

 

「いつでもいいんだよね」

「うん。そうだよ」

「ねてるときも?」

「頑張って起きるよ」

「お仕事のときも?」

「うまいことやるさ」

 

何度かやり取りしたあと、緊張の糸が緩んだのか、胸の中からすすり泣く声が聞こえてきた。

僕は何も言わず、背中をさすって上げることしかできなかった。

 

△▼△

 

来るスターライトクイーンカップの日。

いちごちゃんと美月さんは最高のパフォーマンスを見せ、僅差で美月さんがスターライトクイーンの座を維持した。

いちごちゃんは美月さんからもらったスペシャルステージも終え、空港へと移動した。

それにあおいちゃんと蘭も付き添い、僕もついていくこととなった。

学校から空港に向かうまで、ずっといちごちゃんとあおいちゃんは手をつないだまま。

僕と蘭はそれを黙って見ていることしかできなかった。

 

そして気づけば、出発ゲートの前に来ていた。

 

「もういいんじゃないか、我慢しなくて?」

 

蘭のその一言に、あおいちゃんの目には涙が浮かび、いちごちゃんを抱きしめる。

 

「そう言う蘭だってどうなんだ」

「なっ!」

 

蘭の目にも涙が浮かんでいる。

 

「そういう司くんも人のことは言えないみたいだね」

「え?」

 

あおいちゃんに言われ、知らずに涙を流していたことに気づく。

 

「全く、みんなして泣いてるじゃない」

「そりゃあ、だって……」

 

後ろから聞こえた声に振り返ると、ユリカちゃんとかえでちゃん、おとめちゃんとさくらちゃんも見送りに来てくれていた。

いちごちゃんも驚いた様子だ。

 

「みんな、忙しいのに来てくれたんだ」

「だって、私たちは友達でしょう?」

「大事な大事な友達です~!」

 

友達として見送りに来たみんなに応えるように、そして名残惜しむかのように、いちごちゃんはみんなと別れのハグをした。

 

「みんな大好きなアイドルで、大好きな友達だよ」

 

別れ際に、あおいちゃんはいちごちゃんに封筒を手渡す。

 

「困ったときじゃないと開けちゃだめだからね」

「うん。ありがとう、あおい」

 

ついにいちごちゃんはアメリカへと旅立っていった。

 

あおいちゃんは、どこか吹っ切れたような晴れやかな顔でいちごちゃんの乗った飛行機を見つめていた。

泣くだけ泣いて、気持ちの切り替えができたのだろうか。

 

「ねぇ、司くん。いや、司」

「お、おう?」

 

急な呼び捨てへの変化に戸惑う僕。

 

「これを機に、あおいって呼んでよ」

「……うん。わかったよ、あおい」

 

どうして急に、という思いがめぐりながらも、あおいに応える。

後から聞けば、蘭への嫉妬心が唐突に湧いたそうだ。

名前の呼び方一つで、と思わなくもなかったが、今のあおいにとってはとても大切なものだろう。

 

失ったぬくもりを埋めるように、僕とあおいは手をつなぎ、学園へと戻るのであった。




これにてあおいちゃんのお話は終わりです。
蛇足感ハンパないですが、個人的にここまで書きたかったというやつです。

そらちゃんのお話のプロットは実はまだ書けていません。
その癖に書きたいネタが降ってきたという。
うーん、このジレンマ。

話は変わって冒頭でも触れましたが、10th Thanks Partyに参戦してきました。
ツイッターでは言いましたが、現地で全通予定です。
死なないように楽しんできます。

感想語る相手がいなくてちょっと寂しいのは内緒。

ではまた。

よくよく思えばこれが50話目か。
自分、おめでとう。

アイカツシリーズで1番好きなのはどれ?

  • アイカツ!(いちご世代)
  • アイカツ!(あかジェネ)
  • アイカツスターズ!
  • アイカツフレンズ!
  • アイカツオンパレード!
  • アイカツプラネット!
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