今回は珍しく投稿日以前に書き上げ、誕生日当日に間に合わせております。
それと、今回は珍しくR-15タグが生きておりますので、後半に少し匂わせな描写があります。
快く思われない方はブラウザバックをおすすめします。
”特別篇” ツバサの誕生日
「なあ司。今日が何の日だ?」
ツバサが笑顔で詰め寄ってくる。
ただし、目が笑っていないのだが。
「申し訳ございません」
「そうじゃない。今日は何の日だと言っているんだ」
「……ツバサの誕生日です」
その通り、今日はツバサの誕生日だ。
しかし、なぜこんなにもピリピリしているかというと。
「そうだ。で、忘れた言い訳は?」
僕が誕生日を忘れていました。
恋人の誕生日を忘れるとかいうポカをやらかし、今に至る。
「今更弁明などいたしません……」
「よし、わかった。それではおしおきタイムだ!」
今回のお仕置きはいったい何をさせられるんだろう。
「おしおきの内容は何でしょう」
「そうだな……。まずは私の肩を揉んでくれ」
「肩もみ……ですか」
疑問に思わなくはないが、やらかした以上文句は言えない。
「ほら、早くしろ」
「はいっ!」
急いで肩もみを始める。
揉んでみると、以外にも凝っているみたいだ。
まあ、S4としての仕事がなくなって少し仕事が減ったと思っていたからな。
「んっ、なかなかいいぞ」
「それはどうも。意外とお客さんも肩が凝っていらっしゃるみたいで」
「仕事が思っていたよりも減らなかったからな。それに、海外に行くことも考えているし」
「え?それは初耳なんだけど」
「今まで隠してたからな」
突然のカミングアウトに驚くが、ツバサの行動力を考えるとどこか納得する自分がいた。
「しばらく会えない日が続くだろう?だからお前に祝ってもらいたいと思っていたのにこれだよ」
「それは申し訳ありませんでした」
ツバサがここまで言ってくる理由がわかった。
それならば、精一杯奉仕をしなくては。
「お次は何をいたしましょう」
「次は膝枕だ」
「……これはお仕置きなのか?」
「私がお仕置きと言えばお仕置きだ」
疑問が残るが、この際関係ないだろう。
ツバサに満足してもらうことの方が大切だ。
「司になでられていると、やっぱり心が落ち着くな」
「それは結構なことで」
いつものツバサからは考えられないほど、柔く甘えたような声を出す。
「聞いたぞ。ヴィーナスアークに講師役で呼ばれるらしいな」
「もう知ってたのか」
「彼氏のことなんだ。知りたいに決まっているだろう?」
「そりゃそうだ」
僕もツバサのことは何だって知りたい。
でも、海外に行くことを知らせてなかったのはずるいと思った。
「あっちは女子校だと聞いたぞ。頼むから変な気は起こさないでくれよ」
「当たり前だろう。こんなにかわいい彼女がいるんだ」
その言葉に、ツバサが少しうつむいて頬を赤くしていた。
「あまりかわいいって言わないでくれ……」
「どうして?」
「言われ慣れてないから恥ずかしいんだよ……」
いつもクールに振る舞っているツバサとは思えない、かわいらしい理由だった。
「そういうところがかわいいんだよ」
「~~ッ!?」
さらに顔を赤くして悶えだした。
流石に僕も揶揄いすぎたと思い、ツバサが落ち着くまで頭をなでていた。
「なんでお仕置きをしている私がこんな目に」
「そりゃあ、ツバサがかわ――」
「わー!!それ以上言うなー!」
これ以上言わせまいとするツバサが、僕の口を封じに来た。
「うおぉっ!」
そして、勢い余って僕がツバサに押し倒される形になった。
「……」
「……」
お互い、無言になり、じっと見つめ合う。
「もうお仕置きは終わりだ。だから、次はご褒美タイムだ」
高等部の寮は、一人に対して一部屋が割り振られる。
つまり、この部屋には僕とツバサしかいない。
「ツバサ」
「なんだ?」
「愛してる」
「私もだ」
ツバサが僕の上にうつぶせになる。
どちらのものかわからない心臓の高鳴りが聞こえる。
今の二人は、真夏の太陽よりも熱く燃えている。
匂わせで済んでいるのは、作者の描写力の限界です。
それに、どのラインまで許されるのかがいまいちわかっておりませんので、こういう結果になりました。
とりあえず、ツバサ先輩はデレるとかわいいと思うんです。
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